JPH041260Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH041260Y2 JPH041260Y2 JP12257285U JP12257285U JPH041260Y2 JP H041260 Y2 JPH041260 Y2 JP H041260Y2 JP 12257285 U JP12257285 U JP 12257285U JP 12257285 U JP12257285 U JP 12257285U JP H041260 Y2 JPH041260 Y2 JP H041260Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- opening
- gear
- closing body
- intermediate idler
- window glass
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 238000000926 separation method Methods 0.000 claims description 2
- 239000005357 flat glass Substances 0.000 description 32
- 230000002159 abnormal effect Effects 0.000 description 13
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 230000008014 freezing Effects 0.000 description 1
- 238000007710 freezing Methods 0.000 description 1
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 1
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Power-Operated Mechanisms For Wings (AREA)
- Window Of Vehicle (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
〓産業上の利用分野〓
本考案は開閉体の移動装置に係り、とくにモー
タのトルクを歯車列およびワイヤケーブルを介し
て開閉体に伝達し、開閉体を自動的に移動させる
ようにした開閉体の移動装置に関する。
タのトルクを歯車列およびワイヤケーブルを介し
て開閉体に伝達し、開閉体を自動的に移動させる
ようにした開閉体の移動装置に関する。
〓考案の概要〓
本考案は、モータのトルクをワイヤケーブルに
伝達する歯車列中の中間遊車を回動可能なレバー
上に支持するとともに、この中間遊車が両側の駆
動歯車および従動歯車と噛合うようにレバーをば
ねで回動付勢し、ウインドガラス等の開閉体を開
く場合には上記中間遊車が駆動歯車によつて両側
の駆動歯車と従動歯車との間に巻込まれるような
力を受ける方向に回転されるようにし、ウインド
ガラス等を開く場合には大きなトルクで開閉体を
移動させるようにするとともに、開閉体を閉じる
場合に大きな負荷がこの開閉体に加わると、逆に
中間遊車が駆動歯車と従動歯車との間から逃げる
ようにレバーが回動され、これによつて開閉体の
移動が停止されるようにしたものである。
伝達する歯車列中の中間遊車を回動可能なレバー
上に支持するとともに、この中間遊車が両側の駆
動歯車および従動歯車と噛合うようにレバーをば
ねで回動付勢し、ウインドガラス等の開閉体を開
く場合には上記中間遊車が駆動歯車によつて両側
の駆動歯車と従動歯車との間に巻込まれるような
力を受ける方向に回転されるようにし、ウインド
ガラス等を開く場合には大きなトルクで開閉体を
移動させるようにするとともに、開閉体を閉じる
場合に大きな負荷がこの開閉体に加わると、逆に
中間遊車が駆動歯車と従動歯車との間から逃げる
ようにレバーが回動され、これによつて開閉体の
移動が停止されるようにしたものである。
〓従来の技術〓
ウインドガラスをモータを利用して、歯車列お
よびワイヤケーブルとを介して移動させることに
よつて、スライド式のウインドガラスを自動的に
開閉することが可能になる。ところがこのような
ウインドガラスの自動開閉装置において、ウイン
ドガラスが異物を挾込んだような場合には、さら
にこのウインドガラスを閉じる方向に移動させる
と、このウインドガラスの駆動系あるいはこのウ
インドガラスを損傷する可能性を生ずる。そこで
たとえば実公昭55−31165号公報には、ウインド
ガラスを自動的に開閉するためのドライブユニツ
トにクラツチを設け、異常負荷の場合にこのクラ
ツチによつてスリツプを行なわせるようにした装
置が提案されている。
よびワイヤケーブルとを介して移動させることに
よつて、スライド式のウインドガラスを自動的に
開閉することが可能になる。ところがこのような
ウインドガラスの自動開閉装置において、ウイン
ドガラスが異物を挾込んだような場合には、さら
にこのウインドガラスを閉じる方向に移動させる
と、このウインドガラスの駆動系あるいはこのウ
インドガラスを損傷する可能性を生ずる。そこで
たとえば実公昭55−31165号公報には、ウインド
ガラスを自動的に開閉するためのドライブユニツ
トにクラツチを設け、異常負荷の場合にこのクラ
ツチによつてスリツプを行なわせるようにした装
置が提案されている。
〓考案が解決しようとする問題点〓
このようなクラツチを備えるドライブユニツト
によつて、異物等の挾込みの場合におけるウイン
ドガラスの移動を停止することが可能になる。と
ころがこのような装置によれば、ウインドガラス
を開く際に異常な負荷が加わつた場合において
も、このウインドガラスの移動が阻止される。従
つて例えば冬期におけるウインドガラスの凍結に
よる荷重の増加のような場合においても、上記ク
ラツチがスリツプしてウインドガラスを開くこと
ができなくなるという欠点を生ずる。すなわちウ
インドガラス等の開閉体の移動装置においては、
閉じる方向の移動の際には異常負荷で自動的に停
止するようにし、しかも開く場合には異常負荷で
も自動的に停止しないように大きなトルクで駆動
できるようにすることが好ましい。
によつて、異物等の挾込みの場合におけるウイン
ドガラスの移動を停止することが可能になる。と
ころがこのような装置によれば、ウインドガラス
を開く際に異常な負荷が加わつた場合において
も、このウインドガラスの移動が阻止される。従
つて例えば冬期におけるウインドガラスの凍結に
よる荷重の増加のような場合においても、上記ク
ラツチがスリツプしてウインドガラスを開くこと
ができなくなるという欠点を生ずる。すなわちウ
インドガラス等の開閉体の移動装置においては、
閉じる方向の移動の際には異常負荷で自動的に停
止するようにし、しかも開く場合には異常負荷で
も自動的に停止しないように大きなトルクで駆動
できるようにすることが好ましい。
本考案はこのような問題点に鑑みてなされたも
のであつて、開閉体が開かれる際には異常負荷が
加わつてもこの開閉体が停止されることがなく、
しかも開閉体が閉じる方向に移動される場合に異
常な負荷が加わると、この開閉体の移動が自動的
に停止されるようにした開閉体の移動装置を提供
することを目的とするものである。
のであつて、開閉体が開かれる際には異常負荷が
加わつてもこの開閉体が停止されることがなく、
しかも開閉体が閉じる方向に移動される場合に異
常な負荷が加わると、この開閉体の移動が自動的
に停止されるようにした開閉体の移動装置を提供
することを目的とするものである。
〓問題点を解決するための手段〓
本考案は、モータのトルクを歯車列およびワイ
ヤケーブルを介して開閉体に伝達し、開閉体を自
動的に移動させるようにした装置において、前記
歯車列中の中間遊車を回動可能なレバー上に支持
するとともに、該中間遊車が両側の駆動歯車と従
動歯車とに噛合つたときにこれら3つの歯車の中
心が3角形の頂点をなすように配置し、前記中間
遊車が両側の駆動歯車と従動歯車との間に入込ん
でこれらの歯車と噛合うように前記レバーをばね
で回動付勢し、前記開閉体を開く場合には前記中
間遊車が前記駆動歯車によつて両側の駆動歯車と
従動歯車との間に巻込まれる力を受ける方向に回
転されるようにし、これに対して前記開閉体を閉
じる場合には前記中間遊車が前記駆動歯車によつ
て両側の駆動歯車と従動歯車との間から離脱する
力を受ける方向に回転されるようにしたものであ
る。
ヤケーブルを介して開閉体に伝達し、開閉体を自
動的に移動させるようにした装置において、前記
歯車列中の中間遊車を回動可能なレバー上に支持
するとともに、該中間遊車が両側の駆動歯車と従
動歯車とに噛合つたときにこれら3つの歯車の中
心が3角形の頂点をなすように配置し、前記中間
遊車が両側の駆動歯車と従動歯車との間に入込ん
でこれらの歯車と噛合うように前記レバーをばね
で回動付勢し、前記開閉体を開く場合には前記中
間遊車が前記駆動歯車によつて両側の駆動歯車と
従動歯車との間に巻込まれる力を受ける方向に回
転されるようにし、これに対して前記開閉体を閉
じる場合には前記中間遊車が前記駆動歯車によつ
て両側の駆動歯車と従動歯車との間から離脱する
力を受ける方向に回転されるようにしたものであ
る。
〓作用〓
従つて本考案によれば、開閉体を開く場合に中
間遊車は駆動歯車によつて駆動歯車と従動歯車と
の間に巻込まれるような力を受けることになり、
このために異常負荷が加わつても中間遊車と駆動
歯車または従動歯車との係合が解除されることが
なく、開閉体を大きなトルクで確実に開くことが
可能になる。これに対して開閉体を閉じる場合に
は、逆に中間遊車が駆動歯車と従動歯車との間か
ら離脱される方向の力を受けることになり、従つ
て異常負荷が発生するとばねに抗してレバーが回
動され、中間遊車が駆動歯車と従動歯車とから離
脱して開閉体の移動が停止されることになる。
間遊車は駆動歯車によつて駆動歯車と従動歯車と
の間に巻込まれるような力を受けることになり、
このために異常負荷が加わつても中間遊車と駆動
歯車または従動歯車との係合が解除されることが
なく、開閉体を大きなトルクで確実に開くことが
可能になる。これに対して開閉体を閉じる場合に
は、逆に中間遊車が駆動歯車と従動歯車との間か
ら離脱される方向の力を受けることになり、従つ
て異常負荷が発生するとばねに抗してレバーが回
動され、中間遊車が駆動歯車と従動歯車とから離
脱して開閉体の移動が停止されることになる。
〓実施例〓
以下本考案を図示の一実施例につき説明する。
第2図は本考案の一実施例に係るウインドガラス
の移動装置を示すものであつて、例えばトラツク
のキヤブに設けられているウインドガラス10は
その下端にブラケツト11を備えており、このブ
ラケツト11の下端部はガイドレール12によつ
て案内されるようになつている。そしてブラケツ
ト11はガイドレール12内に配されたワイヤケ
ーブル13と連結されるようになつている。この
ワイヤケーブル13の先端側はドライブユニツト
14と連動されるようになつており、ドライブユ
ニツト14によつてワイヤケーブル13を介して
ウインドガラス10を移動させるようにしてい
る。
第2図は本考案の一実施例に係るウインドガラス
の移動装置を示すものであつて、例えばトラツク
のキヤブに設けられているウインドガラス10は
その下端にブラケツト11を備えており、このブ
ラケツト11の下端部はガイドレール12によつ
て案内されるようになつている。そしてブラケツ
ト11はガイドレール12内に配されたワイヤケ
ーブル13と連結されるようになつている。この
ワイヤケーブル13の先端側はドライブユニツト
14と連動されるようになつており、ドライブユ
ニツト14によつてワイヤケーブル13を介して
ウインドガラス10を移動させるようにしてい
る。
ドライブユニツト14の構造をより詳細に説明
すると、第1図に示すようにこのドライブユニツ
ト14は基板15を備えるとともに、この基板1
5の端部には直流モータ16が保持されている。
この直流モータ16の出力軸17にはウオーム1
8が取付けられており、ウオーム18はウオーム
ギヤ19と噛合つている。そしてこのウオームギ
ヤ19はこれと同軸に配された駆動歯車20に固
着されるとともに、駆動歯車20が中間遊車21
と噛合うようになつている。中間遊車21は第3
図に示すように、支軸22によつてレバー23の
先端側において回転可能に支持されている。また
このレバー23の基端部には軸孔24が形成され
ている。またこのレバー23の側面側には複数の
係止孔25が形成されている。そしてこれら複数
の係止孔25の内の1つの引張りばね26の先端
部が係止されるようになつており、ばね26によ
る回動付勢力を調製できるようにしている。
すると、第1図に示すようにこのドライブユニツ
ト14は基板15を備えるとともに、この基板1
5の端部には直流モータ16が保持されている。
この直流モータ16の出力軸17にはウオーム1
8が取付けられており、ウオーム18はウオーム
ギヤ19と噛合つている。そしてこのウオームギ
ヤ19はこれと同軸に配された駆動歯車20に固
着されるとともに、駆動歯車20が中間遊車21
と噛合うようになつている。中間遊車21は第3
図に示すように、支軸22によつてレバー23の
先端側において回転可能に支持されている。また
このレバー23の基端部には軸孔24が形成され
ている。またこのレバー23の側面側には複数の
係止孔25が形成されている。そしてこれら複数
の係止孔25の内の1つの引張りばね26の先端
部が係止されるようになつており、ばね26によ
る回動付勢力を調製できるようにしている。
この引張りばね26の先端側は、基板15に形
成された折曲げ片27に係止されているばね掛け
28の先端部と連結されている。また上記レバー
23の軸孔24と嵌合する支軸29が基板15に
植設されるとともに、この支軸29を中心として
回転可能の従動歯車30が取付けられており、こ
の従動歯車30が上記中間遊車21と噛合わさつ
ている。そしてこの従動歯車30には係合歯車3
1が固着されており、この係合歯車31はワイヤ
ケーブル13に形成された凹凸32と係合されて
いる。
成された折曲げ片27に係止されているばね掛け
28の先端部と連結されている。また上記レバー
23の軸孔24と嵌合する支軸29が基板15に
植設されるとともに、この支軸29を中心として
回転可能の従動歯車30が取付けられており、こ
の従動歯車30が上記中間遊車21と噛合わさつ
ている。そしてこの従動歯車30には係合歯車3
1が固着されており、この係合歯車31はワイヤ
ケーブル13に形成された凹凸32と係合されて
いる。
つぎに以上のような構成に係るこのウインドガ
ラス10の移動装置の動作について説明する。ウ
インドガラス10を開く場合には、モータ16に
よつて、ウオーム18およびウオームギヤ19を
介して駆動歯車20を第1図において矢印Aで示
す方向、すなわち時計方向に回転駆動する。する
とこの駆動歯車20の回転は、中間遊車21、お
よび従動歯車30を介して係合歯車31に伝達さ
れ、ワイヤケーブル13は係合歯車31によつて
矢印Bで示すように上方への力を受けることにな
る。この力がブラケツト11を介してウインドガ
ラス10に伝達され、ウインドガラス10が開か
れることになる。
ラス10の移動装置の動作について説明する。ウ
インドガラス10を開く場合には、モータ16に
よつて、ウオーム18およびウオームギヤ19を
介して駆動歯車20を第1図において矢印Aで示
す方向、すなわち時計方向に回転駆動する。する
とこの駆動歯車20の回転は、中間遊車21、お
よび従動歯車30を介して係合歯車31に伝達さ
れ、ワイヤケーブル13は係合歯車31によつて
矢印Bで示すように上方への力を受けることにな
る。この力がブラケツト11を介してウインドガ
ラス10に伝達され、ウインドガラス10が開か
れることになる。
このようにしてウインドガラス10を開く場合
には、上述の如く駆動歯車20が矢印Aで示す方
向に回転されるために、中間遊車21を両側の駆
動歯車20と従動歯車30との間に巻込むような
力を生ずることになる。この力はレバー23を支
軸29を中心として反時計方向に回動させる力と
なるために、中間遊車21が逃げることがなくな
る。従つてウインドガラス10が開く際に大きな
異常負荷を生じても、中間遊車21が逃げること
がなくなる。従つて例えばウインドガラス10が
凍結したような場合においても、このウインドガ
ラス10を確実に開くことが可能になる。
には、上述の如く駆動歯車20が矢印Aで示す方
向に回転されるために、中間遊車21を両側の駆
動歯車20と従動歯車30との間に巻込むような
力を生ずることになる。この力はレバー23を支
軸29を中心として反時計方向に回動させる力と
なるために、中間遊車21が逃げることがなくな
る。従つてウインドガラス10が開く際に大きな
異常負荷を生じても、中間遊車21が逃げること
がなくなる。従つて例えばウインドガラス10が
凍結したような場合においても、このウインドガ
ラス10を確実に開くことが可能になる。
つぎにこのウインドガラス10を閉じる場合に
は、モータ16によつてウオーム18を介してウ
オームギヤ19および駆動歯車20を矢印Cで示
すように反時計方向に回転駆動する。この方向の
回転は、中間遊車21に対して駆動歯車20と従
動歯車30との間から押出す方向の力を与え、レ
バー23を支軸29を中心として時計方向に回動
させるような力を発生する。ところがウインドガ
ラス10に加わる負荷が小さい場合には、引張り
ばね26によつて駆動歯車20と中間遊車21と
の係合が解除されないために、歯車20の回転は
中間遊車21、および従動歯車30を介して係合
歯車31に伝達され、ワイヤケーブル13が矢印
Dで示されるように下方へ移動されることにな
る。従つて通常の場合にはウインドガラス10は
円滑に閉じられることになる。
は、モータ16によつてウオーム18を介してウ
オームギヤ19および駆動歯車20を矢印Cで示
すように反時計方向に回転駆動する。この方向の
回転は、中間遊車21に対して駆動歯車20と従
動歯車30との間から押出す方向の力を与え、レ
バー23を支軸29を中心として時計方向に回動
させるような力を発生する。ところがウインドガ
ラス10に加わる負荷が小さい場合には、引張り
ばね26によつて駆動歯車20と中間遊車21と
の係合が解除されないために、歯車20の回転は
中間遊車21、および従動歯車30を介して係合
歯車31に伝達され、ワイヤケーブル13が矢印
Dで示されるように下方へ移動されることにな
る。従つて通常の場合にはウインドガラス10は
円滑に閉じられることになる。
これに対してウインドガラス10に異常負荷が
加わつた場合、すなわちウインドガラス10が異
物を挾込んだような場合には、駆動歯車20に大
きな負荷が発生する。すなわち異常負荷によつて
モータ16の回転数が急激に低下する。従つて第
4図に示す回転数とトルクとの関係から、モータ
16のトルクが急激に大きくなる。このトルクに
よつて駆動歯車20は駆動歯車20と従動歯車3
0との間から中間遊車21を押出すような力を与
え、この力によつてレバー23が引張りばね26
に抗して支軸29を中心として時計方向に回動さ
れ、駆動歯車20と中間遊車21との噛合いが解
除されることになる。従つてこの位置でウインド
ガラス10はその移動を停止することになり、ド
ライブユニツト14やウインドガラス10の損傷
が防止されることになる。
加わつた場合、すなわちウインドガラス10が異
物を挾込んだような場合には、駆動歯車20に大
きな負荷が発生する。すなわち異常負荷によつて
モータ16の回転数が急激に低下する。従つて第
4図に示す回転数とトルクとの関係から、モータ
16のトルクが急激に大きくなる。このトルクに
よつて駆動歯車20は駆動歯車20と従動歯車3
0との間から中間遊車21を押出すような力を与
え、この力によつてレバー23が引張りばね26
に抗して支軸29を中心として時計方向に回動さ
れ、駆動歯車20と中間遊車21との噛合いが解
除されることになる。従つてこの位置でウインド
ガラス10はその移動を停止することになり、ド
ライブユニツト14やウインドガラス10の損傷
が防止されることになる。
以上本考案を図示の一実施例につき述べたが、
本考案は上記実施例によつて限定されることな
く、本考案の技術的思想に基づいて各種の変更が
可能である。例えば上記実施例はウインドガラス
10を開閉するための移動装置に関するものであ
るが、本考案は、例えば第5図に示すようなスラ
イデイングルーフ34の開閉のための移動装置に
も適用可能である。この場合には、ルーフ34の
両側に連結されたワイヤケーブル13を同一の構
造のドライブユニツト14で駆動することにな
る。
本考案は上記実施例によつて限定されることな
く、本考案の技術的思想に基づいて各種の変更が
可能である。例えば上記実施例はウインドガラス
10を開閉するための移動装置に関するものであ
るが、本考案は、例えば第5図に示すようなスラ
イデイングルーフ34の開閉のための移動装置に
も適用可能である。この場合には、ルーフ34の
両側に連結されたワイヤケーブル13を同一の構
造のドライブユニツト14で駆動することにな
る。
〓考案の効果〓
以上のように本考案は、歯車列中の中間遊車を
回動可能なレバー上に支持するとともに、該中間
遊車が両側の駆動歯車と従動歯車とに噛合つたと
きにこれら3つの歯車の中心が3角形の頂点をな
すように配置し、中間遊車が両側の駆動歯車と従
動歯車との間に入込んでこれらの歯車と噛合うよ
うにレバーをばねで回動付勢し、開閉体を開く場
合には中間遊車が駆動歯車によつて両側の駆動歯
車と従動歯車との間に巻込まれる力を受ける方向
に回転されるようにし、これに対して開閉体を閉
じる場合には中間遊車が駆動歯車によつて両側の
駆動歯車と従動歯車との間から離脱される力を受
ける方向に回転されるようにしたものである。
回動可能なレバー上に支持するとともに、該中間
遊車が両側の駆動歯車と従動歯車とに噛合つたと
きにこれら3つの歯車の中心が3角形の頂点をな
すように配置し、中間遊車が両側の駆動歯車と従
動歯車との間に入込んでこれらの歯車と噛合うよ
うにレバーをばねで回動付勢し、開閉体を開く場
合には中間遊車が駆動歯車によつて両側の駆動歯
車と従動歯車との間に巻込まれる力を受ける方向
に回転されるようにし、これに対して開閉体を閉
じる場合には中間遊車が駆動歯車によつて両側の
駆動歯車と従動歯車との間から離脱される力を受
ける方向に回転されるようにしたものである。
従つて本考案によれば、開閉体を開く場合に
は、中間遊車が駆動歯車と従動歯車との間から離
脱することがなく、確実に開閉体を移動できるよ
うになる。
は、中間遊車が駆動歯車と従動歯車との間から離
脱することがなく、確実に開閉体を移動できるよ
うになる。
これに対して開閉体を閉じる際に異物を挟み込
んだような場合には、大きな異常負荷によつて中
間遊車が駆動歯車と従動歯車との間から離脱し、
開閉体の移動が停止されることになる。従つて開
閉体を閉じる際における異常負荷から開閉体やそ
の移動装置を保護することが可能になる。
んだような場合には、大きな異常負荷によつて中
間遊車が駆動歯車と従動歯車との間から離脱し、
開閉体の移動が停止されることになる。従つて開
閉体を閉じる際における異常負荷から開閉体やそ
の移動装置を保護することが可能になる。
第1図は本考案の一実施例に係る開閉体の移動
装置を示すドライブユニツトの正面図、第2図は
このドライブユニツトによつて駆動されるウイン
ドガラスの移動装置を示す正面図、第3図は中間
遊車を支持するレバーの外観斜視図、第4図はド
ライブユニツトの直流モータの特性を示すグラ
フ、第5図は変形例に係るスライデイングルーフ
の移動装置の外観斜視図である。 なお図面に用いた符号において、13……ワイ
ヤケーブル、16……直流モータ、20……駆動
歯車、21……中間遊車、23……レバー、26
……引張りばね、29……支軸、30……従動歯
車、31……係合歯車である。
装置を示すドライブユニツトの正面図、第2図は
このドライブユニツトによつて駆動されるウイン
ドガラスの移動装置を示す正面図、第3図は中間
遊車を支持するレバーの外観斜視図、第4図はド
ライブユニツトの直流モータの特性を示すグラ
フ、第5図は変形例に係るスライデイングルーフ
の移動装置の外観斜視図である。 なお図面に用いた符号において、13……ワイ
ヤケーブル、16……直流モータ、20……駆動
歯車、21……中間遊車、23……レバー、26
……引張りばね、29……支軸、30……従動歯
車、31……係合歯車である。
Claims (1)
- モータのトルクを歯車列およびワイヤケーブル
を介して開閉体に伝達し、開閉体を自動的に移動
させるようにした装置において、前記歯車列中の
中間遊車を回動可能なレバー上に支持するととも
に、該中間遊車が両側の駆動歯車と従動歯車とに
噛合つたときにこれら3つの歯車の中心が3角形
の頂点をなすように配置し、前記中間遊車が両側
の駆動歯車と従動歯車との間に入込んでこれらの
歯車と噛合うように前記レバーをばねで回動付勢
し、前記開閉体を開く場合には前記中間遊車が前
記駆動歯車によつて両側の駆動歯車と従動歯車と
の間に巻込まれる力を受ける方向に回転されるよ
うにし、これに対して前記開閉体を閉じる場合に
は前記中間遊車が前記駆動歯車によつて両側の駆
動歯車と従動歯車との間から離脱する力を受ける
方向に回転されるようにしたことを特徴とする開
閉体の移動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12257285U JPH041260Y2 (ja) | 1985-08-09 | 1985-08-09 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12257285U JPH041260Y2 (ja) | 1985-08-09 | 1985-08-09 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6231679U JPS6231679U (ja) | 1987-02-25 |
JPH041260Y2 true JPH041260Y2 (ja) | 1992-01-16 |
Family
ID=31012886
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12257285U Expired JPH041260Y2 (ja) | 1985-08-09 | 1985-08-09 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH041260Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03108891U (ja) * | 1990-02-23 | 1991-11-08 | ||
JPH03108893U (ja) * | 1990-02-23 | 1991-11-08 |
-
1985
- 1985-08-09 JP JP12257285U patent/JPH041260Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6231679U (ja) | 1987-02-25 |
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