JPH04130515U - 車輌用シール装置 - Google Patents

車輌用シール装置

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JPH04130515U
JPH04130515U JP1991047915U JP4791591U JPH04130515U JP H04130515 U JPH04130515 U JP H04130515U JP 1991047915 U JP1991047915 U JP 1991047915U JP 4791591 U JP4791591 U JP 4791591U JP H04130515 U JPH04130515 U JP H04130515U
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JP
Japan
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mold
piece
lip
side wall
connection part
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Application number
JP1991047915U
Other languages
English (en)
Inventor
政博 野崎
俊之 鷲見
Original Assignee
豊田合成株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動車用ドアガラスラン等の車輌用シール装
置において、簡単な構造で型接続部の可撓性を増加させ
る。また、型接続部の形成に際しては、金型を容易に取
扱って成形するとともに、中板の変形を防止する。 【構成】 断面形状が異なる第1押出体6及び第2押出
体7の対向する端部間に型接続部8を形成する。型接続
部8には、各押出体6,7の側壁6a,7aに接続され
る側壁片8aと、第2押出体7のシールリップ7bに接
続されるリップ片8bとを二股状に設ける。側壁片8a
とリップ片8bとの股間部に肉抜き部9を形成して、リ
ップ片8bの基部の肉厚を薄くする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、車輌の摺動部または開閉部等に装備されるシール装置、特に、異 なる断面形状の2本の押出体を型接続部にて接続してなる車輌用シール装置に関 するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車の摺動部に装着されるシール装置として、例えば、ドアガラスランが知 られている。ドアベルトライン付近に装着されるドアガラスランは、ドアベルト ラインの上方及び下方における組付け条件等の相違によりその断面形状が変化し ている。こうした場合、ドアガラスランは、通常、異なる形状のダイスによって 押出成形された2本の押出体を金型内にその端部を対向させてセットし、それら の対向する端部間に型接続部を形成することにより一体に接続して形成されてい る。この種の型接続部を備えたドアガラスランは、例えば、特開昭63−438 19号公報に開示されている。
【0003】 第12図はドアベルトライン付近における従来のドアガラスランの型接続部を 示す断面図である。図において、41はドアベルトラインの上方に装着される第 1押出体、42はドアベルトラインの下方に装着される第2押出体、43は第1 押出体41と第2押出体42との対向する端部間に型成形された型接続部であり 、44はウインドガラスを示す。型接続部43には第1押出体41の側壁41a 及び第2押出体42の側壁42aに接続される側壁片43aと、第2押出体42 のシールリップ42bに接続されるリップ片43bとが二股状に設けられている 。そして、第1押出体41及び第2押出体42がドアベルトラインの付近におい てウインドガラス44を摺動案内するとともに、第2押出体42のシールリップ 42b及び型接続部43のリップ片43bがドアベルトラインの下方においてウ インドガラス44をシールするように構成されている。なお、第1押出体41及 び第2押出体42の摺接部位には、通常、押出成形時にウレタン塗布等によって 滑性化処理が施されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、従来のドアガラスランの接続構造によると、型接続部43における 側壁片43aとリップ片43bとの接合部位が厚肉に成形されているので、リッ プ片43bの可撓性が低下し、ウインドガラス44との摺動抵抗が増大して、こ の部分に摩耗が発生しやすかった。このため、従来では、リップ片43bに型接 続とは別の工程で滑性化処理を施すこと等が考えられていたが、断面略コ字形に 形成される型接続部43の内側へ折り返されるように形成され、しかも一端がそ の側壁片43aと連結されて形成されているリップ片43bの表面に、滑性化処 理を施すのは大変面倒であったので、実際には行われていなかった。また、側壁 片43aとリップ片43bとの間隔を保持するために、金型には中板が組込まれ るが、その中板は股間部を成形する部位に比較的薄いエッジを備えるため、金型 の取扱いに細心の注意を必要とするばかりでなく、中板が変形しやすいという不 具合があった。
【0005】 そこで、この考案の課題は、簡単な構造で型接続部の可撓性を増加させること ができ、型接続部の形成に際しては、金型を容易に取扱って成形することができ るとともに、中板の変形を防止することができる車輌用シール装置を提供するこ とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、この考案の車輌用シール装置は、断面形状が異 なる2本の押出体の対向する端部間に型接続部を形成し、その型接続部には各押 出体の側壁に接続される側壁片と、一方の押出体のシールリップに接続されるリ ップ片とを二股状に設け、側壁片とリップ片との股間部に肉抜き部を形成して構 成される。
【0007】 この考案の「シール装置」は、車輌の摺動部または開閉部に装備されるもので あって、例えば、自動車のドアサッシュとウインドガラスとの摺動部をシールす るドアガラスラン、或いは、エンジンフードとヘッドランプとの開閉部をシール するシール部材などに適用される。前記「肉抜き部」は、リップ片の可撓性を増 すために、好ましくは、リップ片の基部の肉厚が薄くなるような形状で形成され る。
【0008】
【作用】
この考案の車輌用シール装置によれば、側壁片及びリップ片の股間部に肉抜き 部を形成するだけの簡単な構造で、型接続部の肉厚を薄くできる。このため、リ ップ片の可撓性が増加し、そのリップ片が相手部材によって容易に変形されるよ うになる。また、型接続部を形成する金型の中板は肉抜き部を成形する部位に比 較的厚いエッジを備えるため、中板が補強され、金型の取扱いに細心の注意を必 要とせず、しかも、中板の変形も防止される。
【0009】
【実施例】
以下、この考案を具体化した実施例を図面に基づいて説明する。図1〜図7は 本考案を自動車用ドアガラスランに具体化した第一実施例を示し、図1はドアガ ラスランの装着状態を示すドアパネルの正面図、図2は図1のドアガラスランの A部分を拡大して示す一部破断斜視図、図3はドアガラスランの型接続部を示す 図2のB−B線に沿う断面図、図4は図3の型接続部のリップ片が変形した状態 を示す断面図、図5は図2のドアガラスランの型接続部を成形する金型の構造を 示す分解斜視図、図6は図5のC−C線に沿う断面図、図7は図5のD−D線に 沿う断面図である。
【0010】 図1において、1はドアパネル、2はドアサッシュ、3はウインドガラス、4 はウインドガラス3を摺動案内するドアガラスランであり、5はドアベルトライ ンを示す。ドアガラスラン4の後部はドアベルトライン5より上方の第1押出体 6と、ドアベルトライン5より下方の第2押出体7とを型接続部8で接続して構 成されている。
【0011】 第1押出体6及び第2押出体7はそれぞれEPDM(エチレン・プロピレン・ ジエン共重合物)等のソリッドゴム材料からなる押出品を所要長さに切断して形 成されるが、ドアサッシュ2及びドアパネル1に対する組付け条件等の相違によ り、それらの断面形状は図2に示すように異なっている。すなわち、第1押出体 6は非対称の断面形状で押出成形され、一対の側壁6aのうち一方の側壁6aの 端部からは内方に向かってシールリップ6bが突設されている。なお、他方の側 壁6aは、先端部において、それ自体がシールリップの役目を果している。これ に対して、第2押出体7は対称の断面形状で押出成形され、両方の側壁7aの端 部からそれぞれ内方に向かってシールリップ7bが突設されている。
【0012】 一方、前記型接続部8には、図3に示すように、第1及び第2押出体6,7の 側壁6a,7aに接続される側壁片8aと、第2押出体7のシールリップ7bに 接続されるリップ片8bとが二股状に設けられている。そして、これらの側壁片 8aとリップ片8bとの股間部には、肉抜き部9がリップ片8bの基部の肉厚を 薄くするように若干傾いた形状で形成されている。なお、図2で破断された側の 型接続部8には、第1及び第2押出体6,7の側壁6a,7a及びシールリップ 6b,7bと、それぞれ接続する側壁片と、その長さが徐変されたシールリップ とが形成されている。
【0013】 図5に示すように、前記型接続部8を成形する金型11は、上型12、下型1 3、中板14、及び中型15から構成されていて、それらの型合せ状態では図6 及び図7に示す形状のキャビティ16が形成される。中板14には側壁片8aと リップ片8bとの間隔を保持する薄肉片17が設けられ、その先端には前記肉抜 き部9を成形するためのエッジ17aが比較的肉厚に形成されている。そして、 第1及び第2押出体6,7の端部を対向させて金型11内にセットし、キャビテ ィ16にゴム材料を充填することにより、各押出体6,7の対向する端部間に型 接続部8が成形され、その型接続部8には中板14によって側壁片8a及びリッ プ片8bが肉抜き部9を介して二股状に設けられる。
【0014】 従って、この第一実施例のドアガラスラン4によれば、型接続部8の側壁片8 a及びリップ片8bの股間部に肉抜き部9を形成するだけの簡単な構造で、リッ プ片8bの基部の肉厚を薄くして、その可撓性を増加することができる。このた め、図4に示すように、ウインドガラス3との摺接に伴いリップ片8bが容易に 変形され、型接続部8とウインドガラス3との摺動抵抗が軽減される。それ故、 型接続部8の摺接部位を滑性化処理しなくともその摩耗を防止でき、従来と比較 して少ない工数で安価に製作できる。また、型接続部8の型成形に際しては、中 板14の薄肉片17が比較的厚いエッジ17aを備えるため、中板14が補強さ れ、その取扱いに細心の注意を必要とせず、しかも、中板14の変形も防止でき る。さらに、この実施例では、肉抜き部9が傾斜した形状で形成されているため 、薄肉片17の先端部分を大きな曲率で湾曲させることができ、その結果、型離 しに際して中板14を抜取るときに、側壁片8aとリップ片8bとの接合部が破 れるおそれもない。
【0015】 次に、この考案をエンジンフードとヘッドランプとの開閉部に装着されるシー ル部材に具体化した第二実施例を図8〜図11に従って説明する。図8は前記シ ール部材の装着部位を示す自動車の部分斜視図、図9は図8のE−E線に沿う断 面図、図10は図8のF−F線に沿う断面図、図11は図8のシール部材のG部 分を拡大して示す斜視図である。
【0016】 図8において、21はエンジンフード、22はヘッドランプ、23はエンジン フード21とヘッドランプ22との開閉部をシールするシール部材であり、24 はフロントグリル、25はバンパを示す。シール部材23はエンジンフード21 と対応する部位の第1押出体26と、フロントグリル24と対応する部位の第2 押出体27とを型接続部28で接続して構成されている。
【0017】 図10に示すように、第1押出体26はヘッドランプ22に接合する保護用の 側壁26a、及び、エンジンフード21に当接するシールリップ26bを備え、 断面略V字状に押出成形されている。30は前記側壁26aをヘッドランプ22 に固着する両面接着テープである。図9に示すように、第2押出体27はヘッド ランプ22とフロントグリル24との間に介装される緩衝及び取付用の側壁27 aのみを備え、平板状に押出成形されている。図11に示すように、型接続部8 には、第1及び第2押出体26,27の側壁26a,27aに接続される側壁片 28aと、第1押出体26のシールリップ26bに接続されるリップ片28bと が二股状に設けられ、それらの股間部には肉抜き部29がリップ片28bの基部 の肉厚を薄くするように若干傾いた形状で形成されている。そして、この型接続 部28は、第一実施例とほぼ同様の金型(図示略)を使用して、第1及び第2押 出体26,27の対向する端部間に型成形されている。
【0018】 従って、この第二実施例のシール部材23によっても、第一実施例のドアガラ スランと同様、肉抜き部29によりリップ片28bの基部の肉厚を薄くして、そ の可撓性を増加でき、その結果、エンジンフード21の閉鎖時にリップ片28b が容易に変形して、エンジンフード21とヘッドランプ22との開閉部を確実に シールできるとともに、型接続部28の型成形に際し金型を容易に取扱うことが できる。
【0019】 なお、この考案は前記各実施例に限定されるものではなく、車輌の各部におけ る摺動部または開閉部のシール装置に適用するなど、本考案の趣旨を逸脱しない 範囲で各部の形状並びに構成を適宜に変更して具体化することも可能である。
【0020】
【考案の効果】
以上に詳述したように、この考案によれば、型接続部の側壁片及びリップ片の 股間部に肉抜き部を形成するだけの簡単な構造で、型接続部の可撓性を増加させ ることができ、型接続部の形成に際しては、金型を容易に取扱って成形すること ができるとともに、中板の変形を防止することができるという優れた効果を奏す る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第一実施例による自動車用ドアガラス
ランの装着状態を示すドアパネルの正面図である。
【図2】図1のドアガラスランのA部分を拡大して示す
一部破断斜視図である。
【図3】ドアガラスランの型接続部を示す図2のB−B
線に沿う断面図である。
【図4】図3の型接続部のリップ片が変形した状態を示
す断面図である。
【図5】図2のドアガラスランの型接続部を成形する金
型構造を示す斜視図である。
【図6】図5のC−C線に沿う断面図である。
【図7】図5のD−D線に沿う断面図である。
【図8】本考案の第二実施例によるシール部材の装着部
位を示す自動車の部分斜視図である。
【図9】図8のE−E線に沿う断面図である。
【図10】図8のF−F線に沿う断面図である。
【図11】図8のシール部材のG部分を拡大して示す斜
視図である。
【図12】従来のドアガラスランの型接続部を示す断面
図である。
【符号の説明】
6,26 第1押出体 7,27 第
2押出体 8,28 型接続部 9,29 肉
抜き部 6a,7a,26a,27a 側壁 6b,7b,
26b シールリップ 8a,28a 側壁片 8b,28b
リップ片

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断面形状が異なる2本の押出体の対向す
    る端部間に型接続部を形成し、前記型接続部には各押出
    体の側壁に接続される側壁片と、一方の押出体のシール
    リップに接続されるリップ片とを二股状に設け、前記側
    壁片とリップ片との股間部に肉抜き部を形成してなるこ
    とを特徴とする車輌用シール装置。
JP1991047915U 1991-05-27 1991-05-27 車輌用シール装置 Pending JPH04130515U (ja)

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Cited By (1)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007008324A (ja) * 2005-06-30 2007-01-18 Kinugawa Rubber Ind Co Ltd ドアグラスランのコーナー部構造

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