JPH04135595A - 糸緩め機構を備えたミシン - Google Patents

糸緩め機構を備えたミシン

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JPH04135595A
JPH04135595A JP25822890A JP25822890A JPH04135595A JP H04135595 A JPH04135595 A JP H04135595A JP 25822890 A JP25822890 A JP 25822890A JP 25822890 A JP25822890 A JP 25822890A JP H04135595 A JPH04135595 A JP H04135595A
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JP
Japan
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thread
link
cam
sewing machine
tension
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JP25822890A
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English (en)
Inventor
Masayuki Hori
正幸 堀
Masao Ogawa
小川 雅夫
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野] 本発明は、押え棒が下降位置のときに外部からの指令信
号で糸調子器による上糸張力を解放するようにした糸緩
め機構を備えたミシンに関するものである。
〔従来技術〕
従来、縫製終了時に糸切りボタンを操作することにより
ミシンモータを駆動させて下軸の回転により上糸と下糸
とを自動的に切断する糸切り装置を備えたミシンが実用
化されている。そこで、糸切り時に必要な上糸を糸駒か
ら自由に繰り出せるように、糸調子器による上糸張力を
解放する糸緩め装置を設けたミシンが各種提案されてい
る。
例えば、実公昭56−33504号公報や特開平2−1
56982号公報には、1対の糸調子皿、糸調子用ハネ
、ハネ受は部材及び上糸張力を調節する調節ツマミなど
からなる糸調子器に一方の糸調子皿を他方の糸調子皿か
ら離間させるための張力解除ピンを設け、ベツド部内に
糸切り装置の糸切り機構及びそれを作動させるための糸
切りカムなどからなる駆動機構や糸緩め装置の糸緩め機
構を作動させる糸緩めカムなどからなる駆動機構を略同
−箇所に設け、糸切り信号に応動して下軸を回転させて
糸切り装置による糸切り動作時に、糸緩め駆動機構によ
り駆動されるリンク機構成いは糸緩めワイヤを介して張
力解除ピンを作動させ、糸切り時に必要な上糸を糸駒か
ら繰り出せるようにした糸切り装置を備えたミシンが提
案されている。
[発明が解決しようとする課B] 前記実公昭56−33504号公報や特開平2−156
982号公報に記載の糸切り装置を備えたミシンにおい
ては、糸切り装置の駆動機構及び糸緩め装置の駆動機構
をヘッド部内の略同−箇所に設けているので、ヘッド部
内が複雑化するとともにこれらの装置の組付は作業が煩
雑化すること、などの問題がある。
更に、糸緩め装置はヘッド部内の駆動機構からリンク機
構や糸緩めワイヤを介して糸調子器に設けられた張力解
除ピンを作動させる構造なので、糸緩め装置が大型化し
てスペース的に機械的に不利になること、部品点数が増
えること、などの問題がある。
本発明の目的は、指令信号の入力時に簡単な構造で糸調
子器の上糸張力を解放し得るような糸緩め機構を備えた
ミシンを提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明に係る糸緩め機構を備えたミシンは、糸供給源か
ら天秤を経て縫針の目孔に至る糸供給路のうち糸供給源
と天秤間の上糸に張力を付与する1対の糸調子皿とこれ
ら1対の糸調子皿のうち一方の糸調子皿を他方の糸調子
皿に弾性付勢する弾性部材とを有する糸調子器と、下端
に押え足が取付けられた押え棒と、この押え棒を上昇位
置と加工布を押圧する下降位置とに亙って切換えるため
の操作レバーと、操作レバーに連結されるとともに機枠
に回動自在に枢着され操作レノ\−の上昇位置への移動
に連動して一方の糸調子皿を他方の糸調子皿から離間さ
せる糸緩め位置に回動される糸緩めリンクとを備えた糸
緩め機構を備えたミシンにおいて、ミシン主軸に設けら
れ外周部の一部に作動部を有するカムと、カムに係合可
能に配設された係合リンクと、この係合リンクを糸緩め
リンクに機械的に連結するリンク系とを有し、係合リン
クがカムの作動部により揺動駆動されたときに糸緩めリ
ンクを糸緩め位置に切換える糸解放機構と、少なくとも
電磁アクチュエータを有し係合リンクをカムに係合させ
る係合手段と、外部からの指令信号に応じて、電磁アク
チュエータを駆動させるとともに係合リンクがカムの作
動部で揺動駆動されるまでミシンモータを駆動してミシ
ン主軸を回転させる解放制御手段とを備えたものである
(作用〕 本発明に係る糸緩め機構を備えたミシンにおいては、解
放制御手段は外部からの指令信号に応動して、係合手段
の電磁アクチュエータを駆動するとともにミシンモータ
を駆動するので、係合手段は電磁アクチュエータの駆動
により係合リンクをミシン主軸に設けられたカムに係合
させる。従って、糸解放機構はミシン主軸の回転でカム
の作動部による係合リンクの揺動駆動によりリンク系を
介して糸緩めリンクを糸緩め位置に切換える。その結果
、操作レバーを上昇位置へ移動させたのと同様に一方の
糸調子皿が他方の糸調子皿から離間され、糸調子器によ
る上糸張力が解放される。
〔発明の効果〕
本発明に係る糸緩め機構を備えたミシンによれば、〔作
用]の項で説明したように、ミシン主軸に設けたカムと
糸解放機構と係合手段と解放制御手段とを設け、指令信
号を受けたときカムによる係合リンクの揺動駆動で糸緩
めリンクを糸緩め位置に切換えて糸調子器の上糸張力を
解放し、カムや糸解放機構や係合手段をミシン主軸の近
傍位置に配設し且つミシン主軸の回転で駆動するととも
に係合リンクを糸緩めリンクに連結したので、糸解放機
構や係合手段を小型化且つ簡単化することができ、スペ
ース的に機械的に有利になるとともに部品点数を少なく
でき、更に糸解放機構や係合手段の組付は作業を大幅に
簡略化することができる。
従って、糸切り機構を設けたミシンの場合には、縫製終
了後において糸切り装置を作動させるための糸切り信号
を受けたとき、糸調子器の上糸張力を解放することも可
能である。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例について図面に基いて説明する。
本実施例は糸切り機構を備えたミシンに本発明を適用し
た場合のものである。
先ず、ミシンMのアーム部1の頭部2に設けられた針棒
上下駆動機構と天秤上下駆動機構とについて、第1図に
基いて説明する。
頭部2には針棒4と押え棒10とが夫り上下方向に配設
され、この針棒4の下端には縫針5が取付けられ、押え
棒10の下端には押え足11が着脱可能に取付けられて
いる。前記針棒4は針棒支持体7に上下動可能に装着さ
れ、針棒支持体7の上端部は機枠9にビン8を介して枢
着され、針棒4は針棒支持体7とともにピン8を中心と
して左右方向に揺動可能であり、また針棒4は針棒支持
体7に対して上下動可能になっている。尚、図示してい
ないが針棒4を揺動さセる針棒揺動機構が設けられてい
る。
前記押え棒10は図示外の機構により機枠9に装着され
、操作レバー23の操作により上昇位置と下降位置とに
亙って位置切換えされ、下降位置のときには加工布を針
板12に押圧するようになっている。
一方、機枠9に回転自在に支持されたミシン主軸(以下
、主軸という)13の斜め上の後方で主軸13と平行に
配設された天秤支え軸14は機枠9に取付けられている
。この天秤支え軸14に揺動レバー15の基端部が回動
自在に連結され、この揺動レバー15は基端部から主軸
13の左端部に固着された天秤クランク18の左端面側
に延び、天秤クランク18のクランクピン19は揺動レ
バー15に形成された直線状の細長いカム孔16を挿通
して左方へ延びてその左端部には連結板20が固着され
ている。更に、連結板20には段付きボルト21で針棒
クランク22の上端部が回転自在に連結され、針棒クラ
ンク22の下端部が針棒4の中段部に連結されている。
揺動レバー15の前部の上端部には、クランク状に上方
へ延びる天秤17が一体的に形成され、この天秤17の
上端部には糸保持部17aが形成されている。
従って、主軸13の回転により天秤クランク18とクラ
ンクピン19とが主軸13回りに回転すると、揺動レバ
ー15は天秤支え軸14を揺動中心として上下に往復揺
動するので、主軸13の回転位相角をパラメータとする
天秤17の運動曲線MAは第10図に示すようになる。
このとき、針棒4は第10図に針棒運動曲線MBで示す
ように、主軸13の回転に同期して針棒クランク22と
クランクピン19とを介して上下に往復運動する。尚、
第10図における位相角は針棒4の最上位置をOoとし
たものである。
次に、ヘッド部3に設けられ上糸Ns及び下糸を切断す
る糸切り機構27について説明する。
第2〜第5回に示すように、ミシンのヘッド部3の上面
には針板12が装着され、その針板12の下方において
ベツド部3の機枠9には釜土台28が配設されている。
釜土台28には針板12と平行な水平面内で回転する水
平釜29が設けられている。水平釜29は水平面内にお
いて垂直軸線の周りに回転する外釜30と、その外釜3
0内に釜止め31によって静止状態に保持される中釜3
2と、中釜32内に回転可能に収容される下糸用ボビン
33とを備えている。又、へ・ンド部3内には釜土台2
8を貫通して左右に延びる下軸34が回転可能に支持さ
れ、その下軸34と外釜30との間には下軸34の回転
を水平釜29に伝達する歯車伝達機構35が設けられて
いる。
第1図に示すように、前記釜土台28の上部に突設した
支軸36には折曲形成された糸案内体37がその中間支
持部38にて揺動可能に支持されている。この糸案内体
37の上部には水平釜29の上面に沿って左右に延びる
と共に、針板12と水平釜29との間の上糸Ns及び下
糸の糸繰路を横切って揺動可能な糸案内片40が形成さ
れ、下部には下軸34の下方へ延びる追従片4Iが形成
され、支軸36に巻装されたバネ39のハネ力により追
従片41が常に後方へ弾性付勢されている。
一方、前記下軸34には駆動体42が一体回転可能及び
下軸34の軸線方向へ摺動可能に支持されている。この
駆動体42の右側外周には下軸34に対して偏心した糸
案内カム43が形成されると共に、中間部外周には糸案
内カム43と同様の偏心部44aと山型の突起部44b
とを備えた糸押えカム44が形成され、左側外周には係
合溝45が形成されている。
通常縫製時には、駆動体42の摺動により糸案内カム4
3が糸案内体37の追従片41に係合され、駆動体42
が下軸34と共に回転するので、糸案内体37が糸案内
カム43により天秤17の上下動に調時して往復揺動さ
れる。
ベツド部3の機枠9には切換えレノX−46がその基端
にて揺動可能に支持され、中間部には前記駆動体42の
係合溝45に下方から係合するビン47が突設されてい
る。第2図、第4図に示すように、機枠9には連杆48
が左右方向移動可能に配設され、二〇連杆48の中間突
出部49と前記切換えレバー46との間には、前記切換
えレノ\−46の先端を中間突出部49に常時係合させ
るノ\ネ50が掛装されている。
そして、連杆48が糸切り用電磁アクチュエータ(ソレ
ノイド)130 (第11図参照)によって左右方向に
移動される時には、連杆48の中間突出部49と切換え
レバー46の先端との係合及び切換えレバー46のピン
47と駆動体42の係合溝45との係合を介して、駆動
体42が下軸34上にて左右方向に摺動され、糸案内カ
ム43又は糸押えカム44が糸案内体37の追従片41
に選択的に係合される。
第2図・第3図に示すように、釜土台28の左側には、
支持ブラケット131が配設され、その後部上面には水
平釜29に近接して固定刃132が取付けられている。
固定刃132の左側において支持ブラケット131の上
面には平行に延びる一対のガイドレール133が装着さ
れると共に、両ガイドレール133に沿い、第3図・第
5図の実線位置と2点鎖線位置との間で往復移動可能な
可動刃134が配設されている。
この可動刃134は固定刃132の上下両側を一体的に
移動する一対の板材135を備え、両板材135の先端
部が合成樹脂製の小片136によって連結されている。
この小片136には可動刃134の往動に際して上糸ル
ープ内に進入する糸捌き部137が形成されると共に、
可動刃134の復動に際して上糸Nsと下糸とを引っ掛
けるための糸掛は部138が形成されている。この糸掛
は部138よりも先端側において下側の板材135には
上下両糸の切断後の糸残り量を確保するための引出し部
139が形成されると共に、上側の板材135には固定
刃132の刃部132aとの協働によって上下両糸を切
断する刃部134aが形成されている。
第4図に示すように、支持ブラケット131の下面には
可動刃作動レバー140がその前端にて揺動可能に支持
され、その後端には支持ブラケット131の円弧状逃げ
孔141を貫通して支持ブラケット131の上面に突出
する連結ピン142が設けられている。この連結ピン1
42は、前記可動刃134の基端に形成した長孔143
に係合されている。可動刃作動レバー140と支持ブラ
ケット131との間にはバネ144が掛装され、そのバ
ネ144により、可動刃作動レバー140を介して可動
刃134が往動方向、即ち第3図の右方へ付勢されてい
る。
第2図・第4図に示すように、支持ブラケ・ノド131
の下面には追従レバー145がその後端にて揺動可能に
支持され、その前端には前記可動刃作動レバー140の
長孔146に係合する連結ビン147が突設されると共
に、中間部にはカムフォロワ148が下方へ向って突設
されている。このカムフォロワ148と前記連杆48と
の間に位置するように、支持ブラケット131の下面に
は中間レバー149がその中間部にて揺動可能に支持さ
れ、その上方腕部には前記カムフォロワ148を係止可
能な切欠部150が形成されている。
又、中間レバー149の下方腕部はビン151と長孔1
52との係合によって連杆48に連結されている。
前記カムフォロワ148に相対するように、下軸34に
は可動刃作動カム153が一体回転可能に装着され、そ
の周縁には可動刃134を往復移動させるだめのカム溝
154が形成されている。
そして、前記連杆48が左方移動位置に配置された状態
では、中間レバー149の切欠部150との係合により
、ハネ144の付勢力に抗してカムフォロワ148が可
動刃作動カム153から離脱される。
また、前記連杆48が右方移動されて、中間レバー14
9が第4図の反時計方向へ回動され、切欠部150がカ
ムフォロワ148から離脱した時には、ハネ144の付
勢力により、追従レノ\−145が第4図の反時計方向
へ僅かに回動され、カムフォロワ148が可動刃作動カ
ム153に係合される。
さて、上記のように構成されたミシンにおいて、通常の
縫製を行う場合には、糸切り用電磁アクチュエータ13
0が不作動状態に保持されて、連杆48が第4図に示す
左方移動位置に配置される。
この状態では、カムフォロワ148が中間レノ\−14
9の切欠部150に係止されて、可動刃作動カム153
から離脱し、追従レバー145が同図に示す位置に配置
されている。従って、この追従レバー145及び可動刃
作動レバー140を介して可動刃134が第3図の実線
位置に待機している。
また、前記連杆48の中間突出部49と切換えレバー4
6との係合に基づき、この切換えレバー46を介して駆
動体42が第4図に示す左方移動位置に配置され、糸案
内カム43が糸案内体37の追従片41に係合されてい
る。
一方、縫製の終了時に上下両糸を切断する場合には、電
磁アクチュエータ130の作動により連杆48が右方へ
移動され、中間レバー149が第4図の反時計方向へ回
動されて、その切欠部150がカムフォロワ148から
離脱し、バネ144の付勢力により、可動刃作動レバー
140及び追従レバー145を介してカムフォロワ14
8が可動刃作動カム153に係合される。
更に、下軸34と一体に可動刃作動カム153が回転す
ると、カム溝154により可動刃134が往復移動され
る。即ち、往復時に可動刃134がその糸捌き部137
から上糸ループ内に進入する。又、可動刃134の復動
時に針板12と水平釜29との間の光経路に位置する上
下両糸が糸掛は部138を介して引出し部139に導入
され、その引出し部139により、上糸Nsと下糸とが
通常の縫目形成に必要な糸量よりも余分にそれぞれ糸供
給源側から繰り出される。その後、可動刃134の刃部
134aと固定刃132の刃部132aとの協働によっ
て上下両糸が切断される。
そして、糸切断後には、電磁アクチュエータ130が不
作動状態に切換えられて、連杆48が左方へ復帰移動さ
れ、カムフォロワ148が可動刃作動カム153から離
間すると共に、駆動体42の糸案内カム43が糸案内体
37の追従片41に再び係合される。尚、第10図に可
動刃134の移動曲線MDを示す。
次に、糸駒から天秤17に至る上糸Nsに張力を付与す
る糸調子器51について、第1図・第6図〜第8図に基
いて説明する。尚、この糸調子器51は通常のものと同
様の構成なので簡単に説明する。
前記天秤17の直ぐ右側で且つ針棒クランク22の直ぐ
左側には機枠9の一部である糸道体63が上下方向に配
設され、この糸道体63の上端部分の後端部には糸調子
器51の調節ダイヤル52を支持する支持部材64が一
体に形成されている。
糸道体63の上端近傍部には左右方向向きに配設された
支軸53の左端部が固着され、この支軸53には左側か
ら1対の糸調子皿54・55、ハネ受は具56、圧縮ハ
ネ57、筒状のハネ受は具58が順次外嵌されており、
ハネ受は具58の外周に形成された螺子にはハネ受は具
58と一体的に左右方向へ移動して圧縮ハネ57のハネ
力を変更する作動部材59が螺合されている。更に、支
持部材64に段付きビス60で調節ダイヤル52が回転
可能に取付けられ、この調節ダイヤル52の中心部で前
方突出状に形成された偏心カム61が作動部材59の右
端面に当接している。
従って、調節ダイヤル52を第6図にて時計方向へ回転
操作することにより、偏心カム61による作動部材59
の左方への移動で圧縮ハネ57のバネ力が大きくなり、
1対の糸調子皿54・55間の」二基Nsに大きな張力
が作用し、また調節ダイヤル52を第6図にて反時計方
向へ回転操作することにより、作動部材59の右方への
移動で圧縮ハネ57のハネ力か小さくなり、1対の糸調
子皿54・55間の上糸Nsに小さな張力が作用する。
更に、第7図に示すように前記糸調子皿55とハネ受は
具56との間には、糸調子皿55を傾動させて上糸Ns
に張力を作用させないようにするための張力解放レバー
62の作動部62aが設けられるとともに、張力解放レ
バー62の屈曲部62bが糸調子皿55の後端部に右側
から当接している。従って、張力解放レバー62の駆動
部62Cを実線で示す不作動位置から2点鎖線で示す作
動位置へ回動させることにより、テコの原理により作動
部62aで圧縮ハネ57のハネ力を除去するように作用
するとともに、屈曲部62bにより糸調子皿55はその
後端部を支点としてその前端側か糸調子皿54より離間
するようになっている。
次に、操作レバー23を操作して押え棒10を上昇位置
に移動させたとき、糸調子器51により上糸Nsに付与
される張力を解放する糸緩め機構70について、第1図
・第6図〜第8図に基いて説明する。
前記操作レバー23は、頭部2の機枠9に固着した枢支
ビン71に回動可能に枢支され、第6図に実線で示す下
降回動位置とこの位置から反時計方向に約90°回動さ
せた2点鎖線で示す上昇回動位置とに亙って切換え可能
である。この枢支ピン71には操作レバー23と一体化
された作動カム72が取付けられ、この作動カム72の
外周部の一部に作動カム部72aが形成されている。−
方、この操作レバー23の位置から上方へ延びる糸緩め
リンク73が配設され、この糸緩めリンク73はその略
中段の位置においてビン74て機枠9に回動自在に枢支
され、一端が機枠9に取付けられた引っ張りハネ75で
第6図にて常に時計方向に弾性付勢され、その下端部は
作動カム72に常に右方から押圧している。更に、糸緩
めリンク73の上端部分はクランク状に屈曲され、その
上端部には切欠部73aが形成され、この切欠部73a
に前記張力解放レバー62の駆動部62cの後端部が係
合している。従って、操作レバー23が下降回動位置の
ときには糸緩めリンク73は実線で示す張力付与位置に
位置しているが、操作レバー23を上昇回動位置に切換
えたときには、作動カム72の作動カム部72aにより
糸緩めリンク73の下端部が右方へ移動して糸緩めリン
ク73は2点鎖線で示す糸緩め位置に回動する。その結
果、切欠部73aに係合している駆動部62cが作動位
置へ移動されるので、前述したように屈曲部62bによ
り糸調子皿55はその後端部を支点としてその前端側か
糸調子皿54より離間し、上糸Nsの張力が解放される
次に、糸切り機構27による糸切断時に上糸NSを目孔
6の方へ供給させるために糸緩めリンク73を糸緩め位
置に回動させる糸解放機構92を含む糸解放装置91に
ついて、第1図・第6図〜第9図に基いて説明する。
前記天秤支え細工4の右端部の位置に対応する主軸13
には円形の第1カム93と第2カム94とが近接して固
着されている。これらのカム93・94の半径は同一で
あるが、第1カム93の外周部の一部には約160°に
亙って所定の高さを有する作動カム部93aが形成され
ている。
前記両カム93・94の上側の機枠9にはホルダ95が
ビス止めされ、このホルダ95の1対の枢支部95aに
は左右方向向きの作動ビン96が摺動自在且つ回転可能
に枢支され、この作動ビン96には両カム93・94の
何れかに係合する側面視路(字状の係合リンク97の基
端部が固着されている。この作動ビン96には左側の枢
支部95aと係合リンク97とに亙って圧縮ハネ98が
外装されるとともに、係合リンク97の後方に延びる従
動アーム97aとホルダ95とに引っ張りハネ99が張
架されており、係合リンク97は第6図に示すように右
側の枢支部95aに当接する縫製位置となるように常に
弾性付勢されるとともに、係合リンク97の斜め前方で
下方に延びる係合アーム97bの先端部が第2カム94
に係合するように常に弾性付勢されている。
一方、係合アーム97bを左方へ移動して第1カム93
に係合させるために、ホルダ95には右方向向きに糸解
放用電磁アクチュエータ(厳密には、電磁石)100が
取付けられ、この電磁アクチエエータ100の直く右側
のホルダ95にはビン101が立設され、このビン10
1には回動部材102が回動自在に枢支され、更にこの
ビン101には圧縮ハネ98のハネ力より弱いハネ力を
有するコイルハネ103が装着され、回動部材102は
その作動部102aが作動ビン96の右端面に常に当接
するうよに弾性付勢されている。また回動部材102に
は電磁アクチュエータ100の励磁により回動部材10
2が第7図に実線で示す復帰位置から2点鎖線で示す回
動位置に回動し得るように、電磁アクチュエータ100
に吸着される吸着壁102bが設けられている。
前記天秤支え軸14の直ぐ上方には電磁アクチュエータ
100に対応する位置から糸道体63に対応する位置に
亙って正面視門形の揺動リンク84が左右方向向きに配
設され、この揺動リンク84はその右端部の右側壁85
とその左端部の左側壁87とに天秤支え軸14を挿通さ
せて天秤支え軸14に回転自在に支持されている。そし
て、この右側壁85の後端部には、第7図に示すように
右側壁85と従動アーム97aとの距離より幾分短い長
さを有するビン104が固着されている。
しかも、このビン104と従動アーム97aの下端とに
は第7図に示すように僅かな隙間が設けられている。
一方、左側壁87には上下方向に延びる連結部材105
の上端部がビス106で回動可能に連結され、連結部材
105の下端部は前記糸緩めリンク73に延出されて一
体的に設けた連結アーム107にビス108で回動可能
に連結されている。
従って、電磁アクチュエータ100が励磁されたときに
は、回動部材102が復帰位置から回動位置に回動する
ので作動部102aの左方への移動により作動ビン96
を介して係合リンク97が縫製位1から第7図に2点鎖
線で示す解放位置に移動し、係合アーム97bは第6図
に2点鎖線で示すように左方へ移動して第1カム93に
係合する。そして、この状態で主軸13が回転されると
、係合アーム97bは作動カム部93aにより第9図に
2点鎖線で示すように時計方向に揺動し、従動アーム9
7aの時計方向への回動によりビン104を介して揺動
リンク84が第8図にて反時計方向に回動するので、連
結部材105の下方への移動により連結アーム107が
回動して糸緩めリンク73が糸緩め位置に回動する。そ
の結果、張力解放レバー62が不作動位置から作動位置
に回動され、前述したように糸調子皿55が゛糸調子皿
54から離間して上糸Nsの張力が解放される。
即ち、係合リンク97の揺動量と糸調子皿55の離間量
とは比例関係である。尚、このときの係合リンク97の
揺動曲線MCを第10図に示す。
次に、ミシンMの制御系は第11図のブロック図に示す
ように構成されている。
縫製運転の起動・停止を指示する起動・停止スイッチ1
10、所望の縫製模様を選択するチンキ−からなる模様
選択スイッチ111、糸切りボタンに連結され糸切り信
号を出力する糸切りスイッチ112、縫製終了時に針棒
4を計上停止させるか針下停止させるかを設定する針停
止位置設定スイッチ113、主軸13の回転位相角を針
棒4の最上位置を基準として所定微小位相角毎にパルス
信号を発生するタイミング信号発生器114は制御装置
Cの入出力インターフェイス119に夫々接続されてい
る。更に、入出力インターフェイス119には、駆動回
路116介して主軸13を駆動するミシンモータ115
が、駆動回路117を介して糸切り用電磁アクチュエー
タ130が、駆動回路118を介して糸解放用電磁アク
チュエータ100が夫々接続されている。
制御装置CはCPU121と、CPU121にデータバ
スなどのバス120を介して接続された入出力インター
フェイス119、ROM122及びRAM123とから
構成されている。ROMI22のプログラムメモリには
、ミシンM全体を制御する制御プログラム、糸切り信号
に応じて両電磁アクチニエータ130・100や主軸1
3を駆動する糸解放制御プログラムなどが格納されてお
り、縫目模様メモリには複数種類の縫目データが格納さ
れている。
次に、糸解放装置91の作用について、第10図に基い
て説明する。
起動・停止スイッチ110からの起動信号によりミシン
モータ115が駆動されて主軸13が回転されると、天
秤17及び針棒4は第10図に示す運動曲線により駆動
されて縫い動作が実行される。このとき、係合リンク9
7は第2カム94に係合しているので、係合リンク97
が揺動することがない。
ところで、縫製終了時に上糸Ns及び下糸を切断するた
めに、針停止位置設定スイチ113を針下位置に設定し
且つ起動・停止スイッチ110を操作したとき、タイミ
ング信号発生器114からのタイミング信号に基いて位
相角駒180°の針棒4の最下位置のときにミシンモー
タ115の駆動が停止され、縫製動作が終了する。この
とき、糸切りボタンを操作すると、糸切りスイッチ11
2から糸切り信号が出力され、ミシンモータ115が低
速で回転駆動されるのと同時に、両電磁アクチュエータ
130・100に通電されるので、可動刃134の移動
が開始され、また回動部材102を介して作動ビン96
と係合リンク97とが解放位置へ移動され、係合アーム
97bが第1カム93に係合する。一方、主軸13の位
相角が約300°のときに係合リンク97の揺動が開始
され、揺動リンク84、連結部材105、連結アーム1
07を介して糸緩めリンク73が糸緩め位置へ移動し、
位相角320°以降において張力解放レバー62が作動
位置へ回動するので、糸調子皿55が糸調子皿54から
離間して糸調子器51による上糸張力が解放される。そ
して、位相角が約350°のときに可動刃134の移動
により上糸Nsが糸駒から必要量だけ自由に繰り出され
、更に位相角が約30°のときに上糸Ns及び下糸が切
断され、位相角が約50’のときにミシンモータ115
の駆動が停止されるとともに両電磁アクチュエータ13
0・100の励磁が停止され、糸切り動作が終了すると
ともに、係合リンク97が縫製位置に移動して第2カム
94に係合する。同時に、張力解放レバー62の不作動
位置への復帰により糸調子器51は上糸Nsに設定され
た張力が付与される。
以上説明したように、糸切り信号を受けたとき、両電磁
アクチュエータ130・100を駆動するとともに主軸
13を駆動し、主軸13に設けた第1カム93による係
合リンク97の揺動駆動で糸緩めリンク73を糸緩め位
置に切換えて糸調子器51の上糸張力を解放し、糸解放
装置91を主軸13の近傍位置に配設し且つ主軸13の
回転で駆動するとともに係合リンク97を糸緩めリンク
73に連結したので、糸解放装置91を小型化且つ簡単
化でき、スペース的に機械的に有利になるとともに部品
点数も少なくなり、更に糸解放装置91の組付は作業を
大幅に簡略化することができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示すもので、第1図はミシンの
アーム部と頭部に組み込まれた内部機構の要部斜視図、
第2図はベツド部の要部縦断部分正面図、第3図は第2
図■−■線断面図、第4図はヘッド部の要部横断平面図
、第5図は糸切り機構の部分斜視図、第6図は前記内部
機構の部分正面図、第7図は内部機構の部分平面図、第
8図は内部機構の左側面図、第9図は内部機構の右側面
間、第10図はミシンの各機構の動作を示すタイムチャ
ート、第11図はミシンの制御系のブロック図である。 M・・ミシン、  10・・押え棒、 13・・ミシン
主軸、  17・・天秤、 23・・操作レバ51・・
糸調子器、 54・55・・糸調子皿、 57・・圧縮
ハネ、 62・・張力解放レバー  72・・作動カム
、  73・・糸緩めリンク、  84・・揺動リンク
、  91・・糸解放装置、 93・・第1カム、 9
7・・係合リンク、  100・・電磁アクチュエータ
、102・・回動部材、  104・・ビン、105・
・連結部材、  107・・連結アーム、112・・糸
切りスイッチ、  1 モータ、  121・・CPU。 M、  123・・RAM、  C・ 15・・ミシン 122 ・ ・ RO 制御装置。 特 許 出 願 人 ブラザー工業株式会社 第6図 4d 第8図 第 9図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)糸供給源から天秤を経て縫針の目孔に至る糸供給
    路のうち糸供給源と天秤間の上糸に張力を付与する1対
    の糸調子皿とこれら1対の糸調子皿のうち一方の糸調子
    皿を他方の糸調子皿に弾性付勢する弾性部材とを有する
    糸調子器と、下端に押え足が取付けられた押え棒と、こ
    の押え棒を上昇位置と加工布を押圧する下降位置とに亙
    って切換えるための操作レバーと、操作レバーに連結さ
    れるとともに機枠に回動自在に枢着され操作レバーの上
    昇位置への移動に連動して一方の糸調子皿を他方の糸調
    子皿から離間させる糸緩め位置に回動される糸緩めリン
    クとを備えた糸緩め機構を備えたミシンにおいて、 前記ミシン主軸に設けられ外周部の一部に作動部を有す
    るカムと、 前記カムに係合可能に配設された係合リンクと、この係
    合リンクを糸緩めリンクに機械的に連結するリンク系と
    を有し、係合リンクがカムの作動部により揺動駆動され
    たときに糸緩めリンクを糸緩め位置に切換える糸解放機
    構と、 少なくとも電磁アクチュエータを有し前記係合リンクを
    カムに係合させる係合手段と、 外部からの指令信号に応じて、前記電磁アクチュエータ
    を駆動させるとともに係合リンクがカムの作動部で揺動
    駆動されるまでミシンモータを駆動してミシン主軸を回
    転させる解放制御手段とを備えたことを特徴とする糸緩
    め機構を備えたミシン。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9783619B2 (en) 2012-02-28 2017-10-10 Roquette Frères Hypoglycemic hyper-branched maltodextrins
CN110983645A (zh) * 2019-12-23 2020-04-10 杰克缝纫机股份有限公司 缝纫机剪线松线压脚压力调节装置及缝纫机

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9783619B2 (en) 2012-02-28 2017-10-10 Roquette Frères Hypoglycemic hyper-branched maltodextrins
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