JPH0317862Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本案は手に持つて患部を部分的或は局部的に押
圧する指圧具に関するものである。

（従来技術及びその問題点） 従来この種の指圧具は棒の先端に押圧球を固定
し、この指圧球を肩などの患部に当てて叩いた
り、多数の突起物の突設した指圧具を患部に押圧
するなどしているが、何れも患部に押圧する押圧
球などは固定されてあるため指圧具を移動させる
ときには押圧球と皮膚面が擦れて移動性が悪く指
圧効果が効果的でないのみならず、皮膚等を傷付
けたりする欠点がある。

（問題点を解決するための手段） 本案は以上ような従来指圧具の欠点を解消すべ
く研究されたもので、操作棒の先端部を直角に屈
曲して軸部を形成し、この軸部に楕円或は球状の
揉み球を回転自在に設けると共に、揉み球の先端
に一部が突出する小径の指圧球を全方向に回転自
在なるよう嵌挿することにより、比較的広い範囲
の部分的な揉み治療は揉み球を転動させて行い、
局部的な患部は小径の指圧球を患部を転動しなが
ら押圧して指圧効果を高めると共に皮膚面を傷つ
けたりすることの無い安全な揉み具を提供できる
ことが分かつた。

本案を図示の実施例によつて説明すると、先端
部を直角方向に屈曲して軸部７′を形成した操作
棒７と、この軸部７′に回転自在に設けた楕円状
の揉み球１と、揉み球１の先端に一部が突出し全
方向に回転自在なるように嵌挿した小径の指圧球
２とよりなるが、 操作棒７は先端部をＵ字型に屈曲して軸部７′
を形成し、操作棒７の軸線上に揉み球１の中心部
が位置するようにする、軸部７′の先端部は揉み
球１に穿設した嵌挿孔４に嵌着した座板６と軸受
棒８に回転自在に軸承され、中間には抜け止めピ
ン１０が設けてある。

指圧球２の嵌挿手段は先ず揉み球１の長軸方向
の中心に先端が内方に狭くなつている玉受け部３
を有する前述の嵌挿孔４を穿設し、この嵌挿孔４
に指圧球２を挿入し玉受け部３に位置させて指圧
球２の抜け出しを防止し、指圧球２の先端部は玉
受け部３より部分的に外方に突出させると共に、
該指圧球２が全方向に回転自在なるようにベアリ
ング５を介して座板６を嵌着する。

尚指圧球２の嵌挿手段、操作棒７の揉み球１へ
の回転自在な取付手段は他の手段でも良い。

又揉み球１は球状でも良い。図中９は握りであ
る。

（作用） 本案は以上の如く具現されるもので、これを使
用するには比較的広い範囲の部分的な揉み治療の
場合は、握り９をもつて操作棒７の先端の揉み球
１の周面を患部に当て押圧しながら前後動させれ
ば良い。

又局部的な患部を指圧する場合は操作棒７或は
揉み球１を持つて、小径の指圧球２を患部に転動
しながら押圧すれば良い。

（効果） 本案は叙上の如く操作棒７の先端部を直角方向
に屈曲して軸部７′を形成し、この軸部７′に断面
が円状の揉み球１を回転自在に設けると共に、揉
み球１の先端に小径の一部が突出する指圧球２を
全方向に回転自在となるよう嵌挿してあるので、
比較的広い範囲の部分的な揉み治療の場合は、揉
み球１の周面を患部に当て操作棒７を前後動させ
れば、揉み球は患部を転動し、患部全体を揉むこ
とができる。

又局部的な患部を指圧する場合は操作棒７或は
揉み球１を持つて、小径の指圧球２を患部に転動
しながら押圧すれば局部的な揉み治療ができる。

このように患部の位置或は病状などにより揉み
球１と指圧球２を使いわけて使用することがで
き、治療効果を高めることができ、而も揉み球も
指圧球も転動するので皮膚をいためたり衣服をい
ためたりすること無く快適な揉み、指圧治療を行
うことができる。

【図面の簡単な説明】

図は本案指圧具の断面図である。 １は揉み球、２は指圧球、３は玉受け部、４は
嵌挿孔、５はベアリング、６は座板、７は操作
棒、７′は軸部、８は軸受棒。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 操作棒７の先端部を直角方向に屈曲して軸部
   ７′を形成し、この軸部７′に断面が円状の揉み球
   １を回転自在に設けると共に、揉み球１の先端に
   小径の一部が突出する指圧球２を全方向に回転自
   在となるよう嵌挿した揉み具。