JPH04144738A - バリアー性包材 - Google Patents
バリアー性包材Info
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- JPH04144738A JPH04144738A JP2269770A JP26977090A JPH04144738A JP H04144738 A JPH04144738 A JP H04144738A JP 2269770 A JP2269770 A JP 2269770A JP 26977090 A JP26977090 A JP 26977090A JP H04144738 A JPH04144738 A JP H04144738A
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Links
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Landscapes
- Wrappers (AREA)
- Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は包材、特にバリアー性を有する包材に関する。
従来より、内容物の酸化、変質、腐敗を防止し、内容物
の香気が失われることを防ぐためにバリアー性を有する
包材が使用されている。従来のバリアー性包材としては
、基材フィルムにガスバリアー性に優れる塩化ビニリデ
ン樹脂あるいはエチレン−ビニルアルコール共重合体を
バリアー層として積層した包材があった。
の香気が失われることを防ぐためにバリアー性を有する
包材が使用されている。従来のバリアー性包材としては
、基材フィルムにガスバリアー性に優れる塩化ビニリデ
ン樹脂あるいはエチレン−ビニルアルコール共重合体を
バリアー層として積層した包材があった。
しかしながら、上述の塩化ビニリデン樹脂を用いたバリ
アー性包材は、使用後の焼却処理時に塩素ガスが発生し
て環境汚染を生じるとともに1.焼却温度が高温となっ
て焼却炉を傷め、さらに経時的に黄変するという問題が
あった。また、エチレン−ビニルアルコール共重合体を
用いたバリアー性包材は、エチレン−ビニルアルコール
共重合体フィルムが高価であるために製造コストが増大
してしまうという問題があった。一方、従来からエチレ
ン−ビニルアルコール共重合体が水−アルコール溶媒溶
液となることは知られていた。しかし、この水−アルコ
ール溶媒溶液は粘度が高く乾燥が遅く、基材フィルムに
塗布してエチレン−ビニルアルコール共重合体のバリア
ー層を形成しても塗布速度が低く、未だ工業的に利用さ
れるに至っていない。
アー性包材は、使用後の焼却処理時に塩素ガスが発生し
て環境汚染を生じるとともに1.焼却温度が高温となっ
て焼却炉を傷め、さらに経時的に黄変するという問題が
あった。また、エチレン−ビニルアルコール共重合体を
用いたバリアー性包材は、エチレン−ビニルアルコール
共重合体フィルムが高価であるために製造コストが増大
してしまうという問題があった。一方、従来からエチレ
ン−ビニルアルコール共重合体が水−アルコール溶媒溶
液となることは知られていた。しかし、この水−アルコ
ール溶媒溶液は粘度が高く乾燥が遅く、基材フィルムに
塗布してエチレン−ビニルアルコール共重合体のバリア
ー層を形成しても塗布速度が低く、未だ工業的に利用さ
れるに至っていない。
本発、明は、上述した問題点を解決するためになされた
ものであり、優れたバリアー性を有し、環境汚染を生じ
るおそれがなく、かつ製造コストの低減が可能なバリア
ー性包材を提供することを目的とする。
ものであり、優れたバリアー性を有し、環境汚染を生じ
るおそれがなく、かつ製造コストの低減が可能なバリア
ー性包材を提供することを目的とする。
この目的を達成するため本発明は、基材と、該基材の片
面に設けられたバリアー層とを有し、前記バリアー層は
エチレン−ビニルアルコール共重合体含有率12〜20
重量%の水−アルコール溶媒溶液を溶液温度40〜60
℃で塗布して形成された厚さ1〜5μmのエチレン−ビ
ニルアルコール共重合体被膜であるような構成とした。
面に設けられたバリアー層とを有し、前記バリアー層は
エチレン−ビニルアルコール共重合体含有率12〜20
重量%の水−アルコール溶媒溶液を溶液温度40〜60
℃で塗布して形成された厚さ1〜5μmのエチレン−ビ
ニルアルコール共重合体被膜であるような構成とした。
基材の片面に設けられたバリアー層は、エチレン−ビニ
ルアルコール共重合体含有率12〜20重量%の水−ア
ルコール溶媒溶液を塗布して形成され、上記水−アルコ
ール溶媒溶液の塗布条件が溶液温度40〜60℃、塗布
厚1〜5μm(乾燥後)であることにより、塗布速度を
高くすることができるとともに、均一なエチレン−ビニ
ルアルコール共重合体被膜が形成され、良好なバリアー
性が得られる。
ルアルコール共重合体含有率12〜20重量%の水−ア
ルコール溶媒溶液を塗布して形成され、上記水−アルコ
ール溶媒溶液の塗布条件が溶液温度40〜60℃、塗布
厚1〜5μm(乾燥後)であることにより、塗布速度を
高くすることができるとともに、均一なエチレン−ビニ
ルアルコール共重合体被膜が形成され、良好なバリアー
性が得られる。
以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。
図は本発明に係るバリアー性包材の概略断面図である。
図においてバリアー性包材1は、基材2と、この基材2
上にアンカー層3を介して塗布形成されたバリアー層4
と、バリアー層4上に設けられたヒートシール層5とか
らなっている。
上にアンカー層3を介して塗布形成されたバリアー層4
と、バリアー層4上に設けられたヒートシール層5とか
らなっている。
このようなバリアー性包材1の基材は2軸延伸ポリプロ
ピレンフイルム、2軸延伸ナイロンフイルム、2軸延伸
ポリエチレンテレフタレートフイルム、あるいはこれら
のフィルムと未延伸のポリプロピレンフィルムまたは低
密度ポリエチレンフィルムとの積層フィルム等を用いる
ことができる。
ピレンフイルム、2軸延伸ナイロンフイルム、2軸延伸
ポリエチレンテレフタレートフイルム、あるいはこれら
のフィルムと未延伸のポリプロピレンフィルムまたは低
密度ポリエチレンフィルムとの積層フィルム等を用いる
ことができる。
基材2の厚さはバリアー性包材1の使用目的等から適宜
決定することができ、通常5〜50μm程度である。こ
のような基材には、図示例のように予めインキ層6が設
けられてもよい。
決定することができ、通常5〜50μm程度である。こ
のような基材には、図示例のように予めインキ層6が設
けられてもよい。
アンカー層3はウレタン系のアンカーコート剤を塗布し
て形成され、厚さは0.3〜5μm程度である。また、
基材として上述のような積層フィルムを用いた場合、ア
ンカー層3は2軸延伸フイルム側に設けられる。
て形成され、厚さは0.3〜5μm程度である。また、
基材として上述のような積層フィルムを用いた場合、ア
ンカー層3は2軸延伸フイルム側に設けられる。
本発明におけるバリアー層4は、アンカー層3を介して
基材2上にエチレン−ビニルアルコール共重合体の水−
アルコール溶媒溶液を塗布して形成されたものである。
基材2上にエチレン−ビニルアルコール共重合体の水−
アルコール溶媒溶液を塗布して形成されたものである。
用いられる水−アルコール溶媒溶液のエチレン−ビニル
アルコール共重合体含有率は、12〜20重量%程度が
好ましい。エチレン−ビニルアルコール共重合体含有率
が12重量%未満の場合、塗布された水−アルコール溶
媒溶液の乾燥が遅く、塗布速度を高くすることができな
いので好ましくない。また、上記含有率が20重量%を
越える場合、後述する溶液温度範囲内にあっても水−ア
ルコール溶媒溶液の粘度が高くなり過ぎて塗布膜中に気
泡が生じてしまい、バリアー層4のバリアー性能が低下
するので好ましくない。
アルコール共重合体含有率は、12〜20重量%程度が
好ましい。エチレン−ビニルアルコール共重合体含有率
が12重量%未満の場合、塗布された水−アルコール溶
媒溶液の乾燥が遅く、塗布速度を高くすることができな
いので好ましくない。また、上記含有率が20重量%を
越える場合、後述する溶液温度範囲内にあっても水−ア
ルコール溶媒溶液の粘度が高くなり過ぎて塗布膜中に気
泡が生じてしまい、バリアー層4のバリアー性能が低下
するので好ましくない。
なお、エチレン−ビニルアルコール共重合体のエチレン
含有率は44モル%以下の範囲が好ましい。エチレン含
有率が44モル%を越えると樹脂自体の酸素透過度が大
きくなり好ましくない。
含有率は44モル%以下の範囲が好ましい。エチレン含
有率が44モル%を越えると樹脂自体の酸素透過度が大
きくなり好ましくない。
また、上記の水−アルコール溶媒溶液の溶液温度は40
〜60℃の範囲であることが好ましい。
〜60℃の範囲であることが好ましい。
エチレン−ビニルアルコール共重合体含有率が12〜2
0重量%である水−アルコール溶媒溶液は、常温(18
℃程度)ではゲル状であり、塗布に供することは困難で
ある。しかし、本発明では水−アルコール溶媒溶液の溶
液温度を上記の範囲とすることにより溶液粘度を100
0cps以下とし、グラビア法等の公知の塗布方法によ
り塗布を可能としている。なお、溶液温度が高いほど溶
液粘度は低下するが、60℃を越えるとアルコールの蒸
発が著しく、水−アルコール溶媒の成分比が変化し、逆
に溶液粘度か高くなり好ましくない。
0重量%である水−アルコール溶媒溶液は、常温(18
℃程度)ではゲル状であり、塗布に供することは困難で
ある。しかし、本発明では水−アルコール溶媒溶液の溶
液温度を上記の範囲とすることにより溶液粘度を100
0cps以下とし、グラビア法等の公知の塗布方法によ
り塗布を可能としている。なお、溶液温度が高いほど溶
液粘度は低下するが、60℃を越えるとアルコールの蒸
発が著しく、水−アルコール溶媒の成分比が変化し、逆
に溶液粘度か高くなり好ましくない。
また、溶液温度が40℃未満であると、粘度が高く塗布
膜中に気泡が生じてバリアー層4のバリアー性能が低下
するので好ましくない。
膜中に気泡が生じてバリアー層4のバリアー性能が低下
するので好ましくない。
上述のようなエチレン−ビニルアルコール共重合体の水
−アルコール溶媒溶液を塗布して形成されるバリアー層
4の厚さは、乾燥後の状態で1〜5μmの範囲であるこ
とが好ましい。バリアー層4の厚さが1μm未満の場合
、十分なバリアー性能が得られず、また、5μmを越え
ると塗布膜の乾燥速度が遅くなり塗布速度を高くするこ
とができず好ましくない。また、エチレン−ビニルアル
コール共重合体の水−アルコール溶媒溶液を塗布して形
成される塗布膜は、一般に表面乾燥か進み、塗布膜内部
からの溶媒の蒸発が阻害される傾向にあり、このため塗
布の高速化には限度がある。しかし、本発明では上記の
エチレン−ビニルアルコール共重合体の水−アルコール
溶媒溶液に無機系フィラーを添加することにより塗布膜
の乾燥性を改良し、塗布速度を更に向上することができ
る。
−アルコール溶媒溶液を塗布して形成されるバリアー層
4の厚さは、乾燥後の状態で1〜5μmの範囲であるこ
とが好ましい。バリアー層4の厚さが1μm未満の場合
、十分なバリアー性能が得られず、また、5μmを越え
ると塗布膜の乾燥速度が遅くなり塗布速度を高くするこ
とができず好ましくない。また、エチレン−ビニルアル
コール共重合体の水−アルコール溶媒溶液を塗布して形
成される塗布膜は、一般に表面乾燥か進み、塗布膜内部
からの溶媒の蒸発が阻害される傾向にあり、このため塗
布の高速化には限度がある。しかし、本発明では上記の
エチレン−ビニルアルコール共重合体の水−アルコール
溶媒溶液に無機系フィラーを添加することにより塗布膜
の乾燥性を改良し、塗布速度を更に向上することができ
る。
無機系フィラーとしては、水酸化カルシウム、水酸化バ
リウム等を用いることができ、無機系フィラーの添加量
は溶液の0.5〜8重量%程度が好ましい。添加量が0
.5重量%未満では、塗布膜の充分な乾燥性改良が得ら
れず、また、8重量%を越えるとバリアー層4のバリア
ー性能および透明性が低下するので好ましくない。
リウム等を用いることができ、無機系フィラーの添加量
は溶液の0.5〜8重量%程度が好ましい。添加量が0
.5重量%未満では、塗布膜の充分な乾燥性改良が得ら
れず、また、8重量%を越えるとバリアー層4のバリア
ー性能および透明性が低下するので好ましくない。
上述のエチレン−ビニルアルコール共重合体の水−アル
コール溶媒溶液によるバリアー層4の形成はグラビア法
、カレンダーコート法、ロールコート法、ダイスリット
コート法等の公知の方法により行うことができる。
コール溶媒溶液によるバリアー層4の形成はグラビア法
、カレンダーコート法、ロールコート法、ダイスリット
コート法等の公知の方法により行うことができる。
ヒートシール層5は、低密度ポリエチレン、ポリプロピ
レン、エチレン−酢酸ビニル共重合体等の種々のヒート
シール性樹脂を用いることができ、厚さは10〜100
μm程度であってよい。
レン、エチレン−酢酸ビニル共重合体等の種々のヒート
シール性樹脂を用いることができ、厚さは10〜100
μm程度であってよい。
つぎに、実験例を示して本発明を更に詳細に説明する。
実験例
(試料−1)
基材として厚さ12μmの2軸延伸ポリエチレンテレフ
タレート(PET’)フィルム(東しく株)製ルミラー
)の片面に、ウレタン系インキ(諸態インキ(株)製N
LALFA)により印刷をおこなった。そして、上記P
ETフィルムの印刷面側にウレタン系アンカーコート剤
(東洋モートン(株)製AD506X/CATIO,)
を0.5μmの厚さに塗布してアンカー層を形成した。
タレート(PET’)フィルム(東しく株)製ルミラー
)の片面に、ウレタン系インキ(諸態インキ(株)製N
LALFA)により印刷をおこなった。そして、上記P
ETフィルムの印刷面側にウレタン系アンカーコート剤
(東洋モートン(株)製AD506X/CATIO,)
を0.5μmの厚さに塗布してアンカー層を形成した。
このアンカー層上に下記のエチレン−ビニルアルコール
共重合体の水−アルコール溶媒溶液を下記の条件で塗布
してバリアー層を形成した。
共重合体の水−アルコール溶媒溶液を下記の条件で塗布
してバリアー層を形成した。
・エチレン−ビニルアルコール共重合体の水−アルコー
ル溶媒溶液 日本合成化学工業(株)製ソアノールD ・エチレン−ビニルアルコール 共重合体含有率−12重量% ・エチレン含有率=29モル% ・水−アルコール溶媒−水/ I P A (5015
0)・溶液温度−43℃ ・塗布条件 ・塗布方法=グアビアコート法 ・塗布厚さ一3μm(乾燥後) ・乾燥条件=100℃、1分間 つぎに、上記のバリアー層上に厚さ50μmの未延伸ポ
リプロピレンフィルムを接着してヒートシール層とし、
図に示されるバリアー性包材(試料−1)を作成した。
ル溶媒溶液 日本合成化学工業(株)製ソアノールD ・エチレン−ビニルアルコール 共重合体含有率−12重量% ・エチレン含有率=29モル% ・水−アルコール溶媒−水/ I P A (5015
0)・溶液温度−43℃ ・塗布条件 ・塗布方法=グアビアコート法 ・塗布厚さ一3μm(乾燥後) ・乾燥条件=100℃、1分間 つぎに、上記のバリアー層上に厚さ50μmの未延伸ポ
リプロピレンフィルムを接着してヒートシール層とし、
図に示されるバリアー性包材(試料−1)を作成した。
(試料−2)
水−アルコール溶媒溶液のエチレン−ビニルアルコール
共重合体の含有率を18重量%とした他は、上記の試料
−1と同様にしてバリアー性包材(試料−2)を作成し
た。
共重合体の含有率を18重量%とした他は、上記の試料
−1と同様にしてバリアー性包材(試料−2)を作成し
た。
(試料−3)
水−アルコール溶媒溶液の温度を55℃とじた他は、上
記の試料−1と同様にしてバリアー性包材(試料−3)
を作成した。
記の試料−1と同様にしてバリアー性包材(試料−3)
を作成した。
(試料−4)
エチレン−ビニルアルコール共重合体のエチレン含有率
を40モル%とした他は、上記の試料−1と同様にして
バリアー性包材(試料−4)を作成した。
を40モル%とした他は、上記の試料−1と同様にして
バリアー性包材(試料−4)を作成した。
(試料−5)
エチレン−ビニルアルコール共重合体の水−アルコール
溶媒溶液に無機系フィラーとして水酸化マグネシウム(
平均粒径=2μm)を1重量%添加した他は、上記の試
料−1と同様にしてバリアー性包材(試料−5)を作成
した。
溶媒溶液に無機系フィラーとして水酸化マグネシウム(
平均粒径=2μm)を1重量%添加した他は、上記の試
料−1と同様にしてバリアー性包材(試料−5)を作成
した。
(試料−6)
エチレン−ビニルアルコール共重合体の水−アルコール
溶媒溶液に無機系フィラーとして水酸化マグネシウム(
平均粒径=2μm)を7重量%添加した他は、上記の試
料−1と同様にしてバリアー性包材(試料−6)を作成
した。
溶媒溶液に無機系フィラーとして水酸化マグネシウム(
平均粒径=2μm)を7重量%添加した他は、上記の試
料−1と同様にしてバリアー性包材(試料−6)を作成
した。
(比較試料−1,−2)
比較として、水−アルコール溶媒溶液のエチレン−ビニ
ルアルコール共重合体の含有率を10重量%とした他は
、上記の試料−1と同様にして比較試料−1を作成し、
また、水−アルコール溶媒溶液のエチレン−ビニルアル
コール共重合体の含有率を23重量%とした他は、上記
の試料−1と同様にして比較試料−2を得た。
ルアルコール共重合体の含有率を10重量%とした他は
、上記の試料−1と同様にして比較試料−1を作成し、
また、水−アルコール溶媒溶液のエチレン−ビニルアル
コール共重合体の含有率を23重量%とした他は、上記
の試料−1と同様にして比較試料−2を得た。
(比較試料−3,−4)
比較として、水−アルコール溶媒溶液の温度を36℃と
した他は、上記の試料−1と同様にして比較試料−3を
作成し、また、水−アルコール溶媒溶液の温度を65℃
とした他は、上記の試料=1と同様にして比較試料−4
を作成した。
した他は、上記の試料−1と同様にして比較試料−3を
作成し、また、水−アルコール溶媒溶液の温度を65℃
とした他は、上記の試料=1と同様にして比較試料−4
を作成した。
(比較試料−5)
比較として、エチレン−ビニルアルコール共重合体のエ
チレン含有率を50モル%とした他は、上記の試料−1
と同様にして比較試料−5を作成した。
チレン含有率を50モル%とした他は、上記の試料−1
と同様にして比較試料−5を作成した。
つぎに、上記の試料−1〜試料−6および比較試料−1
〜比較試料−5を用いて包装体を作成し、各包装体の酸
素バリアー性をモダンコントロール社製○XTRANI
O150で測定した。また、各包装体に残存するIPA
の量を日立製ガスクロマトグラフで測定した。測定結果
を第1表に示した。
〜比較試料−5を用いて包装体を作成し、各包装体の酸
素バリアー性をモダンコントロール社製○XTRANI
O150で測定した。また、各包装体に残存するIPA
の量を日立製ガスクロマトグラフで測定した。測定結果
を第1表に示した。
第1表
第1表に示されるように、本発明である試料−1〜試料
−6は良好な酸素バリアー性を示し、無機系フィラーを
添加した試料−5,試料−6は更に優れた酸素バリアー
性を有していた。これに対して、比較試料−1はバリア
ー層の乾燥性が悪くIPAの残存量が多く、また比較試
料−2〜比較試料−4はエチレン−ビニルアルコール共
重合体の水−アルコール溶媒溶液の粘度が高いためにバ
リアー性が不十分であった。さらに、比較試料−5は、
ビニルアルコール成分が少ないため十分なバリアー性を
発現しなかった。
−6は良好な酸素バリアー性を示し、無機系フィラーを
添加した試料−5,試料−6は更に優れた酸素バリアー
性を有していた。これに対して、比較試料−1はバリア
ー層の乾燥性が悪くIPAの残存量が多く、また比較試
料−2〜比較試料−4はエチレン−ビニルアルコール共
重合体の水−アルコール溶媒溶液の粘度が高いためにバ
リアー性が不十分であった。さらに、比較試料−5は、
ビニルアルコール成分が少ないため十分なバリアー性を
発現しなかった。
以上詳述したことから明らかなように、本発明によれば
バリアー性包材はそのバリアー層が基材の片面にエチレ
ン−ビニルアルコール共重合体含有率12〜20重量%
の水−アルコール溶媒溶液を塗布して形成され、上記水
−アルコール溶媒溶液の塗布条件が溶液温度40〜60
℃、塗布厚1〜5μm(乾燥後)であることにより、均
一なエチレン−ビニルアルコール共重合体被膜が形成さ
れ、優れたバリアー性を有するとともに、黄変すること
がなく、焼却時に有害ガスの発生がなく環境を汚染する
おそれがなく、かつ塗布速度が高く、製造コストの低減
が可能であるという効果が奏される。
バリアー性包材はそのバリアー層が基材の片面にエチレ
ン−ビニルアルコール共重合体含有率12〜20重量%
の水−アルコール溶媒溶液を塗布して形成され、上記水
−アルコール溶媒溶液の塗布条件が溶液温度40〜60
℃、塗布厚1〜5μm(乾燥後)であることにより、均
一なエチレン−ビニルアルコール共重合体被膜が形成さ
れ、優れたバリアー性を有するとともに、黄変すること
がなく、焼却時に有害ガスの発生がなく環境を汚染する
おそれがなく、かつ塗布速度が高く、製造コストの低減
が可能であるという効果が奏される。
図は本発明の包材の概略断面図である。
1・・・バリアー性包材、2・・・基材、3・・・アン
カー層、4・・・バリアー層、5・・・ヒートシール層
。
カー層、4・・・バリアー層、5・・・ヒートシール層
。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、基材と、該基材の片面に設けられたバリアー層とを
有し、前記バリアー層はエチレン−ビニルアルコール共
重合体含有率12〜20重量%の水−アルコール溶媒溶
液を溶液温度40〜60℃で塗布して形成された厚さ1
〜5μmのエチレン−ビニルアルコール共重合体被膜で
あることを特徴とするバリアー性包材。 2、前記エチレン−ビニルアルコール共重合体のエチレ
ン含有率が44モル%以下であることを特徴とする請求
項1記載のバリアー性包材。 3、前記エチレン−ビニルアルコール共重合体の水−ア
ルコール溶媒溶液が無機系フィラーを0.5〜8重量%
含有することを特徴とする請求項1または2記載のバリ
アー性包材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02269770A JP3081225B2 (ja) | 1990-10-08 | 1990-10-08 | バリアー性包材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02269770A JP3081225B2 (ja) | 1990-10-08 | 1990-10-08 | バリアー性包材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04144738A true JPH04144738A (ja) | 1992-05-19 |
JP3081225B2 JP3081225B2 (ja) | 2000-08-28 |
Family
ID=17476911
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP02269770A Expired - Lifetime JP3081225B2 (ja) | 1990-10-08 | 1990-10-08 | バリアー性包材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3081225B2 (ja) |
-
1990
- 1990-10-08 JP JP02269770A patent/JP3081225B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3081225B2 (ja) | 2000-08-28 |
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