JPH04133366A - 光半導体素子 - Google Patents

光半導体素子

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JPH04133366A
JPH04133366A JP2255973A JP25597390A JPH04133366A JP H04133366 A JPH04133366 A JP H04133366A JP 2255973 A JP2255973 A JP 2255973A JP 25597390 A JP25597390 A JP 25597390A JP H04133366 A JPH04133366 A JP H04133366A
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JP
Japan
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layer
type
confinement
emitting diode
light emitting
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JP2255973A
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Yuji Takamizawa
高見沢 雄二
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 C産業上の利用分野〕 本発明は光半導体素子、特に発光ダイオード素子に関す
る。
〔従来の技術] 表示装置用あるいは光通信用の発光源の一つとして、発
光ダイオード(発光ダイオード素子;発光ダイオードチ
ンプ)が多用されている。発光ダイオード素子の素子構
造としては種々あるが、たとえば、日立評論社発行「日
立評論J 19B3年第10号、昭和58年10月25
日発行、P49〜P52には、光ファイバとの光結合効
率を平面形発光ダイオードの約2倍としたドーム状の発
光ダイオードが紹介されている。このドーム状の発光ダ
イオードは発光面が発光部を中心とする径のドーム(半
球面)となっている。
一方、株式会社「日立製作所」、昭和63年9月発行「
日立オプトデバイスJ、P26〜P2Bに記載されてい
るように、発光ダイオードの接合構造としては、ヘテロ
接合が1個のS H(SingleHe tero)構
造と、ヘテロ接合が2個のDH((louble He
tero) m造が知られている。
〔発明が解決しようとする課題〕
光通信用光源や情報処理機器用光源等に使用される発光
ダイオード素子は、より一層の高出力化が要請されてい
る。前記DH構造の発光ダイオード素子は、活性層に相
当するp z  G a A JI A s層をp形と
なるp、−GaA誌As層とn形のGaAlAs層の2
つの閉込層(クラッド層)で挟む構造となり、これによ
りキャリアの閉込効果を大きくして高出力化を実現して
いる。
ここで、DH構造のドーム状発光ダイオード素子の構造
について簡単に説明する。この発光ダイオード(発光ダ
イオード素子)は第8図にされるように、ノンドープの
CaAJILAs基板1の主面にp形GaA1As層か
らなるp、−GaAlAs層(p形閉込層:クラッド層
)2を有している。
また、このp、−GaAiAs層2上にはp形GaA旦
As層からなるp、−GaAlAs層(活性層)3.n
形GaAfLAs層(n形閉込層:クラッド層)4.0
十形GaAs層(キャップ層)5が積み上げられた構造
となっている。また、前記GaAAAs基板1の主面に
はリング状に溝6が設けられている。この溝6は前記p
+ −C;aAiAs層2の表層部にまで達していると
ともに、この溝6の内壁面および縁部は絶縁膜7で被わ
れている。そして、前記溝6の外側の領域には不純物と
して亜鉛(Zn)が拡散されてp十形となる拡散層8が
形成されている。この拡散層8は電極のコンタクト頭載
となることから前記p、−GaAIAs層2の表層部上
延在している。また、前記溝6の内側の表面には、前記
n4′形GaAs層5に接触するカソード電極11が設
けられているとともに、溝6の外側の表面には前記拡散
層8と接触するアノード電極12が設けられている。
このような発光ダイオード素子13にあっては、前記カ
ソード電極11およびアノード電極12に所定の電圧を
印加すると、前記p、−GaAlAS層(活性層)3か
ら光14が発光し、GaAfLAs基板i側のド基板面
側5から外部に放出されるようになっている。
一方、SH構造の発光ダイオード素子は、第10図に示
されるように、前記DH構造におけるp、−GaAJI
As層3は設けられず、ノンドープのGaA、s基板1
の主面にp形GaA1As層9を設けるとともに、この
上に閉込層(クランド層)となるn形GaA11LAs
層4を設けて、両者間に単一のへテロ接合を構成する構
造となっている。
ところで、生産生向上によるコスト低減の要請から、発
光ダイオード素子の製造においても一度に多数の発光ダ
イオード素子が製造できるようにより寸法の大きい半導
体基板(ウェハ)が使用される傾向にある。ウェハが大
径化すると、前記DH構造の発光ダイオード素子にあっ
ては、下記の理由により、内部歪みの発生による特性劣
化やウェハの反りによるホトリソグラフィ工程等のウェ
ハプロセスでの歩留りの低下が生じることがあるという
ことが本発明者によってあきらかにされた。
第9図および第11図は、従来のDH構造およびSH構
造の発光ダイオード素子におけるAnの混晶比分布を示
すものである。これらの図では、左側に発光部が構成さ
れる多層成長層を、右側にA北混晶比分布のグラフをそ
れぞれ示す、Ga、、□、AM、Asの結晶は、特性に
応してAllの混晶比Xが選択されて使用される。すな
わち、発光ダイオード素子の発光波長はへテロ接合によ
って決定され、このためテヘロ接合を構成するn形およ
びp形のGaAlAs層のAn混晶比は、発光波長が8
80 nmの場合には0. 2〜0.3程度が選択され
る。
SH構造およびDH構造ともにC,aAiAs基板のp
形GaA1As層との界面部分でのAi混晶比は0.0
5〜0.12程度であるが、GaA1As基板に接する
p形GaAiAS層部分の人文混晶比は、5HIII造
の場合は0.05〜0.12程度であり、DH構造の場
合は0.2〜0. 3程度である。これは前者のSH構
造の場合は、発光した光を透過させることを条件とすれ
ばAi混晶比を自由に選択できることから、格子不整合
を小さくするような11混晶比Xを選択できるが、後者
のDI(構造の場合は、所望の発光波長を得るためにこ
のような数値の大きい/l混晶比を選択しなければなら
ないことになる。
したがって、SH構造の場合はノンドープのGaA、I
l!As基板lと、この上に形成されたp形GaAl:
LAs層9との11の混晶比X差は小さくなるが、DH
構造の場合はGaAlAs基板1とpGaAIAsGa
AlAs層2混晶比Xの差は大きくなる。この結果、D
HII造においてはGaAlAs基板1と、この上に形
成されたP形GaAnAs層との格子不整合(ミスマツ
チング)が大きくなり、内部歪みが発生し、特性に悪い
影響を与える。また、発光ダイオード素子の製造におけ
るウェハの段階では、前記ミスマツチングによって、ウ
ェハが反ってしまい、感光パターンやエツチングパター
ンにずれが発生し、歩留りの低下を引き起こすことにも
なる。
本発明の目的は、内部歪みの発生が少ない特性の優れた
発光ダイオード素子を提供することにある。
本発明の他の目的は、発光ダイオード素子製造において
ウェハの反りを少なくし、これによって製造歩留りの向
上を達成することにある。
本発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴は、
本明細書の記述および添付図面からあきらかになるであ
ろう。
[課題を解決するための手段] 本願において開示される発明のうち代表的なものの概要
を簡単に説明すれば、下記のとおりである。
すなわち、本発明のドーム状の発光ダイオード素子は、
その製造においてノンドープGaAiAS基板の主面に
p形の閉込層、活性層、n形の閉込層、n形のキャップ
層と多層成長層をエピタキシャル成長法によって形成す
るが、この際、前記p形の閉込層を、AJIL混晶比X
が下面側の0.1から上面側の0.05と変化する30
〜40μm程度の厚さの給電層と、この給電層上に延在
しかつAl混晶比Xが0.2程度となる厚さ5μm程度
の閉込層とで構成している。また、前記多層成長層は、
リング状に設けられかつ前記基層の表層部に達する溝で
内外に区割されかつ前記溝の内側の表面にはカソード電
極が、溝の外側の表面にはアノード電極がそれぞれ形成
される。また、前記溝の外側の多層成長層部分は拡散に
よってp中形にされる。
〔作用〕
上記した手段によれば、本発明の発光ダイオド素子にあ
っては、活性層の下のp形の閉込層は閉込層と給電層と
からなり、前記閉込層のAm混晶比Xによって880n
mの光を発光するようになっているとともに、給電層は
AM混晶比XがGaAlAs基板に近領していることが
ら、GaAlAs基板とこの上に形成されたp形GaA
史AS層との格子不整合が小さくなる。したがって、発
光ダイオード素子となった時点では、GaAlAs基板
とp形GaAlAs層との格子不整合に起因する特性劣
化は発生しなくなる。また、発光ダイオード素子の製造
においては、ウェハはGaA1As基板とこのGaAf
LAS基板上に設けられたp形GaAlAs層との間の
格子不整合は小さく、ウェハの反り返りも発生しなくな
るため、。
ホトリソグラフィの歩留りの低下も起き難くなる。
[実施例] 以下図面を参照して本発明の一実施例について説明する
第1図は本発明の一実施例による発光ダイオード素子に
おけるAfLの混晶比分布を示す模式図、第2図は同し
く本発明による発光ダイオード素子の要部を示す断面図
、第3図は同じく発光ダイオード素子の外観を示す斜視
図、第4図〜第7図は同じ<DH構造の発光ダイオード
素子の製造各工程における断面図であって、第4図は発
光ダイオード素子製造において使用されるウェハの一部
の断面図、第5図は主面に多層成長層が設けられたウェ
ハを示す断面図、第6図は主面に亜鉛が選択的に拡散さ
れたウェハを示す断面図、第7図は主面に溝が形成され
かつ電極が設けられたウェハを示す断面図である。
この実施例の発光ダイオード素子(発光ダイオードチッ
プ)13は、外観的には第3図に示されるように、平坦
な主面16と、半球状のドーム面15とからなる半球体
となっている。前記主面16は直径が400μmとなる
ともに、ドーム面15の半径は250μmとなっている
。また、前記主面16の中央には円形のカソード電極1
1が設けられているとともに、このカソード電極11を
取り囲むように馬蹄形のアノード電極12が設けられて
いる。前記カソード電極11およびアノード電極12は
いずれも厚さ2.5amとなるAl/ N i / A
 u G eで形成されている。
発光ダイオード素子13は、その製造において後述する
ようなGaAs層と、このGaAs層上に設けられたノ
ンドープのGaA1As層からなる複合基板の主面にエ
ピタキシャル成長、メサエンチング、拡散、電極付は等
の加工処理が施され、その後、バックエツチングされて
前記複合基板の下層のGaAs層およびGaA1As層
の下部が除去されかつ分断され、さらにノンドープGa
AHAs層面が半球状加工されることによって形成され
る。
このような発光ダイオード素子13は、第2図に示され
るような断面構造となっている。すなわち、発光ダイオ
ード素子13は、主面表層部のA誌混晶比が0.07程
度となるノンドープのGaAflAs基板(半導体基板
)1の主面に多層成長層20が設けられている。この多
層成長層20は、P形(第1導電型)のGaAlAs層
からなる給電層21.P形C,a A史Asからなる閉
込層22p形GaAnAsからなるp、−GaAlAs
層(活性層)3.n形(第2導電型)C,aAiAs層
(n形閉込層)4.0+十形aAs層(キャップ層)5
が順次積層された構造となっている。前記給電層21お
よび閉込層22は、SH槽構造P型閉体層に相当する。
前記P形閉込層(クランド層)を構成する給電層21お
よび閉込層22のうち、給電層21の厚さは30〜40
μm程度に形成され、電流通過域の断面積増大による抵
抗値の低減が図られている。
また、この層は不純物濃度がI X 10”cm−’と
なっている。前記給電層21のAM混晶比Xは、第1図
のグラフで示すように、前記GaAJIAs基板1側で
は0.1となり、閉込層22側では0゜05となってい
る。前記GaAf)−As基板lの表面部分のAfL混
晶比Xが0.07程度であることから、給電層21とG
aAllAs基板1間のAfL混晶比の差は0.03と
小さい。したがって、GaA1As基板1と給電層21
との間には格子不整合に起因する内部歪は発生し難くな
り、特性に悪い影響を与えるようなことはなくなる。ま
た、多層成長層20の他の半導体層は1乃至5μm程度
であることから、It混晶比がGaAfLAs基板1や
給電層21に比較して大きくなっていても、薄い各半導
体層は追従するため、格子不整合に起因する応力歪は起
き難い、なお、前記給電層21のAi混晶比Xは、光透
過に対する最小のAi混晶比をもった層であればよい。
前記閉込層22は、5μm程度の厚さに形成されている
とともに、AJIL混晶比Xは0.2となっている。A
立混晶比Xを0.2にすることによって、活性層3やn
形GaA旦As層4との関係から発光される光14の発
光波長は880 nmとなる。880nmの光14を発
生させるためには、活性層等の厚さ等の選択にもよるが
、An混晶比は0.2〜0.3が選ばれる。また、前記
閉込層22の不純物濃度は、前記活性層3と略同様の不
純物濃度(5X 10 ”c m−’)となっている。
前記p z  G a A I A s層(活性層)3
は、不純物濃度が5X10”cm−’となる厚さ1.0
μm程度のp形GaA旦Asで構成され、かつAJIL
混晶比Xは0.05となっている。
前記n形GaA1As層4は不純物濃度が15x 10
”cm−’となるとともに、2μm前後の厚さとなって
いる。また、このn形GaA1As層4のAl混晶比χ
は0.3となっている。さらに、このn形GaAlAs
層4上に設けられたn十形GaAs層5は、不純物濃度
が3X10”cm4となるとともに、1.5μmの厚さ
の層となっている。
また、前述のような多層成長層20にあっては、中央部
と外周部はリング状の溝6で区画されている。この溝6
は主面16に設けられ、前記給電層21の表層部にまで
達している。前記溝6の幅はおよそ20μm、溝6の内
周の中央部の直径はおよそ100μmとなっている。ま
た、前記溝6はその表面が絶縁膜7で被われている。
他方、前記溝6の外側、すなわち、外周部は亜鉛が高濃
度に拡散されてp◆形の拡散層8が形成されている。こ
のp十形拡散層8は前記給電層21の表層部にまで達し
ている。そして、前記溝6の内側の多層成長1120の
表面にはカソード電極11が形成されているとともに、
溝6の外側の多層成長層20、すなわち、p+形の拡散
層8上にはアノード電極12が形成されている。
このような発光ダイオード素子13にあっては、前記カ
ソード電極11およびアノード電極12に所定の電圧を
印加すると、前記p、−GaAIAS層(活性層)3か
ら光14を発光する。この先14はドーム面15から外
部に放出される。この際、印加電流は前記溝6の底の給
電層21を流れるが、この領域は30〜40μmと厚い
ため電気抵抗が低くなる。
つぎに、このような発光ダイオード素子13の製造方法
について説明する。
この発光ダイオード素子13の製造にあっては、第4図
に示されるように、複合基板30からなるウェハ31が
用意される。この複合基板30は、300μmの厚さの
n形GaAs層32と、このn形GaAs層32上に設
けられた350μmの厚さのノンドープのCaAjlA
s基板1とからなっている。
つぎに、第5図に示されるように、前記ウェハ31の主
面にはエピタキシャル成長によって、多層成長層20が
形成される。この多層成長層20は、厚さが30〜40
μm程度のP形のGaA1As層からなる給電層21.
厚さ5μm程度のp形GaA1Asからなる閉込層22
.厚さ1.0μm程度のP形G a A jL A s
からなるPg −GaAlAs層(活性層)3.厚さ0
.2um程度のn形GaA1As層(n形閉込層)4.
厚さ1゜5μm程度のn◆形GaAs層(キャップ層)
5が順次積層された構造となっている。前記給電層21
および閉込層22は、SH槽構造光半導体素子のP形閉
込層に相当している。前記給電層21は不純物濃度がI
 X l O”cm−’程度となる。また、この給電層
21のA旦混晶比Xは、光透過に対する最小のAll混
晶比であればよく、たとえば、0.1〜0.05となっ
ている。この給電層21のGaAflAs基板1側では
AM混晶比Xは0゜1となり、GaA1As基板1のA
i混晶比Xの0.07との差が小さくなり、格子の不整
合は小さくなっている。したがって、格子不整合に起因
する内部歪は発生せず、特性に悪い影響を生じさせるよ
うなことはなくなる。
前記閉込層22の不純物濃度は前記給電層21の不純物
濃度よりも低く、閉込層22の上に形成される活性層3
と同一濃度あるいはそれ以上の濃度となっている。閉込
層22の不純物濃度が活性層3と同一となるような低濃
度の場合、発光ダイオード素子の製造時、不純物濃度が
高い給電層21から不純物であるZnが外方拡散した際
、このZnは閉込層22内に拡散されかつこの層内で停
留するため、活性層3へのZnの固相拡散を防止するこ
とができる。また、この閉込層22のAn混晶比Xは0
.2となり、活性層3やn形GaAlAs層4等との関
係から、発光される光の波長が800nmとなりように
図られてしする。
活性層(p z  G a A fL A s層)3は
不純物濃度が5 X 10 ”c m−”、 Ai混晶
比Xが0.05となっている。また、この活性層3上に
設けられるn形GaA立As層4は不純物濃度が1.5
×IQ”cm−3、All混晶比Xは0.3となってい
る。また、このn形C,aAjlLAs層4上に設けら
れるn十形GaAs層5は、不純物濃度が3×IQ ”
 c m−3となっている。
つぎに、第6図に示されるように、前記ウエノ\31の
主面には常用のホトリソグラフィによって直径100数
十μmの絶縁膜33が形成される。
その後、この絶縁膜33をマスクとして亜鉛が拡散され
てp+形の拡散層8が形成される。前記亜鉛の拡散は前
記給電層21の表層部に達するように行われる。この結
果、拡散層8と多層成長層20の最下層の給電層21は
電気的に接続されることになる。
つぎに、前記絶縁膜33は除去される。その後、第7図
に示されるように、ウェハ31の主面には、常用のホト
リソグラフィによってA u G e / N i/ 
A uからなる厚さ2.5μmのカソード電極11およ
びアノード電極12が形成される。前記カソードtij
llは前記n十形GaAs層5の中央に円形電極として
形成される。また、アノード電極12は前記カソード電
極11を取り囲むような馬蹄形電極となり、前記p+形
の拡散層8上に設けられる。
つぎに、前記ウェハ31の主面には内周直径が100μ
mとなりかつ溝幅が20μmとなるリング状の溝6が設
けられる。この溝6は前記カソード電極11と同心円的
に設けられる。したがって、前記p十形の拡散層8と給
電層21から始まってn十形GaAs層5で終わる多層
成長層部分との界面は除去される。また、前記溝6の表
面は絶縁膜7で被われる。
その後、前記ウェハ31の裏面、すなわち、n形GaA
s層32側はエツチング(バックエツチング)されて所
定の厚さに形成されるとともに縦横に分断される。また
、矩形体となったチップは、そのGaAfLAs基Fi
1側が半球状に研磨され、第2図および第3図に示され
るようなドーム状発光ダイオード素子13となる。
このような実施例によれば、つぎのような効果が得られ
る。
(1)本発明のDH構造の発光ダイオード素子において
は、GaAlAs基板と、これに接するP形閉込層との
間のAJI混晶比差が小さいため、格子定数のミスマツ
チングによる内部歪の発生が軽減されるため、特性の低
下を抑止できるという効果が得られる。
(2)上記(1)により、本発明によれば、GaAfL
As基板とその主面側に設けられる給電層との間の格子
不整合は小さいため、DH構造の発光ダイオード素子製
造時、ウェハが反り返ったりしないという効果が得られ
る。
(3)上記(2)により、本発明によれば、DH構造の
発光ダイオード素子製造時ウェハの反りが発生しなくな
るため、ウェハ上に79次加工処理を行った際、先の処
理部と後の処理部とのずれが発生しなくなり、ウェーハ
・プロセスが安定化して高精度な加工が可能となるとと
もに、歩留りの向上が達成できるという効果が得られる
(4)本発明のDH構造の発光ダイオード素子にあって
は、GaAflAs基板上に設けるp形GaA1As層
(給電層)はAi混晶比Xが0. 1以下と小さいこと
から、発光ダイオード素子の製造におけるエピタキシャ
ル成長時、給電層の成長速度を早くすることができる結
果、製造時間の短縮が達成できるという効果が得られる
。すなわち、エピタキシャル成長においては、AjlL
混晶比xGaAlAs基板大きくなるほど成長速度が遅
くなる。したがって、Ai混晶比Xを0.3〜0.1以
下に変更することにより、成長速度は倍以上と大幅に速
くなる。
(5)上記(4)により、本発明によれば、DH構造の
発光ダイオード素子における給電層形成時のエピタキシ
ャル成長速度の向上から、短時間に厚いエピタキシャル
成長層を得ることができるという効果が得られる。
(6)上記(5)により、本発明によれば、給電層の膜
厚を厚くすることによって、抵抗の低減が可能となり、
DH構造の発光ダイオード素子の順電圧■ア低減が達成
できるという効果が得られる。
したがって、DH構造の発光ダイオード素子であっても
、従来のSH槽構造発光ダイオード素子と同様に順電圧
V7の低減が可能となる。すなわち、波長880nmの
発光ダイオード素子の場合、従来のDH構造の発光ダイ
オード素子では順電流I、が100mAの際、順電圧V
「が2.5v程度であるのに対し、SH槽構造発光ダイ
オード素子では順電流■1が200mAの際、順電圧■
、が2.3v程度と低い、そこで、このように給電層2
1の不純物濃度を高くすることによって、発光ダイオー
ド素子の順電圧vFをSH槽構造発光ダイオード素子の
順電圧vFに近似させることも可能となる。
(7)上記(6)により、本発明のDH構造の発光ダイ
オード素子は、順電圧の低減から素子寿命も長くなると
いう効果が得られる。
(8)上記(6)により、本発明のDH構造の発光ダイ
オード素子は、順電圧■、の低域によって、さらに電圧
の増大も可能となり、光出力の増大、すなわち、高出力
化が達成できるという効果が得られる。
(9)上記(1)〜(8)により、本発明によれば、高
出力でかつ順電圧の低い長寿命のDH構造の発光ダイオ
ード素子を安価に提供できるという相乗効果が得られる
以上本発明者によってなされた発明を実施例に基づき具
体的に説明したが、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能
であることはいうまでもない、たとえば、前記給電層2
1の不純物濃度を2〜3 X 10”cm−’とすれば
、抵抗が低減されて順電圧■1をさらに小さくできる。
以上の説明では主として本発明者によってなされた発明
をその背景となった利用分野であるGaA s / G
 a A I A s系のドーム構造の発光ダイオード
素子の製造技術に適用した場合について説明したが、そ
れに限定されるものではなく、他の構造の発光ダイオー
ド素子あるいは他の光半導体素子の製造技術に適用でき
る。
〔発明の効果〕
本願において開示される発明のうち代表的なものによっ
て得られる効果を簡単に説明すれば、下記のとおりであ
る。
本発明のDH構造の光半導体素子にあっては、所望の発
光波長を得るために活性層をAi混晶比Xが0. 2〜
0.3となるP形・n形閉込層で挟み込む構造となって
いるが、GaA1As基板側のP形閉込層を、GaAl
As基板のAl混晶比Xに近似するAn混晶比Xを有す
る厚い給電層と、光の閉じ込めを行う薄い閉込層と2層
としている。
したがって、基板とその主面に形成される給電層との間
での格子不整合極めて小さくなり、内部歪の発生が抑え
られ、発光ダイオード特性の低下を抑止できる。また、
前記給電層が厚いことから抵抗の低減も図れ、順電圧の
低減も達成できる。さらに、製造時には、格子不整合が
極めて小さいことから、基板の反りもなくなり、製造歩
留りの向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例による発光ダイオード素子に
おけるAiの混晶比分布を示す模式図、第2図は同じく
本発明による発光ダイオード素子の要部を示す断面図、 第3図は同じく発光ダイオード素子の外観を示す斜視図
、 第4図は同じく発光ダイオード素子製造において使用さ
れるウェハの一部の断面図、 第5図は同じく主面に多層成長層が設けられたウェハを
示す断面図、 第6図は同じく主面に亜鉛が選択的に拡散されたウェハ
を示す断面図、 第7図は同じく主面に溝が形成されかつ電極が設けられ
たウェハを示す断面図、 第8図は従来のDH構造の発光ダイオード素子を示す断
面図、 第9図は同じ<DH構造の発光ダイオード素子における
Aiの混晶比分布を示す模式図、第10図は従来のSH
溝構造発光ダイオード素子を示す断面図、 第11図は同じ<SH溝構造発光ダイオード素子におけ
るAiの混晶比分布を示す模式図である。 1 ・= G a A I A s基板、2 =−p 
、 −G a A JI AS層(p形閉込層) 、3
”・Pg  GaAlAs層(活性層)、4−n形Ga
AlAs層、5 、・、 n+形GaAs層、6・・・
溝、7・・・絶縁膜、8・・・拡散層、9−P形Ca 
A 、l A s層、11−・・カソード電極、12・
・・アノード電極、13・・・発光ダイオード素子、1
4・・・光、15・・・ドーム面、16・・・主面、2
0・・・多層成長層、21・・・給電層、22・・・閉
込層、30・・・複合基板、3工・・・ウェハ、32・
・・n形GaAs層、33・・・絶縁膜。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、ノンドープのGaAlAs基板と、このGaAlA
    s基板の主面に形成されたGaAlAsからなる第1導
    電型の閉込層と、この閉込層上に形成された活性層と、
    前記活性層上に形成されたGaAlAsからなる第2導
    電型の閉込層とを有する光電子素子であって、前記第1
    導電型からなる閉込層は前記活性層に接する閉込層と、
    この閉込層と前記GaAs基板間に設けられた給電層と
    からなっていることを特徴とする光半導体素子。 2、前記給電層のAl混晶比は前記閉込層のAl混晶比
    よりも小さくなっていることを特徴とする特許請求の範
    囲第1項記載の光電子素子。
JP2255973A 1990-09-25 1990-09-25 光半導体素子 Pending JPH04133366A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11186601A (ja) * 1997-12-19 1999-07-09 Showa Denko Kk 化合物半導体発光素子

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