JPH04141216A

JPH04141216A - 湿式排煙脱硫方法

Info

Publication number: JPH04141216A
Application number: JP2264542A
Authority: JP
Inventors: Atsushi Katagawa; 篤片川; Masakatsu Nishimura; 西村　正勝; Shigeru Nozawa; 野沢　滋
Original assignee: Babcock Hitachi KK
Current assignee: Mitsubishi Power Ltd
Priority date: 1990-10-02
Filing date: 1990-10-02
Publication date: 1992-05-14
Anticipated expiration: 2015-01-24
Also published as: JP3002516B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］本発明は排煙脱硫処理方法に係り、特に排水を無くする
に好適な排煙脱硫方法に間する。

［従来の技術］大気汚染防止のため、排ガス中の硫黄酸化物の除去方法
として、湿式石灰石−石膏排煙脱硫方法が広く実用化さ
れている。

石炭焚きボイラ排ガスに適用される湿式排煙脱硫装置は
、硫黄酸化物・煤塵を除去するだけでなく、排ガス中の
ハロゲンガスも吸収除去するだけでなく、排ガス中のハ
ロゲンガスも吸収除去する。

従来のボイラからの排ガス処理設備を第３図に示す、ボ
イラ１からの排ガスは、煙道１３から通常は乾式集塵機
２で排ガス中の煤塵が除去された後、吸収塔３に導かれ
、排ガス中のハロゲン化合物と乾式集塵機２で除去しき
れなかった煤塵を吸収塔３で除去するとともに、ガス中
の硫黄酸化物を吸収除去する。

吸収塔３で吸収剤スラリを循環ライン４を通して循環ス
プレさせ、ハロゲン化合物を除去するとともに８０２等
の硫黄酸化物を除去する。

ＳＯ□等を吸収した吸収剤スラリの一部は、シラフナ５
へ送り、濃縮したスラリは脱水機６で脱水して、反応生
成物である石膏９を回収する。排ガスは、循環される吸
収剤スラリにより冷却されるため、吸収剤スラリ中の水
が蒸発し、これを補うため工業用水およびシラフナ上澄
水７が吸収塔３へ供給される。吸収除去されたハロゲン
化合物（主に塩化物）は溶解度が高いため、系内で濃縮
し脱硫性能の低下、あるいはステンレス系材料の腐食を
起こすので、これを防ぐためシラフナ５の上澄水７の一
部を排水ライン８より排水処理設備１０を経て系外に排
出して、系内の塩素濃度が一定になるようにする。排水
は塩素の他に、同様に除去されたフッ素、または系内で
副生されたＣＯＤ起因物質を含むため、そのまま系外へ
排出することはできず、特別な排水処理設備１０が必要
となる。

この排水処理設備１０のフローは通常、排水中の固形物
が除去されるＳＳ除去工程、アルカリ（Ｃａ塩、Ｎａ塩
）等の薬品１１を添加し、溶解金属類およびフッ素化合
物が除去される凝集沈澱工程およびそのＩｃ０Ｄ起因物
質（３２０ｇ”等）がイオン吸着樹脂等で除去されるＣ
ＯＤ除去工程により構成され、非常に複雑なものであり
、処理された排水は放流ライン１２より放流される。

この排水処理設備を省略させる方法については、本発明
者は先に特許出願（特願平１−１８２６４号）をした、
この発明は第３図の吸収塔３から抜き出した吸収剤スラ
リを乾式集塵機２の前流の煙道１３へ噴霧装置２４によ
り噴霧して吸収剤スラリを乾燥させ、固化物を乾式集塵
機２により捕集するというものであった。

［発明が解決しようとする課題］上記従来技術は排水の無水化には効果があるが、煙道内
に噴霧した吸収剤スラリが、煙道内に堆積する恐れがあ
った。

そこで、本発明の目的は吸収剤スラリを煙道内に噴霧す
ることなく、吸収塔から抜き出しな吸収剤スラリから固
形物を得て無排水化することにある。

［課題を解決するための手段］本発明の上記目的はつぎの構成により達成される。

すなわち、燃焼排ガスを吸収塔に導き、吸収剤スラリに
より排ガス中の硫黄酸化物を吸収除去する湿式排煙脱硫
方法において、吸収塔より吸収剤スラリを一部抜き出し
、石炭灰、消石灰を添加し混合した後、加熱して無公害
な固形物を得る排煙脱硫方法、または、燃焼排ガスを吸収塔に導き、吸収剤スラリにより排ガス
中の硫黄酸化物を吸収除去する湿式排煙脱硫方法におい
て、吸収塔より吸収剤スラリを一部抜き出し、濃縮器を
通して濃縮し、その濃縮スラリに石炭灰、消石灰を添加
し混合した後、加熱して無公害な固化物を得る排煙脱硫
方法、である。

［作用コ吸収塔より吸収剤スラリの一部を抜き出すことにより、
吸収塔内でのハロゲン化合物の濃縮を防ぎ、また抜き出
した吸収剤スラリは石炭灰、消石灰等を添加して加熱す
ることにより、吸収剤スラリ中に含まれていた塩素化合
物が添加した石炭灰、消石灰等と水和反応し、 β−３ＣａＯ−ＡＩｚＯｚ−ＣａＣ１２・ＸＨ２Ｏのよ
うな水和物として安定に固定される。そして、吸収剤ス
ラリ中のＣＯＤ起因物質やフッ素等はこの水和物中に取
り込まれ無公害な固化物となる。また、こうして煙道中
に固形物が堆積することもなくなり、排水の無水化が達
成される。

［実施例］本発明の一実施例を図面と共に説明する。

第１図に示す実施例は第３図で述べた従来技術の排煙脱
硫装置と次の点で異なる。すなわち、吸収塔３から吸収
剤スラリを吸収剤スラリ抜き出しポンプ１４により一部
抜き出し、吸収剤スラリ抜き出しライン１５を経て混合
装置１６に送液される。混合装２１６では石炭灰１７、
消石灰１８が添加され混合される。吸収剤スラリと石炭
灰１７、消石灰１８の混合物は乾燥装置１９に送られ、
加熱され、固化物２０として排出される。なお、乾燥装
置１９の熱源として湿式排煙吸収塔３人口の高温排ガス
の一部をライン２１により乾燥装置１９に導き、排ガス
の顕熱を利用して加熱する。その後、排ガスはライン２
２により再び、湿式排煙吸収塔３人口に戻す。

吸収塔３から抜き出す吸収剤スラリは、吸収塔３内の塩
素の濃縮を防ぐためのものであり、吸収塔３内の塩素濃
度が一定となるように抜き出し量を調節する。

吸収塔３から抜き出した吸収剤スラリは混合装置１６で
石炭灰１７および消石灰１８が添加され、これらを混合
した後、乾燥装置１９において、吸収塔３人口排ガスの
顕熱を利用し、乾燥固化される。吸収剤スラリに石炭灰
１７および消石灰１８を添加することにより、吸収剤ス
ラリ中の塩素化金物と石膏、そして添加した石炭灰１７
と消石灰１８が水和反応により、 β−３Ｃａ　Ｏ−Ａ　Ｉ　２０３’ＣａＣＩ　２−ＸＨ
２０等のような固化物を生じる。この固化物中に、吸収
塔３内で発生したＣＯＤ起因物質、フッ素化合物が取り
込まれ、環境を汚染しない無害な固形物となる。

また、乾燥装置の加熱源として、ボイラ１からの蒸気あ
るいは電気ヒータ等も使用することができる。

また、第２図に本発明の他の実施例を示すが、吸収塔３
から抜き出した吸収剤スラリを濃縮装置２３で濃縮した
後、石炭灰１７、消石灰１８を混合し、加熱して固化物
を得るものである。吸収剤スラリを濃縮装置２３で濃縮
することにより、該スラリ中の水分の濃縮の負担が小さ
くなる。

［発明の効果］本発明によれば煙道内へ固化物が堆積することがなく、
吸収剤スラリ、石炭灰、消石灰の混合物を乾燥し、固化
物を得ることにより湿式排煙脱硫装置からの排水を無く
することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例図、第２図は本発明の他の実施
例図、第３図は従来技術の説明図である。１・・・ボイラ、２・・・乾式集塵機、３・・・吸収塔
、４・・・循環ライン、５・・・シラフナ、６・・・脱
水機、７・・・上澄水、８・・・排水ライン、９・・・
石膏、ｌＯ・・・排水処理設備、１１・・・薬品、１２
・・・放流ライン、１３・・・ボイラ出口煙道、１４・
・・吸収剤スラリ抜き出しポンプ、１５・・・吸収剤ス
ラリ抜き出しライン、１６・・・混合装置、１７・・・
石炭灰、１８・・・消石灰、１９・・・乾燥装置、２０
・・・固形物、２１・・・排ガス導入ライン、２２・・
・排ガス戻りライン、２３・・・濃縮装置、２４・・・
噴霧装置出願人　バブコック日立株式会社代理人　弁理士　松永孝義　はか１名

Claims

【特許請求の範囲】

（１）燃焼排ガスを吸収塔に導き、吸収剤スラリにより
排ガス中の硫黄酸化物を吸収除去する湿式排煙脱硫方法
において、吸収塔より吸収剤スラリを一部抜き出し、石炭灰、消石
灰を添加し混合した後、加熱して無公害な固形物を得る
ことを特徴とする湿式排煙脱硫方法。
（２）加熱源として排ガスの顕熱またはボイラからの蒸
気、その他の外部熱源を使用することを特徴とする請求
項１記載の湿式排煙脱硫方法。
（３）燃焼排ガスを吸収塔に導き、吸収剤スラリにより
排ガス中の硫黄酸化物を吸収除去する湿式排煙脱硫方法
において、吸収塔より吸収剤スラリを一部抜き出し、濃縮器を通し
て濃縮し、その濃縮スラリに石炭灰、消石灰を添加し混
合した後、加熱して無公害な固化物を得ることを特徴と
する湿式排煙脱硫方法。
（４）加熱源として排ガスの顕熱またはボイラからの蒸
気、その他の外部熱源を使用することに特徴とする請求
項３記載の湿式排煙脱硫方法。