JPH04126479U - 陰極線管表示装置の外部シールドボツクス - Google Patents
陰極線管表示装置の外部シールドボツクスInfo
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- JPH04126479U JPH04126479U JP3867191U JP3867191U JPH04126479U JP H04126479 U JPH04126479 U JP H04126479U JP 3867191 U JP3867191 U JP 3867191U JP 3867191 U JP3867191 U JP 3867191U JP H04126479 U JPH04126479 U JP H04126479U
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 運搬、保管時の梱包寸法を小さくすることが
でき、現地でも簡単に組立てることができ、組立てた場
合、接続部からの磁束漏洩のない、CRT表示装置の外
部シールドボックスを提供することを目的とする。 【構成】 ボックスの一面を構成する1枚の平板部材3
と、その両端でこれに直交する2面を構成し、上記の平
板部材3の側端部とオーバラップするフランジを設けた
2つの「L」字型部材2と、それらのフランジのない側
端部とオーバラップするフランジを両側端に有する
「コ」の字型部材1とを組立て10〜50mmオーバラッ
プさせてファスナにより一挙動で結合する。
でき、現地でも簡単に組立てることができ、組立てた場
合、接続部からの磁束漏洩のない、CRT表示装置の外
部シールドボックスを提供することを目的とする。 【構成】 ボックスの一面を構成する1枚の平板部材3
と、その両端でこれに直交する2面を構成し、上記の平
板部材3の側端部とオーバラップするフランジを設けた
2つの「L」字型部材2と、それらのフランジのない側
端部とオーバラップするフランジを両側端に有する
「コ」の字型部材1とを組立て10〜50mmオーバラッ
プさせてファスナにより一挙動で結合する。
Description
【0001】
本考案は、テレビ、モニタ、パーソナルコンピュータ等の画像表示装置として
使用される陰極線管(Cathode Ray tube以下CRTと略す)の変色、揺れ及びウ
インドワイパ現象を防止するため磁気シールドを行なう外部シールドボックスに
関する。
【0002】
テレビ、モニタ、パーソナルコンピュータ等の画像表示装置(ディスプレイ)
として使用されているCRTは、電子銃から発射される電子線が蛍光体に当り、
蛍光体を発光させて画像を構成する。特に、カラーCRTでは、3本の電子線に
より、赤、緑、青の3原色の蛍光体を発光させてカラー画像を形成する。
【0003】
最近のカラーテレビ及びモニタは、従来の90°偏向CRTから110°偏向
CRTへと移行することにより大型・薄型化している。又、モニタはシャドウマ
スクのドットピッチが小さくなり、高精細度化してきている。このようなテレビ
やモニタは外界の磁界に対して非常に敏感となり、わずかな磁界によって飛行す
る電子線の軌道を逸脱させるために、正常な画像を結ばない。即ち、静磁界にお
いては変色現象を惹起し、交流磁界では画像の揺れ現象やウインドワイパ現象を
惹起している。
【0004】
静磁界の発生原因としては、直流電流を使用している鉄道、NMR(原子核磁
気共鳴)などに使用している磁石(常伝導磁石、超伝導磁石)、スピーカや磁石
または直流電流を用いている電気機器等がある。また、揺れの問題となる交流磁
界の発生源としては、送電線、トランス、ブースバー、交流ケーブル及びトラン
スを用いた電子、電気機器がある。また、ウインドワイパは交流磁界の影響では
あるが、2台以上のテレビやモニタが隣接して配置されることにより互いに干渉
するため起る現象である。
【0005】
これらの発生源が増大し、CRTが敏感化しているため、各製造業者は磁気シ
ールド対策を施している。すなわち、CRTの中に軟磁性体を入れる内部シール
ドや、表示装置筺体とCRTの間に軟磁性体を配置する外部シールド等が検討・
実施されているが、画像トラブルの解消には未だ充分とは云えない。
【0006】
画像の変色、揺れ、ウインドワイパ現象は、磁界の方向によって、現れ方が異
り、対策方法も種々検討する必要があるが、一般的には、軟磁性体で構成された
シールドボックスの中に、テレビやモニタの表示装置筺体を入れ込む外部磁気シ
ールドによって解決される。軟磁性体としては、純鉄、けい素鋼、パーマロイ、
アモルファス金属等が使用可能である。これらの材料でシールドボックスを構成
する場合は、溶接したり、補強材を用いるなどの構造上の考慮が必要であり、重
量化したり、歪除去などの熱処理による特性向上を計る必要もある。又、見栄え
の点からシールドボックスの表面に内外装材を使用すれば高価につき、使用上の
難点となる。又、シールドボックスを一体化して製作すれば、組立て等の手数は
不要となり、すぐに使用できる利点はあるが、運搬上、かさ高となり、空気を運
搬するに等しいことになる。
【0007】
この問題を解決することを目的として、本考案者は、さきに、実願平1−87
395号により、L字型に曲げた軟磁性体板部材4個を組合せて、CRT表示装
置筺体の上下左右の4面を覆うシールドボックスを提案した。その結果、前述の
一体化シールドボックスに比して梱包が小さくなり、運搬費が低減し、かなり低
価格とはなったが、形状的にはなお、大きなものであり、運賃が高価格となって
いる。特に、海外に運搬する場合は運賃が大きな部分を占めるので、非常に高価
格となり、改善が強く要請されている。
【0008】
本考案は、従来実施され、提案されているCRT表示装置の外部シールドボッ
クスの上記の欠点にかんがみ、梱包が小さくなり、運賃が少くて済み、簡単に組
立てることができ接続部からの磁束漏洩のない、低価格のシールドボックスを提
供することを課題とする。
【0009】
本考案による外部磁気シールドボックスは上記の課題を解決するため、ボック
スの一面の寸法に概ね相当する寸法の一枚の平板部材と、上記ボックスの一面の
両端部でこれと直交する各面の寸法に相当する寸法の平板部と上記1枚の平板部
材の端部と10〜50mmオーバラップすることが可能な幅の1つのフランジを有
する「L」字型部材と、ボックスの残りの一面の寸法に概ね相当する寸法の平板
部とその両端に設けられ、上記2枚の「L」字型断面部材のフランジのない端部
と10〜50mmオーバラップすることが可能な幅の2つのフランジを有する「コ
」の字型断面部材とより成ることを特徴とする。
【0010】
本考案の外部磁気シールドボックスは、上述の如く、CRT表示装置筺体を覆
うシールドボックスの1面と概ね同サイズの1枚の平板部材と、ボックスの上記
の面と直交する各面の寸法と概ね同サイズ平板部と上記平板部材の端部とオーバ
ラップすることが可能な幅のフランジを有する2つの「L」字型部材と、ボック
スの残りの面と概ね同寸法の平板部とその両側端に設けられ、10〜50mmオー
バラップすることが可能な幅のフランジを有する「コ」の字型断面部材とから構
成されているので、「L」字型断面部材のフランジを平板部材の端部にオーバラ
ップさせ、「コ」の字型断面部材のフランジ「L」型断面部材のフランジのない
端部にオーバラップさせて結合することにより、簡単に外部シールドボックスを
得ることができる。
【0011】
板部材を接続して磁気シールドボックスを形成する場合、磁束漏洩を防止する
ためには必らず10mm以上オーバラップする必要があり、50mm以上あることが
望ましい。
したがって、上記の如く、10〜50mmオーバラップすれば充分磁束漏洩を防
止することができ、しかも分解して運搬する場合にもかさ張ることはない。図6
にオーバラップ幅とシールド率の関係を示す。又50mm程度あれば、両部材の結
合を確実に行なうことができる。組立時におけるオーバラップ部材の接続は、両
面テープや接着剤でも可能であるが、予め両部材のオーバラップ部に位置を合せ
て孔を明けておき、金属又はプラスチック製ファスナを挿し込むことにより、一
挙動で位置決めして磁束漏洩を防止して結合することができるので、現地で組立
てるのに適している。なお、フランジの幅は、板の屈曲部に必要なRを考慮する
必要があり、オーバラップ幅にRを加えたもの以上とする必要がある。本考案の
対象とする外部シールドボックスの場合、CRT表示装置の美観上の点から最大
でも20Rが限度であるから、Rの先端迄オーバラップするものとして、フラン
ジの幅は30〜70mm位とすればよい。
【0012】
以下に、本考案の実施例を、図面に基づいて詳細に説明する。
図1から図3に本考案の実施例のCRT表示装置外部シールドボックスを組立
てるための部材の形状を示す。図1に示す部材1は、概ね幅A、高さD、奥行C
の表示装置筺体3の上面又は下面の寸法に対応する幅A、奥行Cの平板部1aと
、その両側に直角方向に曲げられた高さBのフランジ1bとより成る「コ」の字
型断面の部材である。フランジ1bの高さBは、前述の如く、オーバラップ幅E
が10〜50mmが得られる寸法、例えば30〜70mmである。
【0013】
図2に示す部材2は、表示装置の高さにほぼ等しいDと奥行Cを隣接2辺とす
る長方形の平板部2aとその一方の側端に設けた幅Bのフランジ2bとより成る
「L」字型断面部材である。又、図3には表示装置4の底面寸法と概ね同寸法の
平板部材3を示す。
【0014】
上記の部材1、3を夫々1個、及び2を2個、図4に示す如く組合せ、部材1
と2及び2と3のオーバラップ部を、図5に示す如く、金属又はプラスチックフ
ァスナ5で締結して結合する。図7に、直径3mm、長さ6.7mmのプラスチックフ
ァスナの1例を示す。5aは雄部材で、5bは雌部材である。2つのシールドボ
ックス構成部材に位置を合せて予め穿設された孔を重ね合せ、その一方から雄部
材5aの突起を孔を貫通させて雌部材5bの孔に挿入し、雌部材の割れ目を拡げ
ることによって抜けないように固定することができる。
【0015】
磁気シールド板としては、純鉄、けい素鋼・パーマロイ、アモルファス合金等
の高透磁率軟磁性材料の0.1mmから1mm程度の板厚の板が使用される。板厚が薄
いので、上記の説明では、シールドボックスを構成する部材の寸法は正確には表
示装置筺体の幅より板厚分や隅のRの寸法等を考慮して決定すべきであるが、簡
単のため概ね同じと表現してある。
【0016】
一例として、ディーリングルームにおける2台の高精細度14インチモニタ同
志の干渉でウインドワイパ現象を起していたのを改善した例を説明する。モニタ
の筺体の外側をシールドするシールドボックスは、図1に示す「コ」の字型部材
1及び図3に示す平板部材3を夫々1個、図2に示す「L」字型部材2を2個、
図4に示す如く組合せてシールドボックスを構成し、モニタ4の外側を覆った。
シールドボックスの材料は0.35mm厚さのけい素鋼板で、部材1の幅Aは400
mm、フランジの高さBは60mm、フランジ折曲げ部のRは10mmであり、部材2
の幅Dは380mmである。これらの部材をオーバラップ幅Eを50mmとして重ね
合せ、フランジの端縁から30mmの位置に横方向に3個所3.3mm径の孔を穿設し
、重ね合せて図6に示すプラスチックファスナ4で締結して幅400mm、高さ4
00mm、奥行300mmのシールドボックスとし、これを2台のモニタ3に夫々装
着したところ、ウインドワイパ現象を除去することができた。
【0017】
上述の如く、1枚の平板部材3と、1個の「コ」の字型部材1と2個の「L」
字型部材とに分割したことにより、幅400mm、高さ400mm、奥行300mmの
シールドボックスの組立寸法に対して、梱包寸法は幅400mm、高さ60mm、奥
行300mmと15%の体積率になった。
【0018】
以上の如く、本考案によれば、シールドボックスの完成寸法に対して梱包寸法
を非常にコンパクト化することができ、運搬及び保管に便利になり、運搬も低減
することができた。しかも組立て作業は簡単で、2分程度の短時間で可能であり
、現場での組立てにも適している。又、組立てた時のオーバラップ量は磁束漏洩
防止に充分であり、一体型シールドボックスと同等のシールド特性を確保するこ
とができた。
【図1】本考案のシールドボックスの構成部材の1つの
形状を示す斜視図である。
形状を示す斜視図である。
【図2】本考案のシールドボックスの構成部材の他の1
種の形状を示す斜視図である。
種の形状を示す斜視図である。
【図3】本考案のシールドボックスの構成部材の更に他
の1つの形状を示す斜視図である。
の1つの形状を示す斜視図である。
【図4】本考案の実施例のシールドボックスの組立状態
とCRT表示装置との関係を示す正面図である。
とCRT表示装置との関係を示す正面図である。
【図5】部材どうしのオーバラップ部の固定方法の一例
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図6】部材どうしのオーバラップ幅とシールド率の関
係を示す曲線図である。
係を示す曲線図である。
【図7】本考案のシールドボックスの部材どうしの結合
に使用するに適するプラスチックファスナの一例を示す
図で、(a) は雄部材、(b) は雌部材の側断面図、(c) は
雌部材の端面図である。
に使用するに適するプラスチックファスナの一例を示す
図で、(a) は雄部材、(b) は雌部材の側断面図、(c) は
雌部材の端面図である。
1 「コ」の字型部材
2 「L」字型部材
3 平板状部材
4 CRT表示装置
5 ファスナ
A 幅
B フランジ幅
C 奥行
D 高さ
E オーバラップ幅
Claims (2)
- 【請求項1】 陰極線管表示装置筺体の上下面及び両側
面の4面外側を軟磁性体板で覆って成る陰極線管表示装
置の磁気シールドを行う外部シールドボックスにおい
て、該外部シールドボックスは、ボックスの一面の寸法
に概ね相当する寸法の1枚の平板部材と、上記ボックス
の一面の両端部でこれと直交する各面の寸法に相当する
寸法の平板部と上記の1枚の平板部材の端部と10〜5
0mmオーバラップすることが可能な幅の1つのフランジ
を有する「L」字型断面部材と、ボックスの残りの面の
寸法に概ね相当する寸法の平板部と、その両端に設けら
れ、上記2枚の「L」字型断面部材のフランジのない端
部と10〜50mmオーバラップすることが可能な幅の2
つのフランジを有する「コ」の字型断面部材とより成る
ことを特徴とする外部シールドボックス。 - 【請求項2】 上記のオーバラップ部の接続が、接続さ
れるべき両部材のオーバラップ部にあらかじめ位置を合
せて穿設された孔と、これらの孔に貫通して一挙動で締
結される金属又はプラスチックファスナにより行なわれ
ることを特徴とする請求項1に記載の外部シールドボッ
クス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3867191U JP2562552Y2 (ja) | 1991-04-30 | 1991-04-30 | 陰極線管表示装置の外部シールドボックス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3867191U JP2562552Y2 (ja) | 1991-04-30 | 1991-04-30 | 陰極線管表示装置の外部シールドボックス |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04126479U true JPH04126479U (ja) | 1992-11-18 |
JP2562552Y2 JP2562552Y2 (ja) | 1998-02-10 |
Family
ID=31920125
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3867191U Expired - Fee Related JP2562552Y2 (ja) | 1991-04-30 | 1991-04-30 | 陰極線管表示装置の外部シールドボックス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2562552Y2 (ja) |
-
1991
- 1991-04-30 JP JP3867191U patent/JP2562552Y2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP2562552Y2 (ja) | 1998-02-10 |
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |