JPH04130872U - 電子写真式プリンタの最終印字制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 最終紙葉部の印字品質を保証することができ
る電子写真式プリンタの最終印字制御装置を提供するこ
と。 【構成】 第１のトラクタ１の上流側に、連続帳票２の
最終紙葉部検出用の第３のセンサ１０を設け、この第３
のセンサ１０で最終紙葉部を検出した時、印字が行われ
ている紙葉部、つまり最終紙葉部の一つ前の紙葉部を最
終印字対象とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、連続帳票を印字媒体とする電子写真式プリンタに係り、特に、その 最終印字制御装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

図２は、従来例に係る電子写真式プリンタの要部簡略図である。

【０００３】 この図は、主として連続帳票の搬送系を示すものであり、１は、連続帳票２の 両側部の送り穴に突起部を係合させて、この連続帳票２を搬送する第１のトラク タ、３は、第１のトラクタ１の連続帳票２搬送方向における下流側近傍に設置さ れ、連続帳票２の一つのミシン目から次のミシン目までの紙葉部の先端を検知す る第１のセンサ（透過型フォトセンサ）、４は、この第１のセンサ３の下流側に 設置された感光体ドラム（ベルト状の感光体でもよい）、５は転写チャージャ、 ６は第２のトラクタ、７は、第２のトラクタ６の下流側近傍に設置された、紙葉 部先端あるいは後端検知用の第２のセンサ、８は、第２のセンサ７のさらに下流 側に設置された加熱定着ローラ対である。

【０００４】 このような構成の電子写真式プリンタにおいては、連続帳票２が、第１、第２ のトラクタ１，６間に掛け渡され、張られた状態で、まず第１のセンサ３が、あ る紙葉部の先端を検知すると、この紙葉部の先端と、感光体ドラム４上の画像先 端が、転写部で合致するように同期をとって、感光体ドラム４上に周知の電子写 真プロセスにより画像が形成される。

【０００５】 そして、転写部で転写チャージャ５の作用を受けて、画像転写（印字）が行わ れ、さらに第２のセンサ７により、その紙葉部の先端が検知される。

【０００６】 加熱定着ローラ対８は、通常は紙葉部の画像（未定着トナー像）を加熱定着す べく閉じられているが、連続帳票２のミシン目が加熱定着ローラ対８のニップに 圧接すると潰れてしまい、図示しない排紙部で円滑に折り畳むことができなくな るため、加熱定着ローラ対８は、第２のセンサ７の先端検知信号によりタイミン グをとって少なくともミシン目の通過時に双方のローラが開かれる。

【０００７】 また、第１のセンサ３は、最終印字紙葉部の後端を検知して、印字動作を停止 させるためのタイミング信号を生成するためにも使用される。

【０００８】

【考案が解決しようとする課題】

上記従来装置においては、最終紙葉部（最終ページ）の印字の際、その後端部 は既に第１のトラクタ１から抜けてフリーになっているため、横ぶれが生じ、印 字品質が悪くなるという欠点があった。

【０００９】 本考案は、上記従来技術の欠点を解消し、最終紙葉部の印字品質を保証するこ とができる電子写真式プリンタの最終印字制御装置を提供することを目的とする 。

【００１０】

【課題を解決するための手段】

上記の目的を達成するために、本考案では、第１のトラクタの手前側（上流側 ）に、連続帳票の最終紙葉部検出用の第３のセンサを設け、この第３のセンサで 最終紙葉部を検出したとき、印字が行われている紙葉部を最終印字対象紙葉部と している。

【００１１】

【作用】

本来の最終紙葉部は印字せずに、第１、第２のトラクタにより保持され、張ら れている状態の紙葉部、つまり、最終紙葉部の一つ前の紙葉部を最終印字対象と しているから、媒体に横ぶれが生じず、この紙葉部に正確に印字を行うことがで きる。

【００１２】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面に基づき説明する。図１は、本実施例に係る電子 写真式プリンタの要部の簡略構成図であり、図２に対応している。なお、図２に 示す従来例と同一の部材には同一符号を付して説明を省略する。

【００１３】 図１において、９は、第１のトラクタ１の手前側に設けた弧状の用紙ガイドで あり、図示しない給紙部から第１のトラクタ１に向かう連続帳票２の方向に沿っ た形状を有している。

【００１４】 １０は、この用紙ガイド９の途中に設置された透過型のフォトセンサで構成さ れた第３のセンサである。従って、用紙ガイド９には、フォトセンサの光軸の妨 げとならないように穴が明けられている。

【００１５】 この第３のセンサ１０は、連続帳票２のミシン目で区切られた、符号ｂで示す 最終紙葉部の後端を検知する。最終紙葉部の後端が第３のセンサ１０を抜けた時 、検知信号が出力されるが、この検知信号に基づいて最終印字制御がなされる。

【００１６】 即ち、この検知信号が出た時点で、ｂの一つ前の、符号ａで示す紙葉部をその 最終印字対象とし、この紙葉部に対する印字が終了したら、印字動作を停止して 本来の最終紙葉部への印字は行わないようにする。

【００１７】 このことで、最終紙葉部の印字品質をそれ以前の紙葉部のそれと同じに維持す ることができる。

【００１８】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案では、連続帳票の本来の最終紙葉部の一つ前の紙 葉部を最終紙葉部として印字制御するようにしたから、最終紙葉部の印字品質を 保証することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例に係る電子写真式プリンタの要
部の簡略構成図である。

【図２】従来例に係る電子写真式プリンタの要部の簡略
構成図である。

【符号の説明】

１ 第１のトラクタ ２ 連続帳票 ３ 第１のセンサ ４ 感光体ドラム ５ 転写チャージャ ６ 第２のトラクタ ７ 第２のセンサ ８ 定着ローラ ９ 用紙ガイド １０ 第３のセンサ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 連続帳票を搬送する第１のトラクタと、
   第１のトラクタ近傍の下流側に設置した第１のセンサ
   と、第１のセンサの下流側に設置された感光体と、この
   感光体の下流側に設置され、連続帳票を搬送する第２の
   トラクタと、第２のトラクタの近傍に設置した第２のセ
   ンサとを備え、第２のトラクタと第１のトラクタの間に
   前記連続帳票を張設した状態で、この連続帳票に前記感
   光体の画像を転写する電子写真式プリンタにおいて、前
   記第１のトラクタの上流側近傍に、前記連続帳票の終端
   を検知する第３のセンサを設け、第３のセンサにより前
   記連続帳票の終端部を検知した時点で、その前の紙葉部
   を最終印字対象とすることを特徴とする電子写真式プリ
   ンタの最終印字制御装置。