JPH04141536A - 硬ろう付け性が優れた熱交換器用耐熱銅合金 - Google Patents

硬ろう付け性が優れた熱交換器用耐熱銅合金

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JPH04141536A
JPH04141536A JP26229790A JP26229790A JPH04141536A JP H04141536 A JPH04141536 A JP H04141536A JP 26229790 A JP26229790 A JP 26229790A JP 26229790 A JP26229790 A JP 26229790A JP H04141536 A JPH04141536 A JP H04141536A
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JP
Japan
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heat
alloy
weight
brazing
test
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Pending
Application number
JP26229790A
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English (en)
Inventor
Motohisa Miyato
宮藤 元久
Hiroshi Arai
荒井 浩史
Riichi Tsuno
津野 理一
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Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明はろう付け性及びろうの濡れ拡がり性が優れ、ま
た、ろう付け等の熱によって結晶粒が粗大化することが
なく、高い耐熱性を有する硬ろう付け性が優れた熱交換
器用耐熱銅合金に関する。
[従来の技術] 風呂釜又は湯沸かし器等の熱交換器の缶体及びパイプに
は、従来、りん脱酸鋼が一般的に使用されている。これ
らの缶体及びパイプは溶接又はろう付けにより組み立て
られるので、それに使用する材料としては、溶接性及び
ろう付け性が良好であることが必要とされ、更に、熱交
換器の構成部材であるため、熱伝導性が良いことも必要
である。
脱酸銅の場合、ろう付け部及び溶接部において熱応力が
繰返し負荷されると、この部分から疲労破壊を起こすこ
とが知られている。
例えば、第1図に示す熱交換器の場合は、上下に配置さ
れている1対の缶体1間に、パイプ3を設置し、更にこ
のパイプにフィン2をろう付けした構造を有する。この
ような構造の熱交換器においては、ろう付け部又はその
近傍(図中A乃至0部で示す)に割れが入ることがある
。これは加熱の不均一により生じた温度差によってパイ
プに熱膨張の差が生じることにより応力が発生し、この
熱応力の繰返しにより、缶体1及びパイプ3が疲労破壊
を起こすことに起因するものである。
また、第1図に示す熱交換器において、特にろう付け部
(A−C)が割れやすい原因として、この部分が受ける
応力が高いことと、更にろう付け時の熱により、結晶粒
が粗大化して疲労に対する抵抗力が低下することがある
脱酸鋼は、この結晶粒の粗大化が起こりやすいという欠
点がある。このため、従来、熱応力による疲労破壊を防
止するために、パイプ部にベロースを入れたりして熱交
換器の構造上の面から熱応力を発生し難くする手段が講
じられてきたが、これは構造が複雑になると共に、製造
コストが高くなるという問題点を有する。
本願出願人はこのような疲労破壊に対する耐性を高めた
銅合金として所定の組成を有するCu−Ni−8t−C
o合金を提案した(特開昭62−74039号)。この
熱交換器用銅合金は、Ni。
Siの析出硬化によって耐疲労性を向上させたものであ
る。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、この従来の銅合金は、はんだめっきの密
着性が不十分であり、ろう付け時の熱処理においてSi
O2が表面拡散し、ろうの濡れ拡がり性に不具合が生じ
るという難点がある。
本発明はかかる問題点に鑑みてなさてたものであって、
従来のCu−N i−81−Co合金と同程度以上の優
れた耐疲労性及び耐熱性を有すると共に、ろう付け性及
びろうの濡れ拡がり性が向上した硬ろう付け性が優れた
熱交換器用耐熱鋼合金を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明に係る硬ろう付け性が優れた熱交換器用耐熱銅合
金は、Nt;0.5乃至3.5重量%、Si; 0.0
5乃至1,0重量%、CO;0.2乃至1.0重量%、
及びB ; 0.005乃至0.1重量%を含有し、残
部がCu及び不可避的不純物からなることを特徴とする
[作用コ 本発明は、従来のCu−Ni −3i −Co合金と同
様に、Ni2Si化合物の析出による強化によって、優
れた耐疲労性及び耐熱性を確保する一方、Bを更に所定
量添加することにより、はんだめっきの密着性等のろう
付け性及びろうの濡れ拡がり性を向上させたものである
以下、本発明に係る熱交換器用耐熱鋼合金の成分添加理
由及び組成限定理由について具体的に説明する。
瓦L NiはSiと共に添加することによって、強度及び疲労
強度を向上させると共に、耐熱性の向上に寄与する。こ
の場合に、Niの含有量が0.5重量%未溝では、この
ような効果が得にくい。また、Niを3.5重量%、を
超えて含有しても、それに見合う強度及び疲労強度の向
上が得られない外、熱間加工性を低下させるという難点
がある。また、Nfは高価であるため、過剰の添加はコ
ストを不必要に上昇させる。従って、Ni含有量は0.
5乃至3.5重量%とする。
L SiはNiと共に強度及び疲労強度を向上させると共に
、耐熱性の向上に寄与する。Siの含有量が0.05重
量%未溝の場合は、N lが0.5乃至3.5重量%含
有されていても疲労強度の向上及び耐熱性の向上の効果
が少ない。また、1.0重量%を超えてSiを含有する
と熱間加工性が低下するゎ従って、Si含有量は0.0
5乃至1.0重量%とする。
なお、Ni及びSiは原子%でNi:5i=2:1の比
率に近い割合で含有させるのがよい。
NiとSiとの含有量の比が前記比率から大きく外れる
と、一方の成分がN12ht化合物の析出に寄与するこ
となく含有されていることになり、このN1zSi化合
物の析出量が減少する。このため、Ni及びSiを規定
内で添加しても、強度及び疲労強度の向上並びに耐熱性
の向上効果が小さくなる。
Ω」− Coは結晶粒の粗大化抑制に必須の効果をもたらす成分
であり、8θO乃至300℃の温度でのろう付けによる
熱影響を受けても、結晶粒の成長を抑制して組織を微細
に保持し、耐疲労性を向上させる作用を有する。
COの含有量が0.2重量%未溝の場合は、このような
効果が少ない。また、CO含有量が1.0重量%以上の
場合は、含有量の増加に見合うCOの添加効果の向上が
得られない。従って、co含有量は0.2乃至1.0重
量%とする。
fl− Bは合金のろう付性及びろうの濡れ拡がり性を向上させ
る作用を有し、本発明の目的を達成する上で重要な成分
である。
Bを合金中に添加すると、このBはSiよりも優先して
酸化物となり、Siの酸化を抑制する。
また、Bはろう付け時に4GO”C以上に加熱されると
、容易に融解し、フラックス作用を有する。これにより
、ろう付け性及びろうの濡れ拡がり性が向上する。
つまり、従来のCu−Ni−81−Co合金では、ろう
付け時の熱処理により合金中の残留Siが酸化してSi
O□となり、この5i02酸化皮膜が表面に生成するこ
とにより、ろうの濡れ拡がり性を低下させていたが、B
を適量添加すると、このBがSiよりも優先して酸化し
、siの酸化を抑制する。更に、このB2O3はろう付
け時の温度で容易に溶け、表面に濡れ拡がる。従って、
ろうの濡れ拡がり性も良好となる。
B含有量が0.005重量%未溝0場合は、ろうの濡れ
拡がり性を向上させる効果が期待できない。
一方、Bの含有量が0.1重量%を超えると、合金の導
電率が低下してしまう。従って、B含有量は0.005
乃至0.1重量%とする。
[実施例コ 次に、本発明の実施例に係る熱交換器用耐熱銅合金を製
造し、その特性を試験した結果について、本願特許請求
の範囲から外れる比較例と比較して説明する。
下記第1表に示す各種の組成を有する合金(実施例1乃
至3、比較例1乃至9)を黒鉛るつぼで溶解して金型鋳
造した。得られた鋳塊の表裏面を機械加工により、夫々
2.51面削して、厚さが5.0層1、幅が70n1長
さが200nの試験材を作成した。
第 表 この各試験材を880”Cの温度に加熱した後、厚さが
15mmになるまで熱間圧延し、次いでBOO’C以上
の温度から水冷した後、スケールを除去した。
その後、厚さが0.5mmになるまで冷間圧延し、次い
で500℃に2時間加熱して析出焼鈍を行った。
次に、この試験材を酸洗し、更に、ろう付け後の熱影響
をシミュレーシーンするために、840’Cに5分間加
熱する熱処理(ろう付けテスト)を行った。
下記第2表はこれらの試験材の種々の試験結果を示す。
但し、試験方法は以下のとおりである。
(1)引張試験においては、試験材から圧延方向に平行
に切り出したJIS13号B試験片を使用した。
(2)疲労試験においては、薄板疲労試験機を使用し、
1(hn+幅の試験片に対して、GOH2の周期で、応
力振幅が15kgf/mm2、平均応力がOの両振り繰
返し応力を負荷した。そして、この繰り返し応力により
破断する迄の回数を測定した。
(3)結晶粒径は光学顕微鏡により測定した。
(4)耐熱性試験においては、硝石及び塩浴炉を使用し
、種々の温度で5分間加熱した後の硬さを測定し、硬さ
が加熱前の硬さの80%に低下す石ときの臨界温度を求
めた。この臨界温度を第2表の耐熱性欄に示す。この臨
界温度が高い方が耐熱性が良好となる。
(5)ろう付け性(濡れ拡がり性)試験は第2図に示す
装置を使用した。この試験装置においては、筒状の炉4
が水平に設置されており、その両端部は栓部材7,8に
より気密的に閉塞されるようになっている。一方、栓部
材7には炉4内で試験台11を炉4の長手方向に移動さ
せるための支持棒12が挿通されており、この支持棒1
2を介して炉外から試験台11を操作できるようになっ
ている。また、炉4における栓部材7側の端部上壁には
N2ガスの導入部9が設けられており、他方の栓部材8
にはN2ガスの排出部10が設けられている。
そして、炉4の中央部には炉4に向けて水を噴射するこ
とにより炉内の試験部材を冷却するための水冷帯6が設
けられている。また、この水冷帯6よりも栓部材8側の
部分の炉4には、ヒータ5が配設されている。
試験台11には試験部材13が載置される。第3図(a
)、(b)は夫々この試験部材13を示す正面図及び側
面図である。実施例1乃至3及び比較例1乃至9の各銅
合金により、側面視でU字形をなす試験片20が成形さ
れ、この試験片20上に、円柱状をなするう材21が載
置される。このろう材21は直径が2.5m++、長さ
が3cmであり、組成はBCuP−2(Cuに7ないし
7.5重量%のPを含有したもの)である。また、試験
片20の長さは300寵である。
このように構成された試験装置の炉内に試験部材13を
装入し、窒素ガスを炉内に導入した。そして、先ず、試
験部材13をヒータ5の配線位置に移動して840℃に
5分間加熱する熱処理を施してろう材21を溶融させた
。次いで、試験部材13を水冷帯6に移動させて冷却し
、ろう材21を凝固させた。これにより、ろうの漏れ拡
がり性を調査した。
第2表から明らかなように、本発明の実施例1乃至3に
係る熱交換器用耐熱銅合金は比較例9の従来のCu −
N i −81−Co合金と同様に、ろう付けを想定し
た熱処理後においても微細な結晶粒を有しており、優れ
た耐熱性及び耐疲労性を兼ね備えている。また、この従
来のCu−Ni−5i −Co合金の欠点であったろう
の漏れ拡がり性についても、実施例1乃至3及び比較例
1乃至6の合金は適量のBを添加することにより、比較
例8の燐脱酸銅と同程度のろうの漏れ拡がり性を具備し
ている。
一方、比較例1の合金は、Ni含有量が特許請求の範囲
で規定した下限値の0.5重量%未満であるため、疲労
強度及び耐熱性が低い。
比較例2の合金はNi含有量が上限値の3.5重量%を
超えているため、導電率が低い。
比較例3の合金はSi含有量が下限値の0.05重量%
未満であるため、疲労強度及び耐熱性が低い。
比較例4の合金はSi含有量が下限値の1.0重量%を
超えているため、導電率が低い。
比較例5の合金は、Co含有量が下限値の0.2重量%
未満であるため、結晶粒度の粗大化及び耐疲労性の低下
を招来している。
比較例6の合金はCo含有量が上限値の1.0重量%を
超えているため、導電率が低い。
比較例7の合金はB含有量が特許請求の範囲にて規定し
た下限値の0.005重量%未満であるため、ろうの濡
れ拡がり性が低下している。
[発明の効果コ 以上説明したように、本発明によれば従来のCu−Ni
 −81−Co合金に適量のBを添加することにより、
Cu−Ni −81−Co合金の優れた耐疲労性及び耐
熱性は具備しつつ、ろう付け性及びろうの濡れ拡がり性
を向上させることができる。
このように本発明合金は熱交換器用鋼合金として優れた
特性を有しており、風呂釜及び湯沸し器等の材料として
極めて有益なものである。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)、(b)は一般的な熱交換器の構造を示す
夫々正面図及び側面図、第2図はろうの濡れ拡がり試験
に使用したろう付け炉を示す正面図、第3図(a)、(
b)は夫々試験部材を示す正面図及び側面図である。 1;缶体、2;フィン、3;パイプ、4;炉、5;ヒー
タ、6;水冷帯、13;試験部材、20;試験片、21
:ろう材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)Ni;0.5乃至3.5重量%、Si;0.05
    乃至1.0重量%、Co;0.2乃至1.0重量%、及
    びB;0.005乃至0.1重量%を含有し、残部がC
    u及び不可避的不純物からなることを特徴とする硬ろう
    付け性が優れた熱交換器用耐熱銅合金。
JP26229790A 1990-09-28 1990-09-28 硬ろう付け性が優れた熱交換器用耐熱銅合金 Pending JPH04141536A (ja)

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