JPH04133757U - 椅子の脚装置 - Google Patents

椅子の脚装置

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JPH04133757U
JPH04133757U JP4168091U JP4168091U JPH04133757U JP H04133757 U JPH04133757 U JP H04133757U JP 4168091 U JP4168091 U JP 4168091U JP 4168091 U JP4168091 U JP 4168091U JP H04133757 U JPH04133757 U JP H04133757U
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JP
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Application number
JP4168091U
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English (en)
Inventor
憲治 野瀬
Original Assignee
株式会社イトーキクレビオ
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 支持管に支柱を上下動自在に嵌挿して成る脚
装置において、座体の高さ調節を、軽い力で迅速にしか
も確実に行えるようにし、併せて、部材の耐久性を向上
する。 【構成】支持管5の上端に上広がりのテーパ部5aを設
け、該テーパ部5aと支柱6との間の環状の空所にくさ
び部材8を上下動自在に嵌挿する。このくさび部材8
を、支持管6に設けたてこ式のレバー13にて上下動さ
せる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、椅子における脚装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
椅子における脚装置は、一般に、床面に対する接地部に立設した支持管に、上 端に座体が取り付いた支柱を上下動自在に嵌挿し、この支柱を上下動不能に保持 することにより、座体を任意の高さに保持するようにしている。 そして、支柱を上下動不能に保持する手段として、先行技術としての実公昭5 3−46888号公報には、前記支持管の上端に、リング状に形成した支持体を 回転不能に固着し、この支持体に、支柱に被嵌した袋ナット状のキャップ体が螺 合する雄ねじを造形すると共に、支柱の外周面に向けて弾性的に倒れ変形可能な 上向きの押圧用突起を、円周方向に沿って適宜間隔で複数個設ける一方、前記キ ャップ体における天板部の内面に、下向きに突出した筒部を形成し、この筒部の 内周面を、内径が下方に向かって広がるテーパ面に形成して、この筒部のテーパ 状内周面を、前記支持体における各押圧用突起の外面に接当して成る構成が開示 されている。
【0003】 つまり、この先行技術は、キャップ体を支持体にねじ込んで下降動し、キャッ プ体における筒部のテーパ状内周面にて、支持体における各押圧用突起を、その 弾性に抗して支柱に強く押圧して、これら各押圧用突起と支柱との接触箇所に発 生した摩擦力にて、支柱を下降動不能に保持するようにしたものである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、この先行技術では、座体を高さ調節するに際しては、キャップ体を回 転操作して、キャップ体を支持体に対してねじ込んだり緩めたりしなければなら ないため、高さ調節の作業に手間がかかると言う問題があった。 また、支持体における各押圧用突起と支柱との間の接触箇所の摩擦抵抗が大き くなるように、各押圧用突起を支柱に対して強く押圧するには、キャップ体を支 持体に対して強くねじ込まなければならないため、高さ調節の作業に労力を要す るばかりか、女子のような非力な者が調節作業を行うと、キャップ体のねじ込み が不完全となって、椅子に人が腰掛けると座体が下降してしまう事態が発生する 虞があると言う問題もあった。
【0005】 更に、座体の高さ調節に際して、キャップ体における筒部が、回転しつつ支持 体における各突起に接当するため、支持体における各押圧用突起には、円周方向 に沿った曲げ力が作用することになり、しかも、座体を高さ調節をした後におい ては、各押圧用突起に、当該押圧用突起を支柱の外周面に向けて曲げるような力 が作用したままであるため、各押圧用突起がへたりやすくなって、支持体の耐久 性が低いと言う点にも問題があった。
【0006】 本考案は、これらの問題を一挙に解消した脚装置を提供することを目的とする ものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため本考案は、上下方向に延びる支持管と、該支持杆にそ の一端部から嵌挿した支柱とを備え、前記支持管と支柱とを上下方向に沿って相 対動自在に構成し、前記支持管の一端部に、内径が先端に向けて拡大するテーパ 部を形成し、該テーパ部の内周面と前記支柱の外周面との間の環状の空所に、当 該空所に嵌まり込み得るくさび部材を上下動自在に設ける一方、前記支持管の一 端部に、前記くさび部材を上下動するてこ式のレバーを設ける構成にした。
【0008】
【考案の作用・効果】
この構成において、てこ式のレバーを上下方向等に回動操作して、くさび部材 を支持管におけるテーパ部と支柱との間の環状の空所に押し込むと、くさび部材 が、支持管におけるテーパ部の内周面と支柱の外周面とに強く密着して、その際 のくさび作用により、支柱の外周面とくさび部材との接触箇所に大きな摩擦抵抗 が発生し、支柱と支持管とが相対動不能となるため、座体を任意の高さ位置に保 持することができる。
【0009】 また、レバーを逆の方向に回動操作して、くさび部材を前記環状の空所から抜 き外す方向に移動させると、支持管及び支柱に対するくさび部材のくさび作用が 解除され、支柱とくさび部材との間の摩擦抵抗はなくなるため、支柱と支持管と は相対動自在となり、座体の高さを調節し直すことができる。 このように本考案によると、レバーを回動させるワンタッチ的な操作にて、支 柱と支持管とを相対動不能な状態と相対動可能な状態とに切替えることができる から、座体の高さ調節を、至極迅速に行える効果を有する。
【0010】 また、レバーはてこ式であるから、レバーの支点からくさび部材に対する力の 作用点までの寸法と、くさび部材に対する力の作用点からレバーの端部までの寸 法を適宜の比率に設定することにより、軽い力にて、くさび部材を強く上下動さ せることができ、従って、座体の高さを調節することを、軽い力で確実に行うこ とができる。
【0011】 更に、くさび部材は上下動のみするもので、くさび部材には、その上下動に際 して、上下方向の引っ張り力又は圧縮力が作用するに過ぎず、大きな曲げ力が作 用することはないから、くさび部材にへたりが発生することを防止して、耐久性 を向上できるのである。
【0012】
【実施例】
次に、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 図において符号1は、椅子の座体2を支持する脚装置を示し、該脚装置1は、 キャスター3付きの複数本の水平足4aを放射状に連接して成る接地部4と、該 接地部4から立設した支持管5と、該支持管5に上下動自在に嵌挿した支柱6と を備え、前記支柱6の上端に座体2を固着する一方、前記支持管5には脚カバー 7を被嵌している。
【0013】 前記支持管5の上端に、上方に向けて内径が拡大するようにしたテーパ部5a を形成し、該テーパ部5aの内周面と支柱6の外周面との間の環状の空所に、支 柱6に遊嵌したリング部8aに複数本の下向きくさび片8bを円周方向に沿って 適宜間隔で連接して成るくさび部材8を嵌挿する。 前記くさび部材8は、各くさび片8bがその上端の付け根箇所を中心にして支 柱6の半径方向に弾性に抗して回動し得るように、硬質合成樹脂や金属にて形成 されており、該くさび部材8における各くさび片8bの厚さ寸法を、下方に向か って薄肉となるように形成することにより、各くさび片8bが、前記環状の空所 に嵌まり込んで、支管5におけるテーパ部5aの内周面と支柱6の外周面とに密 着し得るように形成している。なお、各くさび片8bの内面に、図5に二点鎖線 で示すように、摩擦係数の大きいブレーキ部材9を固着するようにしても良い。
【0014】 そして、くさび部材8の上方に、支柱6に被嵌したリング体10を配設し、該 リング体10の一端部10aを、前記支持管5におけるテーパ部5aの上端に折 り曲げ形成したブラケット片5bに、水平状に延びるピン11にて回動自在に枢 着する一方、リング体10の他端部にねじ孔12を穿設して、このねじ孔12に レバー13を螺着する。
【0015】 更に、前記リング体10のうち一端と他端との間の中間に位置した2か所の部 位を、前記くさび部材8におけるリング部8aの上端に突設した一対の支持部8 cに、ピン14にて回転自在に係止する。 以上の構成において、レバー13を下向きに回動すると、リング体10を介し てくさび部材8が押し下げられて、くさび部材8における各くさび片8bが、図 5に実線で示すように、支持管5におけるテーパ部5aの内周面と支柱6の外周 面との間に嵌まり込み、各くさび片8bのくさび作用により、支柱6と各くさび 片8bとの接触箇所に大きな摩擦抵抗が発生するため、支柱6は下向き摺動不能 に保持され、座体2を所望の高さに保持できる。
【0016】 また、レバー13を上向きに回動すると、図5に一点鎖線で示すように、リン グ体10を介してくさび部材8が引き上げられて、各くさび片8bによるくさび 作用が解除され、支柱6の外周面と各くさび片8bの内面との間の摩擦抵抗がな くなるため、支柱6は上下動自在となって、座体2の高さを変更することができ る。
【0017】 このように、レバー13を上下方向に回動させるだけのワンタッチ的な操作に て、支柱6を上下動不能な状態と上下動可能な状態とに切替えできるから、座体 2の高さ調節作業を、迅速に行えるのである。 また、レバー13はてこ式であって、てこの原理にて、くさび部材8に対して 強い力を作用させることができるから、くさび部材8を強く押し下げたり引き上 げたりすることを軽い力で行うことができ、従って、座体2の高さ調節を容易か つ確実に行えるのである。
【0018】 更に、座体2の高さ調節に際してくさび部材8を上下動させるに過ぎず、高さ 調節に際して及び調節した後において、くさび部材8におけるくさび片8bに曲 げ力が作用することはないから、各くさび片8bにへたりが発生することを防止 して、くさび部材8の耐久性を向上できるのである。 上記の実施例は、レバー13の下向き回動にてくさび部材8を押し下げるよう にした場合であったが、支持管5に対するレバー13の枢着箇所、換言するとレ バー13の支点を、支持管5の軸心を挟んで上記の実施例と反対側に位置させる 等して、レバー13の上向き回動にてくさび部材8が押し下げられるようにして も良い。
【0019】 また、レバーをてこ式に構成する手段は実施例に限らず、種々の形態を採用で きることは言うまでもない。また、テーパ部を設ける手段としては、支持管を拡 開することに限らず、ラッパ状に形成した部材を支持管の上端に溶接又はねじ止 め等にて固着するようにしても良いのである。 更に、くさび部材の形態も実施例に限らず、支柱の下降動を阻止し得る形態で あれば良いことは言うまでもない。
【0020】 更にまた、支柱と支持管とを上下逆の配置にする、すなわち、支柱を接地部か ら立設して、これに支持管を上下動自在に被嵌し、支持管の状態に座体を取り付 けるようにしても良いのである。この場合には、くさび部材及びレバーは支持管 の下端部に設けることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す分離斜視図である。
【図2】椅子の正面図である。
【図3】図2のIII − III視断面図である。
【図4】図2のIV−IV視断面図である。
【図5】作用を示す図である。
【符号の説明】
1 脚装置 2 座体 4 接地部 5 支持管 5a テーパ部 5b ブラケット片 6 支柱 8 くさび部材 8a リング部 8b くさび片 10 リング体 13 レバー

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】上下方向に延びる支持管と、該支持杆にそ
    の一端部から嵌挿した支柱とを備え、前記支持管と支柱
    とを上下方向に沿って相対動自在に構成し、前記支持管
    の一端部に、内径が先端に向けて拡大するテーパ部を形
    成し、該テーパ部の内周面と前記支柱の外周面との間の
    環状の空所に、当該空所に嵌まり込み得るくさび部材を
    上下動自在に設ける一方、前記支持管の一端部に、前記
    くさび部材を上下動するてこ式のレバーを設けたことを
    特徴とする椅子の脚装置。
JP4168091U 1991-06-04 1991-06-04 椅子の脚装置 Pending JPH04133757U (ja)

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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4989476A (ja) * 1972-12-27 1974-08-27
JPS5487351A (en) * 1977-12-14 1979-07-11 Carlsson John Openable locking apparatus for tubes* shaft bars and so on
JPS5538658A (en) * 1978-09-09 1980-03-18 Sony Corp Recording and reproducing device

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