JP2532227Y2 - 磁気シールドボックス - Google Patents

磁気シールドボックス

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JP2532227Y2
JP2532227Y2 JP1989031399U JP3139989U JP2532227Y2 JP 2532227 Y2 JP2532227 Y2 JP 2532227Y2 JP 1989031399 U JP1989031399 U JP 1989031399U JP 3139989 U JP3139989 U JP 3139989U JP 2532227 Y2 JP2532227 Y2 JP 2532227Y2
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博義 石井
和弘 西村
美佐夫 金子
幸生 戸田
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株式会社 リケン
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、カラーテレビ、カラーモニタ等の画像の変
色および揺れを防止する磁気シールドボックスに関す
る。
(従来の技術) 陰極線管を有するカラーテレビおよびカラーモニタ
は、電子銃からの電子線が、R、G、Bの螢光体に当
り、各色を構成している。
最近のカラーテレビ、モニタは、大型化しており、更
に薄型化しているため陰極線管の電子線の飛行角度が従
来の90°から110°へと移行している。この様な構成で
作られる画像は、外界の磁界に対し非常に敏感となり、
わずかな磁界によって飛行する電子線の軌道を逸脱させ
るため、所定の像を結ばない。すなわち、静磁界におい
ては、変色現象を起し、交流磁界においては、画像の揺
れ現象を引起している。
静磁界の発生原因としては、直流電流を使用している
鉄道、MRI等に使用している磁石(常電導、超電導磁
石)、スピーカや磁石または直流電流を用いている電気
機器等がある。また、揺れの問題となる交流磁界の発生
源としては、送電線、トランスまたは、トランスを用い
た電子、電気機器がある。
これらの発生源が増大し、陰極線管が敏感化している
ため、各製造メーカは、磁気シールド対策を施してい
る。すなわち、陰極線管の中に軟磁性体を入れる内部シ
ールドや筐体と陰極線管の間に軟磁性体を配置する外部
シールド等が検討・実施されているが不充分で画像のト
ラベルの解消には致っていない。
(本考案が解決しようとする課題) 画像の変色や揺れ現象は、磁界の方向によって表われ
方が異なり対策方法も種々検討する必要があるが、正常
な画像とするには、軟磁性体で構成されたシールドボッ
クスの中にテレビやモニタを入れ込む外部シールドによ
って、2重もしくは3重のシールドを施して解決してい
る。軟磁性体としては純鉄、けい素鋼、パーマロイ、ア
モルファス金属等がある。これらの材料でシールドボッ
クスを構成する場合、純鉄等を用いると保磁力が大きく
残留磁化があるため、経時変化を起し磁気シールドに支
障をきたす可能性がある。
けい素鋼は保磁力は純鉄よりも1桁落ちるもののやは
り同じ問題点を有している。またパーマロイは熱処理を
施す必要があり、また経時変化が大きく透磁率の低下を
きたすためやはり磁気シールドに支障をきたす可能性が
ある。
次にアモルファス合金は保磁力が最も小さいため、残
留磁化は問題とならないが、製造上、肉厚が非常に薄い
ため、外部磁界が大きくなるとかなりの積層数を必要と
し、コスト高となっている。特に磁歪ゼロのコバルト系
アモルファス合金は経時変化が少ないため良好な磁気シ
ールド特性を示すが、飽和磁束密度が小さいため非常に
多くの積層数を必要とする。
医療機器、制御機器等画像で判断する場合には、絶対
不可欠であり、日常生活において不可欠なテレビを楽し
むには低価格のシールド方法が望まれていた。
本考案は従来技術の不具合を解決し、簡便に施工でき
る低価格のシールドボックスを提供することを解決すべ
き課題とする。
(課題を解決するための手段とその作用) 本考案は前述した課題を解決するために、外側にけい
素鋼、内側に軟磁性非晶質合金が配置されたL字状のシ
ールド板を有する磁気シールドボックスを提供する。好
ましくは、軟磁性合金が厚さ5〜100μm、アスペクト
比10〜15,000のフレーク状軟磁性非晶質合金片を100〜5
00g/m2積層した構成とする。
磁気シールド材は、一方の空間の磁界を材料の中を通
すことで、磁気経路を曲げ他の空間に及ばない様にする
ため一般的に軟磁性材料が用いられる。
本考案は、外側に保磁力は約0.10eと純鉄よりは低
く、飽和磁束密度が18,000のけい素鋼と、保磁力の約0.
010eの軟磁性非晶質合金を内側に配置した構成をしてい
る。
けい素鋼は保磁力は大きいため残留磁化の心配はある
ものの、飽和磁束密度が大きいために磁界が大きい場合
は非常に有効であるが、透磁率が若干低いために低磁界
まで落すとこは難しい。逆に、軟磁性非晶質合金は保磁
力が小さいものの、肉厚が薄いため、高磁界をシールド
するには積層数を増加させる必要があり、コスト高とな
る。しかし透磁率が高いすめ、低磁界までのシールドに
は向いている。
よって、高磁界をけい素鋼で受け持ち、あるレベルに
磁界を落した後更に、非晶質合金で低磁界までシールド
することにより、軽量でコストの低いシールド材とする
ことができる。また、万一、けい素鋼に残留磁化がある
場合は、非晶質合金でけい素鋼をシールドすることがで
きるため、着磁による逆効果の心配もなくなる。
なお、好ましくは高透磁率の0.35mm厚の方向性けい素
鋼と、軟磁性非晶質合金が厚さ5〜100μm、アスペク
ト比10〜15,000のフレーク状軟磁性体合金片を10〜500g
/m2積層した構成である。
非晶質合金片の厚さを5μm未満にすると非晶質合金
片の製造が困難であり、これが100μmを越えて厚くな
ると非晶質化が難しくなるのでこの厚さは5〜100μm
とする。特に好ましい厚さは20〜60μmである。非晶質
合金片のアスペクト比が10未満では、非晶質合金片の透
磁率が低下し非晶質合金片の磁気シールド特性が変化す
るためと積層が難しくなり、磁気シールド性が劣化する
ようになる。他方、上記アスペクト比が15,000を越える
と、非晶質合金片の取扱いが面倒となり、生産性が低下
するようになる。アスペクト比の特に好ましい範囲は50
〜10,000である。
第1図にL字形状を示すが板幅Cは、磁気シールド特
性に大きく影響し陰極線管の長さ以上あれば充分である
が、コスト的および外観上問題となるため100mm以上あ
れば磁気シールドできる。またAおよびBの寸法は各種
テレビおよびモニタサイズによって異なるため一概に決
められないが、ボックスを構成する際にギャップまたは
突合せとなるとそこから漏洩磁束が発生するため必ずラ
ップする必要がある。第2図に示す寸法Dは必ず10mm以
上確保する寸法とする。望ましくは50mm以上である。
シールドボックスの構成は、第2図に示すように、テ
レビまたはモニタに直接L字形状の磁性体をAとBが必
ずラップするように固定するだけでよく、簡単に施工で
き、かつ軽量化することができる。
(実施例) 29インチカラーテレビ(670×625×440mm)が上下方
向に1.5Gの磁界を受け、テレビ画面全体が変色した。
0.35mmの厚けい素鋼を外側に、磁歪ゼロ、飽和磁束密
度0.7TのCo系非晶質合金フレークを250g/m2、25μm厚
ポリエステルフィルムの間に分散したシートを内側にし
て、300mm幅(C)で550mm(A)、200mm(B)長さに
したL字型シートを4枚準備した。けい素鋼は美観上の
問題と錆防止のため黒色焼付塗装とした。
第2図のようにラップ幅80mmと125mmとするようにし
ラップ部分に両面テープで2枚のシートを固定し、シー
ルドボックスとした。これによってテレビ画面の変色は
完全になくすことができた。
前述した条件で、ラップ幅(D)を−20mm(即ち隣合
うシールド板の対向縁を20mm離間させる)から+80mm
(重なり部分が80mm)迄変化させた際のシールド変化率
を第3図に示す。第3図から明らかなように、ラップ幅
(D)は10mm以上、好ましくは、50mm以上がよい。
磁気シールド材の板厚は0.1mmから1mm程度で良くラッ
プ部は必ず段差は付くものの、薄いため、、外観上も良
好である。
4枚のシールド板の組み合わせは、カラーテレビのサ
イズ毎にシールド板を作ることなく、数種のカラーテレ
ビに対し、このシールド板の組み合わせが適用可能であ
るから、利用範囲を広くし、コスト的にも有利である。
また組合せ後の固定はラップ部に両面テープまたは接
着剤で充分で、テレビやモニタに直接接触しているため
強度面での問題もない。
【図面の簡単な説明】
第1図は、L字型複合磁気シールド板の斜視図、 第2図は、磁気シールドボックスとテレビとの組合せを
示す正面図である。 第3図はラップ幅とシールド変化率を示すグラフ図であ
る。 図中:1……けい素鋼、2……非晶質合金片積層、3……
テレビ、A……長さ、B……長さ、C……幅、D……ラ
ップ幅。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 金子 美佐夫 埼玉県熊谷市熊谷810 株式会社リケン 熊谷事業所内 (72)考案者 戸田 幸生 埼玉県熊谷市熊谷810 株式会社リケン 熊谷事業所内 (72)考案者 益子 善行 埼玉県熊谷市熊谷810 株式会社リケン 熊谷事業所内 (56)参考文献 特開 昭64−7597(JP,A) 特開 昭61−95599(JP,A) 実開 昭58−23476(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】薄肉のL字状の軟磁性材からなる100mm以
    上の奥行寸法の4枚のシールド板を有し、該シールド板
    が外側にけい素鋼、内側に軟磁性非晶質合金を配し且つ
    0.1〜1mmの厚みであり、各シールド板の角部をカラーテ
    レビ又はカラーモニタの外側角部と対向させ且つシール
    ド板をカラーテレビ又はカラーモニタの外壁に平行に配
    し、一方のシールド板の一端が別のシールド板の端に10
    mm以上ラップするように固定組み合わせてシールド板の
    筐体とする磁気シールドボックス。
JP1989031399U 1989-03-22 1989-03-22 磁気シールドボックス Expired - Fee Related JP2532227Y2 (ja)

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JPS5823476U (ja) * 1981-08-04 1983-02-14 株式会社東芝 陰極線管装置
JPS647597A (en) * 1987-02-16 1989-01-11 Nippon Steel Corp Magnetic shielding material

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