JPH04134353U - 浴室ユニツトの照明装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】浴室ユニットの照明装置を浴室ユニットの意匠
性を損なうことなく取り付ける。 【構成】天井パネル５をその一部に膨出部５２を形成し
たアーチ状曲面に形成し、膨出部５２の室内側面には照
明装置７を取り付け、さらに、この膨出部５２を覆って
照明カバー８を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、浴室ユニットの照明装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

一般に、洗い場付き浴槽を壁パネルによって包囲し、この壁パネルによって形 成される上方開口部を天井パネルで覆って浴室ユニットを構成することが行われ ている。そして、浴室ユニットにおける照明装置としては、壁パネルもしくは天 井パネルに取り付けられた白熱灯によって行われている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、白熱灯による照明は、白熱灯のもつ温かさとくつろいだ感じを 提供することができるものの、壁パネルもしくは天井パネルから突出して取り付 けられていることから、浴室ユニット全体の意匠感が損なわれる他、光が直接目 に入り込み、眩しすぎるという欠点があった。しかも、天井パネルが平板状であ ることと相俟って浴室全体が箱型イメージとなり、浴室ユニットの高級化が進み つつある最近の傾向に適合しないという問題もあった。

【０００４】 本考案は、このような問題点に鑑みてなされたもので、浴室ユニットの高級化 に対応して全体の意匠性を向上させることのできる浴室ユニットの照明装置を提 供するものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、天井パネルをアーチ状曲面に形成し、その一部には室内側面から室 外側に膨出する膨出部を形成してその室内側面に照明装置を取り付け、さらに、 膨出部を覆って照明カバーを設けたことを特徴とするものである。

【０００６】

【作用】 天井パネルは、その一部に室内側面から室外側に膨出する膨出部が形成された アーチ状曲面に形成され、膨出部の室内側面には照明装置が取り付けられている 。そして、この膨出部は照明カバーによって覆われている。

【０００７】 この結果、浴室ユニットの意匠感が向上すると同時に、浴室ユニットを間接的 に照明することができる。

【０００８】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面を参照して説明する。

【０００９】 １は浴室ユニットであり、この浴室ユニット１は、洗い場を形成した防水パン ２と、この防水パン２と一体の、あるいは別体の浴槽３と、防水パン２の周縁部 に立設され、これらの防水パン２および浴槽３の周囲を包囲する壁パネル４Ａ， ４Ｂ，４Ｃおよび４Ｄと、これらの壁パネル４Ａ乃至４Ｄで形成された上方開口 を覆う天井パネル５とから構成されている。そして、この天井パネル５は、浴室 ユニット１の長手方向に分割して成型された天井パネルユニット５Ａ，５Ｂおよ び５Ｃを連結して構成され、全体として間接照明に利用するためアーチ状曲面に 形成されている。

【００１０】 これらの天井パネルユニット５Ａ乃至５Ｃのうち、中央の天井パネルユニット ５Ｂは、天井パネルユニット５Ａおよび５Ｃの室内側面と連続する面５１と、浴 室１の室内側面から室外側に膨出する膨出部５２から形成されており、面５１の 室外側面には換気扇６が設けられ、一方、膨出部５２の室内側面には照明装置と しての２本の蛍光灯７，７が設置されている。また、換気扇６は浴槽３の上方に 対応して設けられ、その設置位置によって天井パネルユニット５Ｂを反転して取 り付けることができるようになっている。

【００１１】 このように、天井パネル５を分割して成型された天井パネルユニット５Ａ，５ Ｂ，５Ｃを順に連結してアーチ状曲面に形成したことにより、浴室ユニット１が 大型化してもその施工が容易となる利点がある。

【００１２】 さらに、天井パネルユニット５Ｂの直下には、膨出部５２を覆うように天井パ ネルユニット５Ｂの幅に略相当する幅に成型された半透明の照明カバー８が適宜 取り付けられている。すなわち、天井パネルユニット５Ｂにおける膨出部５２の 室内側面に取付金具９を設け、一方、照明カバー８にスプリング状固定金具１０ を設け、このスプリング状固定金具１０を取付金具９に係合させることにより、 照明カバー８を懸吊するものである。

【００１３】 このように照明カバー８を形成することにより、天井パネルユニット５Ａ，５ Ｂとの接続線および天井パネルユニット５Ｂ，５Ｃとの接続線が照明カバー８に よって覆い隠されることになり、必要以上の外形線が表出するのを防止している 。

【００１４】 なお、この照明カバー８としては半透明な成形品の他、内面を鏡面仕上げした 不透明な成形品であってもよい。

【００１５】 したがって、天井パネル５をアーチ状曲面に形成し、その天井パネル５に形成 された膨出部５２に照明装置７を設置し、この照明装置７を照明カバー８で覆う ことにより、照明装置７が浴室ユニット１の内方に突出することがなく、天井パ ネル５がアーチ状曲面に形成されたことと相俟って浴室ユニット１の意匠感を向 上させることができる。さらに、浴室ユニット１内部の照明は、照明装置７から の直接光が照明カバー８やアーチ状曲面に形成された天井パネル５と反射し、あ るいは照明カバー８を通過して間接照明となることから、直接照明に比較して照 明が柔らかくなり、ゆったりと入浴を楽しむことができるものである。

【００１６】 また、浴室ユニット１が大型化することにより、照明装置がさらに必要な場合 には、図３および図４に示すように、膨出部５２の長手方向の室内側面にコップ 型照明器具７Ａ，７Ａを追加して設置することもできる。

【００１７】 なお、これらの実施例においては、天井パネル５を、その母線方向に複数枚に 分割して成型された天井パネルユニット５Ａ，５Ｂ，５Ｃを連結してアーチ状曲 面に形成するものを示したが、その分割方向を特定するものではなく、場合によ っては天井パネル５を分割することなく一枚のアーチ状曲面に成型してもよい。

【００１８】 また、照明装置の種類、数量その設置位置を限定するものでもない。

【００１９】

【考案の効果】

以上のように本考案によれば、天井パネルをアーチ状曲面に形成し、その一部 に形成された膨出部に照明装置を取り付け、この照明装置を照明カバーで覆うよ うに構成したことにより、浴室ユニット内方に照明装置が突出することがなく、 浴室ユニットの意匠感を向上させることができる。また、浴室ユニットを間接的 に照明することから、柔らかな照明のもとでゆったりと入浴することができる利 点がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の浴室ユニットを一部省略して示す斜視
図である。

【図２】図１の天井パネルの縦断面図である。

【図３】本考案の浴室ユニットの変形例を一部省略して
示す斜視図である。

【図４】図３の天井パネルの縦断面図である。

【符号の説明】

１ 浴室ユニット ４Ａ，４Ｂ，４Ｃ，４Ｄ 壁パネル ５ 天井パネル ５２ 膨出部 ７，７Ａ 照明装置 ８ 照明カバー

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 天井パネルをアーチ状曲面に形成し、そ
   の一部には室内側面から室外側に膨出する膨出部を形成
   してその室内側面に照明装置を取り付け、さらに、膨出
   部を覆って照明カバーを設けたことを特徴とする浴室ユ
   ニットの照明装置。