JPH041276A

JPH041276A - 隠蔽性塗料

Info

Publication number: JPH041276A
Application number: JP2102322A
Authority: JP
Inventors: Osamu Murai; 修村井; Takeya Sakai; 酒井　武也
Original assignee: Kao Corp
Current assignee: Kao Corp
Priority date: 1990-04-17
Filing date: 1990-04-17
Publication date: 1992-01-06

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、隠蔽性塗料及びカバーシートに関し、更に詳
しくは、郵便はがき等の紙片の表面の少なくとも一部分
を見ることができないように隠蔽することが可能なカバ
ーシート、及びこのカバーシート等に用いる隠蔽性塗料
に関する。

〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕近年、
銀行の預金残高の通知等の秘密事項を記載した郵便物に
おいて、秘密事項の記載欄を郵送中は隠しておき、正規
の受は取り人が簡単にその内容をみることができるよう
に、簡単に剥離可能なカバーシートを用いた郵便はがき
が開発されている（実開平１−６７０７５号、実公昭５
４−３７８９号、特開昭６４−３６４９０号、特開昭６
４３６４９１号、特開昭６４−７７５９２号公報等）。

カバーシートに用いる隠蔽性のあるシートとしては、従
来不透明顔料含有塗液をコートしたコート紙などの不透
明な洋紙類が用いられてきたが、隠蔽性は不十分であっ
た。隠蔽性を上げる試みとしては不透明顔料の添加量を
増す、隠蔽性のある着色剤を用いる、あるいはアルミ箔
の積層等があるが、それぞれ性能不十分、裏うつりかす
る、コストアップ等の問題があり、より効果的な隠蔽塗
料の開発が望まれていた。

〔課題を解決するための手段〕

本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意研究の結果、
合成樹脂エマルションを含む組成物を機械的に発泡させ
て得られるムース状の発泡体からなる塗料を塗布するこ
とにより飛躍的に隠蔽力が向上することを見出し本発明
を完成するに到った。

即ち、本発明は、合成樹脂エマルションを含む組成物を
機械的に発泡させて得られる発泡体からなることを特徴
とする隠蔽性塗料、及びこの隠蔽性塗料からなる隠蔽層
を有することを特徴とするカバーシートを提供するもの
である。

以下、本発明の隠蔽性塗料について詳細に記す。

本発明で使用される合成樹脂エマルションとしてはポリ
ビニル系エマルション、ポリウレタン系エマルション、
ポリエステル系エマルション等、いずれであっても良い
が、中でもポリビニル系エマルションが製造が容易であ
り好ましい。このポリビニル系エマルションは乳化重合
法を始めとする公知のいずれの重合法を用いたものでも
良いが、発泡剤無添加でも容易に機械発泡でき、さらに
生成発泡体の泡の粒径が小さく、隠蔽力が高く、かつ、
泡安定性が良好なことから、特開昭６２−２４１９０１
号公報に示される転相法を用いて製造される粒径５０〜
３００人の自己分散型樹脂エマルションを用いるのが最
も好ましい。

ここで転相法とは、塩生成基又はポリアルキレンオキサ
イド基を有する重合可能な二重結合を有する単量体０．
５〜６０重量％と、それと共重合し得る重合可能な二重
結合を有する単量体９９．５〜４０重量％とを、アルコ
ール系及び／又はケトン系溶剤中で溶液重合を行い均質
な共重合体を得、次にこの共重合体に、必要に応じ中和
剤を加え塩生成基をイオン化し、続いて水を加えた後ア
ルコール系及び／又はケトン系溶剤を留去し水相へ転相
する方法のことをいう。

この様にして得られた粒子径５０〜３００人の超微粒子
のエマルションは透明乃至半透明のコロイド分散体で、
レーザー光照射でチンダル現象が認められる。

樹脂エマルションの粒径が５０人未満のものは親水基を
多く含み乾燥性が劣る。また３００人を越えたものでは
発泡時、微細な泡が出来にくいため好ましくない。

上記の転相法に用いられる塩生成基又はポリアルキレン
オキサイド基を有し重合可能な二重結合を有する単量体
としては、アニオン性単量体、カチオン性単量体、両性
単量体、ノニオン性単量体等がある。更に詳しくはアニ
オン性単量体としては、アクリル酸、メタクリル酸、イ
タコン酸、マレイン酸等の不飽和カルボン酸モノマー、
スチレンスルホン酸、２−アクリルアミド−２−メチル
プロパンスルホン酸等の不飽和スルホン酸モノマー及び
その塩、ビニルホスホン酸、ビニルホスフェート、アシ
ンドホスホキシエチル（メタ）アクリレート等の不飽和
リン酸モノマーがあり、カチオン性単量体としては、不
飽和３級アミン含有モノマー等があり、ノニオン性単量
体としては、不飽和カルボン酸七ツマ−とポリオキシア
ルキレングリコール又は低級アルコールのポリオキシア
ルキレンオキシド付加物とのエステル類、あるいはアリ
ルグリシジルエーテル又は不飽和カルボン酸七ツマ−の
グリシジルエーテルとポリオキシアルキレングリコール
又は低級アルコールのポリオキシアルキレンオキシド付
加物との反応物等があり、両性単量体としては、Ｎ　−
（３−スルホプロピル）−Ｎ−メタクリル酸イソブチル
−Ｎ、Ｎ−ジメチルアンモニウムベタイン２．Ｎ　−（
３−スルホプロピル）−Ｎ−メタクロリルアミドプロピ
ルーＮ、　Ｎ−ジメチルアンモニウムベタイン、１−（
３−スルホプロピル）−２−ビニルピリジニウムベタイ
ン等がある。

また上記の転相法に用いられる塩生成基又はポリオキシ
アルキレン基を有する重合可能な二重結合を有する単量
体と共重合しうる単量体としては、アクリル酸メチル、
アクリル酸エチル、アクリル酸ｎ−ブチル、アクリル酸
２−エチルヘキシル、アクリル酸ドデシル、メタクリル
酸メチル、メタクリル酸イソブチル等の（メタ）アクリ
ル酸エステル類、スチレン、ビニルトルエンなどのスチ
レン系モノマー、アクリル酸ヒドロキシエチル、アクリ
ル酸ヒドロキシプロピルなどのヒドロキシ基含有モノマ
ー、Ｎ−メチロール（メタ）アクリルアミド、Ｎ−ブト
キシメチル（メタ）アクリルアミドなどのＮ−置換（メ
タ）アクリル糸上ツマ−、アクリル酸グリシジル、メタ
クリル酸グリシジルなどのエポキシ基含有モノマー、並
びにアクリロニトリルなどの１種又は２種以上から選択
することができる。

本発明に用いられる合成樹脂エマルションの固形分濃度
は２０〜３０重量％が好ましい。

本発明の合成樹脂エマルションを含む組成物中には上記
の合成樹脂エマルション以外に、本発明の目的を損わな
い範囲で必要に応じて、水性塗料組成物のバインダーと
して使用される樹脂エマルション、水溶性樹脂、ヒドロ
キシエチルセルロース、ポリビニルアルコール、でん粉
等の被膜形成性ポリマー、カオリン、クレータルク、酸
化チタン、炭酸カルシウム等の不透明顔料、起泡助剤、
粘度調整剤、整泡剤、架橋剤、分散剤、さらには着色剤
、充填剤、老化防止剤、防カビ剤、難燃剤等を配合する
ことができる。

このようにして得られる合成樹脂エマルションを含む組
成物を、公知の方法により機械的に発泡させ、均一で微
細な気泡を有する発泡体とする。なお、この発泡に機械
的撹拌を用いるのが一般的であるが、その発泡機の種類
は特に限定されない。気泡の混入量及び大きさについて
は気体のエマルションへの送入量、エマルションの粘度
、撹拌速度等によって調製され、発泡倍率は一般に１．
５〜１０倍が好ましい。

このようにして発泡させた発泡体からなる隠蔽性塗料を
カバーシート用紙上に塗布、流延あるいは吹きつけた後
乾燥することによって水が除去され、均一で微細な気泡
を有する本発明のカバーシートが得られる。乾燥温度は
通常６０〜１６０°Ｃ１好ましくは１００〜１４０″Ｃ
であり、エマルションが熱硬化性ポリマーの場合は、さ
らに必要な熱処理を行えばよい。

又、樹脂のガラス転移温度（Ｔｇ）が低く、加熱時に減
粘して破泡するような場合は、エマルション温度が上昇
するとゲル化性能を示す、曇点が０〜１００°Ｃで、分
子量が１０００以上のオルガノポリシロキサン−ポリオ
キシアルキレン共重合体、フェノール又はアルキルフェ
ノールのホルマリン縮金物のポリオキシアルキレン付加
物等のいわゆる感熱ゲル化剤を用いれば有効な場合もあ
る。

〔実施例］本発明を以下の実施例で詳細に説明するが、本発明はこ
れら実施例になんら限定されるものではない。

尚、以下の実施例で用いた本発明に係わる転相法による
自己分散型樹脂エマルション及び乳化重合法によるビニ
ル樹脂エマルションの構成モノマー組成及び平均粒子径
を次の表１に示す。

表　　　　１注）　ｔ−ＢＭＡ　　；イソブチルメタクリレート聞＾
；メチルメタクリレート２−ＥＥＩＡ　　；　２−エチルへキシルアクリレート
Ｓｔ−スチレンｎ−ＢＡ　　；ｎ−ブチルアクリレートＡＡ　　　ｉア
クリル酸ガＡＡ　　　ｉメタクリル酸転相法により合成したエマルション１〜３は中和剤とし
てトリエチルアミンを使用し、又、乳化重合法で合成し
たエマルション４は乳化剤としてアルキルベンゼンスル
ホン酸ソーダを使用した。

実施例１〜４表２に示したエマルション組成物をステンレスビーカー
に入れ、Ｔ、に、オートホモミキサー（特殊機化工業型
）を用い３５００　ｒｐｍで１分間撹拌して発泡体を得
、これを文字が印刷されたコート紙上にバーコーターを
用いて厚さ１００μで塗布し、熱風乾燥機（１５０“Ｃ
１１０分）で乾燥した。

次でポリエチレンフィルム（３０μ）を感圧接着剤を用
いて貼り合わせてカバーシートを得た。

このカバーシートについて隠蔽性を肉眼で観察し、下記
基準で評価した。

結果を表２に示す。

〈隠蔽性評価基準〉 ◎：文字が見えない ○：わずかに文字が見える △：かなり文字が見える ×：隠蔽性なし比較例１〜２エマルション組成物を発泡せずに塗布する以外は実施例
１と同様にしてカバーシートを得、同様に隠蔽性を評価
した。

結果を表２に示す。

注）＊１：ラストラ９０（フリーボード社製）＊２　：　Ｗ
−１ｏ　（石屋産業■製）傘３：ポイズ５３０（花王■
製）本４ニステアリン酸アンモニウム

Claims

【特許請求の範囲】１、合成樹脂エマルションを含む組成物を機械的に発泡
させて得られる発泡体からなることを特徴とする隠蔽性
塗料。２、合成樹脂エマルションが平均粒子径５０〜３００オ
ングストロームの自己分散型樹脂エマルションである請
求項１記載の隠蔽性塗料。３、請求項１又は２記載の隠蔽性塗料からなる隠蔽層を
有することを特徴とするカバーシート。