JPH04131913U - モ−ルド変圧器の冷却構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 冷却面積を増加させたモールド変圧器を提供
する。 【構成】 波形表面を有する金属板を巻いて形成した冷
却筒３を、円筒状のモールドコイル１の外面に密着させ
て装着する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、筒状のモールド変圧器における冷却構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

モールド変圧器の発熱を冷却させるため、従来は自然放熱の他、ファンにより 空気を吹き付けて冷却する構造が用いられていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、このような従来構造において、自然放熱によるものは冷却効率が良く ない。また冷却用のファンを設置する場合は、余分のスペースが必要となるほか 製品全体の重量が増加するという欠点があった。

【０００４】 本考案は、冷却効率が良く、かつ製品全体を小型軽量にできるモールド変圧器 の構造を提供することを目的とするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、モ−ルド変圧器の冷却構造において、表面が波形に形成された金属 板を巻いてなる冷却筒を、筒状のモールドコイル外面に密着させて装着したもの である。

【０００６】

【作用】

モールドコイル外面に波形表面を有する冷却筒を装着することにより、放熱面 積を増大することができる。

【０００７】

【実施例】

図１は、本考案の一実施例を示す斜視図であって、１は円筒状のモールドコイ ルである。 このモールドコイル１の外表面には金属層２が設けてあり、外層接地形となっ ている。 モールドコイル１の外周には、前記金属層２に密着させて冷却筒３が装着して ある。この冷却筒３は、アルミニウムや鉄など熱伝導性の良好な材質から成り波 形表面を有する金属板を巻いて製作されている。 モールドコイル１内の発生熱は金属層２の全面に伝達される。そして金属層２ に密着した冷却筒３を経由して波形表面から放熱冷却される。

【０００８】 図２は第２の実施例を示す斜視図である。 図においてモールドコイル４の外周には図１の場合と同様の冷却筒３が装着し てある。この場合はモールドコイル４の外表面には金属層が設けてない。そのた めモールドコイル４内の発生熱はモールドコイル４表面から直接冷却筒３に伝達 され放熱される。 以上は円筒状モールドコイルについて説明したが、角形のモールドコイルにつ ても同様に適用できる。

【０００９】 図３は第３の実施例を示すもので、図１、図２の場合と同様の波形表面を有す る冷却筒３を使用しているが、この冷却筒３はモールドコイル５を注型する際に 外型として使用するだけでなく、モールドコイル５注型後も取り外さずにモール ドコイル５に付けたまま製品として利用する。この場合、モールドコイル５の外 周面上には冷却筒３の内面に存在する波形と同じ凹凸が形成されることになり、 そのまま冷却筒３の内面に密着することになる。この場合は、モールドコイル５ と外型であるところの冷却筒３は一体化され、冷却筒３が接地層として利用され 外層接地形となっている。 またモールドコイル５内の発生熱はコイルの波形表面から直接冷却筒３に伝達 され、冷却筒３の波形表面から放熱される。

【００１０】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案はモールドコイルの外周に波形の冷却筒を装着す ることにより表面積を大きくする事が可能になり、放熱効果を上げることができ る。そのためモールドコイルの温度上昇を減少させることができる。 改善前の電力損失が許容される場合には、コイルを形成する電線の太さを細く できるので、モールド変圧器の製品重量の減少ひいては製品のコストを低減する ことが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第１の実施例を示した説明図である。

【図２】本考案の第２の実施例を示した説明図である。

【図３】本考案の第３の実施例を示した説明図である。

【符号の説明】

１ モールドコイル ２ 金属層 ３ 冷却筒 ４ モールドコイル ５ モールドコイル

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 表面が波形に形成された金属板を巻いて
   なる冷却筒を、筒状のモールドコイル外面に密着させて
   装着したことを特徴とするモールド変圧器の冷却構造。