JPH0414304Y2 - - Google Patents

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JPH0414304Y2
JPH0414304Y2 JP1984134376U JP13437684U JPH0414304Y2 JP H0414304 Y2 JPH0414304 Y2 JP H0414304Y2 JP 1984134376 U JP1984134376 U JP 1984134376U JP 13437684 U JP13437684 U JP 13437684U JP H0414304 Y2 JPH0414304 Y2 JP H0414304Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は乳母車の折畳み機構、或いは乳母車に
おける手押しハンドルの取付位置を前後に変更さ
せるための切換え機構等に適用させるためのロツ
ク装置に関するものである。
〔従来技術とその問題点〕
乳母車を構成する躯体を折り畳むことができる
ように構成することや、乳母車用手押しハンドル
の取付け位置を幼児が着座している座席の背面位
置(後部)、若しくは対面位置(前部)に変更、
切換えが行えるように構成することは従来より知
られている。
上記した折り畳み機構や切換え機構を有する構
造体にあつては、組み立て状態にある構造体がそ
の状態(組み立て状態等)を安定して維持できる
ように構成することが必要であり、不意にロツク
状態が開放されたり、不意に起立位置が変更され
るような不測の事故が発生することがないように
図る必要がある。
これらの目的を達成するために、従来は第6図
或いは第7図に例示するようなロツク機構を採用
していた。
即ち、第6図に例示する公知のロツク機構の場
合、記号40で示すロツク機構は、係止フツク4
3の基端部を後脚扞41の中間部分に枢軸42を
介して摺動自在に枢着し、この係止フツク43の
先端部に形成した鉤状部が、手押し扞45の下端
部に突設した係止ピン47に係止できるように構
成し、乳母車を折畳む必要が生じた場合には前記
した係止フツク43と係止ピン47との係合を開
放することによつて躯体が折畳まれるように構成
していた。(図示することを省略したが前記した
構造は手押し扞の両側に設けられておりそれぞれ
の側において同一の操作を行うように構成されて
いる。) また、上記公知構造において手押し扞の起立位
置を切換えるための構造は、先端に鉤状の係止部
を形成したフツク51の中央部を手押し扞45の
中間部に枢軸50を介して枢着するとともに、乳
母車本体の一部をなす肘掛け扞53の側面に所定
の間隔をおいて二本の係止ピン54及び55を突
設しておき、手押し扞45が幼児の背面位置に起
立している場合には、係止フツク51の係止部
を、肘掛け扞53の後部に突設した係止ピン54
に係合させ、また、手押し扞45の起立位置が幼
児の前面(対面位置)にある場合には前記係止フ
ツク51の係止部を肘掛け扞53の前部に突設し
た係止ピン55と係合させるように構成してい
た。(同じく図示することを省略したが、この手
押し扞の起立位置を切換えるための構造も手押し
扞の両側にそれぞれ設けられており、起立位置の
切換え操作に際してはそれぞれの機構に対して同
一の操作を行うように構成されている。) しかしながら、第6図に例示した従来構造の場
合にはフツクの係脱等の操作を行う場合に必ず両
方の手で操作を行う必要があるばかりか、操作を
行うための機構を取付けている位置が低いため
に、操作者は操作に際して腰を屈めた所謂「中
腰」の体勢を採る必要があり、操作に無理な体勢
を必要とするという欠点が指摘されていた。
また、もう一つの折畳みをロツクさせるための
機構は第7図に例示するような構造57として知
られている。
即ち、手押し扞58の側面下端には、下端部に
形成した係止部が後脚扞62の中間部に突設した
係止ピン63と係合できるように構成した係止フ
ツク61を手押し扞58の軸方向に対して自由に
摺動できるようにして取付け、また、手押し扞5
8の上端部には操作レバー64を取付けるととも
に、操作レバー64と係止フツク61とは力を伝
達するための紐65を介して連結された構造と
し、折畳み操作を行う必要が生じた場合には前記
する操作レバー64を引き上げることによつて係
止フツク61の先端部と係止ピン63との係合を
開放させ、これによつて折畳み操作が開始できる
構造としている(図示することを省略したが、こ
れらの構造は手押し扞の例示部と反対の側にも形
成されており、ロツク操作若しくはロツクの開放
操作時にはそれぞれの側の機構を同一に操作する
ように構成されている。) 上記第7図に例示する構成の場合には、操作レ
バー64の取付け位置が手押し扞58に比較的高
い位置に設けられているために、操作に際して腰
を屈めた所謂「中腰」の体勢を採る必要はない
が、依然として両手による操作を行う必要がると
いう欠点があるほか、操作レバー64の力を係止
フツク61に伝達するための紐65が手押し扞5
8の側面に露出しているために座席に着座した幼
児がこの紐65の中間部を引つ張つたりした場合
には不意に乳母車の組み立て状態が解除されて折
畳みが開始され、折畳みにつられて幼児が座席部
分から転落する等の不測の事故が発生する虞れが
あり、また、これらの過程において幼児の手、指
等が手押し扞と脚扞或いは肘掛け扞を支える支柱
等との間に挟まれて損傷される等のトラブルが発
生することが指摘されている。
また上記する構造の場合には、操作のための各
種機構が手押し扞の外側に露出状態で位置してい
るためにデザイン的にも不体裁であることが指摘
されていた。
〔考案の目的〕
本考案は上記した事情に鑑みこれに対応しよう
とするものであり、使用に際して(各種の操作を
行う際に)使用者が通常の立つた姿勢のままでそ
れらの操作を簡便に行うことができるようにした
乳母車の折畳み機構等のロツク装置を提供せんと
するものである。
また、本考案の他の目的は、操作のための機構
を手押し扞の把持部(中央部分)に集約させるこ
とができ、しかもロツク、解除或いは起立位置の
切換え等各種の操作が片手によつて簡単に行える
ように構成した乳母車の折畳み機構等のロツク装
置を提供しようとするものである。
〔考案の要点〕
本考案は中空の筒状体によつて正面側コ字状乃
至乃至逆U字状に形成した手押し扞のほぼ中央部
に、長さ方向における中央部近くを枢着部とした
二本の操作レバーを前記枢着部を中心として正面
X字状となるよう揺動自在に枢着せしめ、前記二
本の操作レバーのそれぞれの両端部には互いに逆
方向に向かつて延伸させられた操作用ワイヤーの
それぞれの一端部を連結し、また手押し扞の内部
を挿通させられた前記操作用ワイヤーのそれぞれ
の他端部は手押し扞の両端部に摺動自在に取付け
られた躯体の組み立て操作用のフツク若しくは手
押し杆の起立位置を維持する固定用のフツクに連
結すると共に、前記躯体の組み立て操作用のフツ
ク及び手押し杆の起立位置を維持する固定用のフ
ツクは収縮力を付勢されたスプリングによつて常
時引き下げ方向に力を付勢させるように構成して
なる乳母車の折畳み機構等のロツク装置を考案の
要点としている。
〔実施例〕
以下本考案の実施例を第1図乃至第5図に例示
する図面を参照して説明する。
図示する実施例は乳母車本体の組み立て状態を
維持させるための折畳み機構をロツクさせている
装置と、組み立てられた乳母車における手押し扞
の起立位置を変更させるための機構をロツクさせ
ている装置の双方を例示しているが、説明の便宜
上、先ず、組み立て状態を維持させるための折畳
み機構をロツクさせる装置について説明する。
総括的にAで示す乳母車は公知のものであり前
脚扞a、後脚扞bを側面八字状に組み合わせた上
端部に肘掛け扞cの先端部を取付け、後脚扞bの
長さ方向における中間部の上方には適宜の高さで
折畳み自在に起立させた支承扞24の上端部に前
記した肘掛け扞cの後端部を取付けて躯体を構成
するとともに、前記支承扞24の基端部近くの側
面には正面形状をほぼ逆U字状乃至倒コ字状に形
成した手押し扞5の基端部を倒伏自在に枢着して
いる。
なお、支承扞24は折畳み用のブラケツトを兼
用するようにその基端部を後脚扞bに対して折畳
み自在に係止しているものであり、当該係止部の
固定(組み立て維持の状態)を開放することによ
つて乳母車本体を構成する各部位が折畳みを開始
できるように構成されている。
手押し扞5は、パイプ等の中空筒状体を用いて
正面形状をほぼ逆U字状ないし倒コ字状となるよ
うに形成するものであり、逆U字状体の中央部の
水平部分を手押し用の把手部2としている。
7は、把手部2の中央に揺動自在に枢着した操
作レバーであり、適宜の長さをもつた棒状乃至板
状に構成した操作レバー7の中央部を枢軸6を介
して揺動自在に枢着している。
操作レバー7は、揺動操作に便利なように一方
の端部が手押し扞5の外部に突出できる長さとし
て形成しており、その突出先端部には操作用の摘
み7aが形成されている。
なお、実施例において、操作レバー7の形状を
棒状(板状)に形成したものとして例示したがこ
の形状に限定されるものではなく、揺動う作を行
つた場合に枢軸6を挟む両端部が互いに逆の方向
に揺動できる構造のものであれば円板状あるいは
その他のどのような形状のものであつても差し支
えない。
12,12は操作用ワイヤーであり、それぞれ
のワイヤー12,12の一方の端部が、前記した
操作レバー7の枢軸6を挟む両端部にそれぞれ連
結されている。
一端部が操作用レバー7に連結された操作用の
ワイヤー12,12は、筒状体を用いて構成され
ている手押し扞5の内部を挿通させるように延伸
させたのちその先端部を後脚扞bとの枢着部近く
に引き出している。
操作ワイヤー12の先端部は手押し扞5の基端
部に軸方向に対して摺動を自在とするように取付
けられている開放操作用のフツク板22に係止ピ
ン22aを介して連結されており、操作用ワイヤ
ー12が引き上げられるとこれに連動して前記し
た開放操作用のフツク板22も上方に摺動するよ
うになつている。
22cは、係止ピン22aの揺動溝であり、手
押し扞5に縦長に裂設して開放操作用のフツク板
22の揺動を保証している。
22bは開放操作用のフツク板22の側面に所
定の長さで突出形成した作動用の突起であり開放
操作用のフツク板22が摺動を行うと、その側面
に突出形成した作動用の突起22bが支承扞24
に摺動自在に取付けた作動ピン25のの一端に形
成した作動突起25aを持ち上げるようにしてい
る。
作動ピン25は適宜の長さに形成した扞体の上
下に作動突起25a及び25bをそれぞれ形成し
ており、一方の作動突起25aが開放操作用のフ
ツク板22によつて持ち上げられると他端部に形
成した作動突起25bも持ち上げられるようにな
りその結果、一端部に作動突起25bを嵌合させ
ているロツク板27も揺動させられて、ロツク板
27の先端部に形成した鉤状の係止部と後脚扞b
に突設した係止ピン29との係止を開放作動させ
るようにしている。
ロツク板27は、支承扞24に枢軸26を介し
て揺動自在に枢着しており、先端部に形成した鉤
状の係止部が後脚扞bに突設した係止ピン29と
着脱自在に係止できるように構成しており、係止
が開放された場合にはブラケツトを兼用する支承
扞24の起立状態が解除され折畳みを開始できる
ようになつている。
なお、特に図示しないがロツク板27はランダ
ムな揺動により係止ピン29との係止を開放され
ることを防止するためにスプリング等の力により
常時係止方向に向かう力を付勢されている。
上記した力は、ロツク板27に直接髯スプリン
グ等を介在させる構造とすることによつても達成
することができるが、そのほかに、一方の端部に
形成した作動突起25bがロツク板27に嵌合す
るように構成している作動ピン25をスプリング
の力によつて常時下降するように付勢することに
よつても達成することができる。
9aは操作用のワイヤー12を下方向に引き下
げるためのスプリングであり、下端部を手押し扞
5に固定し上端部は操作用のワイヤー12の端部
に係止させるようにしている。
スプリング9aには収縮力が付勢されておりこ
れによつて操作用のワイヤー12を常時下方向に
引き下げる作用を奏するようにしている。
なお、基端部を手押し扞5に固定したスプリン
グ9aの先端部分の取付け部位は特に限定するも
のではなく、例えば先端部を操作用のワイヤー1
2の下端部に連結させたり、或いは操作用のワイ
ヤー12を連結した係止ピン22aに係止させる
ように構成することもできる。
以上、躯体の組み立て状態を維持させるための
機構をロツク若しくは解除させる装置について説
明したが、上記した装置は、乳母車における手押
し扞5の起立位置を変更させるための機構をロツ
クさせる装置等についても全く同様に適用するこ
とができる。
即ち、上記する実施例においては、手押し扞5
の内部をそれぞれ挿通させた二本の操作用ワイヤ
ー12,12の先端部は、組み立て状態を維持す
るロツク機構を解除させるためのロツク板27か
ら突出させた係止ピン29に係止させて示した
が、手押し扞5の起立位置を変更させるための装
置に適用する場合には前記した操作用ワイヤー1
2,12の先端部を固定用フツク23から手押し
扞5の側に突出させた係止ピン23cに連結する
ことによつてその目的を達成することができる。
以下において操作用ワイヤー12,12を手押
し扞5の起立位置を変更させる装置に適用した場
合の実施例を説明する。
第3図及び第4図に例示する通り、手押し扞5
の起立位置を維持させるための固定用のフツク2
3は手押し扞5の下端部に、手押し扞5の軸方向
に沿つた摺動が行えるように取付けられている。
前記する固定用のフツク23は正面形状がほぼ
T字状となるように形成されており、上端両側に
翼状に張り出し形成した水平部の両端下面には係
止用の鉤状部23a,23aがそれぞれ形成され
ている。
23cは固定用のフツク23の下端部から突設
した係止ピンであり、操作用のワイヤー12の下
端部を連結している。
なお、操作用のワイヤー12,12の下端部に
復帰用のスプリング9aを係止させ、スプリング
9aが奏する収縮力によつて操作用のワイヤー1
2,12が常時引き下げ方向に作用するように構
成することは前記した実施例と同様である。
28,28は後脚扞bの上端部近く、及び支承
扞24の上端部近くに突設した係止ピンであり、
手押し扞5の起立位置に応じて水平部の両端下面
にそれぞれ形成した二つの係止用の鉤状部23
a,23aが選択的に係止するように構成してい
る。
上記した構造による作用は、具体的には、手押
し扞5が幼児の背面位置に起立している場合には
T字状体の右側に位置する係止用の鉤状部23a
が支承扞24の上端部近くに突設した係止ピン2
8と係止することによつてその起立状態を維持さ
せ(第4図実線部分参照)、これと逆に、手押し
扞5が幼児と対面する位置に起立している場合に
はT字状体の左側に位置する係止用の鉤状部23
aが後脚扞bの上端部近くに突設した係止ピン2
8と係止することによつてその起立状態を維持さ
せるようにしている。(第4図二点鎖線部分参照) また、上記した組み立て状態を維持するための
ロツク装置や、手押し扞5の起立位置を変更させ
るための機構のロツク装置はそれらを乳母車に単
独で取付けることもできるが、第2a図及び第2
b図に例示するように二つの操作レバー7,7を
その中心部(枢着部)においてX字状に交叉させ
て揺動自在に組み合わせ、一方の操作レバー7に
は、躯体の組み立て状態をロツク若しくは解除す
るための機構を操作する操作ワイヤー12,12
を連結し、また、他方の操作レバー7には手押し
扞5の起立位置をロツクまたは解除させるための
操作ワイヤー12,12を連結させ、二つの操作
レバー7,7の揺動方向を互いに逆方向に揺動で
きるように構成すれば手押し扞5の一個所におい
て二つの機構を簡単に操作できるように構成する
ことができる。
なお、手押し扞5の把手部2に形成した操作レ
バー7の突出方向は第2a図に例示するように操
作用の摘み7a部分が把手部2の上側(操作者に
近接した側)に突出するように構成する場合のほ
か、第2b図に例示するように前記と逆に操作用
の摘み7a部分が把手部2の内側に突出するよう
に構成することもできる。
〔考案の作動〕
上記のように構成した本考案は以下のように作
動する。
(1) 躯体の折畳み機構に対する操作 組み立て状態にある躯体の要部は第4図に実線
で示す状態となつている。
上記の組み立て状態にある乳母車を折畳む場合
には、先ず操作レバー7の先端に形成してある操
作用の摘み7a部分を摘んでその揺動を行わせ
る。
組み立て状態において第2a図に実線で示す位
置にあつた操作レバー7は、前記の揺動操作によ
つて同図に二点鎖線で示す方向に移動させられる
ようになる。
操作レバー7が揺動させられると、枢軸6を中
心とする両端にそれぞれ一端部を連結されている
操作ワイヤー12,12が復帰用のスプリング9
aの収縮力に抗して引き上げられ、その結果ワイ
ヤー12の他端部に係止ピン22aを介して連結
されていたフツク板22が支承扞24の上部方向
に引き上げ摺動をさせられる。
フツク板22の引き上げ摺動が行われるとフツ
ク板22の側面に突出形成していた作動用の突起
22bが作動ピン25に形成した作動突起25a
を上方に引き上げるようになり、その結果、他端
部に形成した作動突起25bも引き上げられるよ
うになる。
作動ピン25は、基端部を枢軸26に枢着して
いるロツク板27の先端部に嵌合しているので、
前記の引き上げ操作に伴つてロツク板27も揺動
を行わせられ、その結果先端部に形成していた鉤
状係止部と係止ピン29との係合が開放される。
上記した係止ピン29との係止の開放によつて
支承扞24と後脚扞bとの係合を基準とする組み
立て状態は開放されるので、これによつて乳母車
本体Aは直ちに折畳み操作を開始することができ
る。(なお、躯体を構成する折畳み機構は公知の
ものであるので、これに関する説明は省略する。) なお、操作用ワイヤー12及びその先端部と連
結されているフツク板22、並びにフツク板22
の揺動に連動して引き上げ摺動が行われるロツク
板27は、何れも復帰用スプリング9a或いはそ
の他のスプリングの力によつて直ちに原位置に復
帰できるように構成しているので、躯体の組み立
てを開始すれば自動的に各部位の係止が図られる
ようになつている。
(2) 手押し扞5の起立位置の変更操作 組み立て状態にある乳母車において、手押し扞
5の起立位置を変更したい場合にはその起立位置
がどちらの方向(幼児の背面位置或いは幼児と対
面する位置)である場合にも、これらを操作する
操作レバー7を摺動引き起こしさせることによつ
て行う。
即ち、操作レバー7を揺動させれば、操作用ワ
イヤー12の先端部に連結されている固定フツク
23は第3図に実線で示す位置から同図に二点鎖
線で示す位置まで引き上げ揺動させられるように
なる。
固定フツク23の引き上げは、水平部の両端裏
面に形成している係止用の鉤状部と係止ピン28
との係止を開放する、その結果固定フツク23に
より係止位置を固定されていた手押し扞5は自由
に揺動できるようになるので、それまで係止され
ていた位置から反対の側へ自由に変更することが
できる。
手押し扞5の起立位置を原位置から反対側に変
更させた後は、操作レバー7の引き起こしを開放
すれば、操作レバー7の揺動によつて引き上げら
れていた操作用のワイヤー12がスプリング9a
の復帰力によつて瞬時に原位置にひき戻されるよ
うになる。
操作用ワイヤー12の原位置復帰は、同時に固
定フツク23の原位置復帰(下方への揺動)を伴
うため、固定フツク23は反対側位置において下
降するようになり、これによつて前記と反対側に
位置する係止用の鉤状部が同じく反対側に突設し
た係止ピン28と係合するようになつて安定した
係止を図るようになる。
〔考案の効果〕
上記のように構成した本考案の効果を述べれば
以下の通りである。
(1) 操作のための機構が手押し扞5の把手部2に
集約されたので、操作に際して「中腰」の体勢
をとる必要がなく、立つたままの姿勢で無理な
く正確な操作をすることができるという特徴が
ある。
(2) 操作レバー7は、その中央部を枢着すること
によつて、前記枢着部を挟む両端部が自由に揺
動できる構造とし、しかも揺動を行う操作レバ
ー7の両端部には互いに逆方向に延伸した操作
用ワイヤー12,12の端部を連結するように
構成したので、一つの操作レバー7を揺動操作
させるだけで、手押し扞5の左右両側に延伸さ
せた二本の操作用ワイヤー12,12を同時に
且つ瞬時に作動させることができるようにな
り、従来構造のように手押し扞の左右双方に設
けた装置を逐一別々に操作するような煩雑さを
完全に解消することができた。
(3) また、把手部2に組み込む作動レバー7,7
をX字状に交叉させて組み合わせたので狭い個
所に二つの機構を同時に組み込むことが可能と
なり極めて機能的に優れた構造物を得ることが
できる。
(4) 操作用のワイヤー12の先端には、ロツク状
態を維持し、若しくは解除させるためのフツク
板22/ロツク板27/固定用フツク23を係
止ピンを介して連結したので、作動レバー7の
揺動操作に伴う操作用ワイヤー12の引き上げ
操作という極めて簡単なワンタツチ操作によつ
て正確に作動を行わせることができるようにな
つた。
(5) 操作用のワイヤー12,12は筒状体によつ
て倒コ字状ないし逆U字状に形成した手押し扞
5の内部を挿通させて取付けたので、操作用ワ
イヤー12,12が手押し扞の外部に露出する
ことに伴うデザイン面での不体裁がなくなるこ
とは勿論のこと、操作用ワイヤー12が露出し
ている場合に座席に着座した幼児が露出してい
るワイヤーを掴むことによつて発生するロツク
装置の不意の解除など各種の事故の発生を完全
に防止することができる極めて安全性に優れた
構造とすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第5図は本考案の実施例を示すもの
であり、第1図は装置を取付けた状態を示す乳母
車の斜視図、第2a図は把手部に取付け形成した
作動レバーの取付け状態及び作動レバーと操作用
ワイヤーの連結状態を示す拡大正面図、第2b図
は同上図における作動レバーの突出位置を変更し
て示す拡大正面図、第3図は手押し扞の基端部に
おけるフツク板、固定用のフツクと操作用ワイヤ
ーの先端部との連結状態を示す一部を切欠した拡
大側面図、第4図は同上図に示す機構を支承扞に
取付けた状態を示す拡大側面図である。 A……乳母車、a……前脚扞、b……後脚扞、
c……肘掛け扞、2……把手部、24……支承
扞、5……手押し扞、7……操作レバー、6……
枢軸、7a……操作用摘み、12……操作用ワイ
ヤー、22……フツク板、22a……係止ピン、
22b……作動用の突起22c……摺動溝、23
……固定用のフツク、23a……鉤状部、25…
…作動ピン、25a……作動突起、25b……作
動突起、26……枢軸、27……ロツク板、29
……係止ピン、9a……復帰用スプリング、23
c……係止ピン、28……係止ピン。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 中空の筒状体によつて正面倒コ字状乃至逆U字
    状に形成した手押し扞のほぼ中央部に、長さ方向
    における中央部近くを枢着部とした二本の操作レ
    バーを前記枢着部を中心として正面X字状となる
    よう揺動自在に枢着せしめ、前記二本の操作レバ
    ーのそれぞれの両端部には、互いに逆方向に向か
    つて延伸させられた操作用ワイヤーのそれぞれの
    一端部を連結し、また手押し扞の内部を挿通させ
    られた前記操作用ワイヤーのそれぞれの他端部は
    手押し扞の両端部に摺動自在に取付けられた躯体
    の組み立て操作用のフツク若しくは手押し杆の起
    立位置を維持する固定用のフツクに連結すると共
    に、前記躯体の組み立て操作用のフツク及び手押
    し杆の起立位置を維持する固定用のフツクは収縮
    力を付勢されたスプリングによつて常時引き下げ
    方向に力を付勢させるように構成してなる乳母車
    の折畳み機構等のロツク装置。
JP1984134376U 1984-09-04 1984-09-04 Expired JPH0414304Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1984134376U JPH0414304Y2 (ja) 1984-09-04 1984-09-04

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