JPH04128745U - 指圧器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 背中，腰等の身体の後ろ等の手の届き難い箇
所を一人で指圧出来るようにする。 【構成】 鈎状に湾曲した弾性アーム部の基端にグリッ
プ部２を備え、先端に指圧頭部３を備えている。指圧頭
部３は指圧曲面４を有し、その指圧曲面４は、グリップ
部２と指圧頭部３とを結ぶ直線Ｌよりも弾性アーム部１
の湾曲内方側に膨出する部位Ｗを有している。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は片手で把持して、主として背中等の身体の後ろ側を指圧する指圧器に 関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の指圧器では、背中等の身体の後ろの部分を一人で自由に指圧出来るもの がなかった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

そこで、本考案は上述の問題を解決した指圧器を提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上述の目的を達成するために、本考案に係る指圧器は、鈎状に湾曲した弾性ア ーム部の基端にグリップ部を備え、先端に指圧頭部を備えた指圧器であって、上 記指圧頭部は指圧曲面を有し、該指圧曲面が、上記グリップ部と上記指圧頭部と を結ぶ直線よりも上記弾性アーム部の湾曲内方側に膨出する部位を有するもので ある。

【０００５】

【作用】

グリップ部を手で把持して、指圧頭部を背中等の身体の後ろの部分に当接させ る。この状態で、グリップ部を基端方向に引けば、弾性アーム部が弾性変形しつ つ指圧頭部にて指圧出来る。この指圧力を安定した一定の大きさとすることが可 能となる。そして、グリップ部を引く力を加減すれば、指圧力を加減出来る。

【０００６】

【実施例】

以下、実施例を示す図面に基づき本考案を詳説する。

【０００７】 図１は、本考案に係る指圧器の一実施例を示し、この指圧器は、鈎状に湾曲し た弾性アーム部１の基端にグリップ部２を備え、先端に指圧頭部３を備えている 。

【０００８】 そして、指圧頭部３は指圧曲面４を有し、該指圧曲面４は、グリップ部２と指 圧頭部３とを結ぶ直線Ｌ───即ち、グリップ部２の中心付近と指圧頭部３の指 圧曲面４の中心付近とを通る直線───と、弾性アーム部１の湾曲と、に囲まれ た部分の内方側に膨出する部位Ｗを有している。

【０００９】 また、図２の断面図で示すように、弾性アーム部１は金属棒等の弾性体から成 るアーム部材５と、ビニールチューブ等から成り該アーム部材５の外周面を被覆 する管状のカバー６と、から構成されている。

【００１０】 また、指圧頭部３は、指圧曲面４を有する中空状の指圧本体７と、該指圧頭部 ３の外側面───即ち指圧曲面４と反対の面───に開口する凹窪部８を施蓋す る蓋板９（図３参照）と、から成る。

【００１１】 さらに、指圧本体７の基端部の端面中心には、凹窪部８と外部とを連通して弾 性アーム部１のアーム部材５を先端方向に延伸した先端裸部11の径よりも僅かに 大なる径の孔が貫設され、その孔にアーム部材５の先端部が挿入されてＣリング ，Ｅリング等の止め輪にて抜け止めされている。

【００１２】 即ち、先端裸部11の先端部外周面に溝が形成されており、その溝に止め輪10が 嵌着されている。

【００１３】 さらに、先端裸部11は、指圧本体７の基端部の孔に接着剤等にて接着固定され ている。

【００１４】 なお、弾性アーム部２は、カバー６を設けずアーム部材５のみから成るものと するも好ましい。

【００１５】 次に、図４の斜視断面図に示すように、グリップ部２は、溝部13，13を有する 互いに面対称な左右のグリップ部材２ａ，２ｂを貼り合わせて形成されたもので あり、弾性アーム部１のアーム部材５を基端方向に延伸した基端裸部12をサンド イッチ状に挟んでいる。

【００１６】 即ち、基端裸部12は、その中間部に偏平部14，14がプレス加工等で形成されて おり、また、溝部13，13は基端裸部12を外嵌状に挟むための保持溝部15，15を有 し、該保持溝部15，15はグリップ部材２ａ，２ｂを貼り合わせた状態では、基端 裸部12と同形状かつ基端裸部12よりも僅かに大なる空洞となる。

【００１７】 そして、保持溝部15，15に基端裸部12が挟まれた状態では、図５の断面図に示 すように偏平部14，14が保持溝部15，15によって回転不可能に保持され、かつ、 抜け止めされている。

【００１８】 しかして、この実施例に指圧器を使用するには、まず、グリップ部２を片手で 把持して、指圧頭部３の指圧曲面４を、背中等の身体の後ろの箇所に当接させる 。

【００１９】 そして、グリップ部２を基端方向に引くことにより弾性アーム部１が弾性変形 しつつ指圧することが出来、引く強さを加減することにより指圧の強さを適宜変 化させることが出来る。この時、引く手が少々振れても、弾性アーム部１の上記 弾性変形にて平均的な力を身体の指圧部位に加えることが可能である。

【００２０】 次に、図６は本考案に係る別の実施例を示し、この実施例では、指圧頭部３の 指圧曲面４上の頂点付近に、内方へ膨出する小突部16が形成されている。

【００２１】 なお、本考案は上記実施例に限定されず、本考案の要旨を逸脱しない範囲内で 設計変更自由であり、例えば、指圧頭部３の指圧曲面４上に複数の小突部をイボ 状に形成するも好ましい。

【００２２】

【考案の効果】

本考案は、上述の如く構成されるので、次に記載する効果を奏する。

【００２３】 背中，腰等の手の届き難い箇所を、一人で指圧出来、指圧力を加減し易く、か つ、力も加え易く、平均的な力を加え得る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す側面図である。

【図２】要部断面図である。

【図３】指圧頭部を示す斜視図である。

【図４】グリップ部を示す分解図である。

【図５】要部横断面図である。

【図６】他の実施例を示す側面図である。

【符号の説明】

１ 弾性アーム部 ２ グリップ部 ３ 指圧頭部 ４ 指圧曲面 Ｌ 直線 Ｗ 膨出する部位

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 鈎状に湾曲した弾性アーム部１の基端に
   グリップ部２を備え、先端に指圧頭部３を備えた指圧器
   であって、上記指圧頭部３は指圧曲面４を有し、該指圧
   曲面４が、上記グリップ部２と上記指圧頭部３とを結ぶ
   直線Ｌよりも上記弾性アーム部１の湾曲内方側に膨出す
   る部位Ｗを有することを特徴とする指圧器。