JPH04136434U - 天井埋込型空気調和機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 空気調和機の各機種の送風能力に応じて安価
なアタッチメント部材で騒音を防止すると共に調和空気
が室内に行き渡たるようにした天井埋込型空気調和装置
を提供する。 【構成】 熱交換器４，送風機３等を内蔵する本体１の
下面が空気の吸込口８及び吹出口９をそれぞれ備えた装
飾パネル７により被覆されてなる天井埋込型空気調和装
置において、上記空気調和機の送風能力に応じた所定大
きさのアタッチメント部材１２を上記本体１内の吹出風
路１１に取付けることにより、この吹出風路の通風面積
を調整するようにしたこと。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は天井埋込型空気調和機に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の天井埋込型空気調和機は例えば、図４縦断面図に示すように、天井裏内 に設置される本体１には竪軸モーター２により駆動される竪軸送風機３，室内熱 交換器４、この室内熱交換器４で結露したドレンを貯溜するドレンパン５が収容 されており、また本体１の下面は空気の吸込口８及び吹出口９をそれぞれ備えた 装飾パネル７によって被覆されている。 しかして、装飾パネル７の央部の吸込口８から本体１内に導入された空気はベ ルマウス６を通って送風機３に吸入されたのち、室内熱交換器４を通過する過程 で冷却又は加熱され調和空気となって吹出風路１１を通って吹出口９から室内へ 吹出される。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

この種の天井埋込型空気調和機にあっては、空調能力別に多数の機種が揃えら れるのが通例であり、この場合送風機３，室内熱交換器４等は空調能力に適応す る仕様のものが選定されるのであるが、本体１，ドレンパン５，装飾パネル７等 の部品は同一仕様に標準化されて多機種に亘って共用される。 しかしながら、機種ごとの空調能力つまり送風能力が異なるにもかかわらず、 本体１とドレンパン５によって画成される吹出風路１１の通風面積が一定化され るので、吹出風路における風速は機種により大きく異なり、この結果、風速が過 大なため騒音の原因となったり、又は風速が過小なため調和空気が室内全体に十 分行き渡らず室温が均一にならない等の不具合が生ずる。 これに対して、本体１又はドレンパン５で吹出風路１１の通風面積を変えるこ ともできるが、その場合これらの成型用金型を機種ごとに製作しなければならな いのでコストの増大を招く。

【０００４】 本考案は、このような事情に鑑みて提案されたもので、空気調和機の各機種の 送風能力に応じて簡単なアタッチメント部材で騒音を防止すると共に調和空気が 室内に行き渡たるようにした天井埋込型空気調和機を提供することを目的とする 。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

そのために本考案は、熱交換器，送風機等を内蔵する本体の下面が空気の吸込 口及び吹出口をそれぞれ備えた装飾パネルにより被覆されてなる天井埋込型空気 調和機において、上記空気調和機の送風能力に応じた所定大きさのアタッチメン ト部材を上記本体内の吹出風路に取付けることにより、この吹出風路の通風面積 を調整するようにしたことを特徴とする。

【０００６】

【作用】

このような構成によれば、空気調和機の機種により異なる送風能力に応じて所 定の大きさのアタッチメント部材を吹出風路に取付けてその通風面積を調整する ので、簡単な手段で、吐出調和空気が適正な風速で吹出風路から室内へ吹出すよ うになる。

【０００７】

【実施例】

本考案の一実施例を図面について説明すると、図１はその部分縦断面図、図２ は図１のII−II矢視水平断面図、図３は図１の吐出口アタッチメント部材を示す 斜視図である。 上図において、図４と同一の符号はそれぞれ同図と同一の部材を示し、本体１ の内壁とドレンパン５の外壁とによって画成された吹出風路１１には図３に示す スチロール樹脂の成形品等からなるアタッチメント部材１２が取り付けられ、本 例では本体１の内壁面に貼着される。この遮風部材１２は空気調和機の機種によ って異なる各々の送風能力つまり送風機の風量に対応した所定の大きさを有して おり、吹出風路１１の通風面積を適当な広さに調整するようになっている。なお 、吹出風路１１及び装飾パネル７の吹出口９はそれぞれ最大の送風能力を有する 機種に適応可能な大きさに形成されている。

【０００８】 しかして図示省略の送風機によって送られた空気は室内熱交換器４を通過する 過程で冷却又は加熱されて調和空気となり、次いで吹出風路１１を適正な風速で 通流して吹出口９から室内へ吹出される。 従って空気調和機の送風能力に応じて所定大きさのアタッチメント部材１２を 吹出風路１２に取付けることにより、全機種に対して調和空気が適正な風速で吹 出風路１１を通流するから、騒音は抑制され、調和空気が室内にムラなく吹出さ れて室温が均一化される。 また本体１又はドレンパン５の大きさを機種ごとに変えて、吹出風路１１の通 風面積を調整する場合に比べて成型用金型の製作コストは低減される。

【０００９】

【考案の効果】

このような構造によれば、空気調和機の送風能力に対応した所定の大きさの遮 風部材を吹出風路に取付けることにより、この通風面積を調整するので、空気調 和機の全機種に対して調和空気が適正な風速で吹出風路から室内へ吹出されるこ ととなり、過大な風速を原因とする騒音の発生が防止でき均一な室温が得られる 。また空気調和機の機種ごとに本体又はドレンパンの大きさを変える場合に比べ て成型用金型の製作費は廉価であるため経済的である。

【００１０】 要するに本考案によれば、熱交換器，送風機等を内蔵する本体の下面が空気の 吸込口及び吹出口をそれぞれ備えた装飾パネルにより被覆されてなる天井埋込型 空気調和機において、上記空気調和機の送風能力に応じた所定大きさのアタッチ メント部材を上記本体内の吹出風路に取付けることにより、この吹出風路の通風 面積を調整するようにしたことにより、空気調和機の各機種の送風能力に応じて 簡単なアタッチメント部材で騒音を防止すると共に調和空気が室内に行き渡たる ようにした天井埋込型空気調和機を得るから、本考案は産業上極めて有益なもの である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す天井埋込型空気調和機
の部分縦断面図である。

【図２】図１のII−II矢視水平断面図である。

【図３】図１の吐出口アタッチメント部材を示す斜視図
である。

【図４】公知の天井埋込型空気調和機を示す縦断面図で
ある。

【符号の説明】

１ 本体 ３ 送風機 ４ 室内熱交換器 ７ 装飾パネル ８ 吸込口 ９ 吹出口 １１ 吹出風路 １２ アタッチメント部材

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 熱交換器，送風機等を内蔵する本体の下
   面が空気の吸込口及び吹出口をそれぞれ備えた装飾パネ
   ルにより被覆されてなる天井埋込型空気調和機におい
   て、上記空気調和機の送風能力に応じた所定大きさのア
   タッチメント部材を上記本体内の吹出風路に取付けるこ
   とにより、この吹出風路の通風面積を調整するようにし
   たことを特徴とする天井埋込型空気調和機。