JPH0413581Y2 - - Google Patents

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JPH0413581Y2
JPH0413581Y2 JP1986152064U JP15206486U JPH0413581Y2 JP H0413581 Y2 JPH0413581 Y2 JP H0413581Y2 JP 1986152064 U JP1986152064 U JP 1986152064U JP 15206486 U JP15206486 U JP 15206486U JP H0413581 Y2 JPH0413581 Y2 JP H0413581Y2
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JP
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spring
pressure passage
valve
adjustment
cover
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JP1986152064U
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、膨張弁、より詳しくは冷凍装置又
は冷房装置に用いられる温度式自動膨張弁に関す
るものである。
(従来の技術) この種の膨張弁は、高圧通路、低圧通路及びそ
れらを連通するオリフイスが形成された弁本体を
有し、オリフイスの低圧通路側端に設けられた弁
座に弁部材が低圧通路に配置された調節ばねに押
されて着座している。高圧通路から弁本体に入つ
た冷媒は、オリフイス及び弁座と弁部材との間を
通過する際に絞り膨張され、低圧通路を通つてエ
バポレータへ送るようになつている。このような
膨張弁においては、オリフイス及び弁座と弁部材
との間を通過することにより気泡が生じ、この気
泡が調節ばねで形成される低圧通路側の複雑な流
路を通過することで次々と消滅し、その消滅によ
り高圧パルスが発生し、弁部材及び調節ばねを振
動させ、これが異音となつて外部に放出すること
が知られている。
このような異音の発生を防止しようとする考案
が従来にもいくつか提案されている。例えば特開
昭57−97978号公報においては、オリフイスの口
径に対する長さを短くすると共に、弁部材の絞り
部の下流側に第2の絞り部を設け、オリフイス及
び弁座と弁部材との間で発生する気泡の数を少な
くして異音の発生を小さくすることが提案されて
いる。また、実開昭59−115170号公報において
は、調節ばねを通気性軟質多孔性物質で覆い、こ
の通気性軟質多孔性物質のもつ吸音性を利用して
異音の発生を小さくすることが提案されている。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら、前者においては、低圧通路に調
節ばねを有し、この調節ばねで構成される複雑な
流路を冷媒が通るので、調節ばねが障害物となつ
て少ない気泡であつてもそれが消滅する際に大き
な異音となる。また、後者においては、通気性軟
質多孔性物質により調節ばねが覆われているの
で、気泡の消滅による異音の発生は防止できる
が、調節ばねの周囲全体を通気性軟質多孔性物質
で覆つているため、それを通る間の抵抗が大きい
という問題点があつた。
そこで、この考案は、上記の問題点を解消し、
スムーズな冷媒の流れを確保しつつ異音の発生を
防止することができる膨張弁を提供することを課
題としている。
(問題点を解決するための手段) しかして、この考案の要旨とするところは、高
圧通路、低圧通路及びそれらを連通するオリフイ
スが形成された弁本体と、前記オリフイスの低圧
通路側端に設けられた弁座に着座する弁部材と、
この弁部材を弁座に押付けるよう前記低圧通路に
配置された調節ばねと、この調節ばねのセツト力
を調節するよう前記弁本体にねじ止めされた調節
ねじとを有する膨張弁において、前記調節ばねの
周囲を覆うばねカバーを設け、このばねカバー
は、該ばねカバーの一端が前記弁部材に嵌合され
ると共に、該弁部材とばねカバーとの外面を滑ら
かにしたことにある。
(作用) したがつて、高圧通路から入つた冷媒は、オリ
フイス及び弁部材と弁座との間を通過することで
絞り膨張し、ばねカバーと弁本体との間の冷媒流
路を通つてエバポレータ側へ送られる。調節ばね
の周囲はばねカバーで覆われているので、冷媒が
調節ばねの間を通過することがなく、冷媒中を気
泡の消滅が少なくなり、しかも冷媒は冷媒通過を
スムーズに流れ、そのため、上記課題を達成する
ことができるものである。
(実施例) 第1図、第2図において、弁本体1は、高圧通
路2と低圧通路3とが直角方向に形成され、高圧
通路2は冷凍サイクルのリキツドタンクの出口側
に接続され、また、低圧通路3は冷凍サイクルの
エバポレータの入口側に接続される。この高圧通
路2と低圧通路3とは、弁本体1に形成されたオ
リフイス4を介して接続されている。
弁部材5は、半球状の弁体部6とこの弁体部6
から上方へ延びるステム部7とから構成されてい
る。弁体部6は、前述したオリフイス4の下端周
縁に形成された弁座8に着座している。ステム部
6は、オリフイス4を通つて上方へ延び、オリフ
イス4に続く摺動孔9内に挿入されている。この
ステム部7の上端にはスリーブ10が軽圧入さ
れ、ステム部7とスリーブ10に形成された段部
との間に例えばテフロン(商品名)から成るシー
ル部材11が挟まれ、このシール部材11が摺動
孔9に摺動し、下記する第2の室14bの気密を
保つようになつている。
ダイヤフラム12は、弁本体1の上部で弁本体
1にかしめられた蓋体13により該ダイヤフラム
12の周縁が固定され、弁本体1と蓋体13で形
成される空間を2つの室14a,14bに分けて
いる。一方の室14aは、連結管15の一端が接
続され、この連結管15の他端はエバポレータの
出口側に設けられた感温筒に接続され、エバポレ
ータの出口側の温度に応じて該一方の室14aの
圧力が変化するようになつている。また、他方の
室14bは、弁部材5、スリーブ10並びに後述
するばねカバー18及びばね受け21に形成され
た均圧通路16を介して低圧通路3に接続され、
この第2の室14bの圧力を低圧通路3の圧力と
等しくする、いわゆる内部均圧式としてある。
調節ばね17は、低圧通路3内で有底円筒状の
ばねカバー18で覆われている。このばねカバー
18の上端中心には凸部19が形成されていると
共に、前述した弁部材5の下端中心には凹部20
が形成され、この凸部19と凸部20とが嵌合し
てばねカバー18の弁部材5に対する同心度が確
保されている。また、ばねカバー18の下端は、
ばね受け21の上端に形成された円筒状のラツプ
部21に弁部材5のリフト量よりも少し大きいよ
うに摺動自在に外嵌されており、この調節ばね1
7の上端がばねカバー18に、下端がばね受け2
1にそれぞれ当接している。
調節ねじ23は、第3図にも示すように、リン
グ状の外周部24を有し、この外周部24の周面
に雄ねじが形成され、低圧通路3を構成する弁本
体1の部位に形成された雌ねじに該調節ねじ23
の上下位置を調節可能であるよう螺合されてい
る。また、この調節ねじ23は、その中央にリン
グ状のばね受け支持部25を有し、このばね受け
支持部25の中心にばね受け嵌合用孔26が形成
されている。前述したばね受け21の下端には嵌
合部27が突出して形成され、この嵌合部27が
調節ねじ23のばね受け嵌合用孔26に嵌合し
て、ばね受け21が調節ねじ23に支持されてい
る。外周部24とばね受け支持部25との間に
は、例えば3個のリブ28と軸方向の貫通孔29
とが交互に形成されている。
この結果、低圧通路3内においては、第2図矢
印で示すように、弁部材5、ばねカバー18及び
ばね受け21と弁本体1との間、並びに調節ねじ
23の貫通孔29により冷媒通路が構成され、こ
の冷媒通路を構成する弁部材1、ばねカバー1
8、ばね受け21及び調節ねじ23の面は突起、
段差、〓間等が殆どないよう滑らかに結ばれてい
る。
上記構成において、ダイヤフラム12は、第1
の室14aと第2の室14bとの圧力のバランス
で変位し、例えばエバポレータの出口側の温度が
上昇すると、第1の室14aの圧力が上昇し、ダ
イヤフラム12によりスリーブ10、シール部材
11、弁部材5及びばねカバー18に下方への変
位力が与えられ、これが調節ばね17の弾発力に
打ち勝つことで弁部材5が下方へ変位して弁座8
から離れ、より多くの冷媒を流すようになる。
高圧通路2から入つた冷媒は、オリフイス4及
び弁部材5と弁座8との間を通ることで絞り膨張
され、気泡が発生する。しかしながら、低圧通路
3においては、調節ばね17がばねカバー18で
覆われ、弁部材5、ばねカバー18及びばね受け
21と弁本体1との間並びに及び調節ねじ24の
貫通孔29で構成される滑らかな冷媒通路を通つ
て下流側へ流されるので、冷媒が調節ばね17に
衝突することによる気泡の消滅を少なくすること
ができ、その結果、異音の発生を少なくすること
ができるものである。
尚、前述した調節ばね17のセツト力を調節す
る場合は、この調節ねじ23の貫通孔29に工具
を嵌合し、これを回転させてばね受け21を上下
動させることにより行う。
(考案の効果) 以上述べたように、この考案によれば、低圧通
路に配置される調節ばねの周囲をばねカバーで覆
い、このばねカバーと弁本体との間に冷媒が流れ
るように構成されるので、絞り膨張された気泡を
含む低圧冷媒を滑らかに流すことができ、その気
泡が衝突、消滅して生じる異音を少なくすること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の膨張弁を示す断面図、第2
図は同上の作動が異なる断面図、第3図は同上に
用いた調節ねじの斜視図である。 1……弁本体、2……高圧通路、3……低圧通
路、4……オリフイス、5……弁部材、8……弁
座、17……調節ばね、18……ばねカバー、2
1……ばね受け、23……調節ねじ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 高圧通路2、低圧通路3及びそれらを連通す
    るオリフイス4が形成された弁本体1と、前記
    オリフイス4の低圧通路側端に設けられた弁座
    8に着座する弁部材5と、この弁部材5を弁座
    8に押付けるよう前記低圧通路に配置された調
    節ばね17と、この調節ばね17のセツト力を
    調節する前記弁本体1にねじ止めされた調節ね
    じ23とを有する膨張弁において、前記調節ば
    ね17の周囲を覆うばねカバー18を設け、こ
    のばねカバー18は、該ばねカバー18の一端
    が前記弁部材5に嵌合されると共に、該弁部材
    5とばねカバー18との外面を滑かにしたこと
    を特徴とする膨張弁。 2 調節ばね17は、前記調節ねじ24に固定さ
    れたばね受け21に受けられ、このばね受け2
    1に前記ばねカバー18の他端が摺動自在に支
    持されたことを特徴とする実用新案登録請求の
    範囲第1項記載の膨張弁。
JP1986152064U 1986-10-02 1986-10-02 Expired JPH0413581Y2 (ja)

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JP1986152064U JPH0413581Y2 (ja) 1986-10-02 1986-10-02

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JP1986152064U JPH0413581Y2 (ja) 1986-10-02 1986-10-02

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JPS6357470U JPS6357470U (ja) 1988-04-16
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS4836267U (ja) * 1971-09-08 1973-05-01

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JPS4836267U (ja) * 1971-09-08 1973-05-01

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JPS6357470U (ja) 1988-04-16

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