JP2718550B2 - 疲労特性の優れた強加工用高強度熱間圧延鋼板の製造方法 - Google Patents

疲労特性の優れた強加工用高強度熱間圧延鋼板の製造方法

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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は疲労特性の優れた強加工用高強度熱間圧延鋼
板の製造方法に関するものであり、さらに詳しくは、自
動車の足回り部品および補強用部材等の用途に適した熱
間圧延ままで、疲労特性、加工性、特に、伸びフランジ
性に優れた引張強さが35〜60kgf/mm2の高強度熱間圧延
鋼板の製造方法に関するものである。
[従来技術] 近年、自動車業界において、乗員の安全確保と軽量化
による熱費向上を図るために高強度薄鋼板を使用するこ
とが増加してきている。
特に、自動車の足回り部品および補強用部品等におい
ては、この高強度薄鋼板の適用による効果が非常に大き
いのである。
しかし、この高強度薄鋼板では高強度化に伴う加工性
の劣化と、特に、足回り部品においては絶えず繰り返し
疲労を受けているため、鋼板の疲労特性の劣化が大きな
問題となっている。このため、加工性および疲労特性の
共に優れた高強度薄鋼板が強く要望されている。
そして、従来においては、加工性の向上を図るために
炭素含有量を低減することが行なわれており、例えば、
特開昭55−107732号公報には、C 0.001〜0.02%、Ti≦
0.20wt%および4(C+12/14N)<Tiを満足させること
か記載されているが、TS≦35kgf/mm2の軟鋼板に関する
ものであり、かつ、鋼中の固溶炭素をTiにより完全に固
定させるために650〜750℃の高温巻取りを必要としてお
り、酸洗効果および成分コストの面から問題がある。
また、鋼板の疲労特性を改善する技術として、特開昭
63−282240号公報には、C 0.03〜0.1wt%、Si≦1.5wt
%、P≦0.15wt%、Ti≦0.05wt%、B 0.0002〜0.001wt
%を含有する鋼の板厚方向において、組織構成を異にす
る技術が提案されているが、C含有量が多く、加工性に
問題があり、さらに、組織構成を達成するための制御が
困難であるという問題がある。
さらに、特開昭60−174850号公報および特開昭62−01
0239号公報には、スポット溶接部の疲労特性に優れた高
強度薄鋼板として、C <0.3wt%、Mn<2.0wt%、P<0.
12wt%、Si<0.05wt%或いはSi0.7〜1.0wt%の鋼が記載
されているが、この技術はスポット溶接部の疲労特性向
上に着目したものであって、鋼板そのものの疲労特性向
上を意図したものではなく、さらに、溶接部と非溶接部
材とでは冶金学的挙動が相当異なるものと考えられる。
また、この発明ではC含有量の下限は、規定されていな
いものの、具体的にはその実施例においては、0.010wt
%までであり、それ以下の、極低炭素域における疲労特
性については究明されてはいない。
さらに、その他の先行技術についても、極低炭素鋼
(C ≦0.01wt%)を対象として一定強度を保持しつつ、
伸びフランジ性等の加工性と疲労特性の改善に着目した
ものは見当らない。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は上記に説明した従来において開示された多く
の技術における問題点に鑑み、本発明者が鋭意研究を行
ない、検討を重ねた結果、鋼の含有成分および成分割合
を特定することによって、高強度で、かつ、加工性およ
び疲労特性の優れた強加工用高強度熱間圧延鋼板の製造
方法を開発したのである。
[課題を解決するための手段] 本発明に係る疲労特性の優れた強加工用高強度熱間圧
延鋼板の製造方法は、 (1)C 0.0010〜0.010wt%、Si<1.0wt%、Mn0.10〜1.
5wt%、P 0.04〜0.10wt%、S≦0.005wt%、Al0.010〜
0.06wt%、N≦0.0040wt%、Cu0.05〜0.50wt%、 Ni0.05〜0.50wt% を含有し、かつ、 C/P≦0.10 を満足し、残部Feおよび不可避不純物からなる鋼を連続
鋳造または造塊により製造されたスラブを、加熱後、連
続仕上圧延における累積圧下率を50%以上とし、かつ、
仕上圧延温度をAr3点以上の熱間圧延を行ない、その
後、20℃/sec以上の冷却速度で冷却した後、500℃以下
の温度において巻取ることを特徴とする疲労特性の優れ
た強加工用高強度熱間圧延鋼板の製造方法を第1の発明
とし、 (2)C 0.0010〜0.010wt%、Si<1.0wt%、Mn0.10〜1.
5wt%、P 0.04〜0.10wt%、S≦0.005wt%、Al0.010〜
0.06wt%、N≦0.0040wt%、Cu0.05〜0.50wt%、Ni0.05
〜0.50wt% を含有し、かつ、 C/P≦0.10 を満足し、さらに、 Ca≦0.010wt%、REM≦0.010wt%、Cr≦1.0wt%、Ti≦
0.010〜0.050wt%、Nb0.010〜0.050wt% の内から選んだ1種または2種以上 を含有し、残部Feおよび不可避不純物からなる鋼を連続
鋳造または造塊により製造されたスラブを、加熱後、連
続仕上圧延における累積圧下率を50%以上とし、かつ、
仕上圧延温度をAr3点以上の熱間圧延を行ない、その
後、20℃/sec以上の冷却速度で冷却した後、500℃以下
の温度において巻取ることを特徴とする疲労特性の優れ
た強加工用高強度熱間圧延鋼板の製造方法を第2の発明
とする2つの発明よりなるものである。
即ち、本発明に係る疲労特性に優れた強加工用高強度
熱間圧延鋼板の製造方法は、炭素含有量を0.010wt%以
下、特に、0.005wt%以下の極低炭素含有量とすること
により、加工性に悪影響を与えるセメンタイト等の第二
相組織を無くすると共に、適度の結晶粒成長性を生じさ
せることにより加工性を著しく向上させ、さらに、C/P
の適正化および微量の銅を含有させることにより、高強
度および疲労特性を向上させることができるのである。
本発明に係る疲労特性の優れた強加工用高強度熱間圧
延鋼板の製造方法について、以下詳細に説明する。
先ず、本発明に係る疲労特性のすくれた強加工用高強
度熱間圧延鋼板の製造方法において使用する鋼の含有成
分および成分割合について説明する。
Cは本発明に係る疲労特性の優れた強加工用高強度熱
間圧延鋼板の製造方法において使用する鋼の重要な元素
であり、疲労特性および加工性向上のためには少ない程
好ましいが、含有量が0.0010wt%未満では粒界破壊を生
じ易くなり、また、0.010wt%を越えて含有させるとセ
メンタイト、パーライト等の第二相量を増加して、疲労
特性および加工性を劣化させる。よって、C含有量は0.
0010〜0.010wt%とす。
Siは延性、特に、全伸びを損なうことなく、引張強度
を確保するのが容易な元素であり、含有量が1.0wt%を
越えて多量に含有させると赤スケール発生により表面性
状を損なうようになる。よって、Si含有量は<1.0wt%
とする。
Mnは強度を確保すると共に、熱間圧延性を確保するの
に必要な元素であり、含有量が0.10wt%未満では引張強
度を確保することと熱間圧延性が困難となり、また、1.
5wt%を越えて多く含有させると鋼板の板厚中央部に異
常硬化組織を生じ、加工性、疲労特性を劣化させ、さら
に、溶接性を劣化させる。よって、Mn含有量は0.10〜1.
5wt%とする。
PはCと同様に重要な元素であり、引張強度および疲
労限強度を高くするために必要であり、含有量が0.04wt
%未満では引張強度が不足するばかりか、疲労特性も得
られず、また、0.10wt%を越えて多量に含有させると加
工脆化や溶接性の面で問題がある。よって、P含有量は
0.04〜0.10wt%とする。
SはMnS等の非金属介在物を生成し、加工性を劣化さ
せるので、含有量は少ない程好ましく、特に、本発明は
疲労特性の優れた強加工用高強度熱間圧延鋼板の製造方
法により得られる強加工用高強度熱間圧延鋼板であるた
めには、S含有量は≦0.005wt%とする。
Alは鋼の脱酸のために必要な元素であり、含有量が0.
010wt%未満では脱酸効果は少なく、また、0.06wt%を
越えて多量に含有させるとアルミナ系の非金属介在物を
生成し易くなり、かつ、微細なAlNが多量に析出し易く
なり、加工性を劣化させる。よって、Al含有量は0.010
〜0.06wt%とする。
Nは固溶状態で存在すると、含有量が多い程歪時効を
生じ、加工性、靭性を劣化させる元素であり、本発明に
係る疲労特性の優れた強加工用高強度熱間圧延鋼板の製
造方法においては、熱間圧延の巻取り温度が低く、固溶
N量が残留し易いので、Alと同様に0.0040wt%を越えて
多量に含有させるとAlN析出物を形成し易くなる。よっ
て、N含有量は≦0.0040wt%とする。
CuはC、Pと同様に重要な元素であり、引張強度を若
干増加させることは知られているが、疲労特性にも影響
を及ぼしていると考えられ、含有量が0.05wt%未満では
このような効果は少なく、また、0.50wt%を越えて多量
に含有させると効果は飽和し、かつ、コスト上昇を招
く。よって、Cu含有量は0.05〜0.50wt%とする。
NiはCu含有による熱間脆性を防止するために含有させ
る元素であり、含有量はCu含有量と同量の0.05〜0.50wt
%とする必要があり、この含有量の範囲以外では上記効
果を達成することはできない。よって、Ni含有量は0.05
〜0.50wt%とする。
さらに、本発明に係る疲労特性の優れた強加工用高強
度熱間圧延鋼板の製造方法において使用する鋼に、上記
に説明した含有成分以外に次に説明する成分の内から選
んだ1種または2種以上を含有させることができる。
Ca、REMは加工性に悪影響をを及ぼす非金属介在物の
形態を変えて加工性を向上させる元素であり、含有量が
0.010wt%を越えて含有させるとこのような効果は期待
することができない。よって、Ca含有量は≦0.010wt
%、REM含有量は≦0.010wt%とする。
Crは引張強度を高くするが、降伏応力は殆ど変えるこ
とがなく、かつ、歪時効性を防止させるために含有させ
る元素であり、含有量が1.0wt%を越えて多量に含有さ
せると効果は飽和してしまい、さらに、コストが高くな
る。よって、Cr含有量は≦1.0wt%とする。
Ti、Nbは炭窒化物形成元素であり、析出硬化により引
張強度が増加し、本発明に係る疲労特性の優れた強加工
用高強度熱間圧延鋼板の製造方法においては、巻取り温
度が低いため、この効果は小さいが、固溶状態における
疲労特性に影響を与え、含有量が0.010wt%未満ではこ
のような効果は少なく、また、0.050wt%を越えて多量
に含有させると効果は飽和するばかりか、降伏応力の上
昇を招く。よって、Ti含有量は0.010〜0.050wt%、Nb含
有量は0.010〜0.050wt%とする。
次に、本発明に係る疲労特性の優れた強加工用高強度
熱間圧延鋼板の製造方法において、C含有量と穴拡げ率
(伸びフランジ性)との関係、および、C/Pと疲労特製
との関係について説明する。即ち、C 0.001〜0.10wt
%、Si0.15wt%、Mn1.20wt%、P 0.070wt%、Cu0.25wt
%、残部は本発明に係る疲労特性の優れた強加工用高強
度熱間圧延鋼板の製造方法において使用する鋼を溶製
し、仕上げ温度880〜910℃、冷却速度40℃/sec、巻とり
温度480℃において、2.9mm厚の熱間圧延鋼板を製造し
た。
第1図に穴拡げ率(伸びフランジ性)とC含有量との
関係を示す。この第1図からC含有量の減少に伴い穴拡
げ率は向上し、C含有量が0.010wt%未満、特に、0.005
wt%以下において穴拡げ率が著しく向上することは明ら
かである。
また、上記と同じ鋼板における平面曲げ疲労試験によ
る疲労限強度(107サイクルにおける応力)は、第2図
に示すようにC含有量とP含有量との比と密接な関係に
あることが明らかとなり、C/P<0.10において疲労限強
度が高位に優れており、C/Pの比が0.5以上で疲労限強度
が高いのは鋼板の強度が高くなるためである。
このC/Pの比により疲労限強度が変化する理由は明ら
かではないが、Pの含有は組織中のマツリックスの強度
を上げることにより、また、C含有量の減少は疲労クラ
ックの原因となる第二相組織がなくなることおよび結晶
粒の成長性が良くなるため疲労クラックの開始が細粒に
比べて遅くなること等が考えられ、P含有量が一定であ
ればC含有量が少ない程疲労限強度が高くなるものと考
えられる。
本発明に係る疲労特性の優れた強加工用高強度熱間圧
延鋼板の製造方法における製造条件について説明する。
スラブの加熱温度を説明すると、上記に説明した含有
成分および成分割合の鋼を溶製した後、スラブとしてか
ら加熱する際の加熱温度は、特に、限定的ではなく、通
常の加熱温度とされている1100℃以上あればよいと考え
られる。
連続熱間圧延仕上圧延の累積圧下率を説明すると、本
発明に係る疲労特性の優れた強加工用高強度熱間圧延鋼
板の製造方法において使用する鋼は、特に、C含有量が
低いので鋼板の結晶粒が大きくなり易く、粒度番号の7
番以下ではプレス成形品に肌荒れを生じて製品の価値を
損なうようになり、従って、適正な結晶粒度が必要であ
り、仕上圧延における累積圧下率は50%以上としなけれ
ばならない。
熱間圧延の仕上温度は、結晶粒度や集合組織が変わる
ことにより、加工性、疲労特性に影響を及ぼし、Ar3
未満ではフェライト結晶粒の細粒化および加工組織が残
存し、疲労特性および加工性が劣化する。従って、Ar3
点は主としてC、Mn含有量により変化するが、860〜950
℃とするのが好ましい。
冷却速度は熱間圧延後の結晶粒度を適正に保つため
に、平均冷却速度を20℃/sec以上とするのがよく、20℃
/sec未満では徐冷となり、結晶粒の粗大化およびPの偏
析が生じ易くなり、従って、冷却速度は20〜60℃/secの
範囲とするのがよい。
巻とり温度はPの偏析による脆化防止および結晶粒粗
大化防止のために、500℃以下とするのがよい。
なお、このようにして巻取られたコイルは、必要に応
じて調質圧延、酸洗を行なうものである。
[実 施 例] 本発明に係る疲労特性の優れた強加工用高強度熱間圧
延鋼板の製造方法の実施例を、比較例と共に説明する。
実施例 第1表に示す含有成分及び成分割合の鋼を常法により
溶製した後、造塊した。
第1表において、鋼No.1〜16は本発明に係る疲労特性
および強加工高強度熱間圧延鋼板の製造方法において使
用する鋼、また、鋼No.17〜31は比較法において使用す
る鋼である。
次いで、これらの鋼を第2表に示す仕上熱間圧延にお
ける累積圧下率、仕上温度、冷却速度、巻取り温度の条
件により圧延を行ない、2.9mm厚の熱間圧延鋼板を製造
した。
これを0.8〜1.2%の調質圧延を行ない、引張試験(JI
S 5号)、穴拡げ試験{成形後の穴径−初期穴径(10mm
φ)}/初期穴径×100%)、平面曲げ疲労限強度(10
サイクル,kgf/mm2)、フェライト結晶粒度等を調査し
た。
第2表に調査結果を示す。
この第2表から本発明に係る疲労特性の優れた強加工
高強度熱間圧延鋼板の製造方法により製造された鋼は、
引張強さ35kgf/mm2以上で、穴拡げ率150%以上、疲労限
強度が引張強度の割には高く、何れも優れていることが
わかる。
これに比べて、比較法により製造された鋼は、上記に
説明した特性の何れかにおいて劣っていることがわか
る。
次に、第1表に示す鋼No.4を使用して熱間圧延条件を
調査した。
鋼No.4Aは累積圧下率、鋼N0.4Bは仕上げ温度、鋼No.4
C、4Dは冷却速度、巻取り温度がそれぞれ比較法であ
る。
結果は第2表から明らかであるが、何れも目標特性の
一つ以上が劣っていることかわかる。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明に係る疲労特性の優れた
強加工性高強度熱間圧延鋼板の製造方法は上記の構成を
有しているものであるから、製造された鋼板は自動車の
足廻り部品および補強用部品として、高強度で疲労特
性、伸びフランジ性に優れており、さらに、P、Cuが含
有されているので、熱間圧延ままで耐蝕性に優れてお
り、防錆用鋼板としても使用することができ、さらに、
めっき処理等の表面処理を行なっても材質上何等変化す
ることがなく、腐蝕環境の激化に伴い、土木、建築の鋼
構造物としても使用することができるという優れた効果
を有しているものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は炭素含有量と穴拡げ率との関係を示す図、第2
図はC/Pと疲労限強度との関係を示す図である。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】C 0.0010〜0.010wt%、Si<1.0wt%、 Mn0.10〜1.5wt%、P 0.04〜0.10wt%、 S ≦0.005wt%、Al0.010〜0.06wt%、 N ≦0.0040wt%、Cu0.05〜0.50wt%、 Ni0.05〜0.50wt% を含有し、かつ、 C/P≦0.10 を満足し、残部Feおよび不可避不純物からなる鋼を連続
    鋳造または造塊により製造されたスラブを、加熱後、連
    続仕上圧延における累積圧下率を50%以上とし、かつ、
    仕上圧延温度をAr3点以上の熱間圧延を行ない、その
    後、20℃/sec以上の冷却速度で冷却した後、500℃以下
    の温度において巻取ることを特徴とする疲労特性の優れ
    た強加工用高強度熱間圧延鋼板の製造方法。
  2. 【請求項2】C 0.0010〜0.010wt%、Si<1.0wt%、 Mn0.10〜1.5wt%、P 0.04〜0.10wt%、 S ≦0.005wt%、Al0.010〜0.06wt%、 N ≦0.0040wt%、Cu0.05〜0.50wt%、 Ni0.05〜0.50wt% を含有し、かつ、 C/P≦0.10 を満足し、さらに、 Ca≦0.010wt%、REM≦0.010wt%、 Cr≦1.0wt%、Ti≦0.010〜0.050wt%、 Nb0.010〜0.050wt% の内から選んだ1種または2種以上 を含有し、残部Feおよび不可避不純物からなる鋼を連続
    鋳造または造塊により製造されたスラブを、加熱後、連
    続仕上圧延における累積圧下率を50%以上とし、かつ、
    仕上圧延温度をAr3点以上の熱間圧延を行ない、その
    後、20℃/sec以上の冷却速度で冷却した後、500℃以下
    の温度において巻取ることを特徴とする疲労特性の優れ
    た強加工用高強度熱間圧延鋼板の製造方法。
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