JPH04144950A - 粘土焼成品 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は粘土焼成品に関し、セメント製品の製造工程
で発生するセメント汚泥廃棄物の有効利用並びに粘土焼
成品の品質改良の両者が可能な粘土焼成品に関する。

〔従来の技術及び問題点〕

従来、無機質建材、特に繊維補強セメント型圧、壁板等
の製造工程においては大量のセメントを主体とする汚泥
廃棄物が発生する。

セメントは多量の水により水和反応し、十分水和したセ
メント汚泥はセメント配合資材としての再利用は不可能
で、唯廃棄するしかなかった。

〔発明が解決しようとする課題〕

この発明は上記問題点に鑑み、セメント製品の製造工程
で発生する産業廃棄物の高次の再利用を図り新たな用途
を開発することを目的としてなされたものであり、本発
明者による鋭意研究の結果なされたものである。

即ち、セメント製品の産業廃棄物はその殆どがカルシウ
ム分とシリカ分であり、ガラスの構成物質と非常に近接
した関係にある。

そこで、この点に着目してセメント汚泥廃棄物を焼成粘
土の配合物として利用を試みたところ非常に良好な結果
を得た。

本願発明はこれら知見を元に、産業廃棄物であるセメン
ト製品の製造工程で発生する産業廃棄物の高次な再利用
を可能とするものである。

〔課題を解決するに至った技術〕

即ち、この発明の粘土焼成品はセメント製品の製造工程
で発生するセメント汚泥廃棄物の粉砕物を焼物用粘土に
３〜９％添加し均一混練後賦形し焼成してなることを特
徴とするものである。

〔作用〕

繊維補強セメント瓦製品の製造工程で発生するセメント
汚泥廃棄物の成分は、表１に示す通りである。

表１ 表１より明らかなように、全成分中ＳｉＯ□、ＣａＯが
殆どを占める。

従って、上記セメント汚泥廃棄物の脱水ケーキを高温に
加熱すればガラス化し冷却すれば光沢のある焼成物とな
る。

さらに、これを粘土に混合し焼成すれば上記ガラス化し
たセメント廃棄物成分が丁度釉薬のように焼成物表面に
浮き出て焼成物表面に艶を与える。

従って、釉薬の不要な焼物ができるのである。

上記において、セメント汚泥廃棄物の脱水ケーキフレー
クの添加量を３〜９％とする理由は、３％より少ないと
釉薬としての効果が期待出来ず、また９％より多くする
と焼成品の強度、特に曲げ強度の低下が著しくなるから
である。

〔実施例〕

次にこの発明の詳細な説明する。

繊維補強セメント瓦の製造工程で発生するセメント汚泥
廃棄物の脱水ケーキフレークと、信楽土とを表２に示す
割合で均一混練し、長さ８０ａＩＩ、輻４０１、厚さ１
０ｍｍのテストピースを成形し、これを良く乾燥した後
１　、２５０℃の還元焔で焼成した。

この焼成品について外観を観察したところ、実施例１〜
３は表面にガラス質の滑らかな光沢が見られ、あたかも
釉薬をかけた外観を呈していた。

なお、比較例は当然のこととして素焼きの状態で艶は全
く無かった。

次に、上記実施例及び比較例について曲げ強度、比重、
及び吸水率試験を行ったところ表３に示す結果となった
。

表３より明らかなように、試験片の曲げ強度はセメント
汚泥廃棄物の脱水ケーキフレークの前置増加に伴い次第
に強度が低下するが、実施例３でも無添加の比較例を１
００％としたとき、強度比でなお７１％の強度を有し、
実用上問題は舞いことが判明した。

また比重は添加量増加に伴い次第に軽量化されることが
判明した。

吸水率は釉薬を全く使用しない比較例に対し抜群の効果
を示し、釉薬無しでも殆ど吸水しない焼成物となし得る
ことが判明した。

また、特に実施例２は表面光沢も良く、強度もそう低下
せず、吸水率少なく、軽量化の点から、最適配合と言え
ることが判明した。

〔効果〕

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）セメント製品の製造工程で発生するセメント汚泥
   廃棄物の粉砕物を焼物用粘土に３〜９％添加し均一混練
   後賦形し焼成してなることを特徴とする粘土焼成品。