JPH0412983Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】

本考案は円錐形あんま器に関する。

【従来の技術とその課題】

身体の所要部位に当接あるいは押圧して肩凝り
等を直すのに使用するためのあんま器は、すでに
各種のものが提供されているが、円錐形であつて
かつ底面に開口する空洞を有する簡単な構成であ
つて、把持して使用するのに便利であるとともに
直接肩、腰等に当てて使用するのに便利なように
工夫したものは提供されていない。

【課題を解決するための手段】

本考案の構成は次のとおりである。 １は底面２と斜辺３との角度を約51度にした中
実の木製円錐形体であつて、その周面は外方に向
かつて少し膨出湾曲し、底面２は内方に向かつて
弧状に少し窪んでいる。 ４は先鋭ではない丸形頂部、５は底面２に開口
させて設けた空洞であつて、この空洞５は、大人
の親指頭部を容易に抜き差しできる程度の径と深
さを有し、かつ、空洞内奥面６は大人の親指頭部
面がフイツトする丸形面としている。

【作用】

木製円錐形体を空洞に親指を入れて把持し、肩
等身体の所要の部位を丸形頂部によりあるいは周
面により、適宜押圧することによつて、さらにま
た、仰向けに寝た状態で首筋、肩、背中、腰等身
体の所要の部位に丸形頂部が当接するように設置
して押圧することにより、所要のあんまを簡単か
つ効果的にすることができる。

【実施例】

以下図示の実施例について説明する。 １はみず木を加工して得た中実の木製円錐形体
で、底面２と斜辺３とがなす角度を約51度（正確
には51°51′）に形成してある。この円錐形体１の
頂部は先鋭ではなく丸形頂部４をなすとともに、
周面は外方に向かつて少し膨出湾曲し、また、底
面２は内方に向かつて弧状に少し窪んでいる。 ５は円錐形体１の中央に設けた空洞で、底面２
に開口している。この空洞５は大人の親指頭部を
容易に抜き指しできる径と深さを有し、かつその
空洞内奥面６を親指頭部面がフイツトする丸形面
にしている。 本考案あんま器は、第３図に示すように、空洞
５に親指を入れて把持し、肩等身体の所要の部位
を丸形頂部４によつて、あるいは膨出湾曲する周
面によつて、適宜押圧することにより、あるいは
また、仰向けに寝た状態で首筋、肩、背中、腰等
身体の所要の部位に丸形頂部４が当接するように
設置して当該部位を押圧することにより、所要の
あんまを行うものである。

【考案の効果】

以上述べたことから明らかなように本考案によ
れば、次の効果を奏する。 空洞に親指を入れて把持し、肩等身体の所要の
部位を丸形頂部によつて、あるいは周面により、
適宜押圧することにより、あるいはまた、仰向け
に寝た状態で首筋、肩、背中、腰等身体の所要の
部位に丸形頂部が当接するように設置して当該部
位を押圧することにより、所要のあんまを簡単か
つ効果的にすることができる。 円錐形体が木製であつて、頂部が丸形であり、
かつ、底面と斜辺とがなす角度を約51度に設定す
るとともに周面を外方に向かつて少し膨出湾曲さ
せているので、身体の当該部位を常に球面状に押
圧でき、鋭角とか線状に押圧することがないから
極端に刺激的になるおそれがなく安全である。 また、空洞が開口する円錐形体の底面を内方に
向かつて弧状に少し窪ませているから、空洞に親
指頭部を挿入して全体を把持するのに好都合であ
る。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すもので、第１図は
縦断面図、第２図は斜視図、第３図及び第４図は
使用状態の斜視図である。 １……円錐形体、２……底面、３……斜辺、４
……丸形頂部、５……空洞、６……空洞内奥面。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 底面と斜辺とがなす角度を約51度にした中実の
   木製円錐形体であつて、その頂部を丸形頂部とす
   るとともに、中央には底面に開口しかつ大人の親
   指頭部を容易に抜き差しできる径と深さにした空
   洞を設け、さらに、周面を外方に向かつて少し膨
   出湾曲させるとともに、底面を内方に向かつて弧
   状に少し窪ませてなることを特徴とする円錐形あ
   んま器。