JPH04136334U - 無段変速機の2方向差動クラツチ - Google Patents
無段変速機の2方向差動クラツチInfo
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- JPH04136334U JPH04136334U JP5304391U JP5304391U JPH04136334U JP H04136334 U JPH04136334 U JP H04136334U JP 5304391 U JP5304391 U JP 5304391U JP 5304391 U JP5304391 U JP 5304391U JP H04136334 U JPH04136334 U JP H04136334U
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- rotating shaft
- cylindrical surface
- gear
- continuously variable
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Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 運転初期等における回転軸とスプラグ間の摩
耗の低減を可能とする。 【構成】 駆動側の回転軸1の外周の外周円筒面17と
従動側ギヤ4の内周円筒面18間の隙間内に配設された
複数のスプラグ6を備え、このスプラグ6と前記回転軸
1の外周円筒面17との接触面に二硫化モリブデン等の
耐摩耗性を有する極圧添加剤を塗布して構成する。
耗の低減を可能とする。 【構成】 駆動側の回転軸1の外周の外周円筒面17と
従動側ギヤ4の内周円筒面18間の隙間内に配設された
複数のスプラグ6を備え、このスプラグ6と前記回転軸
1の外周円筒面17との接触面に二硫化モリブデン等の
耐摩耗性を有する極圧添加剤を塗布して構成する。
Description
【0001】
この考案は、無段変速機の2方向差動クラッチの改良に関するものである。
【0002】
無段変速機の2方向差動クラッチは回転軸と従動側ギヤの内周面間に複数のス
プラグを介装して構成されており、このスプラグが、回転軸と従動側ギヤの内周
面に係合しない中立位置から、回転軸と従動側ギヤの内周面に係合するクラッチ
作動位置に亘り傾動可能となっている。
【0003】
従来構造において、運転初期には潤滑油がスプラグに充分に行き届かない場合
があり、そのような時に回転軸とスプラグの接触により異常摩耗を生じさせる虞
れがあった。
【0004】
本考案は上記従来の問題点に鑑み案出したものであって、回転軸とスプラグ間
の摩耗を低減し得る無段変速機の2方向差動クラッチを提供せんことを目的とし
、その要旨は、駆動側の回転軸の外周円筒面と、従動側ギヤの内周円筒面とを隙
間をもたせて相対回転可能に配設し、該隙間に複数のスプラグを介装してなる無
段変速機の2方向差動クラッチにおいて、前記回転軸の外周円筒面と前記スプラ
グとの少なくとも一方の接触面に二硫化モリブデン等の耐摩耗性を有する極圧添
加剤を塗布したことである。
【0005】
回転軸とスプラグとの少なくとも一方の接触面には二硫化モリブデン等の極圧
添加剤が塗布されているため、無段変速機の2方向差動クラッチの組付け後の運
転初期等において潤滑油がスプラグに行き届かない場合にも、スプラグ及び回転
軸の摩耗を良好に低減させ、両者の傷付き等を防止することができる。
【0006】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
図1は無段変速機の2方向差動クラッチの縦断面図であり、図2は図1のA−
A線断面図である。又、図3及び図4は作用を説明する拡大断面図である。
【0007】
図1において、1は回転軸であり、その外周面には段差部が形成されている。
2はインプットギヤであり、前記回転軸1の1つの段差部にスプライン2aによ
り固定されている。2bはインプットギヤ2の外周に形成された歯であり、図示
しない駆動軸側のギヤと噛み合わされている。17は外周円筒面であり、回転軸
1の外周の別の段差部に前記インプットギヤ2と並列に形成されている。この外
周円筒面17には二硫化モリブデン等の耐摩耗性を有する極圧添加剤が塗布され
ている。又、4はアウトプットギヤであり、内周円筒面18を有し、前記回転軸
1の外周円筒面17の外周に隙間をおいて外装されている。4aはアウトプット
ギヤ4の外周に形成された歯であり、図示しない従動軸側のギヤと噛み合わされ
ている。アウトプットギヤ4の内周円筒面18と回転軸1の外周円筒面17間に
は複数のスプラグ6が円周方向に所定間隔で配設されている。
【0008】
図3に拡大して示すように、スプラグ6の外径側円弧面6a及び内径側円弧面
6bは円弧状に形成され、スプラグ6が対向する円筒面17,18間に起立する
中立状態においては、この円弧面6a,6bと前記円筒面17,18間にラジア
ル隙間が形成される。又、中立位置から円筒面17,18の周方向にスプラグ6
が倒れると外径側円弧面6a及び内径側円弧面6bが対向する円筒面17,18
に対して係合される。
尚、前記スプラグ6の内径側円弧面6bにも二硫化モリブデン等の耐摩耗性を
有する極圧添加剤が塗布されている。
【0009】
前記スプラグ6の内径側端部は回転軸1の外周円筒面17に圧入等の方法で固
定した内側保持部材10のポケット10aに嵌まり込み、外径側端部は内側保持
部材10とアウトプットギヤ4間に回転軸1に対し摺動可能に挿入された外側保
持部材9のポケット9aに嵌まり込んでいる。
又、外側保持部材9におけるポケット9aの周方向で対向する側面には弾性体
7が設けられ、この弾性体7はスプラグ6の外径側端部を両側から押圧し、スプ
ラグ6を中立状態に保持している。尚、前記弾性体7としては板バネ,コイルス
プリング等を用いることができる。
【0010】
尚、図1において、図中8はサブギヤで、インプットギヤ2とアウトプットギ
ヤ4との間に挿入されている。8aはサブギヤ8の外周に設けられた歯で、イン
プットギヤ2と同じく駆動軸側の図示しないギヤと噛み合わされている。
サブギヤ8の内周側には前記外側保持部材9が回転軸1の外周に摺動可能に挿
入されている。前記サブギヤ8は外側保持部材9に取り付けた止め輪20と外側
保持部材9の段差部側面間に皿バネ19により圧接されている。外側保持部材9
の内周側は一部が切り欠かれて切欠11が形成され、一方、回転軸1には切欠1
1に対面する位置にストッパー1aが突設されている。
12,14は回転軸1を支持するベアリングであり、13,15はアウトプッ
トギヤ4を支持するベアリングである。
【0011】
このような構造により、無段変速機の駆動軸側の回転はこれと噛み合っている
インプットギヤ2とサブギヤ8に伝達されるが、インプットギヤ2の歯2bは例
えば歯数が53であるのに対し、サブギヤ8の歯8aは例えば歯数が54に設定
されており、同一駆動軸の回転によりサブギヤ8の回転はインプットギヤ2の回
転より遅れることとなる。
従って、図4に示すように、サブギヤ8に圧接されている外側保持部材9は回
転軸1の回転に対して差速を生じて、外側保持部材9の切欠11の左側面がスト
ッパー1aに当接するまで右回転方向に相対回転する。そして、外側保持部材9
のポケット9a内に収容されたスプラグ6は外側保持部材9の回転方向に倒れる
。このため、図4に示すように、スプラグ6の外径側円弧面6a及び内径側円弧
面6bが対向する円筒面17,18に係合し、クラッチ差動可能状態となる。
【0012】
アウトプットギヤ4がインプットギヤ2、即ち回転軸1の回転より速く回転す
る時は、スプラグ6は起立する方向に摩擦力を受け空転し、円筒面17,18に
噛み込むことはない。これに対し、インプットギヤ2、即ち回転軸1の回転がア
ウトプットギヤ4の回転より速くなると矢印方向のクラッチが作動し、回転軸1
の回転をアウトプットギヤ4に伝達するようになる。
ストッパー1aが切欠11の壁面に当接した後、サブギヤ8に対して外側保持
部材9は空転するので、サブギヤ8は破損されることはない。
【0013】
本考案は、駆動側の回転軸の外周円筒面と、従動側ギヤの内周円筒面とを隙間
をもたせて相対回転可能に配設し、該隙間に複数のスプラグを介装してなる無段
変速機の2方向差動クラッチにおいて、前記回転軸の外周円筒面と前記スプラグ
との少なくとも一方の接触面に二硫化モリブデン等の耐摩耗性を有する極圧添加
剤を塗布したことにより、給油量の少ない組立て後の運転初期等にスプラグと回
転軸との摩耗が低減され、耐久性の大なる無段変速機の2方向差動クラッチとす
ることができる。
又、組立て時においてもスプラグと回転軸間にかじり,傷付き等が生ずること
を防止することができる。
【図1】無段変速機の2方向差動クラツチの縦断面図で
ある。
ある。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】図2の要部拡大図である。
【図4】図3の中立位置よりクラッチ作動位置に移動し
た状態を示す作用説明図である。
た状態を示す作用説明図である。
1 回転軸
2 インプットギヤ
4 アウトプットギヤ
6 スプラグ
8 サブギヤ
9 外側保持部材
10 内側保持部材
17 外周円筒面
18 内周円筒面
Claims (1)
- 【請求項1】 駆動側の回転軸の外周円筒面と、従動側
ギヤの内周円筒面とを隙間をもたせて相対回転可能に配
設し、該隙間に複数のスプラグを介装してなる無段変速
機の2方向差動クラッチにおいて、前記回転軸の外周円
筒面と前記スプラグとの少なくとも一方の接触面に二硫
化モリブデン等の耐摩耗性を有する極圧添加剤を塗布し
たことを特徴とする無段変速機の2方向差動クラッチ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5304391U JPH04136334U (ja) | 1991-06-13 | 1991-06-13 | 無段変速機の2方向差動クラツチ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5304391U JPH04136334U (ja) | 1991-06-13 | 1991-06-13 | 無段変速機の2方向差動クラツチ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04136334U true JPH04136334U (ja) | 1992-12-18 |
Family
ID=31929040
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5304391U Pending JPH04136334U (ja) | 1991-06-13 | 1991-06-13 | 無段変速機の2方向差動クラツチ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04136334U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002012746A1 (en) * | 2000-08-08 | 2002-02-14 | Ntn Corporation | Clutch unit |
JP2002122162A (ja) * | 2000-10-13 | 2002-04-26 | Ntn Corp | クラッチ及びクラッチユニット |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01112025A (ja) * | 1987-10-27 | 1989-04-28 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 固体潤滑膜 |
JPH0314923A (ja) * | 1989-06-08 | 1991-01-23 | Aichi Mach Ind Co Ltd | 2方向差動クラッチ |
-
1991
- 1991-06-13 JP JP5304391U patent/JPH04136334U/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01112025A (ja) * | 1987-10-27 | 1989-04-28 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 固体潤滑膜 |
JPH0314923A (ja) * | 1989-06-08 | 1991-01-23 | Aichi Mach Ind Co Ltd | 2方向差動クラッチ |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002012746A1 (en) * | 2000-08-08 | 2002-02-14 | Ntn Corporation | Clutch unit |
CN100451373C (zh) * | 2000-08-08 | 2009-01-14 | 株式会社Ntn | 离合装置 |
JP2002122162A (ja) * | 2000-10-13 | 2002-04-26 | Ntn Corp | クラッチ及びクラッチユニット |
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