JPH04143216A - 低降伏比高曲げ剛性構造用鋼板とその製造方法 - Google Patents
低降伏比高曲げ剛性構造用鋼板とその製造方法Info
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- JPH04143216A JPH04143216A JP26863990A JP26863990A JPH04143216A JP H04143216 A JPH04143216 A JP H04143216A JP 26863990 A JP26863990 A JP 26863990A JP 26863990 A JP26863990 A JP 26863990A JP H04143216 A JPH04143216 A JP H04143216A
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Landscapes
- Heat Treatment Of Steel (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〈産業上の利用分野〉
本発明は、低い降伏比と優れた伸び特性を確保しつつ、
圧延方向に直角な方向(以下C方向と称す)の曲げ剛性
を飛躍的に向上せしめた構造用鋼板とその製造方法に関
するものである。
圧延方向に直角な方向(以下C方向と称す)の曲げ剛性
を飛躍的に向上せしめた構造用鋼板とその製造方法に関
するものである。
〈従来の技術〉
一般に鋼板の剛性は、形状が一定ならばヤング率に比例
する。従って、特定方向の剛性向上が求められる使用場
所に、C方向高ヤング率鋼板のC方向と該特定方向を揃
えて用いれば、板厚の増大や、形状の変更を行うことな
しに構造物の剛性を高めることが可能である。
する。従って、特定方向の剛性向上が求められる使用場
所に、C方向高ヤング率鋼板のC方向と該特定方向を揃
えて用いれば、板厚の増大や、形状の変更を行うことな
しに構造物の剛性を高めることが可能である。
しかしながら、従来鋼においては、単結晶や電磁鋼板の
ような特殊な例を除くとヤング率はほぼ21.000k
gf/m謹2程度で一定と考えられ、特に注目すべき材
質特性とは見なされていなかった。
ような特殊な例を除くとヤング率はほぼ21.000k
gf/m謹2程度で一定と考えられ、特に注目すべき材
質特性とは見なされていなかった。
しかし近年、特定方向の剛性に着目すれば、製造法によ
ってC方向のヤング率を24,000kgf10n”程
度に高めた鋼材が得られることが判明した。
ってC方向のヤング率を24,000kgf10n”程
度に高めた鋼材が得られることが判明した。
一方、高ヤング率鋼に関する提案は、例えば特公昭58
−14849号公報に、高ヤング率鋼材の製造法が開示
されている。ここに開示された高ヤング率鋼材は、化学
成分を規定した綱を二相域圧延し、圧延仕上げ後300
°Cまでの冷却速度を制御し、次いで700°C以下の
温度で焼き戻すことにより、C方向のヤング率を約10
%程度高め得ることが示されている。
−14849号公報に、高ヤング率鋼材の製造法が開示
されている。ここに開示された高ヤング率鋼材は、化学
成分を規定した綱を二相域圧延し、圧延仕上げ後300
°Cまでの冷却速度を制御し、次いで700°C以下の
温度で焼き戻すことにより、C方向のヤング率を約10
%程度高め得ることが示されている。
また、特公昭62−4448号公報には、Cを0.03
重量%未満とした鋼を、Ar、意思下600℃以上の温
度範囲での圧下率を規定し、450°C以上720°C
以下で巻取ることでC方向のヤング率を最高24.30
0kgf/■1まで高め得る方法が提案されている。
重量%未満とした鋼を、Ar、意思下600℃以上の温
度範囲での圧下率を規定し、450°C以上720°C
以下で巻取ることでC方向のヤング率を最高24.30
0kgf/■1まで高め得る方法が提案されている。
つまり、これらの方法は2相域あるいはフェライト域で
の圧延加工により圧延集合組織を発達させ、鋼板特定方
向のヤング率を向上させることを特徴とするものである
。
の圧延加工により圧延集合組織を発達させ、鋼板特定方
向のヤング率を向上させることを特徴とするものである
。
〈発明が解決しようとする課題〉
しかしながら、前記した提案はいずれも寞用時に次に述
べるような問題点を内在しており、それぞれに改善が待
たれている。
べるような問題点を内在しており、それぞれに改善が待
たれている。
即ち、特公昭58−14849号公報の提案では、ヤン
グ率を向上させるための製造法として集合組織の形成を
著しく促進させる圧延法(α−γ二相域大圧下圧延)が
適用されているが、母材靭性の確保が難しく、そのため
保証温度は0°Cであり、更に降伏比(降伏点/引張強
度)が高く、かつ伸びが十分に確保されておらず、近年
、さらなる安全性確保の点から構造物の重要部材が具備
することを求められている「低い降伏比と優れた伸び特
性Jの要望を満たさないものである。
グ率を向上させるための製造法として集合組織の形成を
著しく促進させる圧延法(α−γ二相域大圧下圧延)が
適用されているが、母材靭性の確保が難しく、そのため
保証温度は0°Cであり、更に降伏比(降伏点/引張強
度)が高く、かつ伸びが十分に確保されておらず、近年
、さらなる安全性確保の点から構造物の重要部材が具備
することを求められている「低い降伏比と優れた伸び特
性Jの要望を満たさないものである。
また、特公昭62−4448号公報による提案は、C5
0,03%の成分限定を必須条件としており、実質的に
は極軟鋼の製造方法に関するものであり、構造用鋼の要
求強度を満たすことはできない。
0,03%の成分限定を必須条件としており、実質的に
は極軟鋼の製造方法に関するものであり、構造用鋼の要
求強度を満たすことはできない。
そこで、本発明は、特に曲げ荷重のかかる部材の曲げ剛
性を支配する鋼板表層部のヤング率を向上させつつ、地
震等による構造物の崩壊時に、変形によって構造物の被
害を最小限にとどめるために、必要な特性である降伏比
や伸び特性を鋼板中心部の組織により確保できる鋼板と
その製造方法の提供をR題とするものである。
性を支配する鋼板表層部のヤング率を向上させつつ、地
震等による構造物の崩壊時に、変形によって構造物の被
害を最小限にとどめるために、必要な特性である降伏比
や伸び特性を鋼板中心部の組織により確保できる鋼板と
その製造方法の提供をR題とするものである。
〈課題を解決するための手段〉
本発明は上記課題を達成するために、
(1)それぞれ板厚の4〜10%を占める上下各表層部
が占積率で50%以上の加工フェライトを有するヤング
率の高い組織から成り、その他の内層部が加工フェライ
トが存在しない通常の組織からなる事を特徴とする低降
伏比高曲げ剛性構造用鋼板を第1の手段とし、 (2)構造用鋼をAr3点以上の温度から0.4°C/
秒以上の冷却速度で冷却し、それぞれ板厚の4〜10%
を占める上下各表層部をAr、点未満の温度にすると共
に、その他の内層部をAr3点以上の温度として圧延を
行う事を特徴とする低降伏比高曲げ剛性構造用鋼板の製
造方法を第2の手段とする。
が占積率で50%以上の加工フェライトを有するヤング
率の高い組織から成り、その他の内層部が加工フェライ
トが存在しない通常の組織からなる事を特徴とする低降
伏比高曲げ剛性構造用鋼板を第1の手段とし、 (2)構造用鋼をAr3点以上の温度から0.4°C/
秒以上の冷却速度で冷却し、それぞれ板厚の4〜10%
を占める上下各表層部をAr、点未満の温度にすると共
に、その他の内層部をAr3点以上の温度として圧延を
行う事を特徴とする低降伏比高曲げ剛性構造用鋼板の製
造方法を第2の手段とする。
本発明が対象とする構造用鋼は、例えば前記した特公昭
58−14849号公報に記載され、決起するように、
通常の溶接構造用鋼が所要の材質を得るために、従来か
ら5業分野での活用で確認されている作用・効果の関係
を基に定めている添加元素の種類と量を同様に使用して
同等の作用と効果が得・られる。従って、これ等を含む
鋼を本発明は対象鋼とするものである。
58−14849号公報に記載され、決起するように、
通常の溶接構造用鋼が所要の材質を得るために、従来か
ら5業分野での活用で確認されている作用・効果の関係
を基に定めている添加元素の種類と量を同様に使用して
同等の作用と効果が得・られる。従って、これ等を含む
鋼を本発明は対象鋼とするものである。
これ等の各成分元素とその添加理由と量を以下に示す。
Cは、鋼の強度を向上する有効な成分として添加するも
のであるが、0.20%を鰯える過剰な含を量では、二
相填圧延時の変形抵抗を増して圧延を困難にするばかり
か、溶接部に島状マルテンサイトを析出し、鋼の靭性を
著しく劣化させるので、0.20%以下に規制している
。
のであるが、0.20%を鰯える過剰な含を量では、二
相填圧延時の変形抵抗を増して圧延を困難にするばかり
か、溶接部に島状マルテンサイトを析出し、鋼の靭性を
著しく劣化させるので、0.20%以下に規制している
。
Siは溶鋼の脱酸元素として必要であり、また強度増加
元素として有用であるが、l、0%を超えて過剰に添加
すると、鯛の加工性を低下させ、溶接部の靭性を劣化さ
せる。また、0.01%未満では脱酸効果が不十分なた
め、添加量を0.01〜1.0%に規制している。
元素として有用であるが、l、0%を超えて過剰に添加
すると、鯛の加工性を低下させ、溶接部の靭性を劣化さ
せる。また、0.01%未満では脱酸効果が不十分なた
め、添加量を0.01〜1.0%に規制している。
Mnも脱酸成分元素として必要であり、0.3%未満で
は鋼の清浄度を低下し、加工性を害する。また鋼材の強
度を向上する成分として0.3%以上の添加が必要であ
る。しかし、Mnは変31!温度を下げるので、過剰の
添加により二相域圧延温度が下がりすぎ、変形抵抗の上
昇をきたすので、2.0%を上限としている。
は鋼の清浄度を低下し、加工性を害する。また鋼材の強
度を向上する成分として0.3%以上の添加が必要であ
る。しかし、Mnは変31!温度を下げるので、過剰の
添加により二相域圧延温度が下がりすぎ、変形抵抗の上
昇をきたすので、2.0%を上限としている。
4+及びNは、AI窒化物による鋼の微細化の他、圧延
過程での固溶、析出により、鯛の結晶方位の整合及び再
結晶に有効な働きをさせるために添加する。しかし、添
加量が少ないときにはその効果がなく、過剰の場合には
綱の靭性を劣化させるので、AI : 0.001〜0
.20%、N : 0.020%以下に限定している。
過程での固溶、析出により、鯛の結晶方位の整合及び再
結晶に有効な働きをさせるために添加する。しかし、添
加量が少ないときにはその効果がなく、過剰の場合には
綱の靭性を劣化させるので、AI : 0.001〜0
.20%、N : 0.020%以下に限定している。
以上が、本発明が対象とする綱の基本成分であるが、母
材強度の上昇あるいは、継手靭性の向上の目的のため、
要求される性質に応じて、合金元素を添加する場合は、
該添加により変態温度を下げ過ぎると、2相域での変形
抵抗が増して圧延が困難になるので、合金の添加量とし
ては、Ni CrMo、Cu、W、Co、V、Nb、T
i、Zr、Ta、If、希土類元素、Y、Ca。
材強度の上昇あるいは、継手靭性の向上の目的のため、
要求される性質に応じて、合金元素を添加する場合は、
該添加により変態温度を下げ過ぎると、2相域での変形
抵抗が増して圧延が困難になるので、合金の添加量とし
ては、Ni CrMo、Cu、W、Co、V、Nb、T
i、Zr、Ta、If、希土類元素、Y、Ca。
Mg、 Te、 Se、 Bを1種類以上添加してよい
が、添加量は合計で4.5%以内に規制している。
が、添加量は合計で4.5%以内に規制している。
この様にして製造された鋼片の加熱温度は、オーステナ
イトの粗大化防止から1250°Cを上限としている。
イトの粗大化防止から1250°Cを上限としている。
また、それ自体公知の制御冷却及びまたはテンパー処理
を行うことは、本発明鋼板の特性に障害な〈実施出来る
ので、その使用に制限はない。
を行うことは、本発明鋼板の特性に障害な〈実施出来る
ので、その使用に制限はない。
また、鋼板の板厚の10%を超え、上下各表層部合計で
板厚の20%を超える部分に、加工フェライトを占積率
50%以上有するヤング率の高い集合組織を発達させる
と、鋼板のヤング率は向上するものの、優れた伸び特性
や低降伏比は得られない。
板厚の20%を超える部分に、加工フェライトを占積率
50%以上有するヤング率の高い集合組織を発達させる
と、鋼板のヤング率は向上するものの、優れた伸び特性
や低降伏比は得られない。
また、鋼板の板厚の4%未満、上下各表層部合計で板厚
の8%未満の部分に上記集合組織を発達させても、本発
明の課題を達成するのに必要なりフグ率は得られない。
の8%未満の部分に上記集合組織を発達させても、本発
明の課題を達成するのに必要なりフグ率は得られない。
従って本発明は、上下各表層の厚みを各々板厚の4%以
上10%以下に規制するものである。
上10%以下に規制するものである。
このため、本発明は、板厚の4〜10%に各々該当する
鋼板上下各表層部の温度をAr、点未満の温度に低下さ
せ、その他の内層部はAr3点以上の温度にして圧延を
行うため、構造用鋼をAr3点以上の温度から0.4°
C/秒以上の冷却速度で冷却することを定めた。これに
より、表層部のヤング率は向上し、その他の内層部は優
れた降伏比および伸び特性を維持している。
鋼板上下各表層部の温度をAr、点未満の温度に低下さ
せ、その他の内層部はAr3点以上の温度にして圧延を
行うため、構造用鋼をAr3点以上の温度から0.4°
C/秒以上の冷却速度で冷却することを定めた。これに
より、表層部のヤング率は向上し、その他の内層部は優
れた降伏比および伸び特性を維持している。
く作用〉
従来の方法でヤング率を向上させるには、鋼板全体をA
r、意思下で加工する必要があった。
r、意思下で加工する必要があった。
この場合、ヤング率は向上するものの、靭性、伸び特性
が劣化してしまい、且つ近年建築分野で要求されている
低降伏比を具備させることができず、建築用構造材料と
して使用できなかった。
が劣化してしまい、且つ近年建築分野で要求されている
低降伏比を具備させることができず、建築用構造材料と
して使用できなかった。
本発明者等は、前記課題を達成するために、下記の化学
成分を有する一般的な構造用鋼を用いて種々実験検討を
繰り返した。
成分を有する一般的な構造用鋼を用いて種々実験検討を
繰り返した。
C:0.10〜0.15% Si : 0.15〜0
925%Mn : 0.8〜1.6% AI : 0
.01〜0.05%N : 0.0020〜0.005
0%結果を図1〜図4に示す。
925%Mn : 0.8〜1.6% AI : 0
.01〜0.05%N : 0.0020〜0.005
0%結果を図1〜図4に示す。
図1は、鋼材に曲げモーメントが作用した時の板厚内部
に発生する応力を模式的に示したものである。
に発生する応力を模式的に示したものである。
内層部の応力は表層部の応力より小さいため、応力の高
い表層部のみが高ヤング率を保持すれば鋼板中に生ずる
歪みの最大値はjliilFi全体にわたりヤング率が
向上した鋼板の歪み最大値と同しレヘルを維持出来るの
で、曲げ応力が作用した場合の鋼板全体の剛性も向上す
る。
い表層部のみが高ヤング率を保持すれば鋼板中に生ずる
歪みの最大値はjliilFi全体にわたりヤング率が
向上した鋼板の歪み最大値と同しレヘルを維持出来るの
で、曲げ応力が作用した場合の鋼板全体の剛性も向上す
る。
そこで、種々高剛性表層部の厚みを変化させて曲げ剛性
(曲げ応力が部材に作用する場合の部材としての剛性)
の実験を実施したところ、図2を得た。この図から本発
明者等は、要求される高剛性の保証には表層部のヤング
率で対応することが望ましいことを見出した。
(曲げ応力が部材に作用する場合の部材としての剛性)
の実験を実施したところ、図2を得た。この図から本発
明者等は、要求される高剛性の保証には表層部のヤング
率で対応することが望ましいことを見出した。
そこでヤング率の支配要因の探索実験を重ねた結果図3
を得た。
を得た。
この図から本発明者等は、加工フェライトを占積率で5
0%以上存する集合組織があれば、所要ヤング率が確保
出来ることを知見した。
0%以上存する集合組織があれば、所要ヤング率が確保
出来ることを知見した。
これ等の知見を基に本発明者等は更に所要表層厚みの確
認実験を重ねた結果、表層部のヤング率を内層部のヤン
グ率より10%向上させると、表層部の厚みを片側それ
ぞれ板厚の4%維持すると必要な高剛性の保証が可能で
あり、表層部のヤング率を内層部のヤング率より20%
向上させると、表層部の厚みを片側それぞれ板厚の8%
維持すると必要な高剛性の保証が可能なことがわかった
。
認実験を重ねた結果、表層部のヤング率を内層部のヤン
グ率より10%向上させると、表層部の厚みを片側それ
ぞれ板厚の4%維持すると必要な高剛性の保証が可能で
あり、表層部のヤング率を内層部のヤング率より20%
向上させると、表層部の厚みを片側それぞれ板厚の8%
維持すると必要な高剛性の保証が可能なことがわかった
。
図4は、高ヤング率を有する表層部の厚み(片側)と、
引張試験での降伏比、破断までの伸びを示す。図により
、高剛性表層部が板厚の10%以下であれば、降伏比、
破断までの伸びとも十分建築用構造用鋼として要求され
るレベルのそれぞれ80%以下、36%以上にあること
を知見した。
引張試験での降伏比、破断までの伸びを示す。図により
、高剛性表層部が板厚の10%以下であれば、降伏比、
破断までの伸びとも十分建築用構造用鋼として要求され
るレベルのそれぞれ80%以下、36%以上にあること
を知見した。
本発明は以上の各知見を基に、曲げ剛性の保証に高剛性
表層部の厚みを確保し、内層部まで高剛性に必要な集合
組織を発達させないことにより、鋼板全体の低降伏比、
および破断までの伸びを保証し、これ等の層別特性を複
合化した構造用鋼板を確立して本発明の課題を達成した
のである。
表層部の厚みを確保し、内層部まで高剛性に必要な集合
組織を発達させないことにより、鋼板全体の低降伏比、
および破断までの伸びを保証し、これ等の層別特性を複
合化した構造用鋼板を確立して本発明の課題を達成した
のである。
〈実施例〉
(1) 供試鋼
本発明の鋼成分は、前記した一般的な構造用鋼の元素と
添加量であれば、何れの組合せでも良いが、構造用鋼の
分野で強度レベルが異なる代表的な実施例の化学成分を
比較例と共に表1に示す。
添加量であれば、何れの組合せでも良いが、構造用鋼の
分野で強度レベルが異なる代表的な実施例の化学成分を
比較例と共に表1に示す。
表1に示す供試鋼は調香1.2が40キロ級鋼、調香3
〜6が50キロ級鋼、調香7が60キロ級鋼である。又
、供試鋼は必要に応じてV、Nb、Ni、Ti、Cu。
〜6が50キロ級鋼、調香7が60キロ級鋼である。又
、供試鋼は必要に応じてV、Nb、Ni、Ti、Cu。
Ni、Cr、Mo等の合金元素を添加している。
(2)製造条件及び材質結果
製造条件及び得られた材質を表2に示す。
No、A1−A14の本発明例は、C方向の曲げ剛性は
10%〜16%の向上が得られて、十分目標を満足し、
且つ降伏比、及び伸び特性の優れた構造用鋼板が得られ
た。
10%〜16%の向上が得られて、十分目標を満足し、
且つ降伏比、及び伸び特性の優れた構造用鋼板が得られ
た。
これに対し、No、 81−814の比較例はそれぞれ
に問題があり、前記要望を満たす構造用鋼板が得られな
かった。
に問題があり、前記要望を満たす構造用鋼板が得られな
かった。
即ち、高剛性表層部が10%以上であるNo、 Bl〜
B5の比較例は、降伏比、伸びともに所要の域に到達し
なかった。
B5の比較例は、降伏比、伸びともに所要の域に到達し
なかった。
また表層部のヤング率が10%以下であるNo、B6゜
B7の比較例及び表層部の厚みが4%未満のNo、B8
゜B9の比較例は、曲げ剛性が不良で、計画した用途に
は使用できなかった。
B7の比較例及び表層部の厚みが4%未満のNo、B8
゜B9の比較例は、曲げ剛性が不良で、計画した用途に
は使用できなかった。
〈発明の効果〉
本発明は、高ヤング率を発揮する集合組織を有する表層
部と、該集合組織がない内層部を構成比を限定して組合
せ、その特定方向の曲げ剛性が10%程度以上と高く、
且つ降伏比、伸びの優れた構造用鋼板を実現したもので
、5業分野を中心に産業界にもたらす効果は掻めて大き
い。
部と、該集合組織がない内層部を構成比を限定して組合
せ、その特定方向の曲げ剛性が10%程度以上と高く、
且つ降伏比、伸びの優れた構造用鋼板を実現したもので
、5業分野を中心に産業界にもたらす効果は掻めて大き
い。
図1は鋼材に曲げモーメントが作用した時の板厚内部に
発生する応力を模式的に示す。 図2は高剛性表層部厚みと鋼板の曲げ剛性の関係を示す
。 図3は、加工フェライトの占積率とヤング率の関係を示
す。 図4は、高剛性表層部の厚み(片gりと引張試験での降
伏比、破断伸びを示す。 特許出願人 新日本製鐵株式会社
発生する応力を模式的に示す。 図2は高剛性表層部厚みと鋼板の曲げ剛性の関係を示す
。 図3は、加工フェライトの占積率とヤング率の関係を示
す。 図4は、高剛性表層部の厚み(片gりと引張試験での降
伏比、破断伸びを示す。 特許出願人 新日本製鐵株式会社
Claims (2)
- (1)それぞれ板厚の4〜10%を占める上下各表層部
が占積率で50%以上の加工フェライトを有するヤング
率の高い組織から成り、その他の内層部が加工フェライ
トが存在しない通常の組織からなる事を特徴とする低降
伏比高曲げ剛性構造用鋼板。 - (2)構造用鋼をAr_3点以上の温度から0.4℃/
秒以上の冷却速度で冷却し、それぞれ板厚の4〜10%
を占める上下各表層部をAr_3点未満の温度にすると
共に、その他の内層部をAr_3点以上の温度として圧
延を行う事を特徴とする低降伏比高曲げ剛性構造用鋼板
の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2268639A JP2577130B2 (ja) | 1990-10-05 | 1990-10-05 | 低降伏比高曲げ剛性構造用鋼板とその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2268639A JP2577130B2 (ja) | 1990-10-05 | 1990-10-05 | 低降伏比高曲げ剛性構造用鋼板とその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04143216A true JPH04143216A (ja) | 1992-05-18 |
JP2577130B2 JP2577130B2 (ja) | 1997-01-29 |
Family
ID=17461349
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2268639A Expired - Fee Related JP2577130B2 (ja) | 1990-10-05 | 1990-10-05 | 低降伏比高曲げ剛性構造用鋼板とその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2577130B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5462808A (en) * | 1993-09-03 | 1995-10-31 | Sumitomo Metal Industries, Ltd. | Highly rigid composite material and process for its manufacture |
US8057913B2 (en) * | 2004-07-27 | 2011-11-15 | Nippon Steel Corporation | Steel sheet having high young'S modulus, hot-dip galvanized steel sheet using the same, alloyed hot-dip galvanized steel sheet, steel pipe having high young'S modulus and methods for manufacturing the same |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6350428A (ja) * | 1986-08-19 | 1988-03-03 | Nippon Steel Corp | 板厚方向に均一な機械的性質を有する厚鋼板の製造方法 |
-
1990
- 1990-10-05 JP JP2268639A patent/JP2577130B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6350428A (ja) * | 1986-08-19 | 1988-03-03 | Nippon Steel Corp | 板厚方向に均一な機械的性質を有する厚鋼板の製造方法 |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5462808A (en) * | 1993-09-03 | 1995-10-31 | Sumitomo Metal Industries, Ltd. | Highly rigid composite material and process for its manufacture |
US8802241B2 (en) | 2004-01-08 | 2014-08-12 | Nippon Steel & Sumitomo Metal Corporation | Steel sheet having high young's modulus, hot-dip galvanized steel sheet using the same, alloyed hot-dip galvanized steel sheet, steel pipe having high young's modulus, and methods for manufacturing the same |
US8057913B2 (en) * | 2004-07-27 | 2011-11-15 | Nippon Steel Corporation | Steel sheet having high young'S modulus, hot-dip galvanized steel sheet using the same, alloyed hot-dip galvanized steel sheet, steel pipe having high young'S modulus and methods for manufacturing the same |
EP2700730A2 (en) | 2004-07-27 | 2014-02-26 | Nippon Steel & Sumitomo Corporation | Steel sheet having high Young's modulus, hot-dip galvanized steel sheet using the same, alloyed hot-dip galvanized steel sheet, steel pipe having high Young's modulus, and methods for manufacturing these |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2577130B2 (ja) | 1997-01-29 |
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