JP2536812B2 - 既設管路の更新方法および装置 - Google Patents

既設管路の更新方法および装置

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JP2536812B2
JP2536812B2 JP5248463A JP24846393A JP2536812B2 JP 2536812 B2 JP2536812 B2 JP 2536812B2 JP 5248463 A JP5248463 A JP 5248463A JP 24846393 A JP24846393 A JP 24846393A JP 2536812 B2 JP2536812 B2 JP 2536812B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、上水道管、下水道管の
ような既設管路を開削工法によることなく更新する方法
および装置に関し、特に地中に埋設されている既設管を
破壊しつつ、そこに新設管を敷設することにより、既設
管路を更新する方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】トンネルのような既設管を開削工法によ
ることなく更新する装置の一つとして、掘削機を既設管
の一端から他端へ向けて移動させつつ該既設管を前記掘
削機により掘削し、新設管路を掘削機による掘削跡に構
築する装置がある。
【0003】しかし、この従来装置では、掘削機による
掘削物および地下水が未掘削の既設管を経て流出するた
め、切刃の崩壊を招く。また、前記従来装置では、覆工
用のセグメントを掘削機による掘削跡に組み付けること
により新設管路を構築するから、セグメントの組み付け
に多くの人手と時間を要し、非能率的である。
【0004】
【解決しようとする課題】本発明の目的は、掘削物およ
び地下水が未掘削の既設管路を経て流出することを防止
するとともに、新設管路を能率的に構築することができ
る、既設管路の更新方法および装置を提供することにあ
る。
【0005】
【解決手段、作用、効果】本発明の更新方法は、少なく
とも既設管をシールド型トンネル掘削機により掘削しつ
つ前記掘削機を発進立坑に配置された推進手段により前
進させる間、連結機構により前記掘削機に連結されたシ
ール手段を前記掘削機の前方の前記既設管内に配置して
前記シール手段により前記掘削機による掘削物が前記既
設管内を前方へ流動することを防止するとともに、新設
管を前記推進手段により前記掘削機とともに前進させて
前記掘削機による掘削跡に配置することを含むことを特
徴とする。
【0006】本発明の更新装置は、既設管に沿って移動
されて少なくとも前記既設管を掘削するシールド型トン
ネル掘削機と、連結機構により前記掘削機に連結された
シール手段であって前記掘削機による掘削物が前記既設
管内を前方へ流動することを防止すべく前記掘削機の前
方にあって前記既設管内に配置されるシール手段と、発
進立坑に配置され、新設管を前記掘削機とともに前進さ
せて前記掘削機による掘削跡に配置する推進手段とを含
むことを特徴とする。
【0007】本発明によれば、連結機構により掘削機に
連結されたシール手段により未掘削の既設管内を閉鎖し
つつ既設管を掘削機で掘削し、新設管を推進手段により
掘削機とともに前進させて掘削跡に配置するから、掘削
物および地下水が未掘削の既設管路を経て流出するこ
と、ひいては切羽の崩壊を防止することができ、またセ
グメントを掘削跡に組み付ける従来の装置に比べ、新設
管路を能率的に構築することができる。
【0008】
【実施例】図1に示す更新装置10は、地中に埋設され
ている下水用のコンクリート製の既設管12をその下流
の側から破壊しつつ、既設管12より大直径のコンクリ
ート製新設管14を敷設する工事に用いられる。
【0009】更新装置10は、地盤16に構築された発
進立て坑18からその上流の側に構築された到達立て坑
(図示せず)に向けて前進されるシールド型トンネル掘
削機20と、新設管14を掘削機20による掘削跡に押
し込みかつ掘削機20を前進させる推進機構22と、掘
削機20による既設管12の破片、掘削土砂のような掘
削物が既設管12を経て前記到達立て坑へ達することを
防止すべく既設管12内に移動可能に配置されたシール
機構24と、前記掘削物を地上に排出する排出機構26
と、既設管12内の下水をシール機構24および掘削機
20を介して下流側の管路30に流動させる仮設流路機
構28とを含む。
【0010】シールド型トンネル掘削機
【0011】図2〜図6に示すシールド型トンネル掘削
機20は、相互に突き合わされた第1および第2の本体
部34,36を備える筒状のシールド本体32を含む。
【0012】図2および図3に示すように、第1の本体
部34は、内径が後方へ向けて漸次減少する円錐形の破
砕室すなわち第1の空間38を規定する第1の筒部34
aと、第1の空間38の後部に続き、該第1の空間の後
部の断面積より広い断面積を有する泥水室すなわち第2
の空間40を規定する第2の筒部34bとを備える。第
1および第2の筒部34a,34bは、第1の筒部34
aの後端部と第2の筒部34bの前端部とにおいて複数
のボルトにより分離可能に相互に突き合わせ結合されて
いる。第1の空間38の内径はほぼ同じであってもよ
い。
【0013】図3に示すように、第2の筒部34bの前
端部外周および後端部外周には、周方向へ伸びる溝が形
成されている。第2の筒部34bの前端部の前記溝によ
り前端部外周に形成されたフランジ部には、第1および
第2の筒部34a,34bを分離可能に連結する複数の
前記ボルトが配置されている。これに対し、第2の筒部
34bの後端部の前記溝により後端部外周に形成された
フランジ部には、第1および第2の本体部34,36を
分離可能に連結する複数のボルトが配置されている。
【0014】図3および図4に示すように、第1の筒部
34aの後端面には、第1および第2の空間38,40
を区画する内向きの環状の格子42が設けられている。
格子42は、第1の筒部34aの後端面に沿って伸び、
また、小さな掘削物が第1の空間38から第2の空間4
0へ移動することは許すが、大きな掘削物が第1の空間
38から第2の空間40へ移動することは阻止するよう
に、シールド本体32の軸線の周りに等角度間隔に隔て
られた複数の開口44を有する。格子42は、第2の筒
部34bの前端部内側に取り付けてもよい。第2の筒部
34bには、シールド本体32内を前方域と後方域とに
区画する隔壁46が設けられている。
【0015】図3および図4に示すように、隔壁46に
は、隔壁46をシールド本体32の軸線方向へ貫通して
伸びる筒状のスリーブ48が滑動不能および回転不能に
支承されている。隔壁46の第1の筒部34aの側に
は、スリーブ48の周りを伸びる内歯歯車50が複数の
ボルトにより固定されている。スリーブ48には、該ス
リーブ48をシールド本体32の軸線方向へ貫通するク
ランク軸52が複数の軸受54により回転可能に支承さ
れている。クランク軸52は、スリーブ48に支承され
た軸部分52aと、該軸部分から前方へ伸びる偏心部す
なわち軸部分52bとを備える。軸部分52aの軸線
は、シールド本体32の軸線と一致されている。これに
対し、軸部分52bの軸線は、シールド本体32および
軸部分52aの軸線から距離eだけ偏心されており、ま
た、第1の空間38に配置されている。
【0016】図3に示すように、軸部分52bには、第
1の筒部34aとともにクラッシャを構成するロータ5
6が複数の軸受58により回転可能に支承されている。
該ロータ56は、直径寸法が後端の側に向けて漸次増大
する外表面を有する円錐形の形状を呈し、また、第1の
空間38内に配置されている。ロータ56の後端外面と
第1の筒部34aの後端内面との間隔は、シールド本体
32の直径方向における格子42の開口44の寸法より
小さい。なお、第1の空間38を規定する第1の筒部3
4aの内面およびロータ56の外表面に、その周方向へ
伸びる複数の突出部または溝を設けてもよい。
【0017】図3および図5に示すように、ロータ56
の先端部にはカッタ組立体60が固定されている。カッ
タ組立体60は、ロータ56から斜め前方に傾斜してシ
ールド本体32の半径方向へ伸びる複数のアーム62
と、該アーム62に固定された複数のカッタビット64
とを備える。アーム62の最先端に配置された各カッタ
ビットは、カッタ組立体60の回転中心へ向かう内向き
の刃先と、これと逆の方向へ向く外向きの刃先とを有す
る。これに対し他の各カッタビットは、その刃先がカッ
タ組立体60の回転中心へ向かうようにすなわち内向き
となるように配置されているとともに、前記刃先がその
カッタビットの外側に配置されたカッタビットの刃先よ
り後方となるように配置されている。なお、各カッタビ
ットは、その刃先がカッタ組立体60の回転軸線と直交
する同一面に位置するように配置してもよい。
【0018】図3および図4に示すように、ロータ56
の後端面には、内歯歯車50と噛合する外歯歯車66が
複数のボルトにより固定されている。外歯歯車66は、
内歯歯車50に対し、クランク軸52の軸部分52aに
対する軸部分52bの偏心量と同一の距離eだけ偏心さ
れている。このため、歯車50,66はその直径方向の
一方の部位で相互に噛合し、両者が噛合する部位はクラ
ンク軸52の回転にともなってスリーブ48の周りを移
動し、その結果ロータ56およびカッタ組立体60はシ
ールド本体32の軸線の周りに旋回運動(公転)をする
とともに軸部分52bの周りに回転運動(自転)をす
る。
【0019】図3に示すように、ロータ56と内歯歯車
50との間には、両者の間を液密的に閉鎖するメカニカ
ルシール68が配置されている。メカニカルシール68
は、ロータ56の後端面に該ロータ56と同軸的に設け
られた環状の溝70と、該溝に嵌合されかつほぼ均一の
外径寸法を有する筒状のリング72と、内歯歯車50の
前端面に該内歯歯車と同軸的に固定された環状の受け座
74と、リング72を受け座74に向けて押圧する複数
のばね76とを備える。溝70は、内歯歯車50の側に
開口する。
【0020】リング72は、溝70にシールド本体32
の軸線方向へ滑動可能に受け入れられた環状の主体部
と、該主体部の後端外周から後方へ該主体部と同軸的に
伸びる突出部とを備える。リング72の前記主体部およ
び前記突出部は、同一の直径寸法を有し、また、ロータ
56と同軸的にすなわち内歯歯車50に対し前記距離e
だけ偏心されている。ばね76は、圧縮コイルばねであ
り、また、溝70に連通する穴内に配置されている。
【0021】リング72の前記主体部および前記突出部
の外径寸法、特にリング72の後端面および受け座74
の前端面すなわちリング72と受け座74との接触面
(シール面)の直径は、受け座74の外径寸法より少な
くとも2e小さい。すなわち、リング72と受け座74
との接触面(シール面)の直径は、リング72の後端面
(突出部)の外周部の直径をD1 とし、受け座74の前
端面の外周部の直径をD2 とすると、
【0022】D1 ≦D2 −2e
【0023】である。
【0024】図3に示すように、隔壁46はスリーブ4
8の周りを伸びる環状の油室78を有し、該油室78に
は潤滑油が収容されている。油室78は、隔壁46に穿
たれた複数の穴80、スリーブ48の外周に形成された
環状の溝82およびスリーブ48に形成された複数の穴
84を経て、クランク軸52とスリーブ48との間の空
間に連通されている。このため、クランク軸52とスリ
ーブ48との間の空間、隔壁46とスリーブ48との間
の隙間は潤滑油で満たされている。
【0025】ロータ56の前端部とクランク軸52の先
端部との接触部、ロータ56とリング72との接触部、
隔壁46と内歯歯車50との接触部およびスリーブ48
と隔壁46との接触部には、それぞれシール用のOリン
グが配置されている。また、スリーブ48の後端部とク
ランク軸52の後端部との間には、潤滑油の流出を防止
するシール材86が配置されている。シール材86は、
複数のボルトによりスリーブ48に固定されている。
【0026】図2および図3に示すように、第2の本体
部36は、第2の筒部34bの後端部に連結される第1
の筒部36aと、該第1の筒部36aの後端部に挿入さ
れた第2の筒部36bと、該第2の筒部36bの後端部
に連結された第3の筒部36cを備える。第1の筒部3
6aの前端部にはシールド本体32の軸線と直交する支
持壁88が設けられており、該支持壁にはスリーブ48
の後端部を受け入れる穴90が設けられている。第2の
本体部36の第1の筒部36aと第2の筒部36bと
は、方向修正用の複数のジャッキ92により相互に連結
されている。第2の筒部36bと第3の筒部36cとの
間および第3の筒部36cと最先端の新設管14との間
には、連結具93,95が配置されている。
【0027】支持壁88の後部には、クランク軸52を
回転させる駆動機構94が複数のボルトにより固定され
ている。駆動機構94は、電動機と減速機とを備え、ま
た、駆動機構94の出力軸96はクランク軸52の後端
部に設けられた穴に挿入されている。出力軸96とクラ
ンク軸52とは、キー98により、回転不能に結合され
ている。
【0028】図3に示すように、クランク軸52、スリ
ーブ48および隔壁46には、既設管12内の下水を仮
設流路機構28へ案内するための流路100,102,
104が形成されている。流路100は、クランク軸5
2の先端と、外周部とに開口する。流路102は、流路
100からの下水を受けこれを流路104に案内すべ
く、スリーブ48の内周面に形成された環状の溝と、該
溝および流路104を連通させる穴とからなる。クラン
ク軸52とスリーブ48との間にあって環状の前記溝の
両側には、該溝からの下水の漏洩を防止する環状のメカ
ニカルシール106が配置されている。スリーブ48と
隔壁46との間には、流路102,104の接続部から
の下水の漏洩を防止する一対のOリングが配置されてい
る。
【0029】図3および図5に示すように、ロータ56
の円錐形の外表面には、ロータ56の回転にともなって
第1の空間38内の掘削物を撹拌し、該掘削物に流動性
を与える複数の羽根108が取り付けられている。
【0030】掘削機および新設管用推進機構
【0031】推進機構22は、図1に示すように、掘削
機20の前進方向へ伸びるように立て坑18の底に設置
された一対のレール110と、該レール110上に該レ
ールに沿って移動可能に設置されたスライダ112と、
該スライダ112を前進させる複数のジャッキ114と
を備える。ジャッキ114は、立て坑18内に構築され
た壁116に取り付けられている。
【0032】ジャッキ114は、先行する最後部の新設
管14とスライダ112との間に新たな管が配置された
後、伸長される。これにより、スライダ112が前進さ
れ、新設管14が掘削機20による掘削跡へ押し込ま
れ、掘削機20が前進される。ジャッキ114が所定距
離伸長されると、ジャッキ114が収縮され、スライダ
112が引き戻され、次いでスライダ112と最後部の
新設管14との間に新たな管が配置され、その後ジャッ
キ114が伸長される。ジャッキ114を収縮させてス
ライダ112を引き戻し、最後部の新設管とスライダ1
12との間に新たな管を配置する継ぎ足し作業は、掘削
機20の発進立て坑と到達立て坑との間に埋設されてい
る既設管路の更新が終了するまで、複数回行なわれる。
【0033】下水用シール機構
【0034】図7および図8に示すように、シール機構
24は、既設管12内を移動可能の本体120を含む。
該本体120は、既設管12の軸線に沿って伸びる筒状
のシャフト122と、複数の軸受124によりシャフト
122の周りに回転可能に配置された筒状のフレーム1
26とを備える。シャフト122は、図1および図9に
示す連結機構128により掘削機20のロータ56に連
結されている。シャフト122とフレーム126との間
には一対のメカニカルシール130が配置されており、
軸受124が配置された前記領域には潤滑油が収容され
ている。
【0035】シャフト122の先端部には、撹拌ヘッド
132が固定されている。撹拌ヘッド132は、シャフ
ト122に固定されたボス134と、ボス134に固定
された複数(図示の例では6つ)の羽根136とを備え
る。各羽根136は、シャフト122の軸線の周りに等
角度間隔に配置されており、また、溶接のような手段に
より先端部で相互に連結されている。
【0036】フレーム126の先端部には、既設管12
内におけるシール機構24の移動を滑らかにするガイド
ヘッド138が取り付けられている。該ガイドヘッド1
38は、フレーム126に複数のボルトにより取り付け
られたボス140と、該ボス140に固定された複数
(図示の例では6)のガイド142とを有する。フレー
ム126の外周には、板状の複数(図示の例では6)の
ガイド144が取り付けられている。各ガイド142,
144は、シャフト122の軸線方向へ伸び、また、シ
ャフト122の軸線の周りに等角度間隔に配置されてい
る。ガイド142の先端部は、溶接のような手段により
相互に連結されている。ガイド144の先端部も、溶接
のような手段により相互に連結されている。
【0037】フレーム126の後端にはテールカバー1
46が複数のボルトにより取り付けられており、該テー
ルカバー146には円板状の複数のシール部材148を
備えるスペーサ150が複数のボルトにより取り付けら
れている。シール部材148は、弾性変形可能のゴムの
ような材料から成る。
【0038】図9に示すように、シャフト122と連結
機構128とは、フランジ継手152により連結されて
いる。これに対し、連結機構128とロータ56とは、
連結機構128とロータ56との相対的な屈曲を許すよ
うに、自在継手154により連結されている。自在継手
154は、連結機構128に設けられた球体156と、
球体156を回転可能に受けるように複数のボルトによ
り相互に結合される一対の受け座158,159と、球
体156および受け座158を係合させるピン160と
を有する。ピン160は、受け座158を貫通し、ま
た、球体156の穴162に受け入れられている。穴1
62は、ピン160より大きな直径寸法を有する。これ
により、球体156および受け座158は、所定の角度
範囲内で屈曲可能であるが、相対的な大きな回転を阻止
される。受け座158は、複数のボルトによりロータ5
6の先端に固定されている。
【0039】掘削機20のロータ56が回転されると、
シャフト122がフレーム126に対し回転される。ロ
ータ56の旋回運動にともなっておよび既設管路が湾曲
しているとき、シール機構24は掘削機20に対し傾斜
されるが、この傾斜は自在継手154により吸収され
る。
【0040】シャフト122の中空部および連結機構1
28の中空部は、既設管12内の下水を掘削機20の流
路100へ案内する流路164,166を構成する。
【0041】掘削物用排出機構
【0042】図1および図6に示すように、掘削物の排
出機構26は、ずり排出用の泥水を第2の空間40に供
給する管170と、第2の空間40から掘削物を泥水と
ともに排出する管172とを含む。管170の一端は、
連結具174により支持壁88に連結されており、ま
た、隔壁46をシールド本体32の軸線方向へ貫通する
ように設けられた流路178(図3参照)を介して第2
の空間40に連通されている。管172の一端も、図6
に示すように連結具176により支持壁88に連結され
ており、また、隔壁46をシールド本体32の軸線方向
へ貫通するように設けられた流路(図示せず)を介して
第2の空間40に連通されている。連結具174,17
6は、支持壁88の後端面に複数のボルト(図示せず)
により固定されている。
【0043】図1に示すように、管170は管182を
介して給水タンク184に連通され、管172は管18
6を介して沈殿池188に連通されている。管182に
は給水ポンプ190と複数のバルブ192とが配置さ
れ、管186には排出ポンプ194と複数のバルブ19
6とが配置されている。管182,186は、その途中
に屈曲および伸縮自在の管を備える。ずり排出用の管1
72,186の中空部の断面積は、格子42の開口44
の面積より大きい。給水ポンプ190の排出口と排出ポ
ンプ194の吸込口とは短絡管198により短絡されて
おり、該短絡管198にはバルブ200が配置されてい
る。
【0044】図3に示すように、第2の空間40の底部
には、管170から供給された泥水が管172へ直接達
することを防止し、かつ、前記泥水が第2の空間40を
巡る流路を流れるように、第2の空間40内における泥
水の流路を規定する仕切り202が設けられている。
【0045】ポンプ190,194は、掘削機による掘
削時に作動される。これにより、排出機構26は、タン
ク184内の泥水を掘削機20の第2の空間40へ管1
82,170を介し供給し、第2の室40内の泥水を掘
削物とともに管172,186を介して沈殿池188へ
排出する。これに対し、新設管の継ぎ足し作業時には、
ポンプ190,194が停止され、所定のバルブが閉じ
られた状態で、管182,186が新たな管内に通され
た後、所定のバルブが開放され、ポンプ190,194
が作動される。なお、第2の室40に供給された泥水の
一部は第1の室38に流動するが、多くの泥水は排出機
構26により沈殿池188へ排出される。
【0046】下水用仮設流路機構
【0047】仮設流路機構28は、図1〜図3に示すよ
うに、フランジ継手210により相互に連結された複数
のパイプを備える第1のガイド212と、該第1のガイ
ド212の後端に連結された伸縮および湾曲可能の第2
のガイド214と、該第2のガイド214の後端部に接
続された排出ポンプ216と、該排出ポンプ216から
排出される下水を下流の側の管路30に案内する第3の
ガイド218とを備える。第1のガイド212の先端
は、連結具220(図3参照)により支持壁88に連結
されており、また、掘削機20の流路104に連通され
ている。第1のガイド212は、シールド本体32内の
部位にバルブ222(図2参照)を有する。第3のガイ
ド218にもバルブ224が配置されている。第3のガ
イド218の排出ポンプ216と反対の側の端部は、該
端部に配置されたシール部材226とともに既設管30
に挿入されている。
【0048】ポンプ216が作動されると、既設管12
内の下水は、シール機構24の流路164、連結機構1
28の流路166、掘削機20の流路100,102,
104、各ガイド212,214,218を経て、後方
の管路30へ強制的に流動される。なお、新設管の継ぎ
足し時に、ポンプ216は一時的に停止され、バルブ2
22は一時的に閉じられ、第2のガイド214は新たな
管内を通される。
【0049】更新装置10の動作
【0050】更新作業時、掘削機20の駆動機構94が
作動され、クランク軸52が回転される。これにより、
ロータ56およびカッタ組立体60は、シールド本体3
2の軸線に対しeだけ偏心してクランク軸52の周りを
クランク軸52の回転方向と同一の方向へ旋回(公転)
される。ロータ56に固定された外歯歯車66と、隔壁
46に固定された内歯歯車50との噛み合い部位がロー
タ56の旋回運動にともなって順次変位することから、
ロータ56およびカッタ組立体60は、また、軸部分5
2bを中心としてクランク軸52の回転方向と反対の方
向へ回転(自転)される。
【0051】ロータ56およびカッタ組立体60の旋回
運動および回転運動により、カッタビット64は、シー
ルド本体32に対しカッタ組立体60とともに旋回運動
および回転運動をするのみならず、シールド本体32に
対し、シールド本体32の中心へ向かういわゆる内方お
よびこれと反対の外方へすなわちシールド本体32の半
径方向への往復運動をする。
【0052】掘削機20には、カッタ組立体60が上記
のように旋回および回転されている状態で、推進機構2
2により新設管14を介して推力が加えられる。これに
より、新設管14は掘削された穴内へ押し込まれ、掘削
機20はカッタ組立体60で既設管12を破砕するとと
もに該既設管12の周囲の土砂を掘削しつつ前進され
る。
【0053】各カッタビット64がカッタ組立体60の
回転中心に向けられた刃先を有することおよびカッタビ
ット64がシールド本体32に対し該本体32の半径方
向へ往復運動をするこどから、カッタビット64は、該
カッタビット64がシールド本体32に対し回転軸線の
方向へすなわち内方へ移動するとき、既設管12を破壊
し、かつ、既設管12の周囲の土砂を掘削する。既設管
12は、カッタビット64による内向きの力を受けて破
壊れることになる。この結果、既設管12に外向きの力
すなわち既設管12を押し広げる力を作用させて既設管
12を破壊する装置に比べ、既設管12は、小さな力で
破壊される。また、カッタビット64が外方へ移動され
るときに既設管12に該既設管を破壊する力が作用しな
いことから、未破壊の既設管12にその長手方向への大
きな亀裂が生じない。
【0054】破壊された既設管の破片および掘削された
土砂を含むずりすなわち掘削物は、第1の空間38内へ
受け入れられる。第1の空間38内に受け入れられた前
記掘削物は、ロータ56の回転にともなって羽根108
により撹拌されつつ、第1の空間38から格子42の開
口44を経て第2の空間40へ流動する。第2の空間4
0へ流動した掘削物は第2の空間40内へ供給された泥
水と混合され、その混合物すなわちスラリーは排出機構
26により沈殿池188へ排出される。
【0055】第1の空間38に受け入れられた掘削物中
の大きな礫および破片は、ロータ56の旋回運動および
回転運動にともなって、ロータ56によりシールド本体
32の第1の空間38を規定する内面に押圧されて開口
44を通過可能の大きさの小片に破砕される。開口44
を通過可能の大きさに破砕された小片は、開口44を経
て第2の空間40へ受け入れられる。このため、礫およ
び破片が排出用の管172,186に詰まることがな
い。
【0056】第1および第2の空間38,40は、更新
作業の間、切羽の崩壊および地盤の隆起が生じない所定
の圧力に維持される。これにより、第1の空間部38内
の掘削物の一部は、既設管12内へ流動する。しかし、
シール機構24のシール部材148は、既設管12内へ
流動された掘削物により既設管12の内周面に押圧さ
れ、前記掘削物が既設管12内をシール機構24の位置
よりさらに前方へ流動することを阻止し、その結果切羽
の崩壊が確実に防止される。シール部材148は、ま
た、既設管12内の下水が第1の空間38内へ流動する
ことを防止する。
【0057】シール機構24は、掘削機20の前進にと
もなって既設管12内を前進される。このとき、シール
機構24のガイド142,144がそりの作用をするた
め、既設管12の内周面に凹凸が存在していても、シー
ル機構24の移動は滑らかである。
【0058】シール機構24のシャフト122は、掘削
機20のロータ56の回転にともなってシャフト122
の軸線の周りを回転される。このため、新設管12内の
下水が撹拌羽根136により撹拌され、該下水中の固形
物が羽根136により粉砕され、その結果シール機構2
4の移動がより滑らかになり、仮設流路機構28の流路
が閉塞されない。
【0059】ロータ56の旋回運動および回転運動によ
り、メカニカルシール68のリング72が受け座74に
向けて押圧されつつ受け座74に対して旋回運動をする
が、第2の空間40の圧力によりリング72がばね76
の力に抗して後退される力はリング72の後端面に作用
しない。すなわち、ロータ56の旋回運動および回転運
動により、メカニカルシール68のリング72が受け座
74に向けて押圧されつつ受け座74に対して旋回運動
をしても、リング72の外径寸法がほぼ均一であること
と、リング72と受け座74との接触面(シール面)の
直径が、
【0060】D1 ≦D2 −2e
【0061】であることとから、リング72の後端面全
体が常に受け座74の前端面に接触されており、従って
リング72の後端面には第2の空間40の圧力に起因す
る前記力は作用しない。このため、リング72と受け座
74との間の液密性が維持される。
【0062】更新装置10のように、掘削機20のカッ
タ組立体60の旋回運動と回転運動とにより既設管を掘
削すると、カッタ組立体の回転運動のみにより既設管を
掘削する場合に比べ、既設管を効率よく掘削することが
できる。
【0063】また、図2および図3に示すように、各カ
ッタビットを、その刃先がシールド本体32の半径方向
において当該カッタビットの外側に配置されたカッタビ
ットの刃先より掘削機20の前進方向における後方とな
るように、配置すると、図2および図3から明らかなよ
うに、外側の各カッタビットによる既設管の周囲の土砂
の掘削が内側の各カッタビットによる既設管の掘削より
も先行するから、切刃の崩壊を確実に防止することがで
きる。
【0064】上記の各効果をより高める上で、図2およ
び図3に示すように、各カッタビットを、その刃先が前
記カッタ組立体の回転中心に向くように、配置すること
が好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の更新装置の一実施例を示す正面図であ
る。
【図2】掘削機のシールド本体を断面して掘削機とシー
ル装置を示す図である。
【図3】掘削機の一実施例を示す拡大断面図である。
【図4】図3の4−4線に沿って得た断面図である。
【図5】図2の5−5線に沿って得た拡大断面図であ
る。
【図6】図2の6−6線に沿って得た拡大断面図であ
る。
【図7】シール装置の一実施例を示す拡大断面図であ
る。
【図8】図7の左側面図である。
【図9】連結機構の一実施例を示す断面図である。
【符号の説明】
10 更新装置 12 既設管 14 新設管 20 シールド型トンネル掘削機 22 掘削機および新設管用推進機構 24 シール機構 26 掘削物用排出機構 32 シールド本体 46 隔壁 50 内歯歯車 52 クランク軸 56 ロータ 60 カッタ組立体 62 アーム 64 カッタビット 66 外歯歯車 94 駆動機構

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも既設管をシールド型トンネル
    掘削機により掘削しつつ前記掘削機を発進立坑に配置さ
    れた推進手段により前進させる間、連結機構により前記
    掘削機に連結されたシール手段を前記掘削機の前方の前
    記既設管内に配置して前記シール手段により前記掘削機
    による掘削物が前記既設管内を前方へ流動することを防
    止するとともに、新設管を前記推進手段により前記掘削
    機とともに前進させて前記掘削機による掘削跡に配置す
    ることを含む、既設管路の更新方法。
  2. 【請求項2】 既設管に沿って移動されて少なくとも前
    記既設管を掘削するシールド型トンネル掘削機と、連結
    機構により前記掘削機に連結されたシール手段であって
    前記掘削機による掘削物が前記既設管内を前方へ流動す
    ることを防止すべく前記掘削機の前方にあって前記既設
    管内に配置されるシール手段と、発進立坑に配置され、
    新設管を前記掘削機とともに前進させて前記掘削機によ
    る掘削跡に配置する推進手段とを含む、既設管路の更新
    装置。
  3. 【請求項3】 前記掘削機は、シールド本体と、複数の
    カッタビットを有するカッタ組立体であって前記本体の
    前部に前記本体の軸線の周りの旋回運動および前記軸線
    から変位された軸線の周りの回転運動が可能に配置さ
    れ、少なくとも前記既設管を掘削するカッタ組立体と、
    該カッタ組立体に前記旋回運動および前記回転運動をさ
    せる駆動機構とを備える、特許請求の範囲第(2)項に
    記載の既設管路の更新装置。
  4. 【請求項4】 各カッタビットは、その刃先が前記シー
    ルド本体の半径方向において当該カッタビットの外側に
    配置されたカッタビットの刃先より前記掘削機の前進方
    向における後方となるように、配置されている、特許請
    求の範囲第(2)項または第(3)項に記載の既設管路
    の更新装置。
  5. 【請求項5】 各カッタビットは、前記カッタ組立体の
    回転中心に向けられた刃先を有する、特許請求の範囲第
    (3)項または第(4)項に記載の既設管路の更新装
    置。
  6. 【請求項6】 最外周に配置された各カッタビットは、
    さらに、前記カッタ組立体の回転中心と反対の側に向く
    刃先を有する、特許請求の範囲第(5)項に記載の既設
    管路の更新装置。
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JPS61102999A (ja) * 1985-09-20 1986-05-21 株式会社イセキ開発工機 シ−ルド型トンネル掘削機

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