JPH04134650U - 内燃機関用ピストン - Google Patents
内燃機関用ピストンInfo
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- JPH04134650U JPH04134650U JP5019991U JP5019991U JPH04134650U JP H04134650 U JPH04134650 U JP H04134650U JP 5019991 U JP5019991 U JP 5019991U JP 5019991 U JP5019991 U JP 5019991U JP H04134650 U JPH04134650 U JP H04134650U
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- Japan
- Prior art keywords
- piston
- oil
- pin hole
- internal combustion
- combustion engine
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- Granted
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- 239000003921 oil Substances 0.000 abstract description 41
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- Pistons, Piston Rings, And Cylinders (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 オイルリング溝からピストンピン孔に潤滑油
を簡易な構成で供給することを可能にして、簡易な加工
で良好な潤滑特性が得られる内燃機関用ピストンを提供
することを目的とする。 【構成】 ピストン本体10の冠部11の外周に設けた
環状のオイルリング溝13の下端先部に、ピストンピン
孔14に連通する切欠き15を開設して油通路16を形
成する。
を簡易な構成で供給することを可能にして、簡易な加工
で良好な潤滑特性が得られる内燃機関用ピストンを提供
することを目的とする。 【構成】 ピストン本体10の冠部11の外周に設けた
環状のオイルリング溝13の下端先部に、ピストンピン
孔14に連通する切欠き15を開設して油通路16を形
成する。
Description
【0001】
この考案は、内燃機関用ピストンにおいて、ピストンの改良に関する。
【0002】
一般に、内燃機関用ピストンにおいて、ピストン本体の冠部の外周部に設けた
溝を介して1乃至複数本の圧力リングと1乃至複数本のオイルリングが互いに平
行に装着され、圧力リングの下方にオイルリングが配置されている。
【0003】
そして、オイルリングは、シリンダ内をピストンが下降(上昇)する際、シリ
ンダライナとの摺動抵抗でオイルリング溝内を上下動し、オイルリング溝の上面
(下面)に密着支持されてシリンダライナから油膜の形成に不要な潤滑油を掻き
取り、燃焼室側への流入を防止する。
【0004】
従来、内燃機関用ピストンとして、図3に示すように、ピストン本体1のオイ
ルリング溝2とピストンピン孔3とを複数の孔状の油通路4により連通させて、
オイルリングにより掻き取った潤滑油をこの油通路4を通じてピストンピン孔3
内に送り込むようにしている。
【0005】
しかしながら、このような従来のピストンにおいては、オイルリング溝2とピ
ストンピン孔3との間に複数の孔状の油通路4で連通してピストンピン孔3内に
潤滑油を供給するようになっていないため、上記油通路4は、製作上図3に示す
ようにピストンピン孔の下部よりドリル等により貫通孔として穿設せざるを得ず
、この下部孔4aの存在により、ピストンピン孔3内に導入された潤滑油がこの
下部孔4aより外部に漏れてしまい、所望の潤滑作用ができないという問題があ
った。このため、不十分な潤滑作用を補うために、油通路4を複数個設けていた
。そして、油通路4を複数個開設したり、下部孔4aを穿設するために、加工工
数が多くかかり、大幅なコストアップを招来するという欠点が指摘されている。
【0006】
本考案は、このような事情に鑑みてなされたもので、本考案の目的とするとこ
ろは、廉価で製作でき、かつ良好な潤滑性能が得られる内燃機関ピストンを提供
することにある。
【0007】
上記目的を達成するために、本考案による内燃機関用ピストンは、ピストン本
体に設けたオイルリング溝の下端先部に、ピストンピン孔に連通する切欠きを開
設して油通路を形成したことを特徴とする。
【0008】
以上の構成から明らかなように、ピストンがエンジン内で作動し、上からの燃
焼圧により下降しているときにシリンダライナに付着した潤滑油はオイルリング
により掻き集められ、オイルリング溝と連通する切欠きが形成する油通路よりピ
スントピンとピストンピン孔の隙間内に入り込み、ピストンピンとピストンピン
孔との間に導入されることとなり、導入された潤滑油は、従来のようなピン孔に
下部孔がないために、効率良い潤滑機能を達成することとなる。
【0009】
以下、この考案の一実施例について図1および図2を参照して説明する。
【0010】
図1は本考案による内燃機関用ピストンの構成を示す正面図、図2は同内燃機
関用ピストンの要部を示す断面図である。
【0011】
図1において、ピストン本体10の冠部11の外周には環状に形成された1乃
至2本の圧力リング溝12および1本のオイルリング溝13が周設されている。
【0012】
そして、図示はしないが、圧力リング溝12内には圧力リングが、オイルリン
グ溝13内にはオイルリングがそれぞれ装入される。
【0013】
更に、ピストン本体10の内部の径方向にピストンピン孔14が開設されてお
り、このピストンピン孔14内に挿入されるピストンピンを介して、クランク軸
を回転させるコネクティングロッドの端部がピストンに固定される。
【0014】
ところで、この実施例の特徴は、オイルリング溝13の下端先部に、ピストン
ピン孔14に連通する切欠き15を開設して油通路16を形成した点である(図
2参照)。
【0015】
以上のように構成により、内燃機関の運転時、冠部11の上面に燃焼圧力を受
けて昇降し、ピストン下降時、オイルリング溝13内に装入されたオイルリング
によりシリンダライナから潤滑油が掻き取られ、掻き取られた潤滑油は切欠き1
5が形成する油通路16を介してピストンピン孔14内に供給され、ピストンピ
ンとピストンピン孔14内周面との間の潤滑が円滑に行われる。
【0016】
このようにオイルリング溝13の下端先部に、ピストンピン孔14に連通する
切欠き15を開設して油通路16を形成するという簡易な構成であるため、従来
のようにピストンピン孔の下部孔を設ける必要がなく、それでも潤滑作用が充分
補償されるとともに、複数の油通路を開設するという面倒な加工が廃止でき、ピ
ストン本体10の製作コストを大幅に引き下げることができるとともに、複数の
油通路によるピストン本体10の強度低下という問題もなく、ピストンの耐久性
も向上する。
【0017】
以上説明した通り、本考案による内燃機関用ピストンは、ピストン本体に設け
たオイルリング溝の下端先部に、ピストンピン孔に連通する切欠きを開設して油
通路を形成するという簡易な構成でピストンの潤滑機能を良好に達成するという
ものであるから、従来のようにピストン本体に複数の油通路を形成するという加
工に比べ、ピストン本体の製作が簡単かつ廉価に行え、製品コストの引き下げに
大きく貢献することができるという効果を有する。
【0018】
更に、ピストン本体に複数の油通路を設けることを止めて、ピストン本体に設
けたオイルリング溝の下端先部に、ピストンピン孔に連通する切欠きを開設して
油通路を形成するという構成にしたため、ピストン本体の耐久性も向上するとい
う効果を有する。
【図1】本考案による内燃機関用ピストンの構成を示す
正面図。
正面図。
【図2】本考案による内燃機関用ピストンの要部構成を
示す断面図である。
示す断面図である。
【図3】従来の内燃機関用ピストンの構成を示す要部断
面図である。
面図である。
10 ピストン本体
11 冠部
12 圧力リング溝
13 オイルリング溝
14 ピストンピン孔
15 切欠き
Claims (1)
- 【請求項1】 ピストン本体に設けたオイルリング溝の
下端先部に、ピストンピン孔に連通する切欠きを開設し
て油通路を形成したことを特徴とする内燃機関用ピスト
ン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991050199U JP2589873Y2 (ja) | 1991-06-04 | 1991-06-04 | 内燃機関用ピストン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991050199U JP2589873Y2 (ja) | 1991-06-04 | 1991-06-04 | 内燃機関用ピストン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04134650U true JPH04134650U (ja) | 1992-12-15 |
JP2589873Y2 JP2589873Y2 (ja) | 1999-02-03 |
Family
ID=31927678
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991050199U Expired - Fee Related JP2589873Y2 (ja) | 1991-06-04 | 1991-06-04 | 内燃機関用ピストン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2589873Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100535454B1 (ko) * | 2002-12-09 | 2005-12-07 | 현대자동차주식회사 | 피스톤의 오일 드레인 장치 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58181955U (ja) * | 1982-05-31 | 1983-12-05 | いすゞ自動車株式会社 | 内燃機関のピストン |
JPH0237249U (ja) * | 1988-09-05 | 1990-03-12 | ||
JPH02147843U (ja) * | 1989-05-19 | 1990-12-14 |
-
1991
- 1991-06-04 JP JP1991050199U patent/JP2589873Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58181955U (ja) * | 1982-05-31 | 1983-12-05 | いすゞ自動車株式会社 | 内燃機関のピストン |
JPH0237249U (ja) * | 1988-09-05 | 1990-03-12 | ||
JPH02147843U (ja) * | 1989-05-19 | 1990-12-14 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100535454B1 (ko) * | 2002-12-09 | 2005-12-07 | 현대자동차주식회사 | 피스톤의 오일 드레인 장치 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2589873Y2 (ja) | 1999-02-03 |
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