JPH04140197A - 艶消し転写箔 - Google Patents

艶消し転写箔

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JPH04140197A
JPH04140197A JP26352690A JP26352690A JPH04140197A JP H04140197 A JPH04140197 A JP H04140197A JP 26352690 A JP26352690 A JP 26352690A JP 26352690 A JP26352690 A JP 26352690A JP H04140197 A JPH04140197 A JP H04140197A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は被転写体表面に耐擦傷性に優れた艶消し表面を
付与する艶消し転写箔に関する。
[従来の技術] 従来から、家具、建材、弱電などの各種分野において、
その製品表面を艶消し状態にすること力製品の意匠の一
つとして行われてきた。
従来、この製品表面を艶消しにする手段としてバインダ
ー樹脂にビーズ顔料を添加した艶消し煙料を製品表面に
直接塗工する方法が用いられて(る。この種の艶消し塗
料はビーズ顔料を用いているために、ソフトでスウエー
ド皮革調の如き艷消し表面を形成することができるため
に、スウエード調塗料ともいわれている。
しかしながら、ビーズ顔料を用いた艶消し塗料(スェー
ド[’$4)は、バインダー樹脂として2液硬化型のウ
レタン樹脂を用いていたために、塗料の硬化に長時間の
焼き付は工程を必要とし作業性が悪く耐熱性の低いプラ
スチック製品には適用が困難であり、また直接製品の表
面に塗工するために、表面の塗工ムラが生し易く均一で
美麗な艶消し表面が得にくいという不具合があった。ま
た紙のように多孔質の素材は塗料を吸収してしまうため
ムこ塗工が困難であり、艶消し表面を形成する材質が限
定されてしまうという問題があった。
上記の問題を解消して広範な材質に艶消し表面を付与す
る方法として、予め転写層に艶消し表面を設けた転写箔
を形成して、この転写箔を用いて製品表面を被転写体と
して転写箔の転写層を転移させ、被転写体に艶消し表面
を付与する、いわゆる転写方法が知られている。
上記の転写方法に用いられる艶消し用の転写箔(艶消し
転写箔)は、離型性の基材フィルムと該基材フィルムの
表面に積層された転写層から形成され、転写層は艶消し
樹脂層と該樹脂層に積層された接着剤層とからなり、上
記の転写層を製品に転写した後、基材フィルムを剥離し
た際に被転写体表面が艶消し表面となるように構成され
ている。
従来の艶消し転写箔は、艶消し樹脂層表面が上記の艶消
し樹脂層にアクリルビーズやナイロンビーズ等のビーズ
顔料をバインダー樹脂に分散した艶消し塗料を基材フィ
ルム表面に塗工して形成され、上記のバインダー樹脂と
して例えば1)う。
カータイプの樹脂、2)キレート変性アクリル樹脂類又
はこれとアクリル樹脂類との混合物、3)イソシアネー
ト硬化型の樹脂等が使用されていた。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら従来の艶消し転写箔は、艶消し樹脂層に上
記の1)のラッカー型の樹脂をバインダー樹脂に用いた
場合、箔ハリが少ないために生産性に優れるが、物性面
において特に耐摩耗性、耐擦傷性ムこ劣るという問題点
があった。
また上記2)のキレート変性アクリル系樹脂を用いると
1)の問題点であった物性は、耐摩耗性については向上
しているが、耐擦傷性についてはまだ不充分であり、上
記3)のイソシアネート硬化型樹脂を用いた場合は、艶
消し樹脂層と接着剤層との間の密着性が低く、通常の転
写条件において接着剤層と転写層との間で剥離しやすく
、艶消し樹脂層が被転写体表面から剥がれ易いという不
具合があった。
本発明は上記の点に鑑みなされたもので、ビーズ顔料を
含んだ艶消し樹脂層の表面の耐擦傷性に優れた転写箔を
提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、基材シート表面にビーズ顔料を含む艶消し樹
脂層を有する転写層が積層された転写箔において、艶消
し樹脂層にウレタンエラストマを含有する艶消し転写箔
である。
また本発明では、上記のウレタンエラストマをポリエス
テルとイソシアネート化合物との反応により得られる分
子量が20000〜40000で且つTgが−40〜−
30℃のものを用いることもできる。
また上記の艶消し樹脂層に分子量15000〜3500
0であり且つTgが75〜85’Cの塩化ビニル−酢酸
ビニル共重合樹脂をウレタンエラストマー乙二対して1
0〜20重量%含有させることもできる。
本発明は、艶消し樹脂層の表面に接着剤層を積層し、該
接着剤層が塩化ビニル−酢酸ビニル樹脂を10〜15重
量%含有させた上記の艶消し転写箔とすることもできる
また本発明転写箔は、基材シートの表面ムこ艶消し用の
微細凹凸を存する賦形用フィルムを用いることができる
さらに上記の賦形用フィルムを、球形状もしくは球形類
供形状の微粒子を添加した離型性バインダー樹脂からな
る微細凹凸塗膜層を表面に設けたものを用いることもで
きる。
また更に上記の微細凹凸塗膜層を、微粒子の重心が離型
層の平均水準面から突出した表面状態であり、且つ表面
クロス植(75°入射)が0.5〜2.5であり表面粗
さが0.8〜30μmであるものを用いることもできる
[実施例〕 以下、本発明の実施例を図面に基づき説明する。
図面は本発明の一実施例を示し、第1図は本発明転写箔
の一例を示す縦断面図である。
本発明の艶消し転写箔1は、基材シート2の表面にビー
ズ顔料3を含む艶消し樹脂層4、接着剤層5が順次積層
された転写層6が積層された転写箔において、上記の艶
消し樹脂層4にウレタンエラストマーを含有するもので
ある。尚、接着剤層5は設けなくてもよく、必要に応し
設けることができる。
本発明艶消し転写箔の艶消し樹脂層に用いるウレタンエ
ラストマーは、分子中に活性水素を有する直鎖状のポリ
オールと分子中にイソシアネート基を有する化合物とを
反応させて得られる熱可塑性ポリウレタン樹脂である。
上記の直鎖状のポリオール化合物として、芳香族または
スピロ環骨格を有するジオール化合物とラクトン化合物
又はその誘導体又はエポキシ化合物との付加反応生成物
、フタル酸等の2塩基酸とエチレングリコール等のポリ
オールとの縮合生成物、及び環状エステル化合物から誘
導される開環ポリエステル化合物等のポリエステルポリ
オール、ポリテトラメチレンエーテルグリコール、ポリ
エチレングリコール、ポリプロピレングリコール等のポ
リエーテルポリオール、及びポリカーボネートポリオー
ル、ポリエステルアミドポリオール等が挙げられる。ま
た上記のイソシア2、−トとしては、例えばトルエンジ
イソンア、t−ト(TDI)、ジフェニルメタンジイソ
ノアt、−)(MDI)  パラフェニレンジイソシア
2−ト(PHDI)、ジメチルジフェニルジイソシアネ
ート(TODI)、ジアニシジンジイソシアネート(D
ADI)、ナフタレンジイソシアネート(NDI)、ジ
シクロヘキシルメタンジイソシアネート(HMDI)、
ンクロへキシルジイソシアニート(CHDI)、ヘキサ
メチレンジイソシアネート(MDI)、トリメチルへキ
サメチレンジイソシアネート(TMDI)、メタキシリ
レンジイソシアネー)(XDI)、テトラメチルキシリ
レンジイソシア不−ト(TMXDI)、イソホロンジイ
ソシアネート(IPDI)、等のジイソシアネート類、
又はこれらのジイソシアネート単量体をトリオール等で
ウレタン変性したポリイソシアネー+・iや、アロファ
ネート、ビウレット、イソシアヌレート等に変性した変
性イソシアネート等が挙げられる。イソシアネートは特
に直鎖状で主鎖の長いものが、柔軟で耐擦傷性に優れた
艶消し樹脂層を得ることができるために、より好ましい
ウレタンエラストマーは、分子量が20000〜400
00で且つTgが−40〜−30℃のものを用いること
ができ、最も好ましい。
艶消し樹脂層4は、上記の樹脂に他の樹脂を添加するこ
ともできる。例えばアクリル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビ
ニル共重合体、ゴム系樹脂、硝酸セルロース等の単体又
は混合してなる樹脂が挙げられ、これらの樹脂をウレタ
ンエラストマーに対して5〜25%程度添加することが
できる。好ましくは分子量15000〜35000であ
り且つTgが75〜85℃の塩化ビニル−酢酸ビニル共
重合樹脂をウレタンエラストマーに対して10〜20%
添加することである。
ビーズ顔料3は顔料の微粉末を合成樹脂中に分散したも
のを粒状に成形したもので、艶消し効果が高くどの方向
からみても艶消しになり、特にソフトな質感のスェード
調表面を形成することができる。ビーズ顔料3の材質と
して例えば、Fe2O3、T10□、CaC0,、キナ
クリドン等の通常の顔料の微粉末表面を、ポリウレタン
、アクリル、エポキシ、ポリエステル、ナイロン、フッ
素樹脂、塩化ビニル酢酸ビニル共重合体等の弾性力のあ
る樹脂、またはこれに必要に応して可塑剤、安定剤、界
面活性剤などを加えたものに分散し粒状にしたものが挙
げられる。ビーズ顔料3の粒径は、形成しようとする艶
消し樹脂層の厚さによっても異なるが、粒度分布が5〜
80μmであって、且つ分布の極大が10〜35μmの
範囲にあるものを用いると特に艶消し樹脂層にスウエー
ド調の風合いを損なうことなく、接着剤層の塗工性や基
材ムこ対する密着性が向上してより好ましい。最も好ま
しいビーズ顔料としては粒径1.3〜40μmのポリウ
レタン樹脂ビーズ又はアクリル樹脂ビーズである。また
ビーズ顔料3の色は、所望に応して選択すればよく、例
えば無色透明なビーズ顔料を用いて深みのある艶消し樹
脂層4を形成したり、2色以上のビーズ顔料を組み合わ
せて変化ムこ冨んだ艶消し樹脂層4を得ることができる
また艶消し樹脂層3C二は艶消効果を高めるために上記
のビーズ顔料以外のもので、任意の着色を施してもよい
接着剤層5は被転写体の材質により適宜選定した接着剤
を用いて設けることができ、一般にアクリル樹脂、ゴム
系樹脂、熱可塑性ウレタン樹脂等の単体又は混合してな
る接着剤が使用できるが、艶消し樹脂層4としてウレタ
ンエラストマーと塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体の混
合物を使用した場合には、接着剤層5は塩化ビニル−酢
酸ビニル共重合体を上記の樹脂ムこ10〜25重量%添
加した樹脂を用いると、艶消し樹脂層4と接着剤層5と
の間の密着性が向上してより好ましい。
基材シート2は、艶消し樹脂層4と適度な離型性を有す
るシートであれはばよく、基材シート2の材質は、例え
ばポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ
アミド、アクリル、ポリカポ第一ト、ポリアクリレート
、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレツクレート、ポリ
スチレン、ポリフッ化ビニル、ポリテトラクロロエチレ
ン、テフロン、ポリフッ化ビニリデン、ポリビニルアル
コール、ポリエーテルエーテルケトン、ポリイミド、ポ
リブチレンテレフタレート、セロハン等からなるフィル
ムを単体で、或いはそれらのフィルムどうしを適宜貼り
合わせたり、その樹脂を直接塗布して積層フィルムとし
たもの、又はアルミ箔等と複合させたもの等が挙げられ
、中でもポリエステルフィルムが最も好ましい。また基
材シート2は艶消し樹脂層との離型性を高める目的でア
クリル、メラミン、ウレタン、エポキシ等の樹脂にワッ
クス、シリコーン等の離型性の物質を添加した離型剤を
用いて、公知の離型処理を施すことができる。
本発明艶消し転写箔1は、基材シート2の表面乙こ艶消
し用の微細凹凸7を設けた賦形用フィルムを用いること
ができる。微細凹凸7はビーズ顔料を用いた艶消し樹脂
層4の表面の艶消し状態をさらに高めるために用いるも
のである。賦形用フィルムに微細凹凸7を設けるには、
例えば基材シートの原料樹脂ヘマ・7ト剤を練り込みシ
ート化する方法、基材シートの表面へサンドブラスト加
工やケミカルエツチングを施す方法、基材シートの表面
にマyト剤を含有する樹脂を塗工する方法等が挙げられ
る。
本発明艶消し転写箔1は第2図に示す如く、賦形用フィ
ルム8として、球形状もしくは球形類似形状の微粒子9
をバインダー樹脂10に添加してなる微細凹凸塗膜層1
1を基材シート2表面に設けて微細凹凸7とすることが
できる。賦形用フィルム8の微細凹凸塗膜層11はその
表面グロス値が0.5〜2.5%であると共に表面粗さ
が0.8〜30μmであると、上記賦形用フィルム8上
に設けられる艶消し樹脂層4に、より微細で且つ激しい
凹凸が賦形されることになり、より優れたスウェード調
の外観を付与することができ好ましい。
面この場合の表面グロス値はJISZB141に準した
鏡面光沢度測定法により測定されるものである。また表
面粗さは第3図に示すように、微細凹凸塗膜層11の微
粒子9が存在していない箇所の位置Hから塗膜の微粒子
9の存在する最大突出部Yまでの距離にて表したもので
ある。
微細凹凸塗膜層IKは、バインダー樹脂10に球形状若
しくは球類似形状の微粒子9を添加した組成物を用いて
該微粒子9の重心Xがバインダー成分塗膜の平均水準面
Hから突出し、微粒子9の存在する箇所の突出部が外法
がり状になるように形成することができる。
上記微粒子9の形状は、−a的には球形状のものであり
、それ以外にも表面が滑らかな状態の球形状に類領した
楕円、ナス形、カーデイオイトを対称軸に回転させた回
転体等の形状が用いられる。
また微粒子9の材質は、例えばシリカ、アルミナ、炭酸
カルシウム、沈腎性硫酸バリウム、クレイ、シラスバリ
ウム、ヘンゾグアナミン、タルク等が挙げられる。これ
ら微粒子9の粒径は0.8〜30μm程度であり、好ま
しくは1.0〜30μm程度である。微粒子9のバイン
ダー樹脂10に対する添加量は塗膜層11の表面グロス
値等によって適宜法めることができる。
バインダー樹脂10は、基材シート2に対して密着性良
好で且つ賦形用フィルム8の剥離時に艶消し樹脂層4に
対して離型性の良好なものであればよい。バインダー樹
脂10の材質は、例えば熱可塑性樹脂や電子線硬化性樹
脂等が挙げられ、電子線硬化性樹脂としてはポリエステ
ルアクリレート、ウレタンアクリレート、2−ヒドロキ
シエチルアクリレート、ネオペンチルグリコールジアク
リレート等が好ましい。
微細凹凸塗膜層11は、微粒子にシリカ、シリコーン、
アルミナ等のマント剤を用い、バインダー樹脂に熱硬化
型のアクリル/ウレタンの共重合体または混合樹脂を用
いて形成することがマント剤の保持力、艶消し状態、低
光沢度に優れた転写面が得られ易いという理由から最も
好ましい。
本発明艶消し用転写箔は、必要に応じ、印刷絵柄層(部
分又は全面ベタ)、金属蒸着層等の装飾層を設けてもよ
い。
本発明艶消し転写箔を製造するにあたっては、先ず所望
の表面形状の基材シート2を準備し、次いで該基材シー
ト2の表面に艶消し樹脂層4、さらに必要に応して接着
剤層5を積層する。
艶消し樹脂層4を形成するにあたっては、ビーズ顔料3
、ウレタンエラストマー及び必要に応してその他の樹脂
や添加量等を混合して溶剤や希釈剤等を適宜加えてよく
分散した艶消しインキ(スウェードインキ)を基材シー
ト2表面にコンマコート、ロールコート等のコーティン
グ法やスクリーン印刷等の印刷法により塗工した後、必
要により加熱して乾燥させる。
本発明のスェード調転写箔を用いて被転写体に艶消し外
観(スウェード調外観)を付与するにあたっては、第4
図に示すように、被転写体13に接着剤層5が接するよ
うに重ね合わせて、必要に応じ加圧もしくは加熱等を加
えた後に、賦形用フィルム8を剥離することにより被転
写体13表面に艶消し表面(スウェード調表面)14を
付与することができる。
本発明の艶消し転写箔は、射出成形と同時に転写を行う
成形同時転写、熱転写等の種々の転写方法を用いて、各
種の様々な被転写体に意匠性の優れた艶消し表面を付与
することができる。本発明艶消し転写箔を用いて、表面
に艶消し状態を付与することのできる被転写体】3とし
て、紙、プラスチック、金属等の材質があり、その形状
はシート、板、立体形状、成形品等がある。特に好適な
被転写体としては、ビーズ顔料入りの塗料を直接塗工す
ると吸収性があり、地合ムラが発生する紙、あるいは耐
熱性や耐溶剤性が弱いために直接塗工すると歪、伸縮、
等のダメージを受は易いポリ塩化ビニル、アクリル、A
BSなどのプラスチック等である。
次に、具体的実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明す
る。
実施例1 厚さ25μmのコーティングマットPET’フィルム(
■きもと製:離型マント1017−6)表面に、ウレタ
ンエラストマー(分子量: 25000、Tg=30℃
)100重量部、塩化ビニル酢酸ビニル共重合体(分子
量:26000、Tgニア5℃)10重量部、ビーズ顔
料125重量部からなるスウヱードインキ(@昭和イン
ク工業所製ニスニードインキNo、 2 )をコンマコ
ーターにて塗布量が乾燥時に20g/rKとなるように
塗工してスウェード調樹脂層を形成した。次いで該樹脂
層上にアクリル樹脂(分子量:55000、Tgニー3
0℃)10重量部、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体(
分子量:26000.7gニア5”C)10重量部、顔
料140重量部からなる接着剤(−昭和インク工業所製
:H3−3W)をコンマコーターにて塗布量が乾燥時2
5g/イとなるように塗工し接着剤層を形成し転写箔を
得た。
得られた転写箔を転写温度200℃1転写圧15 kg
f/10mm、速度3m/分にてPS基材にロール転写
したところ、耐擦傷性および意匠性に優れたスウェード
調の成形品が得られた。また該転写面にカッターで傷を
入れ、更にセロテープで剥離を行ってもなんら剥がれる
ことはな(密着性も良好であった。
比較例1 125μmのコーティングマットPETフィルム(@き
もと製;離型マット1017−6)のマント面に、アル
ミキレート変性アクリル樹脂50重量部、アクリル樹脂
50重量部、ビーズ顔料100重量部からなるスウェー
ドインキ(大日精化工業■製:ダイプラコー)E320
6)をコンマコーターにて塗布量が乾燥時に20g/n
(となるように塗工してスウェード調樹脂層を形成した
次いで実施例1と同様に接着剤層を形成し転写箔を得た
得られた転写箔を実施例]と同様に転写を行ったところ
意匠性に優れたスウェード調の成型品が得られたが、こ
のものは、実施例1と比較して耐擦傷性に欠けたもので
あった。
実施例2 厚さ25μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(
東し■製:F−65)の表面に、粒径30μmのアクリ
ル樹脂被覆ビーズ顔料を40%含有させたインキ(諸星
インキ製:へルヘノクス〕をコンマコーターにて塗工し
、微細凹凸塗膜層からなる離型層を形成した。
次いで上記離型層の表面にウレタンエラストマ(分子量
: 25000.Tg ニー30℃)100重量部、塩
化ビニル−酢酸ビニル共重合体(分子量: 26000
、Tgニア5℃)10重量部、ヒース+l[l I 2
5重量部からなるスウエードインキ(■昭和インク工業
所製ニスニードインキN。
2)をコンマコーターにて塗布量が乾燥時に20g/ポ
となるように塗工してスウェード調樹脂層を形成した。
次いで該樹脂層上に実施例1と同様に接着剤層を形成し
転写箔を得た。
得られた転写箔を実施例1と同様に転写を行ったところ
、耐擦傷性及び意匠性に優れ、実施例1の場合に比較し
て更に艶消し性に優れ、よりスウェードの感触に類似し
た高意匠な成型品が得られた。
(発明の効果〕 以上説明したように、本発明艶消し転写箔は基材シート
表面にビーズ顔料を含む艶消し樹脂層を有する転写層が
積層された転写箔において、艶消し樹脂層にウレタンエ
ラストマーを含有するために、従来の艶消し樹脂層にウ
レタンエラストマーを含有しない艶消し転写箔と比較し
て、艶消し樹脂層の耐摩耗性、耐擦傷性等の物性の優れ
た艶消し表面を被転写体に付与することができる。
さらムこ、ウレタンエラストマーにポリエステルとイソ
シアネート化合物との反応により得られる分子量が20
000〜40000で且つTgが40〜−30℃のもの
を用いると、より耐摩耗性、耐擦傷性等の物性に優れた
艶消し表面を付与する艶消し転写箔が得られる。
また、分子量15000〜35000であり且つTgが
75〜85℃の塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂をウ
レタンエラストマーに対して10〜20%含有する艶消
し樹脂層を用いることにより、艶消し樹脂層と接着剤層
との間の密着性をより向上させることができる。
本発明艶消し転写箔は、基材シートの表面に艶消し用の
微細凹凸を有する賦形用フィルムを用いた場合、ビーズ
顔料ムこよる艶消し効果と微細凹凸形状があいまって、
より艶消し状態の優れた表面となり、被転写体に物性と
艶消し状態に優れた表面を付与できる。
また、球形状もしくは球形類f庇形状の微粒子を添加し
た離型性バインダー樹脂からなる離型層を有し、該離型
層表面が微粒子の重心が離型層の平均水準面から突出し
た表面状態であり、且つ表面クロス植(75°入射)が
0.5〜2.5であると共に表面粗さが0.8〜30μ
mである離型層表面を有する賦形用フィルムを用いると
、転写後の転写箔の表面が凹陥部が内部において開口部
に比べて膨張した形状、即ち内法がり形状を呈し艶消し
状態が超艶消し状態のスェード調外観が現出され、耐摩
耗性、耐擦傷性に優れた超艶消しのスェ−ド調外観を得
ることができる。
また本発明転写箔では、艶消し樹脂層に塩化ビニル−酢
酸ビニル樹脂を用いた場合、艶消し樹脂層の表面に接着
剤層を積層し、該接着剤層に塩化ビニル−酢酸ビニル樹
脂共重合体を10〜15%添加することにより、艶消し
樹脂層と接着剤層との間の密着性が向上するために、被
転写体表面にH4した艶消し表面(スェ−ド調外観)が
被転写体から剥離してしまう虞れがない等の効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明艶消し転写箔の一例を示す縦断面図、第
2図は艶消し転写箔の他の例を示す縦断面図、第3図は
賦形用フィルムの継断面図、第4図は艶消し転写箔の使
用例を示す縦断面図である。 1・・・艶消し転写箔、2・・・基材シート、3・・・
ビーズ顔料、4・・・艶消し樹脂層、訃・・接着剤層、
6・・・転写層、7・・・微細凹凸、8・・・賦形用フ
ィルム、9・・・微粒子、10・・・バインダー樹脂、
11・・・微細凹凸塗膜層、 1・・・艶消し転写箔 2・・基材/−ト 3・・・ビーズ顔料 4・・・艶消し樹脂層 5・・・接着剤層 6・・・転写層 7・・微細凹凸 第 8・・・賦型用フィルム 9・・・微粒子 11・・・微細凹凸塗膜層 IO・・・バインダー樹脂

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)基材シート表面にビーズ顔料を含む艶消し樹脂層
    を有する転写層が積層された転写箔において、艶消し樹
    脂層にウレタンエラストマーを含有することを特徴とす
    る艶消し転写箔。
  2. (2)ウレタンエラストマーがポリエステルとイソシア
    ネート化合物との反応により得られる分子量が2000
    0〜40000で且つTgが−40〜−30℃である請
    求項1記載の艶消し転写箔。
  3. (3)艶消し樹脂層が分子量15000〜35000で
    あり且つTgが75〜85℃の塩化ビニル−酢酸ビニル
    共重合樹脂をウレタンエラストマーに対して10〜20
    重量%含有する請求項1又は2記載の艶消し転写箔。
  4. (4)艶消し樹脂層の表面に接着剤層が積層され、該接
    着剤層が塩化ビニル−酢酸ビニル樹脂を10〜15重量
    %含有する請求項3記載の艶消し転写箔。
  5. (5)基材シートが表面に艶消し用の微細凹凸を有する
    賦形用フィルムである請求項1〜4記載の艶消し転写箔
  6. (6)賦形用フィルムが、球形状もしくは球形類似形状
    の微粒子を添加した離型性バインダー樹脂からなる微細
    凹凸塗膜層を表面に有する請求項5記載の艶消し転写箔
  7. (7)賦形用フィルムの微細凹凸塗膜層が、微粒子の重
    心が離型層の平均水準面から突出した表面状態であり、
    且つ表面クロス植(75゜入射)が0.5〜2.5であ
    り表面粗さが0.8〜30μmである請求項6記載の艶
    消し用転写箔。
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