JPH04136071A - 芳香族ポリアミド系樹脂組成物 - Google Patents

芳香族ポリアミド系樹脂組成物

Info

Publication number
JPH04136071A
JPH04136071A JP25817690A JP25817690A JPH04136071A JP H04136071 A JPH04136071 A JP H04136071A JP 25817690 A JP25817690 A JP 25817690A JP 25817690 A JP25817690 A JP 25817690A JP H04136071 A JPH04136071 A JP H04136071A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
aromatic polyamide
dicarboxylic acid
polyamide
units
aromatic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP25817690A
Other languages
English (en)
Inventor
Sanehiro Yamamoto
実裕 山本
Akinori Toyoda
昭徳 豊田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Original Assignee
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Petrochemical Industries Ltd filed Critical Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Priority to JP25817690A priority Critical patent/JPH04136071A/ja
Publication of JPH04136071A publication Critical patent/JPH04136071A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の技術分野 本発明は、芳香族ポリアミド樹脂組成物に関し、さらに
詳しくは、破断伸度、衝撃強度などが改善された芳香族
ポリアミド樹脂組成物に関する。
発明の技術的背景 ポリアミドはとしては、従来、ナイロンに代表される脂
肪族ポリアミドが合成繊維として利用されてきたか、近
年芳香族ポリアミドが優れた耐摩耗性、強靭性、耐薬品
性、耐熱性、易成形性などの特性を有することか知られ
、エンジニアリングプラスチックとして自動車工業材料
、電気工業材料として利用されている。そして、このよ
うなエンジニアリングプラスチックは、その用途に応じ
、種々の改良か加えられている。
たとえば、特開昭59−155426号公報には、芳香
族ポリアミドコポリマーに約lO〜60%のガラスファ
イバーなどを配合し、加熱撓み温度を向上させている。
このように従来技術においては、−船釣にグラスファイ
バーなどを樹脂中に配合することにより、充填材か本来
有する耐熱性などの特性を直接利用して、樹脂の特性を
改良させていた。
ところで、芳香族ポリアミドは、OA種機器どのハウジ
ングなどの分野にますます用途かみこまれ、このため耐
熱性に優れるとともに、破断伸度、衝撃強度に優れたポ
リアミド樹脂組成物の出現か望まれている。
発明の目的 本発明は、上記のような従来技術に鑑みて完成さされた
ものであって、芳香族ポリアミドか有する耐熱性を有す
るとともに、破断伸度、衝撃強度に優れる樹脂組成物を
提供することを目的としている。
発明の概要 本発明の芳香族ポリアミド系樹脂組成物は、[I]ジカ
ルボン酸成分単位[A]が、テレフタル酸成分単位30
〜100モル%と、テレフタル酸以外の芳香族ジカルボ
ン酸成分単位0〜70モル%および/または炭素原子数
4〜20の脂肪族ジカルボン酸成分単位0〜70モル%
とからなり、ジアミン成分単位[B]か、脂肪族ジアミ
ン成分単位および/または脂環族ジアミン成分単位から
なる繰返し単位から構成される芳香族ポリアミド、およ
び、 [II]ポリカーボネートからなり、 芳香族ポリアミド[I]と、ポリカーボネート[II]
との組成比が、[Iコ :  [II]  (重量比)
で95=5〜5:95であることを特徴としている。
発明の詳細な説明 以下、本発明に係る芳香族ポリアミド系樹脂組成物につ
いて具体的に説明する。
本発明の芳香族ポリアミド系樹脂組成物は、[I]芳香
族ポリアミド と、 [II]ポリカーボネートとからなるが、まず、芳香族
ポリアミド[I]について具体的に説明する。
芳香族ポリアミド[I] 本発明で用いられる芳香族ポリアミド[I]は、特定の
ジカルボン酸成分単位[A]と、特定の脂肪族ジアミン
成分単位[B]とからなる繰り返し単位から構成されて
いる。
そして、このような特定のジカルボン酸成分単位[A]
は、テレフタル酸成分単位(a)を必須成分としている
。このようなテレフタル酸成分単位(alを有する繰返
し単位は、次式[I−alで表わすことができる。
ただし、上記式[I−alにおいて、R1は、炭素原子
数4〜25のアルキレン基または脂環族基を表わす。
本発明において、ジカルボン酸成分単位[A]は、全部
が上記のようなテレフタル酸成分単位(a)である必要
はなく、他のジカルボン酸成分単位であってもよい。
このようなテレフタル酸成分単位(a)以外のカルボン
酸成分単位としては、テレフタル酸以外の芳香族ジカル
ボン酸成分単位(b)と脂肪族ジカルボン酸成分単位(
C)とが挙げられる。
テレフタル酸以外の芳香族ジカルボン酸成分単位(b)
を誘導するために用いられる芳香族ジカルボン酸として
は、具体的には、イソフタル酸、2−メチルテレフタル
酸、ナフタレンジカルボン酸、ジフェニルジカルボン酸
を挙げることができる。本発明のポリアミドかテレフタ
ル酸以外の芳香族ジカルボン酸成分単位(blを含む場
合、このような成分単位(b)としては、特にイソフタ
ル酸成分単位か好ましい。
このようなテレフタル酸以外の芳香族ジカルボン酸成分
単位(b)のうち、特に好ましいイソフタル酸成分単位
を有する繰返し単位は、次式[I −blで表わすこと
ができる。
ただし、上記式[I−blにおいて、R1は炭素原子数
4〜25のアルキレン基または脂環族基を表わす。
さらに、脂肪族ジカルボン酸成分単位(C)は、通常は
炭素原子数4〜20、好ましくは6〜12のアルキレン
基を有する脂肪族ジカルボン酸から誘導される。このよ
うな脂肪族ジカルボン酸成分単位(C)を誘導するため
に用いられる脂肪族ジカルボン酸の例としては、コハク
酸、アジピン酸、アゼライン酸およびセバシン酸を挙げ
ることかてきる。
本発明に係るポリアミド[I]か脂肪族ジカルボン酸成
分単位(C)を含む場合、このような成分単位としては
、特にアジピン酸成分単位か好ましい。
ジカルボン酸成分単位[A]として脂肪族ジカルボン酸
成分単位(C)を含む繰り返し単位は、次式%式% ] ただし、上記式[I−c]において、R1は、上述と同
様であり、nは4〜20、好ましくは6〜工2の整数を
表わす。
本発明で用いられるポリアミド[I]を構成する繰返し
単位は、上記のようなジカルボン酸成分単位[A]と、
ジアミン成分単位[B]とから形成されている。
ここて、ジアミン成分単位[B]は、炭素原子数4〜1
8の脂肪族アルキレンジアミンおよび/または炭素数6
〜25の脂環族アルキレンジアミンから誘導することか
ができる。
このような脂肪族アルキレンジアミンとしては、具体例
には、 1.4−ジアミノブタン、 1.6−シアミツヘキサン、 トリメチル−1,6−シアミツヘキサン、1.7−ジア
ミノへブタン、 1.8−ジアミノオクタン、 1.9−ジアミノノナン、 1、10−ジアミノデカン、 1.11−ジアミノウンデカン および1.12−ジア
ミノドデカン などの直鎖状アルキレンジアミン、 1.4−ジアミノ−1,1−ジメチルブタン、1.4〜
ジア二ノーl−エチルブタン、1.4−シア2ノー1,
2−ジメチルブタン、1.4−シア2ノー1.3−ジメ
チルブタン、1.4−シア;ノー1.4−ジメチルブタ
ン、1.4−シア;ノー2,3−ジメチルブタン、1.
2−シア2ノー1−ブチルエタン、1.6−ジア;ノー
2,5−ジメチルヘキサン、1.6−ジア;ノー2,4
−ジメチルヘキサン、1.6−ジア2ノー3.3−ジメ
チルヘキサン、1.6−ジアζノー2.2−ジメチルヘ
キサン、1.6−ジア2ノー2.2.4−トリメチルヘ
キサン、1.6−ジア;ノー2.4.4− トリメチル
ヘキサン、1.7−ジア;ノー2.3−ジメチルへブタ
ン、1.7−ジアζノー2,4〜ジメチルへブタン、1
.7−ジアミツー2,5−ジメチルへブタン、1.7−
ジアミツー2,2〜ジメチルへブタン、1、訃ジアミノ
ー1,3−ジメチルオクタン、1、訃ジアミノー1.4
−ジメチルオクタン、1.8−ジアミノ−2,4−ジメ
チルオクタン、1.8−ジアミノ−3,4−ジメチルオ
クタン、1.8−ジアミノ−4,5−ジメチルオクタン
、1.8−ジアミノ−2,2−ジメチルオクタン、1.
8−ジアミノ−3,3−ジメチルオクタン、■、8−ジ
アミノー4,4−ジメチルオクタン、1.6−ジアミツ
ー2.4−ジエチルヘキサン、1.9−ジアミノ−5−
メチルノナン などの分枝を有する鎖状のアルキレンジアミンから誘導
される成分単位を挙げることかできる。
脂肪族ジアミン成分単位としては、直鎖脂肪族アルキレ
ンジアミンから誘導された成分単位か好ましく、このよ
うな直鎖脂肪族アルキレンジアミンとしては、 1.6−シアミツヘキサン、 l、訃ジアミノオクタン、 l、10−ジアミノデカン、 ■、12−ジアミノドデカン および、これらの混合物
か好ましい。さらに、これらの中でも、1.6−シアミ
ツヘキサンか特に好ましい。
脂環族ジアミン成分単位は、通常、炭素原子数か6〜2
5程度であり、かつ少なくとも1個の脂環族炭化水素環
を含むジアミンから誘導される成分単位である。
このような脂環族ジアミン成分単位としては、具体的に
は、たとえば、 1.3−ジアミノシクロヘキサン、 1.4−ジアミノシクロヘキサン、 1.3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン、1.4
−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン、イソホロンジ
アミン、 ピペラジン、 2.5−ジメチルピペラジン、 ビス(4−アミノシクロヘキシル)メタン、ビス(4−
アミノシクロヘキシル)プロパン、4.4−ジアミノ−
3,3−ジメチルジシクロヘキシルプロパン、 4.4−ジアミノ−3,3−ジメチルジシクロヘキシル
メタン、 4.4−ジアミノ−3,3′−ジメチル−5,5−ジメ
チルジシクロヘキシルメタン、 4.4−ジアミノ−3,3−ジメチル−5,5−ジメチ
ルジシクロヘキシルプロパン、 α−α−ビス(4−アミノシクロヘキシル)−p−ジイ
ソプロピルペンセン、 α−α−ビス(4−アミノンクロヘキシル)−m−ジイ
ソプロピルヘンセン、 α−α゛−ビス(4−アミノシクロヘキシル)利、4シ
クロヘキサン、 α−α゛−ビス(4−アミノシクロヘキシル)−1,3
シクロヘキサン なとの指環族ジアミンから誘導される成分単位を挙げる
ことかできる。
これらの指環族ジアミン成分単位のうちでは、ビス(ア
ミノメチル)シクロヘキサン、ヒス(4−アミノシクロ
ヘキシル)メタン、4.4−ジアミノ−3,3′−ジメ
チルジシクロヘキシルメタンか好ましく、特にビス(4
−アミノシクロヘキシル)メタン、1.3−ビス(アミ
ノシクロヘキシル)メタン、■、3−ビス(アミノメチ
ル)シクロヘキサンなどの脂環族ジアミンから誘導され
る成分単位が好ましい。
本発明で用いられるポリアミド[I]において、全ジカ
ルボン酸成分[A](tooモル%)中、テレフタル酸
成分単位(a)の含有率は30〜100モル%好ましく
は50〜90モル%であり、テレフタル酸以外の芳香族
ジカルボン酸成分単位fb)の含有率は0〜70モル%
好ましくは0〜30モル%であり、そして、脂肪族ジカ
ルボン酸成分単位(C1の含有率は0〜70モル%好ま
しくは10〜60モル%である。
なお、芳香族ジカルボン酸成分単位として、上記の主成
分単位であるテレフタル酸成分単位(a)、さらにイソ
フタル酸成分単位に代表されるテレフタル酸以外の二価
の芳香族カルボン酸から誘導される成分単位(blおよ
び上述の脂肪族ジカルボン酸成分単位(C)の外に、少
量のトリメリット酸、ピロメリット酸等の三塩基性以上
の多価カルボン酸から誘導される成分単位を含む繰返し
単位を含有していてもよい。本発明で使用されるポリア
ミド[I]中におけるこのような多価カルボン酸から誘
導される成分単位を含む繰返し単位の含有率は、通常は
0〜5モル%である。
上記のような芳香族ポリアミド[I]は、従来公知の種
々の方法で製造することができる。
たとえば、芳香族ジカルボン酸およびアジピン酸をハラ
イドにし、脂肪族アルキレンジアミンと均一溶液中で重
縮合させる溶液法、極性溶媒中に溶解させた芳香族ジカ
ルボン酸およびアジピン酸のハライドと非極性溶媒中に
溶解させた脂肪族アルキレンジアミンとを界面で縮合さ
せる界面法などによって芳香族ポリアミド[1コを製造
することかできる。また、溶融重合法あるいは固相重合
法により、上記のような芳香族ポリアミド[I]を製造
することもてきる。
上記のようなポリアミド[I]は、濃硫酸中、30°C
の温度で測定した極限粘度[ηコか、通常0.5〜3.
0dl/g、好ましくは0.5〜2.8dl/g、特に
好ましくは0.6〜2.5dl/gであることか好まし
い。
さらに本発明で使用されるポリアミド[I]は、前記式
[I−a]て表わされる繰返し単位を主な繰返し単位と
するポリアミドと、前記式[I−bl表わされる繰返し
単位を主な繰返し単位とするポリアミドと、前記式[I
−clで表わされる繰返し単位を主な繰返し単位とする
ポリアミドとからなるポリアミドの混合物であってもよ
い。
本発明で使用されるポリアミドか混合物である場合、こ
れらの混合物のうちでも前記式[I −a]で表わされ
る繰返し単位を主な繰返し単位とするポリアミドと、前
記式[I−blを主な繰返し単位とするポリアミドおよ
び/または[I−clを主な繰返し単位とするポリアミ
ドとからなる組成物であることが好ましい。この場合、
式[I−a]で表わされる繰返し単位を主な繰返し単位
とするポリアミドの含有率は、通常は30重量%以上で
ある。
さらにこの場合、前記式[I−blで表わされる繰返し
単位を主な繰返し単位とするポリアミドは、0〜70重
量%、好ましくは0〜30重量%てあり、前記式[I−
clて表わされる繰返し単位を主な繰返し単位とするポ
リアミドの混合物との配合比率は、0〜70重量%、好
ましくは10〜60重量%である。
本発明で使用されるポリアミドは、従来から使用されて
いる脂肪族ポリアミドよりも高い融点を示す。すなわち
本発明で使用されるポリアミドの融点は通常は280°
C以上、好ましくは290〜340°Cである。さらに
、本発明で使用されるポリアミドの非晶部におけるガラ
ス転移温度は通常は70〜150°C以上である。
さらに、本発明で使用されるポリアミドは、非晶部にお
けるガラス転移温度が70°C以上であるのて、高温に
晒された場合てあってもクラック等が発生しにくい。
また、本発明で使用されるポリアミドは、特定の構造を
有するため、本質的に高温において高い曲げ弾性率を有
しているのは勿論、従来のポリアミドの問題点とされて
いた吸水性も低い。
ポリカーボネート[II] 本発明において用いられるポリカーボネートは、−船釣
に、ビスフェノールAとホスゲンとを、界面法によって
重縮合させて得ることかできる。
また、本発明で用いられるポリカーボネートは、芳香族
系有機三水酸基化合物と炭酸ジエステルとを溶融重縮合
させて得ることもてきる。
このような芳香族系有機三水酸基化合物としては、具体
的には、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、1.
1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、2.2−
ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2.2−ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)ブタン、2.2ビス(4
−ヒドロキシフェニル)オクタン、ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)フェニルメタン、2,2ビス(4−ヒドロ
キシ−1−メチルフェニル)プロパン、1.1−ビス(
4−ヒドロキシ−t−ブチルフェニル)プロパン、2,
2−ビス(4−ヒドロキシ−3−ブロモフェニル)プロ
パンなどのビス(ヒドロキシアリール)アルカン類、 1.1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロペンタ
ン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘ
キサンなどのビス(ヒドロキシアリール)シクロアルカ
ン類、 4.4−ジヒドロキシジフェニルエーテル、4.4ジヒ
ドロキシ−3,3−ジメチルフェニルエーテルなとのジ
ヒドロキシアリールエーテル類、4.4′−ジヒドロキ
シジフェニルスルフィド、4,4ジヒドロキシ−3,3
−ジメチルジフェニルスルフィドなどのジヒドロキシジ
アリールスルフィド類、4.4′−ジヒドロキシジフェ
ニルスルホキシド、4.4′−ジヒドロキシ−3,3−
ジメチルジフェニルスルホキシドなどのジヒドロキシジ
アリールスルホキシド類、 4.4′−ジヒドロキシジフェニルスルホン、4.4ジ
ヒドロキシ−3,3−ジメチルジフェニルスルホンなど
のジヒドロキシジアリールスルホン類などが用いられる
これらのうちでは、特に2,2−ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)プロパンか好ましい。
また炭酸ジエステルとしては、具体的には、ジフェニル
カーボネート、ジトリールカーボネート、ビス(クロロ
フェニル)カーボネート、m−クレジルカーボネート、
ジナフチルカーボネート、ビス(ジフェニル)カーボネ
ート、ジエチルカーポネ−ト、ジメチルカーボネート、
ジブチルカーボネート、ジシクロへキシルカーボネート
などが用いられる。
これらのうち特にジフェニルカーボネートが好ましい。
また上記のような炭酸ジエステルは、好ましくは50モ
ル%以下さらに好ましくは30モル%以下の量のジカル
ボン酸あるいはジカルボン酸エステルを含有していても
よい。このようなジカルボン酸あるいはジカルボン酸エ
ステルとしては、テレフタル酸、イソフタル酸、テレフ
タル酸ジフェニル、イソフタル酸ジフェニルか用いられ
る。
このようなジカルボン酸あるいはジカルボン酸エステル
を炭酸ジエステルと併用した場合には、ポリエステルポ
リカーボネートか得られる。
上記のようなポリカーボネートは、単独で、あるいは2
種以上を混合して使用することかできる。
これらのポリカーボネートは、ガラス転移温度(Tg)
か100°C以上、好ましくは150〜250°Cであ
ることが望ましい。
本発明に係る芳香族ポリアミド樹脂組成物は、上記のよ
うな芳香族ポリアミド[I]と、ポリカーボネート[I
I]とを含有しており、これらの組成比は、[I]  
:  [I]  (重量比)て95:5〜5:95、好
ましくは80:20〜20:80である。
このような本発明に係る芳香族ポリアミド樹脂組成物は
、芳香族ポリアミドが本来有する耐熱性を有するととも
に、優れた破断伸度、衝撃強度を有する。
本発明に係る芳香族ポリアミド樹脂組成物は、上記のよ
うな芳香族ポリアミド[I]と、ポリカーボネート[]
I]とからなるが、これらの成分の他に、たとえば以下
に示す重合体[III]を含有していてもよい。
このような重合体[II] としては、エポキシ樹脂、
スチレン−無水マレイン酸共重合体などを挙げることが
できる。
本発明の芳香族ポリアミド樹脂組成物は、上記[I]お
よび[II]を溶融混練することによって調製すること
ができるか、このような重合体[1[]を配合させるこ
とによって、上記[I]と[■]との相溶性か向上する
とともに、樹脂組成物の有する破断伸度かさらに向上す
ることかある。
本発明に係る芳香族ポリアミド樹脂組成物に、上記のよ
うな重合体[III]か含有される場合は、上述したポ
リアミド[I]およびポリカーボネート[■]の合計量
100重量部に対して重合体[II]は00.5〜20
重量部ましくは1−10重量部の量で用いられる。
さらに本発明の樹脂組成物には、組成物の特性を損なわ
ない範囲内で、上記[I]、[II]および必要に応じ
て[III]成分の他に、衝撃強度を向上させるための
ゴム成分を配合したり、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光
保護剤、耐熱安定剤、耐候安定剤、帯電防止剤、亜燐酸
塩安定剤、過酸化物分解剤、塩基性補助剤、可塑剤、潤
滑剤、難燃剤、スリップ剤、アンチブロッキング剤、防
曇剤、滑剤、染料、顔料、天然油、合成油、ワックスな
どを配合することかでき、その配合割合は適宜量である
本発明で用いられる芳香族ポリアミド樹脂組成物には、
本発明の目的を損なわない範囲で、シリカ、ケイ藻土、
アルミナ、酸化チタン、酸化マグネシウム、軽石粉、軽
石バルーン、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム
、塩基性炭酸マグネシウム、ドロマイト、硫酸カルシウ
ム、チタン酸カリウム、硫酸バリウム、亜硫酸カルシウ
ム、タルク、クレー、マイカ、アスベスト、ガラス繊維
、ガラスフレーク、ガラスピーズ、ケイ酸カルシウム、
モンモリロナイト、ベントナイト、グラファイト、アル
ミニウム粉、硫化モリブデン、ボロン繊維、炭化ケイ素
繊維、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維、ポリエ
ステル繊維、ポリアミド繊維等の充填剤を配合してもよ
い。このような繊維を配合すると、芳香族ポリアミド樹
脂組成物から得られる成形体の引張強度、曲げ強度、曲
げ弾性率などの機械的特性、熱変形温度などの耐熱特性
、耐水性などが向上する傾向かみられる。
製造 本発明に係る芳香族ポリアミド樹脂組成物の製法として
は、芳香族ポリアミド[I]を溶融状態、たとえば33
0〜360℃に加熱・維持しながら、このポリアミド[
I]にポリカーボネート[■]ならびに所望により添加
される他の成分を配合するなとして調製することかでき
る。この際、押出機、ニーダ−などを用いることかでき
る。
上記のような本発明に係る芳香族ポリアミド樹脂組成物
は、通常の溶融成形法、たとえば圧縮成形法、射出成形
法または押出成形法などによって成形することかできる
上記のようにして得られる芳香族ポリアミド樹脂組成物
は、芳香族ポリアミド[I]に、ポリカーボネート[]
I]を配合するため、芳香族ポリアミドの緒特性を維持
したまま、さらに破断伸度、衝撃強度などに優れている
本発明に係る芳香族ポリアミド樹脂組成物は、通常の成
形法により成形され、従来の芳香族ポリアミドの用途の
他にも、特に優れた成形性と共に優れた表面平滑性か求
められる分野、あるいは精密成形性か要求される分野に
広く使用することかできる。
具体的には、OA機器、自動車部品、精密機械部品、電
気、電子部品なとの用途に用いられる。
発明の効果 本発明に係る芳香族ポリアミド樹脂組成物は、芳香族ポ
リアミドと、ポリカーボネートとを含んでいるので、特
に破断伸度、衝撃強度なとの特性に優れている。
[実施例] 以下、本発明を実施例により説明するか、本発明はこれ
ら実施例に限定されるものではない。
実施例! [芳香族ポリアミドの合成] 1.6−シアミツヘキサン255゜6 g (2,2M
)、テレフタル酸(TA) 201 g (1,2M)
 、アジピン酸(AA)  144.7 g (0,9
9M)と、触媒として次亜リン酸ナトリウム0.45 
g (4,25X10−3M )とイオン交換水148
−を1.Olの反応器に仕込み、窒素置換後250℃、
35Kg/atで1時間反応を行なった。反応終了後反
応器より約10Kg/crt低く設定した圧力の受器へ
抜き出し、極限粘度[η1か0.15dl/g(濃硫酸
、30°C)のポリアミドを545gを得た。
次いで、このポリアミドを乾燥した後、二軸押出機を用
いてシリンダー設定温度330°Cて溶融重合して極限
粘度[ηコか1.02dl/g (濃硫酸、30°C)
の芳香族ポリアミドPA−1を得た。
この芳香族ポリアミドPA−1においてテレフタル酸:
アジピン酸(モル%比)は55:45てあり、融点は3
12℃であった。
[ポリアミド樹脂組成物の製造] ベント付二軸押出機[池貝鉄工製、型番PCM−45]
を用いて、上記の芳香族ポリアミドPA−1を67重量
部と、ポリカーボネート(蛮人練製;パンライトに−1
300) 30重量部とをフィード部より供給して32
0°Cで造粒した。
このようにして得られたポリアミド樹脂組成物のペレッ
トを射出成形機[東芝機械製、l5−50 ]を用いて
、下記の条件で試験片を射出成形した。
[射出成形条件] シリンダー温度:320°C 射出圧カニ1次/2次= 1000/ 800Kg/a
l金型温度:120℃ 上記試験片について、曲げ特性、アイゾツト衝撃強度、
耐熱性を下記の方法に従って評価した。
[評価方法] アイゾツト衝撃強度(ノツチ有り): ASTM D 256に準拠した。
破断伸度: ASTM D 638に準拠した。
これらの試験結果を表1に示す。
実施例2 実施例1において、芳香族ポリアミドの合成において、
1.6−ジアミツヘキサン255.6g(2,2M) 
、テレフタル酸(TA) 255.8 g(1,54M
 ’) 、イソフタル酸(IA)  109.8 g(
0,66M)を用いた以外は、実施例1と同様にして芳
香族ポリアミドPA−2を得た。この芳香族ポリアミド
PA−2において、テレフタル酸:イソフタル酸(モル
%比)は、70:30であり、融点は324°Cてあっ
た。芳香族ポリアミドとしてPA−2を用いた以外は、
実施例1と同様にして芳香族ポリアミド樹脂組成物を調
製し、上述のような試験を行った。
結果を表1に示す。
実施例3〜6 芳香族ポリアミドとして実施例10と同様のPA−2を
用いて、表1に示す成分および組成比を有する芳香族ポ
リアミド樹脂組成物を調製し、これらを実施例1と同様
にして、上述のような試験を行った。
これらの結果を表1に示す。
比較例1. 2 上記の芳香族ポリアミドPA−1,PA−2のみについ
て上述と同様の試験を行った。
これらの結果を表1に示す。
これらの結果から明らかなように、芳香族ポリアミドと
ポリカーボネートからなる芳香族ポリアミド樹脂組成物
は、芳香族ポリアミドのみに比へて破断伸度の向上かみ
られる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 [ I ]ジカルボン酸成分単位[A]が、テレフタル酸
    成分単位30〜100モル%と、テレフタル酸以外の芳
    香族ジカルボン酸成分単位0〜70モル%および/また
    は炭素原子数4〜20の脂肪族ジカルボン酸成分単位0
    〜70モル%とからなり、ジアミン成分単位[B]が、
    脂肪族ジアミン成分単位および/または脂環族ジアミン
    成分単位からなる繰返し単位から構成される芳香族ポリ
    アミド、および、 [II]ポリカーボネートからなり、 芳香族ポリアミド[ I ]と、ポリカーボネート[II]
    との組成比が、[ I ]:[II](重量比)で95:5
    〜5:95であることを特徴とする芳香族ポリアミド系
    樹脂組成物。
JP25817690A 1990-09-27 1990-09-27 芳香族ポリアミド系樹脂組成物 Pending JPH04136071A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25817690A JPH04136071A (ja) 1990-09-27 1990-09-27 芳香族ポリアミド系樹脂組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25817690A JPH04136071A (ja) 1990-09-27 1990-09-27 芳香族ポリアミド系樹脂組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04136071A true JPH04136071A (ja) 1992-05-11

Family

ID=17316581

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25817690A Pending JPH04136071A (ja) 1990-09-27 1990-09-27 芳香族ポリアミド系樹脂組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH04136071A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR960012459B1 (ko) 내열성이 양호한 난연성 폴리아미드 조성물
JP2904859B2 (ja) ポリアミド樹脂組成物
US5543474A (en) Resin composition
CA2002368A1 (en) Polyamide resin compositions
GB1569230A (en) Flame retardant compositions comprising block copolyesters of polybutylene terephthalate
KR20210067097A (ko) 난연 폴리카보네이트 얼로이 수지 조성물
JPH01168758A (ja) ポリアミド樹脂組成物
JPH04136071A (ja) 芳香族ポリアミド系樹脂組成物
JPH0372564A (ja) エンジンヘッドカバー用ポリアミド樹脂組成物
JPS608356A (ja) 樹脂組成物
AU603741B2 (en) Flame-retardant resin composition
JPH03195766A (ja) 芳香族ポリカーボネート系樹脂組成物
JPH03243648A (ja) 強化液晶樹脂組成物
JPH07207157A (ja) 樹脂組成物
JPH03237160A (ja) ポリアミド組成物
JP3048430B2 (ja) ポリカーボネート樹脂組成物
KR100527097B1 (ko) 결정화 속도가 향상된 난연성 pet 수지 조성물
JPS63260951A (ja) ポリアミド組成物
JPH01294769A (ja) 樹脂組成物
JPH04136073A (ja) 芳香族ポリアミド樹脂組成物
JPS6351449A (ja) 難燃性ポリエステル樹脂組成物
JPH03285952A (ja) 芳香族ポリアミド樹脂組成物
JPH0337227A (ja) 全芳香族ポリアミドポリエステルブロック共重合体
JPH037760A (ja) ポリアミド樹脂組成物
JPH0481452A (ja) 液晶ポリエステル樹脂組成物