JPH04128365U - タイムレコーダにおけるタイムカードのガイド装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】 プリンタヘッド５の移動範囲内に位置するタ
イムカード３の案内溝４のうち上記スタート位置と反対
側の案内溝４を可動ガイド１６によって形成し、該可動
ガイド１６をプリンタヘッド５と同じ方向で且つ上記案
内溝４に連続する案内位置Ｐから移動中のプリンタヘッ
ド５に押されて退避位置Ｑに移動する。 【効果】 可動ガイド１６はタイムカード３の挿入溝の
一方にのみ配置されるので、退避移動させる力は小さく
て済む。可動ガイド１６を特別の駆動手段によって駆動
する必要がない。したがって、プリンタヘッド５を駆動
する一個の電動モータ１２で可動ガイド１６を駆動で
き、装置構造が単純となり、小形化、低コスト化が可能
となる。さらに、退避移動させることによりタイムカー
ド３の全幅にわたってプリンタヘッド５による印字が可
能となる。

Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】

本考案は、タイムレコーダにより印字されるタイムカードの挿入を案内すると ともに、印字時には案内位置から退避する可動ガイドを備えたタイムカードのガ イド装置に関する。

【０００２】

【従来技術とその問題点】

一般にタイムレコーダにはプリンタヘッドが装設され、タイムカードに日付、 出勤時刻、退出時刻等を印字することが行なわれている。ところで、タイムカー ドは繰り返し使用しているうちに、とくに下端部分が反りや曲げの変形が生じる ため、通常の場合タイムレコーダ本体に挿入された後、タイムカードの両側縁を ガイドする案内溝によって案内されている。タイムカードが所定の位置で停止し た後、プリンタヘッドがタイムカードを横切り移動して所定の位置に印字してい た。

【０００３】 ところで、特に、タイムカードの右側部の印字時においてタイムカードの案内 溝がプリンタヘッドの移動の障害となるため、従来は図３及び図４(a) (b) のよ うに、タイムカード２０の案内溝２１の一部（中間部）を可動式とし、可動ガイ ド２２をプリンタヘッド２３の印字作動に伴なって左右に移動するように構成し ていた。可動ガイド２２が図３において左側に位置しているときは、右側のガイ ド部２２ａがタイムカード２０の右側縁を案内し、右側に位置しているときは、 左側のガイド部２２ｂがタイムカード２０の左側縁を案内する。

【０００４】 しかしながら、従来の可動ガイド２２は図示したように下向きコ字形で大型で あったため、このような大型の可動ガイドを移動させるためには、プリンタヘッ ド２３の駆動装置のほかに特別の駆動装置が必要となっていた。ところが、低コ ストのタイムレコーダにおいては、出力の大きなモータや複数のモータを使用す ることはできない。したがって、この点の解決が望まれていた。

【０００５】

【考案の目的】

本考案は前記問題点を解消し、プリンタヘッドの作動と可動ガイドの移動とを 一個の電動モータによって駆動することができるタイムレコーダにおけるタイム カードのガイド装置を提案することをその目的とする。

【０００６】

【目的を達成するための手段】

前記目的を達成するため、本考案に係るタイムレコーダにおけるタイムカード のガイド装置は、タイムレコーダ本体に挿入されたタイムカードの両側縁をガイ ドする案内溝を形成するとともに、プリンタヘッドがスタート位置からタイムカ ードを横切る方向に往復動して印字するタイムレコーダにおいて、上記プリンタ ヘッドの移動範囲内に位置する案内溝のうち上記スタート位置と反対側の案内溝 を可動ガイドによって形成し、該可動ガイドをプリンタヘッドと同じ移動方向で 且つ上記案内溝に連続する案内位置と該案内位置から退避する退避位置との間を 移動可能にするとともに、上記案内位置側に付勢し、上記プリンタヘッドの往動 時に可動ガイドを押圧して上記退避位置に移動させることを特徴とする。

【０００７】

【考案の作用、効果】

前記構成によれば、被印字時には可動ガイドはタイムカードの挿入溝の一部を 構成しているため、挿入されたタイムカードの一側端縁を案内され、タイムカー ドの挿入は確実に行なわれる。したがって、タイムカードが斜めに挿入されても 、可動ガイドによってその姿勢が矯正され、正しい姿勢で挿入される。なお、ス タート位置側においては、タイムカードはプリンタヘッドの表面と案内縁とによ り案内される。

【０００８】 印字時にはプリンタヘッドがスタート位置から往動するので、その移動途中で 可動ガイドに係合し、これを押圧して上記退避位置に移動させる。このため、プ リンタヘッドによる印字は確実に行なわれる。印字終了後にプリンタヘッドが復 動すると、可動ガイドはバネによって元の位置に復帰移動し、次のタイムカード の挿入を案内する。

【０００９】 したがって、上述のタイムカードのガイド装置によれば、可動ガイドはタイム カードの挿入溝の一方にのみ配置されるので、これを退避移動させる力は小さく て済む。したがって、プリンタヘッドを駆動する一個の電動モータによって可動 ガイドも駆動できる。また、可動ガイドを特別の駆動手段によって駆動する必要 がないので、装置構造が単純となり、小形化、低コスト化が可能となる。さらに 、退避移動させることによりタイムカードの全幅にわたってプリンタヘッドによ る印字が可能となる。

【００１０】

【実施例】

以下、図面によって本考案の実施例について説明する。図１及び図２において 符号１は本考案に係るタイムレコーダ本体を構成する枠体で、該枠体１の前壁部 には上端に開口した挿入部２が形成され、該挿入部２の両側にはタイムカード３ の両側縁を案内する断面コ字形の案内溝４が上下方向に形成されている。上記案 内溝４に案内されたタイムカード３に対しプリンタヘッド５により印字が行なわ れる。

【００１１】 プリンタヘッド５はタイムレコーダ本体の枠体１の両側壁に固定されたガイド ロッド７、８に沿って往復動可能に配置され、その印字部はタイムカード３の表 面に臨んでいる。そして、枠体１には支持板６が固定され、該支持板６には送り 歯車９が、また送り歯車９には溝付きの送りベルト１０が張設され、該送りベル トにプリンタヘッド５の下部が固定されている。一方の送り歯車９は電動モータ １２の出力軸に固定された歯車１３に噛合している。電動モータ１２を正逆転さ せて送りベルト１０を左右に動かすことにより、プリンタヘッド５をスタート位 置からタイムカード３の表面に沿って横切る方向に往復動させ、往動したプリン タヘッド５は設定されたプログラムに従ってタイムカード３に印字すべき所定位 置で停止し、印字動作をした後にスタート位置に復帰移動する。

【００１２】 上述のように、案内溝４は上下方向に形成されているのに対し、プリンタヘッ ド５は左右の横切り方向に移動するので、案内溝４の一部はプリンタヘッド５の 移動の障害となる。そこで、上記プリンタヘッド５の移動範囲内に位置する案内 溝４のうち中間部分のスタート位置側には、プリンタヘッド５の移動の障害とな らないように、棒状の案内縁１５が形成されている。この部分はタイムカード３ の側端面のみを案内するが、しかし、スタート位置にあるプリンタヘッド５の表 面がタイムカード３の表面を案内してタイムカード３の下端が下部案内溝４に導 入されるように案内する。これに対し、スタート位置側に対して離間する側は、 可動ガイド１６によって構成している。可動ガイド１６は断面Ｌ字形で、枠体１ の前壁とともにコ字形の案内溝４を成す。また、上記枠体１に形成された案内溝 ４に連続してタイムカード３を案内する案内位置Ｐと、該案内位置Ｐから退避し てプリンタヘッド５の印字を可能にする退避位置Ｑとの間をプリンタヘッド５と 同じ移動方向に移動できるように、可動ガイド１６はプリンタヘッド５の移動を 案内するガイドロッド７に支持されている。また、可動ガイド１６はバネ１７に より上記案内位置Ｐ側に付勢されている。このように、可動ガイド１６はプリン タヘッド５の移動範囲内に位置するとともに、プリンタヘッド５と同じガイドロ ッド７に支持されているので、プリンタヘッド５は往動時に可動ガイド１６に係 合し、さらに押圧して可動ガイド１６をバネ１７に抗して退避位置Ｑに移動させ る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係るタイムレコーダのタイムカードの
ガイド装置の正面図である。

【図２】上記ガイド装置の要部の斜視図である。

【図３】従来のガイド装置の送り機構の要部の断面図で
ある。

【図４】(a) (b) はそれぞれ図３のＸーＸ線、ＹーＹ線
上の断面図である。

【符号の説明】

３ タイムカード ４ 案内溝 ５ プリンタヘッド ６ インクリボン １６ 可動ガイド Ｐ 案内位置 Ｑ 退避位置

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 タイムレコーダ本体に挿入されたタイム
   カードの両側縁をガイドする案内溝を形成するととも
   に、プリンタヘッドがスタート位置からタイムカードを
   横切る方向に往復動して印字するタイムレコーダにおい
   て、上記プリンタヘッドの移動範囲内に位置する案内溝
   のうち上記スタート位置と反対側の案内溝を可動ガイド
   によって形成し、該可動ガイドをプリンタヘッドと同じ
   移動方向で且つ上記案内溝に連続する案内位置と該案内
   位置から退避する退避位置との間を移動可能にするとと
   もに、上記案内位置側に付勢し、上記プリンタヘッドの
   往動時に可動ガイドを押圧して上記退避位置に移動させ
   ることを特徴とするタイムレコーダにおけるタイムカー
   ドのガイド装置。 【０００１】