JPH04133068U - ロール回転用軸受のシール装置 - Google Patents

ロール回転用軸受のシール装置

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JPH04133068U
JPH04133068U JP4980391U JP4980391U JPH04133068U JP H04133068 U JPH04133068 U JP H04133068U JP 4980391 U JP4980391 U JP 4980391U JP 4980391 U JP4980391 U JP 4980391U JP H04133068 U JPH04133068 U JP H04133068U
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JP
Japan
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space
lid
pressure reservoir
pressure
sealing device
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Application number
JP4980391U
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English (en)
Inventor
英人 中西
Original Assignee
エヌテイエヌ株式会社
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シール装置のシール性を向上する。 【構成】 蓋6とスペーサ7とは間隔を隔てて対向して
おり、両者の間には空間8が形成されている。空間8内
は仕切り8bで仕切られ、仕切り8bより内径側は密封
された空間の圧力溜り8cとなっている。空気通路6a
から空間8内に供給された圧縮空気は、仕切り8bの端
面に衝突した後、内・外径方向に別れて流れる。スキマ
8aを通って外部から空間8内に侵入しようとする異物
は、外径方向に向かう空気流によって外部に吹き飛ばさ
れる。内径方向に流れた圧縮空気は圧力溜り8cに溜
り、圧力溜り8c内の圧力を所定圧力まで高める。蓋6
の内径側は、2つのシール部材9b・9cに加え、この
高圧になった圧力溜り8cによってシールされる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、圧延機のロール回転用に使用される軸受のシール装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
圧延機は、対向配置したロール間に素材を供給し、この素材をロールの回転を 利用して引き抜くことにより一定厚みの板に成形するものであるが、一般には、 素材の冷却等を目的として多量の圧延液を使用しているため、圧延液等の異物が ロールを支持する軸受の内部に侵入しないようにする必要がある。また、軸受内 部のグリースが洩れると、このグリースが圧延液に混じって圧延液の性状を悪化 させたり、素材とロールとの間でスリップを発生させたりするため、これを防止 する必要もある。このような理由から、従来、例えば図5に示すようなシール装 置を配置して、軸受内部への異物の侵入、あるいは軸受内部からのグリースの洩 れを防止していた。同図において、軸受21はロール22のロールネック23と軸受箱 25との間に介在し、ロール22を回転自在に支承する。軸受箱25の端面には蓋26が 固定されており、この蓋26とロールネック23の端面側に嵌着されたスペーサ27と の間に空間28が形成されている。この空間28は3つのオイルシール29a、29b、 および29cで密封され、円周方向の下方側に形成された排気穴(図示省略)を介 して外部に通じている。また、蓋26には空気通路26aが形成され、この空気通路 26aから空間28に圧縮空気を流入させてエアーシールを形成している。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
従来のシール装置において、軸受内部からのグリースの洩れは、直接的にはオ イルシールによって防止されており、エアーシールは、主に、外部からの異物侵 入を防止すること、並びにオイルシールを通って空間内に洩れ出したグリースを 空気流に乗せて排出穴より外部に排出することを意図して形成されたものである 。上述したシール装置を例にとって説明すると、軸受21は3重構造のオイルシー ル29a、29b、29cでシールされているが、この内グリースの洩れを直接的に防 止しているのはオイルシール29b、29cである。空気通路26aを通って空間28内 に供給された圧縮空気は、スリンガー30の外径面に沿って外径方向に向かう空気 流となる。オイルシール29b、29cを通って空間28内に洩れ出したグリースは、 この外径方向の空気流に乗って排出穴から外部に排出される。したがって、エア ーシール自体は、主に、洩れ出したグリースを外部へ排出する役割をなし、グリ ースの洩れ出しを防止する役割はもっぱらオイルシール29b、29cに委ねられて いるのである。そのため、オイルシール29b、29cの劣化等によりグリースが空 間28内に洩れ出すと、この洩れ出したグリースがエアーシールによってそのまま 外部に排出されてしまう。
【0004】 食品用缶等の材料となる板の圧延工程では、衛生管理上、製品への不純物の付 着が厳禁されるため、圧延液を使用しないドライ圧延機と称される圧延機が使用 されるが、このような環境下では、グリースの外部洩れは特に厳禁される。した がって、従来のシール装置はドライ圧延機用のシール装置としてはややシール性 が不足する傾向にあると言える。逆に、シール性を向上させようとして多数のオ イルシールを配置すれば、オイルシール部分における発熱、トルクロス等が問題 となる。
【0005】 そこで、本考案の目的は、シール装置のシール性を向上させ、グリースの洩れ 出しが特に厳禁される環境下でも使用し得るシール装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】 本考案では、ロールネックの端面側に嵌着されたスペーサと軸受箱の端面に固 定された蓋との間に空間が形成され、蓋に設けた空気通路から空間内に圧縮空気 を流入させてエアーシールを形成したロール回転用軸受のシール装置において、 空間の内径側に圧力溜りを形成し、この圧力溜りで蓋の内径側をシールするよう にした。
【0007】
【作用】 蓋の内径部を通って空間内に洩れ出そうとするグリースが、空間の内径側に形 成された圧力溜りによって封止される。
【0008】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
【0009】 図1に示すように、軸受1(円筒ころ軸受)はロール2のロールネック3と軸 受箱5との間に介在してロール2を回転自在に支承する。軸受1は、ロールネッ ク3に嵌着された内輪1a、軸受箱5の内径部に嵌合された外輪1b、内・外輪 1a・1b間に介在する複数の転動体1c、および転動体1cを円周等間隔に保 持する保持器1dで構成される。内輪1aの端面にはスペーサ7が当接しており 、このスペーサ7はロールネック3の端面3aに当接して内輪1aを位置決めす る。軸受箱5の端面には蓋6が固定され、外輪1bの端面が間座1eを介して蓋 6に当接している。また、蓋6の内径部は2つのオイルシール9b・9cにより シールされている。
【0010】 蓋6とスペーサ7とは間隔を隔てて対向しており、両者の間には空間8が形成 されている。また、蓋6には空気通路6aが穿設され、この空気通路6aから空 間8内に圧縮空気を供給することにより、蓋6とスペーサ7との間にエアーシー ルを形成する。
【0011】 スペーサ7の端面の一部は、空気通路6aの噴射孔側に突出して仕切り部8b を形成し、この仕切り部8bの端面は蓋6の端面と僅かな間隔を隔てて対向して いる。空間8の外径側は狭いスキマ8aを介して外部に通じている。また、空間 8内は仕切り8bで仕切られ、仕切り8bより内径側は密封された空間の圧力溜 り8cとなっている。
【0012】 空気通路6aから空間8内に供給された圧縮空気は、仕切り部8bの端面に衝 突した後、内・外径方向に別れて流れる。スキマ8aを通って外部から空間8内 に侵入しようとする異物は、外径方向に向かう空気流によって外部に吹き飛ばさ れる。内径方向に流れた圧縮空気は圧力溜り8cに溜り、圧力溜り8c内の圧力 を所定圧力まで高める。蓋6の内径側は、2つのシール部材9b・9cに加え、 この高圧になった圧力溜り8cによってシールされるため、軸受内部からのグリ ースの洩れ出しが確実に防止される。
【0013】 図2は、本考案の他の実施例を示す。このシール装置は、仕切り部8bの形状 が異なる他は、図1に示すものと同じ構成を有し、また同様の作用・効果を奏す る。
【0014】 図3は、本考案の他の実施例を示す。このシール装置では、仕切り部8bの端 面に凹部8dが形成されている。
【0015】 図3において、凹部8dは角溝状に形成されているが、これに限定されず、例 えば図4に示すように、溝の圧力溜り8c側の側壁に傾斜をもたせたもの等でも よい。このシール装置によれば、圧縮空気が圧力溜り8c側に流れ易くなるため (通路抵抗が減少する)、シール性をさらに高めることができる。あるいは、仕 切り部8bの圧力溜り8c側の端面と蓋6の端面との間の間隔を広げることによ っても、同様の理由から、シール性の向上を図ることができる。
【0016】 図3および図4に示すシール装置も、図1に示すものと同様の作用・効果を奏 する。
【0017】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案はスペーサと蓋との間に設けられた空間の内径側 に圧力溜りを形成し、圧力溜り内の空気圧を利用して蓋の内径側をシールするよ うにした。したがって、本考案によればシール装置のシール性を向上させること ができ、軸受内部からのグリースの洩れ出を確実に防止することができる。また 、本考案によれば、オイルシールの装着個数を増やすことなくシール性を向上さ せることができるため、オイルシール部の発熱防止、トルクロスの減少も同時に 図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す断面図である。
【図2】本考案の他の実施例を示す断面図である。
【図3】本考案の他の実施例を示す断面図である。
【図4】本考案の他の実施例を示す断面図である。
【図5】従来のシール装置を示す断面図である。
【符号の説明】
1 軸受 2 ロール 3 ロールネック 3a 端面 5 軸受箱 6 蓋 6a 空気通路 7 スペーサ 8 空間 8c 圧力溜り

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロールのロールネックに嵌着された軸受
    をシールするためのものであって、ロールネックの端面
    側に嵌着されたスペーサと軸受箱の端面に固定された蓋
    との間の空間に、圧縮空気を流入させてエアーシールを
    形成したロール回転用軸受のシール装置において、前記
    空間の内径側に圧力溜りを設け、この圧力溜りで前記蓋
    の内径側をシールするようにしたことを特徴とするロー
    ル回転用軸受のシール装置。
JP4980391U 1991-05-31 1991-05-31 ロール回転用軸受のシール装置 Pending JPH04133068U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4980391U JPH04133068U (ja) 1991-05-31 1991-05-31 ロール回転用軸受のシール装置

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JP4980391U JPH04133068U (ja) 1991-05-31 1991-05-31 ロール回転用軸受のシール装置

Publications (1)

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JPH04133068U true JPH04133068U (ja) 1992-12-10

Family

ID=31927660

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JP4980391U Pending JPH04133068U (ja) 1991-05-31 1991-05-31 ロール回転用軸受のシール装置

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JP (1) JPH04133068U (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10238541A (ja) * 1997-02-27 1998-09-08 Kawasaki Steel Corp 回転軸軸受保持装置
JP2010164090A (ja) * 2009-01-13 2010-07-29 Jtekt Corp 回転軸のシール装置およびシール方法

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