JPH04130222A - ロータリーエンコーダー - Google Patents

ロータリーエンコーダー

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JPH04130222A
JPH04130222A JP25228190A JP25228190A JPH04130222A JP H04130222 A JPH04130222 A JP H04130222A JP 25228190 A JP25228190 A JP 25228190A JP 25228190 A JP25228190 A JP 25228190A JP H04130222 A JPH04130222 A JP H04130222A
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正彦 井垣
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はロータリーエンコーダーに関し、特に物体の相
対的回転に応じた信号を光電的に検出するロータリーエ
ンコーダーに関する。
〔従来の技術〕
円筒状の回転体の回転量を測定する測定器として、本件
出願人が特開昭63−81212号公報で提案したロー
タリーエンコーダーがある。
このロータリーエンコーダーは、円筒状の回転体の回転
量を、簡便な構成で、比較的高い分解能で測定できる優
れた測定器である。
この効果は、回転体の内部(中空部)に結像光学系を設
け、この結像光学系により、回転体の側面の第1領域の
格子の像を、回転体の回転軸に関して第1領域とは反対
側にある側面の第2領域の格子へ投影することにより達
成されている。
〔発明の目的〕
本発明は上記公報に示されたロータリーエンコーダーの
改良に関するものであり、更に小型化を図ることが可能
なロータリーエンコーダーの提供を目的としている。
〔目的を達成するための手段及び作用〕上述の目的を達
成するため、本発明は中空体と、該中空体に回転検出方
向に沿って配列された格子と、光を中空体内側より前記
格子が形成された第1領域に照射し、前記第1領域の格
子において反射された光により前記中空体の前記第1領
域とは異なる第2領域の格子へ前記第1領域の格子のフ
ーリエ像を投影するための光照射手段と、前記第2領域
の格子において反射された光を受光する光検出手段を設
けている。
本発明では、第1領域の格子のフーリエ像を第2領域の
格子へ投影するよう構成している為、中空体の内部(中
空部)に結像光学系を設ける必要がない。従って、中空
体の直径を容易に小さくすることができ、極めて小型の
ロータリーエンコーダーを提供することが可能になる。
〔実施例〕
第1図は本発明の第1実施例を示す斜視図である。
同図において、lは半導体レーザーであり、波長λの可
干渉光束(単色光)を放射する。2は半導体レーザーl
からの発散光束をxz面内で略平行光束に変換するコリ
メーターレンズ系である。コリメーターレンズ系は、例
えばアナモフィックレンズ等を使っており、xz面に垂
直な方向には収束状態で出射する。3は中空体、ここで
は円筒状の回転体であり、円筒の母線と平行な軸5を回
転軸として、矢印で示す方向に回転する。この回転体3
は、不図示のコネクタを介して、モーター等の駆動軸と
連結され、駆動軸の回転量などを検出する為の光学式ス
ケールとして使用される。また、軸5と駆動軸の中心軸
とは一致しており、回転体の中心軸と軸5も、はぼ一致
している。
回転体3は金属・ガラスあるいはプラスチック等の光を
反射する部材より成り、その側・面3oには回転体3の
回転方向に沿って、多数個のスリット30aがピッチP
で等間隔に並べである。従って、回転体3の側面30に
入射する光は、スリット30aを通過し、スリット30
a間の部分30bで反射される。
即ち、30aが透光部、30bが反射部となり、これら
透光部30aと反射部30bが、回転方向に沿って交互
に規則正しく並べられて格子を形成し、光学式スケール
を構成することになる。4は光電変換素子であり、フォ
トディテクターより成る。そして、光電変換素子4は、
その受光面4oに入射する光の強度に応じた電気信号を
出力する。
6及び7は半透鏡である。
第2図は、本発明第1の実施例の断面図であり、以後第
2図を用いて本発明の説明を行う。
半導体レーザーlを出射し、コリメーターレンズ系2に
より、略平行光束となった光は半透鏡6により、図中左
方へ一部反射され、回転体3の第1領域31へ入射され
る。
第1領域で反射された光は再び半透鏡6に達し、これを
通過した後、更に半透鏡7を透過し、第2、領域32へ
照射される。
回転体3の第1領域31の格子と第2領域32の格子の
、光軸12に沿った間隔d(以下「回転体の直径d」と
記す。)は、格子ピッチがP1波長がλとして、 dミN−(N=3) λ を満たすように設定されている。このように、回転体3
の直径dを設定することにより、回転体3の中空部に結
像光学系を設けることなく、回転体3の側面30の第1
a域31の格子の像を直接第2領域32の格子へ投影で
きる。ここで投影される格子像は、フーリエ像と呼ばれ
るものであり、光回折現象に伴う、格子の自己結像作用
により生じる。本実施例の回転体3は円筒状を成してい
る為、フーリエ像が多少湾曲し、コントラストが低下し
易いが、以下に示す条件を満たすように、半導体レーザ
ー11コリメーターレンズ系2、半透鏡6,7と回転体
3を構成すれば、実用上問題ない。
以上が第2図に示した紙面に平行な方向の光束に関する
説明であったが、紙面に垂直な方向の光束について以下
に示す。
第3図は本発明実施例の上面図である。
コリメーターレンズ系2を出射した光は、前述の通り第
2図紙部平行方向(xz面内)は、略平行光束となるよ
うになっていたが、第2図紙面垂直方向、即ち、第3図
紙部平行方向(xy面内)では光束は、回転体3の内面
に反射された後に略平行光束となるようになっている。
つまり、回転体3の反斜面からの距離が回転体3の反斜
面の曲率半径の%の点で、集光点を持つようになってい
る。
こうすることにより、回転体の円筒形状の反射部からの
反射光は、略平行光束となり、第2領域32へ向かうこ
とになる。
回転角度検出原理を第3図を用いて詳細に説明する。
半導体レーザーlからの光束はコリメーターレンズ系2
により回転体3の反斜面で反射された後に平行光束とな
る゛ように変換され、この光束で、回転体3の第1領域
31を照明する。この光束は第1領域31の格子で回折
され、第1領域31の格子から0次、±1次、±2次と
いった回折光が生じ、0次光及び±1次回折光の2つの
若しくは3つの光束同士の干渉により、領域31の格子
のフーリエ像が、回転体3の領域32の格子へ投影され
る。このフーリエ像の明暗のピッチは、領域31の格子
のピッチPと等しくなる。また、前述のように、このフ
ーリエ像は湾曲するが、この湾曲は、領域32の曲面に
沿って生じており、測定精度にはあまり影響しない。
第3図に示すように、回転体3が矢印100方向(CC
W方向:反時計回り)に回転しているとすると、フーリ
エ像は矢印110方向(CW力方向時計回り)に移動す
る。この時、フーリエ像が投影されている領域32の格
子は、矢印100方向へ移動している。従って、回転体
3が角度θ回転した時のフーリエ像と領域32の格子間
の相対的角度変化は2θとなり、格子ピッチの2倍の分
解能で回転角の測定が行える。
領域32の格子は領域31の格子のフーリエ像で照明さ
れ、領域32の格子で反射した光が、光電変換素子4の
受光面40(第3図では不図示)に入射する。光電変換
素子4は受光した光を電気信号に変換し、この信号、に
基づいて回転体3の回転角が測定される。本実施例のロ
ータリーエンコーダーでは、前述のように回転体3が角
度θ回転する時に、領域31の格子のフーリエ像と領域
32の格子が相対的に角度2θ回転するから、回転体3
のスリット3の総数がnであれば、回転体3の1回転当
たり、光電変換素子4から2n個の正弦波パルスが出力
される。
回転角の測定は、この正弦波パルスを順次計数すること
により行われる。また、光電変換素子4からの正弦波パ
ルスに基づいて、回転体4の回転速度を検出することが
出来る。
この様に円筒状回転体3内に結像光学系を必要としない
ので、その分団転体の小型化が可能である。
第4図は上記エンコーダーの使用例を示すもので、エン
コーダーを用いた駆動システムのシステム構成図である
。モータやアクチュエータ、内燃機関等の駆動源を有す
る駆動手段110の駆動出力部、あるいは駆動される物
体の移動部にはエンコーダー部111が接続され、回転
量や回転速度あるいは移厘 動量や移動部の駆動状態を検出する。エンコーダ一部1
11は第1図で示した構成により形成されている。この
エンコーダ一部111からの検出出力は、光電変換素子
4の出力をエンコーダ一部111内の不図示の周知のカ
ウンタによりパルスカウントされた結果の出力、即ちカ
ウンタ出力である。ここで指令手段113からは指令信
号が制御手′段へ送られる。指令手段113は、オペレ
ーターが駆動手段の駆動状態を直接制御できる周知の制
御盤(例えばキーボード)でも、記録された設定条件に
基づいて自動的に制御信号を送るメモリー手段でもよい
。制御手段112はエンコーダ一部111内部のカウン
タの出力と指令信号とを比較し、指令された回転角(あ
るいは回転速度)になるように駆動手段110に駆動信
号を伝達する。このようなフィードバック系を構成する
ことによって外部の影響を受けずに指令手段113で指
令された駆動状態を保つことができる。このような駆動
システムは、例えば工作機械、製造機械、産業用ロボッ
ト、計測機器、記録機器、更にはこれらに限らず駆動手
段れているものとする。
第5図(A)は第4図における駆動手段110とエンコ
ーダ一部111との接続部の状態を示す断面図である。
図中で3aは円筒状回転体3の底面に回転体3と1体形
成されて設けられた嵌合部、110aは駆動手段の駆動
出力部あるいは駆動される物体の移動部にあたる回転軸
である。又半導体レーザー1、光電変換素子4、半透鏡
6,7は固定された位置に設けられたユニットUの構成
要素として配置されている。この検出ヘッドであるユニ
ットUと円筒状回転体とは分離構造になっている。この
様に本実施例においては回転体3の底部に1体的に設け
られた嵌合部を回転軸に嵌合させて接続を行っている。
本実施例による円筒格子は直接被回転検出軸に取り付け
るための軸嵌合部材をプラスチック成形等で一体的に例
えば射出成形あるいは圧縮成形で形成する事が可能なた
め、回転検出の目盛りとなる格子面と嵌合部の同軸度及
び軸との嵌合精度を高い精度で保障することができ、回
転検出精度を高められる。当然のことながら取り付は部
材を不用とするため省スペース、低コスト化が容易であ
る。
第5図(B)(C)(D)はそれぞれ本発明の第2゜第
3.第4の本実施例における駆動手段110とエンコー
ダ一部111との接続部の状態を示す断面図である。以
下の説明では前の実施例のものと同様の部材には同じ符
番を冠する。又、第2.第3、第4実施例の他の構成、
動作、原理は第1実施例と同様であり、説明を省略する
第5図(B)の第2実施例では回転体3の内面に嵌合用
凹部を設けている。第5図(C)の第3実施1工 例ip転体3の嵌合部3aに嵌合用凸部を設け、これに
より嵌合を行っている。第5図(D)の第4実施例では
回転体3の外面の1部3dをそのまま嵌合部としたもの
である。いずれも嵌合部が回転体と1体として形成され
ており、第1実施例で述べた効果を同様に有する。
第6図は本発明の第5実施例を表わす上面図である。本
実施例の測定原理、動作は第1実施例と同様なので説明
を省略し、また、第3図と同様の上面図でのみ示す。第
5実施例の第1実施例との差異は、半導体レーザー1が
光をX方向から照射し半透鏡6′ はこの光をX方向に
反射し、又半透鏡7′ は領域32からの反射光をX方
向に反射する点である。
この様な配置にする事も可能である。又、他の差史ある
。この場合、半導体レーザーlの発光点(発散原点)か
ら半透鏡6′を経由した領域31の反射面までの距離(
光路長)が回転体3の反射面の曲率半径の略lとなる様
に配置する。これにより、領域31からの反射光はxy
面内で略平行となる。ただし、領域31がらの反射光束
は第4図紙面垂直方向(xy面内)では平行光束とはな
らないので、領域32で反射後半透鏡7′ を経由して
光電変換素子4に入射する光束は第1実施例と比較して
yz面内で発散する分、光量低下し、又、領域32上で
のフーリエ像のコントラストも低下する。これらは半導
体レーザー1の発散角を小さくするか、素子4までの光
路長を小さくする等して、影響がほとんど無い様にでき
る。
第7図により本発明の第6実施例を説明する。第6実施
例では円筒状回転体3′ に後述する様な反射型のV形
溝付円筒格子を用いている事と、半透鏡7が無い事、及
び領域32′ から斜めに出射する2つの光を2つの光
電変換素子4a、4bで受光して位相の異なる2相の正
弦波パルス出力を得ている点が第5実施例と異なる。
ここで、反射型V形溝付円筒格子について詳細説明する
。第8図は、その格子部を説明するための図である。
又、第9図、第1O図は、その格子の光線作用を説明す
るための図である。
308′ はv形の溝(以下V溝と呼ぶ)とV溝の間に
設けられた平面反射部、3b′  はV溝部で30b1
′及び30b −2’ はV溝3b’ を形成する2つ
の平面反射部である。
V溝3b’  は回転体3′ の内側面に―弁孝等間隔
にn個、円周方向にピッチP (rad)で配列しくn
P=2 yr rad) V溝3b′1個の幅はKP 
(rad)、又この1個のV溝を形成する2つの平面反
射部3b−1’  3b−2’  は各々%P (ra
d)の幅を有し、さらに各々の傾斜面はV溝底側角部と
円筒中心軸を結ぶ平面に対しθが45〈θ<90 (d
eg)の範囲の値をとり、本実施例ではθ=75 (d
eg)に設定されている。
次に第9図にて本発明のV溝反射格子の光学的作用につ
いて説明する。
円筒内に点光源0(ここでは半透鏡6′ が無い場合の
半導体レーザー1の発散原点の等偏位置)を設け、そこ
からの光線が反射面30a  、 30b−1’30b
−2’  へ入射した場合の光線追跡した結果が第9図
に示されていも光線If〜41は各II!’〜41!′
  に反射される。この図より理解される様に平面反射
部30a′  での反射光は円筒の半径方向に略平行光
束として出射し、平面反射部30b−1’ 30b−2
′ での反射光は他方向に出射する。さて第1θ図にお
いて第9図の光線作用を光が照射された領域31′ 全
体で説明する。上述の各面30a  、 30b −1
’、30b−2’  の反射角の関係及び回折の効果を
領域31’ 内で合わせて考えると各面による正反射光
%(0次光)はそれぞれlr、 2r、 3rとなり、
更に図に示した様に各1r、  2r、 3rの正反射
光それぞれを中心として±1次光(図面破線矢印)が発
生する。(高次回折光も生ずるが強度的には弱いので影
響は無いものと考えてよ(説明をはふく)各正反射光と
それを中心にして発生する±1次光で、それぞれフーリ
エ像ができるが、ここでは30a面の正反射光が1rと
、これを中心にして発生する±1次光により生ずるツー
エリ像を用いる。
ここでV溝面30b−1,30b−2の0次光2r。
3r及びそれに付随する±1次光が平面反射部30a面
での0次光及び±1次光の領域に重なり合う事はフーリ
エイメージの像のノイズの原因となる。
従ってV溝の角θは30aの平面部格子による±1次光
の回折光の領域にV溝部での±1次光が重なったり、お
互いの中心0次光により近づいたり、といったクロスオ
ーバーをおこなさい様に設定される必要がある。各±1
次光の中心0次光に対する角度をθ、(単位はdeg)
格子ピッチをP(単位はrad)光の波長をλとすれば λ sin θ1 =− となるので、前述クロスオーバーをおこさない為にθは
、 (但し、単位はdeg) で設定される必要がある。具体的には前述の様に45く
θ<90 (deg)の範囲の値をとるのが望ましい。
第7図にもどって、光源部lからの光束は半透鏡6によ
り円筒格子3に入射する。入射光束は第8図〜第1O図
で説明したように3方向に分離して進む事になるが、前
述の如(特に格子部30a  部の正反射光(0次光)
及び±1次光によるフーリエ像を用いれば先の実施例と
同様の作用で第2領域32′  へフーリエ像を結像す
る事が可能である。
さて、ここで第2領域32′ へ結像された明暗格子像
は第2領域格子部にて反射される事になるが、この時、
格子の回転に伴い明暗格子像が反射面30a’ 、 3
0b−1’ 、 30b−2’  に対し、選択的に入
射する事になる。反射面30b−1’ 、 30b−1
’  は中心が互いに1ピツチの区、即ちP/4ずれて
配列されているので、30b−1’の正反射光をフォト
ディテクタ4aで、又30b−2’の正反射光をフォー
トディテクタ4bで受光する事により互いに90°位相
差のついた2つの正弦波パルスが得られる。
この90°位相差のついた2つの正弦波パルス信号から
回転方向が検出され、又正弦波のピッチの1/4のカウ
ント用パルスが得られる。この検出された回転方向とカ
ウント用パルスを用いて周知のカウンタ装置により回転
方向も加味したカウント出力が得られる。この方法及び
これを行う装置についてはよく知られているのでここで
は説明を省略する。具体的に直径5 m mの円筒の内
側にV溝を500本形成すればこの装置で1回転400
0個のカウント用パルスが得られる。
実施例によれば、円筒格子をスリットにせず、V形溝を
形成して製作できるのでプラスチック射出成形もしくは
圧縮成形等の大量生産に適した加工方法により、(場合
によっては反射面に反射用膜をコーティングして)生産
が可能であるため、従来のフォトリソプロセスを用いた
加工方法に比べ低コスト化が容易である。
又、上述した様な設定にする事で互いに位相差のある2
つの正弦波パルス信号が容易に、かつ(普通の回折格子
を使った場合に比べ検出光量も多くできるので)確実に
得られるという利点も有する。
領域32′ からの前述2つの反射光をそれぞれミラー
によりZ方向へ折りまげる様にしても良い。
第11図に本発明の第7実施例の上面図を示す。
本実施例は、図の様にミラー7a、 7bによって領域
32′  のそれぞれ平面反射部30b−1’ 、30
b−2’からの反射光をZ方向に反射し、かつ領域32
′  の平面反射部30a  からの反射光も半透鏡7
Cを用いてZ方向に一部反射し、この3つの反射光それ
ぞれを検出して3相の位相の異なる正弦波パルス信号を
得ている点が、第6実施例と異なる。
第12図(A)(B)(C)にそれぞれ第11図におけ
るA−A断面図、B−B断面図、C−C断面図を示す。
平面反射部30b−1’ 、30b−2’ 、30a’
からの反射光はそれぞれ光電変換素子4a、  4b。
4Cによって検出される。
以下本実施例を説明する。上述の様な構成において、出
力信号の波形例を第13図(A)に示す。
CCW方向に回転した場合 光電変換素子4aの出力波形はa (CWのときはb)
光電変換素子4bの出力波形はb (cwのときはa)
光電変換素子4cの出力波形はc (CWのときもC)
のようになる。
本実施例によれば、格子がP (rad)回転したとき
、2周期の正弦波状の出力波形となり特にこの場合、出
力波形aとbとの位相関係が90°位相差となる為出力
信号a、 bを用いこれらを周知のコンパレータ回路を
通し、それぞれ第13図(B)の様に矩形波化し、さら
に各矩形波の立ち上がり及び立ち下がり部で第13図(
C)に示す様にパルス信号を得ることにより最終的にP
 (rad)の回転角で8パルス得る事が可能となる。
従って、中空体の回転方向に沿って設けた格子の数をn
とすれば、8Xn(パルス/1回転)の回転角度信号が
検出可能となる。
第13図では第8図の形状のV溝円角格子の出力波形を
示したが、この時V溝幅が理想的に1/2Pとならず6
/10 Pもしくは4/10 Pのごとく幅がやや狭(
なったり、もしくは広(なったりして1周に亘り加工さ
れてしまった場合、出力信号a、 bの位相差の関係も
正確に90° とはならず、多少ずれた値となってしま
う。このことは、最終的にパルス化した場合のパルス間
隔誤差となり精度劣下の原因となる。
そこで、この90°位相差の若干のズレを回路上で補正
する方法を述べる。
今、仮にV溝幅が円筒全周にわたり1/2 Pよりも広
めに加工された場合、素子4a、 4b、の出力ab′
間の位相差は90’以上となる。この時の波形を第14
図(A)のa′、b′  で示す。
そこで、出力aとCの振幅ゲインを調整して、両者の差
動出力信号C1を作り、同様に出力すとCの振幅ゲイン
調整を行って差動出力信号C2を作る。
この時の振幅ゲインの調整の程度により信号CIとC2
の位相差をa/ 、  b/  の位相差以下の任意の
値に変更可能である。よって、設計より広(なってしま
ったV溝の広さに応じて、振幅ゲイン調整を行えば常に
正確に90° に調整する事ができる。
信号Cと各信号  、b/  との差動出力としての信
号C1と02の位相差は、元の信号a′ とb′の位相
差より大きくする事はできない。従って、■溝を加工す
る場合、あらかじめやや大きめに作っておき、位相差に
誤差が発生すれば必ず位相差が90°より大4くなる様
にする。誤差が発生すればその誤差分だけ差動出力CI
、C2の位相差を出力a とb′ の位相差より小さ(
する様に振幅ゲイン調整を行う。
第15図は本装置において上述の差動出力を発生する為
の回路構成を示すブロック図である。140a。
140b、 1’40cはそれぞれ光電変換素子4a、
 4b。
4cからの出力信号の振幅ゲイン調整を行う為の振幅ゲ
イン調整回路、141a、  141bはそれぞれ振幅
ゲイン調整回路140a、 140bの出力の振幅ゲイ
ン調整回路141Cの出力との差動出力を発生する差動
増幅器142a、 142bはそれぞれ差動増幅器14
1a。
141bの出力、即ちCI、C2を第13図(B)に示
す様な2値化パルス信号(これをそれぞれCI’C2’
  とする)に変換するコンパレーターである。
出力CI、C2は周知の方法により、周期をより小さく
したカウント用パルス信号(第13図(C)に示した信
号)に変換される。これらは説明を省略する。
位相差の調整は、例えばオペレーターがCtとC2の波
形をオシロスコープ等で確認しながら振幅ゲイン調整回
路で各信号a’、b’c  の振幅ゲインを調整して9
0° に合わせる様にすれば良い。■溝を設計より小さ
く作る場合□には差動増幅器141a。
141bのかわりに加算器を用いれば良い。
この様に本実施例では3相の信号を取り、このうちの1
信号を用いて他の2信号の位相差を調整する様にしてい
るので、格子の作成誤差があっても、これを補正する事
が可能で、より正確な回転検出ができる。
第16図に本発明の第8実施例の上面図を示す。
本実施例は、第7実施例とは異なる格子を有する円筒状
回転体を用い、又ミラー7a、  7b、のかわりに半
透鏡7Cと同反射率の半透鏡7a’ 、 7’b’ を
用い、更に素子4a、 4b、 4cからの出力信号に
第7実施例と異なる信号処理を行う点を除けば構成は第
7実施例と同様であり、これら同様の点の説明は省略す
る。
第17図は同装置における円筒状回転体3′の格子の形
態を説明する為の図である。この回転体の形態は第8図
で説明したものに対し、■溝幅を先の1/2Pから2/
3Pとし、■溝と■溝の間に設けた平面30a′ の幅
を173P、又■溝を形成する2つの平面30b−1’
 、 30b−2’ の幅を一各々1/3Pずつとして
いる。
この様な格子において第7実施例と同様に素子4a。
4b、 4cにより光を受光した場合の各素子の出力信
号a、b’、c’ の波形例を第18図(A)に示す。
この場合、図の様に各出力a、b’、c  の出力信号
振幅はほぼ同振幅となり、さらに各2相間の位相関係は
ほぼ120°遅れ、もしくは進んだ状態となり、これら
各3相の信号を各々コンパレータを通して矩形波処理し
て3つの矩形パルス信号を作り(第18図(B))、さ
らに第18図(C)のごとく各矩形パルス信号の立上り
と立下りでパルス信号を発生する様にして、パルス化す
ることにより、p (rad)だけ円筒格子が回転する
と12パルス得られることになる。
従って、全格子数をnとするならば1回転で12 X 
n(パルス/1回転)の回転角信号が得られる。
従って、本発明の円筒格子の格子形状(第17図)によ
り3相信号の3つ全部を利用しカウント用パルスを増加
させて分解能を上げる事が可能となる。
第19図に上記処理を行う為の回路のブロック図を示す
。143a、  143b、  143cは、それぞれ
各素子からの出力a’、b″、Cの振・幅を増幅する振
幅増幅回路、144a、  144b、  144cは
それぞれ各振幅増幅回路143a、143b、143c
からの出力信号を第18図(B)の各出力aI  + 
 a2’ +  C3の様に矩形パルス信号として出力
するコンパレータ、145は各コンパレータからの出力
al  +a2a3 の立上り、立下りでパルスを発生
して第8図(C)に示すカウント用パルス信号CPを発
生するパルス発生回路である。パルス発生回路145は
方向判別も行い、方向信号DSを出力する。信号CPは
周知のカウンタにより方向信号DSを加味してカウント
され、これにより回転体3′の回転量が検出される。
以上のように、3相出力信号を用いる事により、従来の
2相出力信号による正弦波パルス信号の4倍周波数のパ
ルス信号よりも高分解能の6倍周波数パルス信号を得る
事が可能となる。
以上述べてきた各実施例では、中空体としての円筒状回
転体側が回転し、光源、光電変換素子のび ある側、即ちユニットキ側を固定としたが、逆にしても
良い。又6実絶倒において回転体と回転軸との接続は第
5図(A)〜(D)のいずれを用いても良いものとする
更に各実施例は第1実施例の様に必要に応じてコリメー
ターレンズを設けても良い。
中空体は円筒形のみに限られるものではなく、本発明の
原理を達成する任意の形状で良い。又V溝は非対称なV
形でもV形以外の形状でも良(、例えばV突起でも可能
である。
〔効果〕
以上述べてきた様に、本発明によれば中空体の内部へ結
像光学系を設ける必要がなく、中空体の小型化、製作の
容易化が実現可能となる。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明の第1実施例のロータリーエンコーダー
の斜視図、 第2図は同装置の断面図、 第3図は同装置の上面図、 第4図は同装置の使用例を示す説明図、第5図(A)(
B)(C)(D)はそれぞれ本発明の第1、第2、第3
、第4実施例のロータリーエンコーダーの駆動手段との
接続部の状態を示す断面図、 第6図は本発明の第5実施例のロータリーエンコーダー
の上面図、 第7図は本発明の第6実施例のロータリーエンコーダー
の上面図、 第8図は同装置の格子部の説明図、 第9図、第1θ図は同格子部の光線作用を説明するため
の説明図、 第11図は本発明の第7実施例のロータリーエンコーダ
ーの上面図、 第12図(A)(B)(C)はそれぞれ第11図におけ
るA−A断面図、B−B断面図、C−C断面図、第13
図(A)(B)(C)は同装置における各信号の波形例
、 第14図(A)(B)は同装置における位相補正の原理
を説明するための波形図、 第15図は同装置における回路構成を示すブロック図、 第16図は本発明の第8実施例のロータリーエンコーダ
ーの上面図、 第17図は同装置の格子部の説明図、 第18図(A)(B)(C)は同装置における各信号の
波形例、 第19図は同装置における回路構成を示すブロック図で
ある。 1・・・半導体レーザー 3.3’、3’・・・円筒状回転体 4.4a、 4b、 4c・・・光電変換素子6.6′
、7.7′・・・半透鏡 30a・・・スリット 30b・・・反射部 30a  ・・・平面反射部 3b’・・・V溝部 躬2図 第5図 第13図 回献5i1度 と 第14図 3″ 第 18図 回獣角度

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)中空体と、該中空体に回転検出方向に沿って配列
    された格子と、光を中空体内側より前記格子が形成され
    た第1領域に照射し、前記第1領域の格子において反射
    された光により前記中空体の前記第1領域とは異なる第
    2領域の格子へ前記第1領域の格子のフーリエ像を投影
    するための光照射手段と、前記第2領域の格子において
    反射された光を受光する光検出手段を有する事を特徴と
    するロータリーエンコーダー。
  2. (2)前記格子は前記中空体の内周面に周期的に配置さ
    れたV形の溝若しくは突起を有する事を特徴とする特許
    請求の範囲第1項記載のロータリーエンコーダー。
  3. (3)前記光検出手段は前記第2領域から異なる方向に
    出射する光束をそれぞれ受光する複数の素子を有する事
    を特徴とする特許請求の範囲第2項記載のロータリーエ
    ンコーダー。
  4. (4)前記光照射手段は前記第1領域に光を指向するた
    めの反射部材を有する事を特徴とする特許請求の範囲第
    1項記載のロータリーエンコーダー。
  5. (5)前記光検出手段は前記第2領域から出射する光を
    受光用素子の方向へ指向するための反射部材を有するこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項記載のロータリー
    エンコーダー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017223562A (ja) * 2016-06-16 2017-12-21 ミネベアミツミ株式会社 回転検出装置、モータ装置及び回転検出方法

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