JPH04137916U - 自動車用サイドドアの三角窓構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動車用サイドドアの三角窓に装着されたウ
ェザーストリップの保持を確実に行なうことにある。 【構成】 サイドドア１の前部に設けられたフロントサ
ッシュ４と、このフロントサッシュ４の後方に、互いの
上端部を連結して設けられたセンターサッシュ５とで三
角窓枠７を構成し、この三角窓枠７にウェザーストリッ
プ８を装着した自動車用サイドドアの三角窓構造であっ
て、上記センターサッシュ５の上端部５ａを上記ウェザ
ーストリップ８の先端部８ａ近傍まで延長したことにあ
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は自動車用サイドドアの三角窓構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】

屋根開放型の自動車では、図１３に示すように、サッシュレスタイプのサイド ドア１００を採用するものがある。この場合、ウィンドガラス１０１の保持剛性 を高めるため、ウィンドガラス１０１の前部に三角窓１０２構造を採用するもの がある。

【０００３】 この三角窓１０２は図１４または図１５に示すようにドアパネル１０３の上部 に延出したフロントサッシュ１０４と、センターサッシュ１０５で三角窓枠１０ ６を形成し、この三角窓枠１０６の外側に後述するウェザーストリップ１０７を 設け、三角窓枠１０６の内側に、図示しないパーティションウェザーストリップ を介してパーティションガラス１０８を装着している。

【０００４】 フロントサッシュ１０４とセンターサッシュ１０５はセンターサッシュブラケ ット１０９を介して上端部を互いに連結されて一体に成形されている。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、フロントサッシュ１０４とセンターサッシュ１０５の継ぎ目１ １０ではセンターサッシュ１０５が短いためウェザーストリップ１０７の先端部 １０７ａをささえることができないことから、ウェザーストリップ１０７の保持 力がなく、サイドドア１００を閉めたときに、ウェザーストリップ１０７の先端 部１０７ａがめくれて外観を悪くしていた。また、このめくれ部分から水が侵入 し、水漏れが発生することになっていた。

【０００６】 本考案は上記課題を解決し、ウェザーストリップの先端保持が可能となり、め くれ等が発生せず、外観の向上を図り得る自動車用サイドドアの三角窓構造を提 供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

本考案は上記課題を解決するため、サイドドアの前部に設けられたフロントサ ッシュと、このフロントサッシュの後方に、互いの上端部を連結して設けられた センターサッシュとで三角窓枠を構成し、この三角窓枠にウェザーストリップを 装着した自動車用サイドドアの三角窓構造において、上記センターサッシュの上 端部を上記ウェザーストリップの先端部近傍まで延長したことにある。

【０００８】

【作 用】

フロントサッシュとセンターサッシュとで三角窓枠を構成する。この三角窓枠 にウェザーストリップを装着し、パーティションガラスを取付ける。センタサッ シュの上端部はウェザーストリップの先端部近傍まで延長したウェザーストリッ プを保持する。

【０００９】

【実施例】

以下本考案の一実施例を図面を参照しながら詳細に説明する。

【００１０】 図１ないし図９において、１はサッシュレスタイプのサイドドアであり、この サイドドア１のウィンドガラス２の前部には三角窓３が設けられている。この三 角窓３は図１０および図１１に示すようにフロントサッシュ４とセンターサッシ ュ５の上端部をセンターサッシュブラケット６で連結して三角窓枠７を構成し、 この三角窓枠７の外側に図１２に示すようなウェザーストリップ８を装着してい る。この三角窓枠７の内側にはパーティションウェザーストリップ９を介してパ ーティションガラス１０が装着されている。

【００１１】 センターサッシュ５は図３に示すように上端部の外側５ａを室内側５ｂに対し て一定長さｌ延長して形成し、ウェザーストリップ８の先端部８ａを保持してい る。

【００１２】 上記センターサッシュブラケット６は逆Ｖ字型のもので、センターサッシュ５ の側面に一方を溶接し、図８に示すようにフロントサッシュ４にネジ１１でネジ 留めされている。

【００１３】 上記ウェザーストリップ８は上部側が図７ないし図９に示すように三角窓枠７ の外側に沿って装着され、下部側が図４ないし図６に示すようにサイドドア１の インナパネル１ａ外周に沿って配設されている。

【００１４】 上記構成によると、センターサッシュ５の上端５ａをウェザーストリップ８の 先端部８ａまで延長しているので、ウェザーストリップ８の保持を確実に行なう ことができる。

【００１５】

【考案の効果】

以上述べたように本考案による自動車用サイドドアの三角窓構造によれば、サ イドドアの前部に設けられたフロントサッシュと、このフロントサッシュの後方 に、互いの上端部を連結して設けられたセンターサッシュとで三角窓枠を構成し 、この三角窓枠にウェザーストリップを装着した自動車用サイドドアの三角窓構 造において、上記センターサッシュの上端部を上記ウェザーストリップの先端部 近傍まで延長したので、ウェザーストリップの保持を確実に行なうことができる 。

【図面の簡単な説明】

【図１】自動車用サイドドアの三角窓構造を示す概念図
である。

【図２】図１の三角窓の上端部を拡大して示す概念図で
ある。

【図３】センターサッシュの上端部を示す斜視図であ
る。

【図４】図１のＡ−Ａ線断面図である。

【図５】図１のＢ−Ｂ線断面図である。

【図６】図１のＣ−Ｃ線断面図である。

【図７】図２のＡ−Ａ線断面図である。

【図８】図２のＢ−Ｂ線断面図である。

【図９】図２のＣ−Ｃ線断面図である。

【図１０】フロントサッシュとセンターサッシュを示す
側面図である。

【図１１】センターサッシュの正面図である。

【図１２】ウェザーストリップを示す概念図である。

【図１３】三角窓構造を備えた自動車を示す斜視図であ
る。

【図１４】従来の三角窓構造を示す概念図である。

【図１５】従来の三角窓構造を示す概念図である。

【符号の説明】

１ サイドドア ２ ウィンドガラス ３ 三角窓 ４ フロントサッシュ ５ センターサッシュ ６ センターサッシュブラケット ７ 三角窓枠 ８ ウェザーストリップ ９ パーティションウェザーストリップ １０ パーティションガラス ８ａ 先端部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 サイドドアの前部に設けられたフロント
   サッシュと、このフロントサッシュの後方に、互いの上
   端部を連結して設けられたセンターサッシュとで三角窓
   枠を構成し、この三角窓枠にウェザーストリップを装着
   した自動車用サイドドアの三角窓構造において、上記セ
   ンターサッシュの上端部を上記ウェザーストリップの先
   端部近傍まで延長したことを特徴とする自動車用サイド
   ドアの三角窓構造。