JPH04126770U - 塗布装置 - Google Patents
塗布装置Info
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- JPH04126770U JPH04126770U JP4189791U JP4189791U JPH04126770U JP H04126770 U JPH04126770 U JP H04126770U JP 4189791 U JP4189791 U JP 4189791U JP 4189791 U JP4189791 U JP 4189791U JP H04126770 U JPH04126770 U JP H04126770U
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Landscapes
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- Containers And Packaging Bodies Having A Special Means To Remove Contents (AREA)
- Details Or Accessories Of Spraying Plant Or Apparatus (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 形状の複雑な被塗布物の奥部等の塗布困難な
箇所を容易に塗布できるようにする。 【構成】 塗布剤タンク2の口部3に、そこを開閉する
バルブ9を取り付けるとともに、このバルブ9に、複数
の芯材20を束ねて形成した合成芯19を摺動自在に取
り付ける。塗布剤タンク2内に予め塗布剤5を充填して
おき、合成芯19の先端部を被塗布物22の表面に当接
させると、バルブ9が開弁して、塗布剤タンク2内の塗
布剤5が合成芯19の各芯材20間を介して先端部から
被塗布物22の表面に付着することになる。
箇所を容易に塗布できるようにする。 【構成】 塗布剤タンク2の口部3に、そこを開閉する
バルブ9を取り付けるとともに、このバルブ9に、複数
の芯材20を束ねて形成した合成芯19を摺動自在に取
り付ける。塗布剤タンク2内に予め塗布剤5を充填して
おき、合成芯19の先端部を被塗布物22の表面に当接
させると、バルブ9が開弁して、塗布剤タンク2内の塗
布剤5が合成芯19の各芯材20間を介して先端部から
被塗布物22の表面に付着することになる。
Description
【0001】
この考案は塗布装置に関し、特に、金属製品の奥部等の塗布困難な箇所を塗布
するのに有効な塗布装置に関するものである。
【0002】
一般に、図10〜図14に示すように丸形、角形等の他面体に形成された被塗
布物90、91、92、93、94があり、その表面に塗布剤が塗布されるよう
になったものがある。
従来、この種の被塗布物90、91、92、93、94に塗布剤を塗布するに
は、作業者が刷毛を用いて手作業により塗布剤を塗布するようになっていた。
【0003】
しかしながら、上記のようにして塗布剤を塗布するには、作業者による手作業
のために作業に長時間を要し、作業効率が非常に悪く生産性が悪く、被塗布物の
塗布面が奥まった箇所に位置している場合には、塗布剤を塗布するのが困難であ
る。
また、一定の品質を得るためには作業者の勘と経験によるところが大きく、作
業者が代わった場合等に、均一の厚み、幅の塗布面を得ることができず、品質が
安定せず、不良品が発生する恐れがある。
さらに、作業終了後に、刷毛に付着している塗布剤を洗浄液を用いて完全に洗
い落とさないと、塗布剤が固着してしまって次回の使用が困難となってしまうた
め、使用後の刷毛の管理に多大な労力を要する。
【0004】
この考案は、前記のような従来のもののもつ問題点を解決したものであって、
常に、均一の厚み、幅で被塗布物の表面に塗布剤を塗布できるとともに、被塗布
物の塗布面が奥まった箇所に位置している場合においても、確実にその箇所に塗
布することができ、さらに、作業終了後に塗布剤を洗い落とさなくても、塗布剤
が固着して次回の使用を困難にすることのない塗布装置を提供することを目的と
するものである。
【0005】
上記の問題点を解決するためにこの考案は、塗布剤タンクの口部に、この口部
を開閉するバルブを取り付けるとともに、このバルブに、複数の芯材からなる合
成芯を摺動自在に取り付け、前記合成芯の先端部が押圧された際に、前記バルブ
が開弁するという手段を採用し、内部に押圧された塗布剤を有する塗布剤タンク
と、この塗布剤タンク内外を連通する流体通路を有する管部材と、前記流体通路
を開閉するバルブと、前記管部材に装着されるとともに、前記流体通路と連通す
る流体通路を有するノズルと、このノズルの流体通路内に、前記バルブの閉弁時
に挿着される着脱自在な閉塞部材とを具えたという手段を採用したものである。
【0006】
この考案は前記の手段を採用したことにより、合成芯を用いた塗布装置の場合
には、合成芯の先端部を押圧することによって、塗布剤タンクの口部に取り付け
られているバルブが開弁し、塗布剤タンクの内部が合成芯の各芯材間を介して外
部と連通することになる。したがって、塗布剤タンク内に塗布剤を充填しておき
、合成芯の先端部を被塗布物の表面に当接させることによって、被塗布物の表面
に塗布剤を塗布することができることになる。
また、ノズルを用いた塗布装置の場合には、使用時にノズルの流体通路に装着
されている閉塞部材を取り外し、バルブを開弁させて管部材の流体通路とノズル
の流体通路とを連通させることにより、塗布剤タンク内の塗布剤がノズルの先端
部から吐出することになる。したがって、ノズルの先端部を被塗布物の表面に対
向させた状態で、バルブを開弁させるだけで、被塗布物の表面に塗布剤を塗布す
ることができることになる。
【0007】
以下、図面に示すこの考案の実施例について説明する。
図1には、この考案による塗布装置の第1の実施例の概略断面図が示されてお
り、この塗布装置1は、内部にシリコン液またはフッ素樹脂液等の塗布剤5が充
填された塗布剤タンク2と、金属製品等の被塗布物22の表面に塗布剤5を塗布
する合成芯19と、塗布剤タンク2内の塗布剤5を合成芯19に供給するバルブ
9とを具えている。
【0008】
前記塗布剤タンク2には、タンク2の内外を連通するとともに、外周面に雄ね
じ部4が螺設された口部3が設けられており、この口部3を介してタンク2内に
塗布剤5が充填されるようになっており、この場合、塗布剤タンク2内に充填さ
れた塗布剤5は、タンク2の口部3を下に向けることによって、口部3から自然
に流出するようになっている。
【0009】
なお、この場合、図2に示すように、塗布剤タンク2内に、円板状のプレート
7とこのプレート7を口部3の方向に押圧するスプリング8とからなる押出部材
6を設けて、この押出部材6によりタンク2内の塗布剤5を口部3から強制的に
流出させるようにしてもよいものである。
【0010】
すなわち、図2のように構成した塗布剤タンク2内にその口部3を介して塗布
剤5を充填すると、タンク2内の押出部材6のプレート7がスプリング8の付勢
力に抗してタンク2の底面の方向に移動して、スプリング8が縮められることに
なり、この状態でタンク2の口部3を開放することによって、プレート7がスプ
リング8の復元力によって口部3の方向に押圧されて、タンク2内に充填された
塗布剤5が口部3から強制的に押し出されることになる。
したがって、前記何れの方式の塗布剤タンク2、2を用いるかは、用途に応じ
て選択すればよいものである。
【0011】
前記バルブ9は、筒状をなす本体部10と、この本体部10内に設けられるボ
ール11とスプリング12とを具え、前記本体部10の内部は、その両端開口部
13、14よりも大径のバルブ室15に形成されていて、このバルブ室15内に
、前記ボール11およびスプリング12が設けられるようになっている。
前記本体部10の一端には、前記合成芯19を取り付けるための筒状の合成芯
取付部16が一体に設けられ、また前記本体部10の他端には、前記塗布剤タン
ク2を取り付けるための筒状のタンク取付部17が一体に設けられ、このタンク
取付部17の内周面には、塗布剤タンク2の口部3の雄ねじ部4を螺合させるた
めの雌ねじ部18が螺設されている。
【0012】
そして、前記バルブ室15内のボール11とスプリング12との関係について
は、通常状態では、スプリング12の付勢力によって前記ボール11がバルブ室
15の開口部の方向に押圧されて、そこを閉塞し、外部から圧力が作用した際、
すなわち、後述する合成芯19によってボール11が押圧された際には、ボール
11がスプリング12の付勢力に抗してバルブ室15内を移動して、バルブ室1
5の開口部を開放するようになっている。
【0013】
前記合成芯19は、合成樹脂等から形成される繊維状の芯材20を複数束ねて
所望の形状(この実施例においては略円柱状に形成されている)に形成するとと
もに、その表面(先端部を除く)を合成樹脂等からなる保護膜21で被覆したも
のであって、この場合の合成芯19は、前記バルブ9の合成芯取付部16に合致
する大きさに形成されている。
【0014】
そして、上記のように構成した塗布剤タンク2の口部3の外周面の雄ねじ部4
に、バルブ9のタンク取付部17の内周面の雌ねじ部18を螺合させることによ
って、塗布剤タンク2の口部3にバルブ9を取付け、この状態で、バルブ9の合
成芯取付部16に前記合成芯19を挿着することによって、この実施例による塗
布装置1が構成されることになる。
【0015】
そして、上記のように構成した塗布装置1を用いて被塗布物22の表面に塗布
剤5を塗布するには、図1に示すように、回転台23の上面に被塗布物22を載
置するとともに、回転台23上に載置した被塗布物22の表面に前記塗布装置1
の合成芯19の先端部を当接させて、合成芯19をバルブ9のバルブ室15内に
所定量没入させ、合成芯19の後端部でバルブ室15内のボール11を押圧して
、ボール11をスプリング12の付勢力に抗してバルブ室15内を移動させて、
バルブ室15の開口部を所定量開放させる。
【0016】
このようにして、バルブ室15の開口部を開放させることによって、塗布剤タ
ンク2内の塗布剤5が、塗布剤タンク2の口部3からバルブ9のバルブ室15を
介してバルブ9の先端部に挿着されている合成芯19内に流出し、合成芯19の
各芯材20間を流出して、合成芯19の先端部に流出することになる。
【0017】
そして、合成芯19の先端部から被塗布物22の表面に塗布剤5が付着し、こ
の状態で被塗布物22が載置されている回転台23を回転させることによって、
被塗布物22の表面に所定の幅、厚みの塗布膜が形成されることとなる。
【0018】
この場合、合成芯19のバルブ9内への没入の量によって、ボール11による
バルブ室15の開口部の開放量が決定されるので、合成芯19のバルブ9内への
没入量を所定の値に調整することによって、バルブ室15を介して流出する塗布
剤5の量を所望の量に調整することができることとなり、これによって、被塗布
物22の表面に、均一の厚みの塗布膜を形成することができることになる。
【0019】
また、前記合成芯19の先端部以外の表面は合成樹脂等からなる保護膜21で
被覆されているので、外気と直接接触するのは合成芯19の先端部だけに限定さ
れることになり、したがって、使用後に合成芯19の各芯材20間に流出した塗
布剤5を洗浄液によって完全に洗い落とさなくても、塗布剤5が合成芯19の芯
材20間で固着する恐れがなくなり、これによって、使用後に合成芯19の芯材
20間の塗布剤5を洗浄する手間を省くことができて、メンテナンスを著しく容
易にすることができることとなる。
【0020】
また、上記のように構成した塗布装置1は、少量、多品種の被塗布物に対して
は、作業者による手作業で使用しても良いものであるが、図3に示すような装置
を用いて、全自動で塗布作業を行った方がより生産性を向上させることができる
ものである。
【0021】
すなわち、図3に示す装置は、前記のように構成した塗布装置1の位置決めを
行う位置決め装置24と、被塗布物22を保持した状態で回転させる回転装置3
4とから構成されている。
【0022】
前記位置決め装置24は、基台25上に立設された支持柱26上に設けられて
いて、支持柱26に穿設された長孔27内に、上下方向に移動可能、かつ、所定
の位置に位置決め可能に設けられている位置決めガイド28と、この位置決めガ
イド28に一体に取り付けられる往復動シリンダ29と、この往復動シリンダ2
9のロッド30の先端部に取り付けられているクレビス31に、クレビスピン3
2を介して取り付けられる角度調整可能な前記塗布装置1が取り付けられる塗布
装置取付部33とから構成されている。
【0023】
この場合、前記位置決め装置24は図示しない制御部材に接続されていて、制
御部材からの信号により、前記位置決めガイド24および前記往復動シリンダ2
9を作動させて、塗布装置取付部33に取り付けられた塗布装置1を所定の位置
に位置決めできるようになっている。
【0024】
前記回転装置34は、図4に拡大図で示すように、基台25上に設けられた門
形状の基枠35に、回転軸37を上方に向けた状態で回転モータ36を取り付け
るとともに、この回転モータ36の回転軸37に、外周面の一部に上面側から下
面側にかけて切欠部39が穿設され、かつ、上面の適宜の位置に上方に突出する
突起40、40が設けられている略円柱状のセット治具38を取り付け、さらに
、このセット治具38の上面に、その突起40、40に合致する孔42、42が
穿設され、かつ、セット治具38の切欠部39に合致する位置に切欠部43が穿
設されている略円板状の被塗布物用治具41を、その孔42、42をセット治具
38の突起40、40に合致させることによって取り付け、さらに、前記基枠3
5に、前記セット治具38の振れ防止のための樹脂製の軸受44を設けて構成し
たものである。
【0025】
この場合、セット治具38および被塗布物用治具41に切欠部39、43を設
けたことによって、図13に示すように、フック95の付いた被塗布物93、ま
たは図14に示すように、コード96の付いた被塗布物94も装着することがで
きることになる。
【0026】
また、前記セット治具38の外周面の一部には、径方向外方に突出するドッグ
45が設けられているとともに、前記基枠35には、前記ドック45の位置を検
出する検出スイッチ46が設けられており、また、前記回転装置34も、前記位
置決め装置24と同様に、図示しない制御部材に接続されていて、制御部材から
の信号により、前記回転モータ36を回転させて、被塗布物用治具41に装着さ
れている被塗布物22を回転させるようになっており、この場合の被塗布物22
の回転角度は、セット治具38のドッグ45の位置を基枠35の検出スイッチ4
6が検出して、制御部材に信号を発することにより、所定の値に調整できるよう
になっている。
【0027】
次に、前記に示すものの作用について説明する。
まず、上記のように構成した回転装置34の被塗布物用治具41に被塗布物2
2を装着するとともに、位置決め装置24の塗布装置取付部33に塗布装置1を
取付け、図示しない制御部材を作動させて、位置決め装置24の位置決めガイド
28および往復動シリンダ29を作動させて、塗布装置1の合成芯19の先端部
を被塗布物22の表面に当接させる。
【0028】
そして、被塗布物22の表面に合成芯19が当接すると、合成芯19がバルブ
9のバルブ室15内に所定の量だけ没入するとともに、バルブ室15内のボール
11が合成芯19の後端部によって押圧されて、バルブ室15内のスプリング1
2の付勢力に抗してバルブ室15内を移動して、バルブ室15の開口部を所定量
開放することになる。
【0029】
そして、バルブ室15の開口部が開放されることによって、バルブ9に取り付
けられている塗布剤タンク2内の塗布剤5が、バルブ9のバルブ室15を介して
バルブ9の先端部に挿着されている合成芯19内に流出し、合成芯19の各芯材
20間を流出して合成芯19の先端部に流出し、合成芯19の先端部から被塗布
物22の表面に付着することになる。
【0030】
そして、この後、図示しない制御部材を作動させて回転装置34の回転モータ
36を所定の量だけ回転させることによって、被塗布物22が所定の量だけ回転
して、被塗布物22の表面に所定の幅、厚みの塗布膜が形成されることになる。
この場合、被塗布物22の回転量は、前述したセット治具38に設けたドッグ
45の位置を基枠35に設けた検出スイッチ46で検出することで、所定の値に
調整できるようになっている。
【0031】
そして、この後、図示しない制御部材を作動させて、位置決め装置24の位置
決めガイド28および往復動シリンダ29を作動させて、塗布装置1を初期の位
置に戻し、その後、作業者が回転装置34の被塗布物用治具41から被塗布物2
2を取り外すことによって、表面に塗布膜が形成された被塗布物22が得られる
ことになり、このようにして、回転装置34の被塗布物用治具41に被塗布物2
2を順次装着して、位置決め装置24および回転装置34を作動させることによ
って、連続して被塗布物22の塗布作業が行えることとなる。
【0032】
そして、この場合にも、合成芯19のバルブ9内への没入の量を調整すること
によって、ボール11によるバルブ室15の開口部の開放量が決定されるので、
合成芯19の没入量を調整することによって、バルブ室15を介して流出する塗
布剤5の量を所望の量に調整することができることとなり、したがって、合成芯
19のバルブ9内への没入量、すなわち、位置決め装置24の往復動シリンダ2
9のロッド30の突出量を調整することによって、被塗布物22の表面に塗布さ
れる塗布剤5の量を調整することができることになり、これによって、均一の厚
みの塗布膜を形成することができることになる。
【0033】
また、前記合成芯19の先端部以外の表面は合成樹脂等からなる保護膜21で
被覆されているので、外気と直接接触するのは合成芯19の先端部だけに限定さ
れることになり、したがって、使用後に合成芯19の各芯材20間に流出した塗
布剤5を洗浄液によって完全に洗い落とさなくても、塗布剤5が外気に接触して
各芯材20間で固着して、次回の使用を困難にすることがなくなり、これによっ
て、使用後に塗布剤5を洗浄する手間を省けることができるので、メンテナンス
を著しく容易にすることができることとなる。
【0034】
また、塗装装置1を位置決め装置24に装着し、被塗布物22を回転装置34
に装着して塗布作業を行うことにより、塗布装置1を作業者による手作業によっ
て使用する場合よりも、より生産性を向上させることができるとともに、作業者
の勘と経験によることなく、常に均一の品質の塗布膜を形成することができるこ
とになる。
【0035】
なお、前記実施例においては、合成芯19を合成樹脂製の繊維状の複数の芯材
20で形成したが、図5に示すように、合成樹脂製の複数の細管で構成してもよ
いものであり、この場合には、各細管の内部を塗布剤5が流出することになるの
で、合成芯19の表面に保護膜を形成しなくてもよいものである。
【0036】
図6には、この考案による塗布装置の第2の実施例が示されていて、この実施
例に示す塗布装置50は、内部にシリコン液またはフッ素樹脂液等の塗布剤54
とガス55とが充填された塗布剤タンク51と、この塗布剤タンク51の内外を
連通する流体通路を有する管部材58と、この管部材58に装着されるとともに
、被塗布物の表面に塗布剤54を吹き付ける流体通路となるノズル60と、前記
管部材58の流体通路を開閉するバルブ56とを具えている。
【0037】
前記塗布剤タンク51は、一端が閉塞された筒状をなすとともに、他端開口部
には円板状の蓋部材52がかしめ取り付けされていて、この蓋部材52によって
内部に密閉された空所53が形成され、この空所53内にガス55と塗布剤54
とが充填されるようになっている。
【0038】
前記塗布剤タンク51の蓋部材52の中心部には、タンク51内外を連通する
孔57が穿設されていて、この孔57内には前記管部材58が挿着されていると
ともに、この管部材58の先端部には、内部に両端が開口する鍵の手状の通路を
有する継手59の一端が装着され、さらに、この継手59の他端には、前記ノズ
ル60が装着されるようになっている。
【0039】
前記管部材58は、前記蓋部材52の上面側に固設されているスプリングガイ
ド61内のスプリング62の付勢力によって、先端部をタンク51外に所定量突
出させた状態に保持されており、管部材58の先端部の継手59をタンク51の
方向に押圧することによって、管部材58が前記スプリング62の付勢力に抗し
てタンク51内に没入し、タンク51内の塗布剤54がガス55との混合状態と
なって、管部材58を介して継手59に装着されているノズル60内に流出する
ようになっている。
そして、前記管部材58、継手59、スプリング62およびスプリングガイド
61によって、前記バルブ56が構成されるようになっている
【0040】
前記ノズル60は、前記管部材58の先端部に取り付けられた継手59に取り
付けられていて、タンク51内の塗布剤54を被塗布物の表面に導く通路となる
ものであり、このノズル60は、用途に応じて形状、寸法が決定されるものであ
るが、この実施例においては、内径が0.2mm〜0.6mm、長さが400m
m〜1000mm、形状は図7に示すように、ストレート、または先端部を湾曲
させた形状、または図8に示すように二股状のものを使用しているが、これに限
定することなく、用途に応じて内径、長さ、形状を決定すれば良いものである。
【0041】
そして、前記ノズル60内には、その内径よりもやや小径のピアノ線等の閉塞
部材65が挿着されており、使用時においては、この閉塞部材65を取り外して
使用するようになっている。
【0042】
そして、上記のように構成した塗布装置50を用いて被塗布物の表面に塗布剤
54を塗布するには、前記第1の実施例に示すものと同様に、図示しない回転台
上に載置した被塗布物を回転台を回転させることで回転させながら、塗布装置5
0の継手59を押圧して管部材58をタンク51内に没入させることで、タンク
51内の塗布剤54を管部材58を介してノズル60内に流出させ、ノズル60
を介して被塗布物の表面に塗布剤54を吹き付けて、被塗布物の表面に所定の幅
、厚みの塗布膜を形成する。
【0043】
この場合、管部材58に継手59を介して接続されるいるノズル60を用途に
応じてストレートまたは先端部を湾曲させて形成してあるので、図10〜図14
のような形状の被塗布物であっても、被塗布物の所定の箇所に確実に塗布剤54
を塗布させることができることとなり、また、塗布面以外の箇所に塗布剤54が
付着することも確実に阻止することができることになる。
したがって、所定の位置に所望の幅、厚みで確実に塗布膜を形成することがで
きることとなる。
【0044】
また、この場合、使用時以外には、ノズル60内にピアノ線等からなる閉塞部
材65が挿着されているので、ノズル60内で塗布剤54が固着してノズル60
内が詰まってしまって、次回の使用を困難になることがなくなり、したがって、
使用後にノズル60内に残存している塗布剤54を洗浄液を用いて完全に洗浄す
る必要がなくなり、メンテナンスが著しく容易になることとなる。
【0045】
また、上記のように構成したこの実施例による塗布装置50も、前記第1の実
施例に示すものと同様に、図9に示すような装置を用いて自動的に塗布作業を行
うようにしてもよいものである。
【0046】
すなわち、図9に示す装置は、前記塗布装置50の位置決めを行う位置決め装
置66と、被塗布物80を保持した状態で回転させる回転装置71とから構成さ
れている。
【0047】
前記位置決め装置66は、基台67上に設けられ、水平方向に移動可能、かつ
、位置決め可能な基枠64と、この基枠64に設けられるとともに、上下方向に
移動可能、かつ、所定の位置に位置決め可能な前記塗布装置50を保持する保持
部材69が取り付けられた支持柱68と、この支持柱68の上端部に設けられ、
塗布装置50の管部材58の先端部の継手59をタンク51の方向に押圧するシ
リンダ70とから構成されている。
【0048】
そして、前記基枠64および支持柱68を調整して所定の位置に位置決めする
ことによって、支持柱68の保持部材69に取り付けられた塗布装置50を所定
の位置に位置決めできることになる。
【0049】
前記回転装置71は、基台67上に設けられた基枠72に、回転軸74を上方
に向けた状態で回転モータ73を取り付けるとともに、この回転モータ73の回
転軸74に、フランジ状をなすとともに、上面の適宜の位置に上方に突出する突
起76、76が設けられているセット治具75を取り付け、さらに、このセット
治具75の上面に、その突起76、76に合致する孔78、78が穿設されて、
かつ、被塗布物80の固定用の孔79、79が適宜の位置に穿設されている被塗
布物用治具77を取付けて構成したものである。
【0050】
そして、この場合においても、前記第1の実施例に示すものと同様に、セット
治具75の振れ防止のために樹脂製の軸受(図示せず)を設けてもよいものであ
る。
【0051】
そして、上記のように構成した位置決め装置66および回転装置71を用いて
被塗布物80の表面に塗布作業を行うには、まず、回転装置71の被塗布物用治
具77に被塗布物80を装着するとともに、位置決め装置66の保持部材69に
塗布装置50を保持し、位置決め装置66の基枠64および支持柱68を移動さ
せて、塗布装置50のノズル60の先端部が回転装置71に保持した被塗布物8
0の塗布面と所定の間隔をおいて対向するように位置決めをし、塗布装置50の
ノズル60内に挿着されている閉塞部材65を取り外す。
【0052】
そして、位置決め装置66のシリンダ70を作動させて塗布装置50の継手5
9を押圧して、継手59に接続されている管部材58をタンク51内に所定の量
没入させて、タンク51内の塗布剤54をガス55との混合状態として管部材5
8を介してノズル60内に導き、ノズル60の先端部から被塗布物80の塗布面
に塗布剤54の吹き付けを開始し、これと同時に、回転装置71の回転モータ7
3を作動させて被塗布物80を所定の量回転させることによって、被塗布物80
の表面に所定の幅、厚みの塗布膜が形成されることとなる。
【0053】
この場合、管部材58に継手59を介して接続されているノズル60内には、
使用時以外には閉塞部材65が挿着されているので、使用後にノズル60内に残
存している塗布剤54が外気と直接接触して固着する恐れは全くなく、次回の使
用を困難にすることもないので、メンテナンスを著しく容易にすることができる
ことになる。
【0054】
この考案は前記のように構成したことにより、合成芯を用いた塗布装置の場合
には、合成芯の先端部を押圧するだけで、塗布剤タンクの口部を開閉するバルブ
を開弁させることができるので、被塗布物の形状に合わせて合成芯の形状、長さ
を調整することによって、被塗布物の形状が複雑であり、かつ、塗布面が奥まっ
た箇所に位置していた場合においても、塗布面以外の箇所に塗布剤が付着するこ
となく、所定の箇所に確実に塗布剤を塗布することができることになる。また、
塗布剤タンク内の塗布剤は合成芯の各芯材間を介して合成芯の先端部から被塗布
物の塗布面に塗布されるので、合成芯の内部において塗布剤が固着することはな
く、したがって、使用時におけるメンテナンスを著しく容易にすることができる
ことになる。
また、ノズルを用いた塗布装置の場合には、被塗布物の形状に合わせてノズル
の長さ、形状を調整することによって、被塗布物の形状が複雑であり、かつ、塗
布面が奥まった箇所に位置してた場合においても、確実に塗布面にノズルの先端
部を対向させることができることになり、したがって、塗布剤が拡散して塗布面
以外の箇所に付着することは殆どなく、所定の箇所に確実に塗布剤を塗布するこ
とができることになる。また、ノズルの流体通路内は、バルブの開弁時以外は閉
塞部材で閉塞されているので、ノズル内において塗布剤が固着することはなく、
したがって、使用後におけるメンテナンスを著しく容易にすることができること
になる。
【図1】この考案による塗布装置の第1の実施例を示し
た概略断面図である。
た概略断面図である。
【図2】図1に示すものの塗布剤タンクの他の実施例を
示した概略断面図である。
示した概略断面図である。
【図3】図1に示す塗布装置を位置決め装置に取り付け
た状態を示した概略図である。
た状態を示した概略図である。
【図4】図3に示すものの部分拡大図である。
【図5】合成芯の他の実施例を示した概略図である。
【図6】この考案による塗布装置の第2の実施例を示し
た概略断面図である。
た概略断面図である。
【図7】図6に示すノズルの拡大断面図である。
【図8】ノズルの他の実施例を示した拡大断面図であ
る。
る。
【図9】図6に示す塗布装置を位置決め装置に取り付け
た状態を示した概略図である。
た状態を示した概略図である。
【図10】被塗布物を示した概略斜視図である。
【図11】被塗布物を示した概略斜視図である。
【図12】被塗布物を示した概略断面図である。
【図13】被塗布物を示した概略斜視図である。
【図14】被塗布物を示した概略斜視図である。
1、50……塗布装置
2、51……塗布剤タンク
3……口部
4……雄ねじ部
5、54……塗布剤
6……押出部材
7……プレート
8、12、62……スプリング
9、56……バルブ
10……本体部
11……ボール
13、14……開口部
15……バルブ室
16……合成芯取付部
17……タンク取付部
18……雌ねじ部
19……合成芯
20……芯材
21……保護膜
22、80、90、91、92、93、94……被塗布
物 23……回転台 24、66……位置決め装置 25、67……基台 26、68……支持柱 27……長孔 28……位置決めガイド 29……往復動シリンダ 30……ロッド 31……クレビス 32……クレビスピン 33……塗布装置取付部 34、71……回転装置 35、64、72……基枠 36、73……回転モータ 37、74……回転軸 38、75……セット治具 39、43……切欠部 40、76……突起 41、77……被塗布物用治具 42、57、78、79……孔 44……軸受 45……ドッグ 46……検出スイッチ 52……蓋部材 53……空所 55……ガス 58……管部材 59……継手 60……ノズル 61……スプリングガイド 65……閉塞部材 69……保持部材 70……シリンダ 95……フック 96……コード
物 23……回転台 24、66……位置決め装置 25、67……基台 26、68……支持柱 27……長孔 28……位置決めガイド 29……往復動シリンダ 30……ロッド 31……クレビス 32……クレビスピン 33……塗布装置取付部 34、71……回転装置 35、64、72……基枠 36、73……回転モータ 37、74……回転軸 38、75……セット治具 39、43……切欠部 40、76……突起 41、77……被塗布物用治具 42、57、78、79……孔 44……軸受 45……ドッグ 46……検出スイッチ 52……蓋部材 53……空所 55……ガス 58……管部材 59……継手 60……ノズル 61……スプリングガイド 65……閉塞部材 69……保持部材 70……シリンダ 95……フック 96……コード
Claims (2)
- 【請求項1】 塗布剤タンク(2)の口部(3)に、該
口部(3)を開閉するバルブ(9)を取り付けるととも
に、該バルブ(9)に、複数の芯材(20)からなる合
成芯(19)を摺動自在に取り付け、前記合成芯(1
9)の先端部が押圧された際に、前記バルブ(9)が開
弁することを特徴とする塗布装置。 - 【請求項2】 内部に押圧された塗布剤(54)を有す
る塗布剤タンク(51)と、該塗布剤タンク(51)内
外を連通する流体通路を有する管部材(58)と、前記
流体通路を開閉するバルブ(56)と、前記管部材(5
8)に装着されるとともに、前記流体通路と連通する流
体通路を有するノズル(60)と、該ノズル(60)の
流体通路内に、前記バルブ(56)の閉弁時に挿着され
る着脱自在な閉塞部材(65)とを具えたことを特徴と
する塗布装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991041897U JP2555360Y2 (ja) | 1991-05-09 | 1991-05-09 | 塗布装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991041897U JP2555360Y2 (ja) | 1991-05-09 | 1991-05-09 | 塗布装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04126770U true JPH04126770U (ja) | 1992-11-18 |
JP2555360Y2 JP2555360Y2 (ja) | 1997-11-19 |
Family
ID=31922551
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991041897U Expired - Lifetime JP2555360Y2 (ja) | 1991-05-09 | 1991-05-09 | 塗布装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2555360Y2 (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61187269U (ja) * | 1985-05-10 | 1986-11-21 | ||
JPH0245163U (ja) * | 1988-09-26 | 1990-03-28 |
-
1991
- 1991-05-09 JP JP1991041897U patent/JP2555360Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61187269U (ja) * | 1985-05-10 | 1986-11-21 | ||
JPH0245163U (ja) * | 1988-09-26 | 1990-03-28 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2555360Y2 (ja) | 1997-11-19 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |