JPH04138422U - 特殊u形鋼矢板およびこれを用いた護岸構造 - Google Patents

特殊u形鋼矢板およびこれを用いた護岸構造

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JPH04138422U
JPH04138422U JP4710591U JP4710591U JPH04138422U JP H04138422 U JPH04138422 U JP H04138422U JP 4710591 U JP4710591 U JP 4710591U JP 4710591 U JP4710591 U JP 4710591U JP H04138422 U JPH04138422 U JP H04138422U
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JP
Japan
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steel sheet
shaped steel
special
decorative board
sheet pile
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Pending
Application number
JP4710591U
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English (en)
Inventor
功 高橋
Original Assignee
川崎製鉄株式会社
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 化粧板表面の出入り調整が可能であるという
機能は保持しながら、化粧板を矢板壁に充分接近して取
り付け、中詰め材を節約するとともに河川の有効幅の減
少を最小限にとどめる。 【構成】 横断面U形の鋼矢板におけるフランジ先端内
側に係合用翼片1dを一体的に形成した特殊U形鋼矢板
1を、そのフランジ側を水域側に向けて所要間隔毎に打
設し、かつ打設した各特殊U形鋼矢板1の水域側に前記
係合用翼片1dと係合する連結金物4を有する化粧板3
を取り付けて構成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、U形鋼矢板およびU形鋼矢板を用いた護岸構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
横断面U形の鋼矢板本体におけるウエブの両側縦方向に、係合用翼片を一体的 に形成したことを特徴とする、いわゆるπ形鋼矢板は、特開平1-322011号公報等 により公知である。このπ形鋼矢板は、例えばそのウエブ表面を水域側に向けて 打設することにより鋼矢板壁を形成し、前記係合用翼片を利用して水域側に化粧 板を取り付け、この化粧板に任意の塗色や模様のデザインを施すことにより、景 観性にすぐれた、しかも表面に矢板による凹凸のない護岸を構築することができ る。
【0003】 しかし、一般に鋼矢板壁は打ち込み時の土の抵抗その他の要因により、完全な 一直線上に且つ平面状には打設できないが、前記の方法ではその鋼矢板の打設誤 差がそのまま化粧板の表面の凹凸となって現れ、かえって目障りとなるので、本 出願人はさきに実願平2-30701 号を以て、この鋼矢板打設誤差を吸収するための リンク板を介在させる護岸構造物を提案した。図4にこの護岸構造物の水平断面 を示す。1'は水域側に使用する特開平1-322011号公報記載と同様のπ形鋼矢板、 2はこれと交互に組み合わせ、陸側に使用する通常のU形鋼矢板、3はπ形鋼矢 板に係合される化粧板である。また、図5は使用する化粧板の斜視図で、4aは化 粧板裏面の中央部左右対称位置の縦方向数箇所に設けられた連結金具、4bはπ形 鋼矢板の係合用翼片と係合嵌挿させる継手部材、4cはこれらを結ぶリンク板であ る。4a、4b、4cを合わせて以下連結金物4と呼ぶ。この連結金物を介して図5の 化粧板をπ形鋼矢板に係合させることにより図4に示すような断面の護岸構造物 を構築するのであるが、打設した鋼矢板壁に多少の出入りがあっても、リンク板 4cを介して化粧板3を上下に調整することにより水平方向の距離が変化して化粧 板の表面を面一(つらいち)とすることができる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、図4からも明らかなように、この構造では化粧板3は水域側に使用 したπ形鋼矢板1'のウエブ部よりも連結金物の分だけ外側に設置されるから、矢 板壁と化粧板の間に空隙が生じる。化粧板3に近いπ形鋼矢板1'と化粧板3との 空隙G1であっても、内部にある連結金具4a、リンク板4c、継手部材4bの連結金物 の合計寸法以上の隙間が必要となり、化粧板に遠いU形鋼矢板と化粧板との空隙 G2は、さらに大となる。これらの空隙G1、G2には通常最終工程でコンクリートを 充填するが、充填量はかなり多量であり、また、化粧板がそれだけ河川の内側に せり出す結果、流水の有効幅員を減少させてしまい、都市中小河川においては特 に問題であった。
【0005】 本考案は、このような問題を生じない、矢板壁と化粧板との結合構造を提案す ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案は、横断面U形の鋼矢板におけるフランジ先端内側に係合用翼片を一体 的に形成したことを特徴とし、また、その特殊U形鋼矢板を、フランジ側を水域 側に向けて所要間隔毎に打設し、かつ打設した各特殊U形鋼矢板の水域側に前記 係合用翼片と係合する連結金物を有する化粧板を取り付けたことを特徴とする。
【0007】
【作 用】
本考案によれば、係合用翼片を形成した特殊鋼矢板を化粧板から離れた方の陸 側に使用し、連結金具、リンク板、継手部材等の連結金物を化粧板との間の空間 に吸収するようにしたので、化粧板に近い普通鋼矢板は化粧板に充分接近させる ことができ、護岸構造全体としての矢板壁と化粧板との間の空隙を大幅に減少さ せることができる。
【0008】
【実施例】 図1は本考案の特殊U形鋼矢板の一実施例を示す断面図である。ウエブ1aの両 端から伸びるフランジ1bの先端に設けられた継手部1cよりなる通常のU形鋼矢板 のフランジ先端部内側に、係合用翼片1dを一体的に形成してある。 この係合用翼片1dは、通常のU形鋼矢板に溶接により取り付けてもよいが、圧 延段階から一体的に形成して製造してもよい。
【0009】 また図2は本考案の特殊U形鋼矢板を用いた護岸構造の一実施例の水平断面図 である。図1に示した特殊U形鋼矢板を、フランジ側を水域側に向けて所要間隔 毎に打設し、これと組み合わせて陸側には通常のU形鋼矢板をそのウエブを水域 側に向けて打設して矢板壁を形成している。 図3はこの実施例で使用している化粧板の斜視図で、各連結金物についてはさ きの図5と同様であるが、特殊U形鋼矢板の係合用翼片1dが内側を向いているの で、継手部材4bの向きが従来の図5と逆向きになっている。
【0010】 そして矢板壁と化粧板との空隙Gは、図4の場合に比較して大幅に減少し、化 粧板に近い側の鋼矢板2は、ほとんど化粧板3に接する位置となっている。
【0011】
【考案の効果】
本考案によれば、化粧板表面の出入りの調整が可能であるという機能は保持し ながら化粧板を矢板壁に充分接近して取り付けることができ、外観にすぐれ、化 粧板と矢板壁との空隙が少ないのでコンクリート等の中詰め材が節減されるとと もに、河川の有効幅の減小を最小限にとどめることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の特殊U形鋼矢板の実施例を示す断面図
である。
【図2】本考案の特殊U形鋼矢板を用いた護岸構造の水
平断面図である。
【図3】本考案に用いる化粧板の斜視図である。
【図4】従来のπ形鋼矢板を用いた護岸構造の水平断面
図である。
【図5】従来例に用いる化粧板の斜視図である。
【符号の説明】
1 特殊U形鋼矢板 1d 係合用翼片 1' π形鋼矢板 2 U形鋼矢板 3 化粧板 4 連結金物

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 横断面U形の鋼矢板におけるフランジ先
    端内側に係合用翼片を一体的に形成したことを特徴とす
    る特殊U形鋼矢板。
  2. 【請求項2】 横断面U形の鋼矢板におけるフランジ先
    端内側に係合用翼片を一体的に形成した特殊U形鋼矢板
    を、そのフランジ側を水域側に向けて所要間隔毎に打設
    し、かつ打設した各特殊U形鋼矢板の水域側に前記係合
    用翼片と係合する連結金物を有する化粧板を取り付けた
    ことを特徴とする特殊U形鋼矢板を用いた護岸構造。
JP4710591U 1991-06-21 1991-06-21 特殊u形鋼矢板およびこれを用いた護岸構造 Pending JPH04138422U (ja)

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