JPH04126853U

JPH04126853U - インキつぼのインキ除去装置

Info

Publication number: JPH04126853U
Application number: JP3308891U
Authority: JP
Inventors: 保孝大田; 幸男浜岡; 昭和瀬尾
Original assignee: 三菱重工業株式会社
Priority date: 1991-05-13
Filing date: 1991-05-13
Publication date: 1992-11-18

Abstract

(57)【要約】【目的】本考案は、インキ元ローラを有するインキつ
ぼにおいて、人手を要せず自動的にインキつぼ内のイン
キを除去する装置を提供するものである。【構成】印刷機のインキ元ローラに接するインキつぼ
内のインキを除去する装置において、前記インキ元ロー
ラに隔接可能な着脱するドクターと、前記ドクタで掻取
ったインキの回収溜とを設けたインキつぼのインキ除去
装置。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は印刷機のインキ元ローラに接するインキつぼにおけるインキ除去および洗浄装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

図２にインキ元ローラにインキを供給するインキつぼの一例を示す。図において、１は傾斜せる底部１ａを有するインキつぼ、２は可変速駆動源により回転するインキ元ローラ、３はインキつぼ１を支えている架台である。従来より、インキつぼ１内のインキの色替え時や刷了後の余剰インキを取除く時等には、インキへらにてインキつぼ１内のインキを取出すと共にインキ元ローラ２に付着しているインキは布にて手拭きして取っている。なお、図２において、４はインキキー、５はすきま調整装置である。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

インキつぼ内に残っているインキをへらを用いて掻き取ったのちインキ元ローラに付着しているインキを拭き取っているので、手間がかかる（安全を考慮してインキ元ローラを停止して拭くため一層時間がかかる）のみならず、汚れを伴う作業なので、作業者特に若い人にいやがられると共に、本来回転物であるインキ元ローラを手で拭くという作業は安全面で不安がある。

【０００４】本考案は、人力を用いず且つ能率的に、インキつぼ内のインキ除去とインキ元ローラのクリーニングとを行う装置を提供することを目的とするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

インキつぼ内のインキ除去を人手によらず自動的に行うため、アクチュエータにてインキ元ローラに着脱するドクタを設ける。また、インキ回収溜をインキつぼの下方に設け、インキ除去時はドクタをインキ元ローラに当接する。

【０００６】

【作用】

インキ元ローラを最高速度で回転させつつ、このローラにドクタを当接させると、インキ元ローラの回転とインキつぼの傾斜せる底面により、インキ元ローラの外周面に移動したインキつぼ内のインキが、順次掻き取られ、迅速にかつ自動的に除去される。また除去されたインキは、ドクタやこのドクタを支える横梁に沿って流下し、インキ回収溜に集められる。

【０００７】更にインキ元ローラへのドクタの着脱はアクチュエータにて行われるので、押釦操作等による遠隔制御にて行うことが出来る。

【０００８】

【実施例】

図１に本考案によるインキつぼのインキ除去装置を示す。このインキ除去装置１１は、インキつぼ１の側方に接するインキ元ローラ２の下側に選択的に当接するドクタ１２、操作側、駆動側一対のインキフレーム間に渡され前記ドクタ１２を支持する横梁１３、横梁１３の両端１３ａに横梁を上下方向にのみスライド可能なように嵌入したブラケット１４、横梁の両端１３ａに連結し、横梁１３を上下方向に押し引きする操作側、駆動側一対のエアシリンダ１５、およびインキつぼ１の下方に設けられた取外し可能のインキ回収溜１６により構成されている。ブラケット１４はインキフレームに取付けられ、エアシリンダ１５を支えている。

【０００９】インキつぼ１内のインキおよびインキ元ローラ２のインキを取除く時には、図示しない、押釦にて励消磁しエアの供排を行う電磁弁により、エアシリンダ１５を作動させ、横梁１３をブラケット１４の凹部をガイドにして上方に移動し、ドクタ１２をインキ元ローラ２に当接させる。更に前記エアシリンダの作動に自動的に連動してインキつぼ１の底部１ａを形成するインキキー４をインキキー４とインキ元ローラ２との間のすきまＳを自動すきま調整装置５にて作動片６を移動させ最大値に調整し、インキ元ローラ２は、単独で可変速駆動モータにより最高速度にて回転させると、迅速にインキつぼ１およびインキ元ローラ２のインキを取り去ることが出来る。例えばインキつぼ１内のインキ２０ｌ、すきまＳ０．４ｍｍインキ元ローラ２の回転数２０ｒ．ｐ．ｍ．の時、数分にてインキを取り除くことが出来る。取除かれたインキはドクタ１２や横梁１３をつたってインキ回収溜１６に流下し、回収される。インキ回収後、インキ回収溜１６を取外す。インキ除去装置１１を使用しない時は、エアシリンダ１５により、ドクタ１２は下方位置で待機している。

【００１０】次にインキ除去後、インキつぼ１およびインキ元ローラ２にわずかに付着しているインキを洗浄する時は、インキ回収溜１６を、洗浄用のものと取換えて、上述のようにドクタ１２をインキ元ローラ２に当接し、インキつぼ１およびインキ元ローラ２に洗浄液をかけて行う。

【００１１】

【考案の効果】

インキ元ローラに当接するドクタと、インキ回収溜とを設けたインキつぼのインキ除去装置により、自動的かつ短時間でインキつぼ及びインキ元ローラのインキを取り除くことが出来る。また、ドクタのインキ元ローラへの着脱は、押釦等により遠隔操作が可能なので、インキ除去作業は安全で、汚れを伴はないクリーンな作業となる。

【００１２】更にインキ回収溜を取換えれば、上述のインキ除去後、インキつぼおよびインキ元ローラにわずかに残っているインキを、ドクタをインキ元ローラに当接して洗浄液をかけて洗浄することが出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例の側面図である。

【図２】インキ元ローラを有するインキつぼの側面図で
ある。

【符号の説明】

１インキつぼ２インキ元ローラ１２ドクタ１６インキ回収溜

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】印刷機のインキ元ローラに接するインキ
つぼ内のインキを除去する装置において、前記インキ元
ローラに隔接可能なドクタと、前記ドクタで掻取ったイ
ンキの回収溜とを設けたことを特徴とするインキつぼの
インキ除去装置。