JPH04125496A - 配管内監視装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） 本発明は例えば沸騰水型原子炉において、中性子計装管
（以下インコアモニタという）を収納しているインコア
モニタハウジングおよびインコアモニタ案内管内の点検
とその補修作業の監視を行う配管内監視装置に関する。

（従来の技術） 一般に、沸騰水型原子炉においては運転期間中、炉内の
中性子束を適正な分布状態に保つため、棒状のインコア
モニタを燃料集合体の間に挿設して中性子束の分布状態
を監視するようにしている。

このインコアモニタは、その上端部に設置したスプリン
グの伸長力を利用して頭部が炉内の上部格子板の交差部
に係合され、下部が管状のインコアモニタ案内管および
インコアモニタハウジング内に収容される。インコアモ
ニタの下端部は、インコアモニタハウジングの下端部に
固定されたインコアモニタフランジに形成された受座に
Ｏリングを介して当接支持される。この受座は鏡面仕上
げとされ、インコアモニタの下端部と密着して炉水の外
部漏出を防止するように構成されている。

ところで、インコアモニタハウジングやインコアモニタ
案内管は、キズ等の補修のためにその内面の修理等を行
う場合がある。このようなインコアモニタハウジング内
面およびインコアモニタ案内管内面の補修時には原子炉
圧力容器内でインコアモニタ案内管の上部開口部を一旦
封止遮断し、炉水の流出を防止したうえで補修作業の監
視を行っている。

（発明が解決しようとする課題） 従来、インコアモニタハウジング内面およびインコアモ
ニタ案内管内面の点検や補修時に炉水の流出を防止する
には、インコアモニタ案内管の上部に栓を挿入して封止
していた。

また、インコアモニタハウジング内面およびインコアモ
ニタハウジングの周囲は炉水で満たされているためイン
コアモニタ案内管およびインコアモニタハウジング内の
溶接補修を行う場合、インコアモニタ案内管およびイン
コアモニタハウジング（配管）の内部を監視し補修する
必要がある。

しかしながら、狭い配管内で配管内の監視や補修を行う
ことは困難であり、またその作業も長時間かかるので作
業員が多量の放射線被曝を受けるおそれがあった。

本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目的
は、インコアモニタ案内管内面およびインコアモニタハ
ウジング内面の補修時にカメラを挿入してその内面を容
易に点検監視することができ、かつ作業員の放射線被曝
を減少することのできる配管内監視装置を提供すること
にある。

［発明の構成］ （課題を解決するための手段） 上記目的を達成するために、本発明の配管内監視装置は
、炉内中性子計装管を収納しているインコアモニタ案内
管の上部開口部より挿入され、炉内からインコアモニタ
案内管内への炉水をシール部材によりシールするととも
にこのシール部材と一体に設けられた防水カメラをイン
コアモニタ案内管内に挿入し、インコアモニタハウジン
グ内の監視を行うように構成したことを特徴とする。

（作　用） インコアモニタ案内管内面およびインコアモニタハウジ
ング内面の点検時において、インコアモニタ案内管シー
ルをインコアモニタ案内管の上部開口部より挿入して、
インコアモニタ案内管の上部をシールして炉水のリーク
を防止するとともに、インコアモニタ案内管のシール部
材に防水カメラを一体に設けているので、炉上からイン
コアモニタ案内管内およびインコアモニタハウジング内
を監視することができる。

また、インコアモニタハウジングの下部間り部から修理
機材および検査装置等により当該部位の修理点検を行う
場合に、インコアモニタ案内管内から修理作業および点
検等の監視を行うことにより安全に修理点検作業を短時
間に行うことができる。

（実施例） 本発明の実施例を図面を参照して説明する。

先ず、中性子計装管が原子炉内に装荷された状態を第３
図について説明する。

第３図に示すように、炉心部１０および冷却水を収容し
た原子炉圧力容器１１と一体をなす炉水シュラウド１３
には、炉心支持板１４が水平に設けられ、この炉心支持
板１４の下方に位置する原子炉圧力容器１１の底部１２
には、インコアモニタハウジング１５が貫通固着されて
いる。このインコアモニタハウジング１５の上端部には
インコアモニタ案内管１６が一体に連結固着され、その
上端部が炉心支持板１４を貫通して、上部開口部１７が
形成される。インコアモニタ案内管１６の上部開口部１
７にはインコアモニター８が挿脱自在に嵌挿され、その
上端部は上部格子板１９の交差部下側に係合される。イ
ンコアモニター８の下端部は、インコアモニタハウジン
グ１５の下端部に固定されたインコアモニタフランジ２
１に形成された受座にシール部２２を介して当接支持さ
れる。なお、符号２０は炉心部１０に装荷された燃料集
合体を示す。

ところで、上記インコアモニタハウジング１５゜インコ
アモニタ案内管１６は、その内面に発生したキズ等を補
修するため、点検修理が行われる。

本実施例の配管内監視装置は、これらインコアモニタハ
ウジング１５およびインコアモニタ案内管１６の修理お
よび点検をする場合に、インコアモニタ案内管１６の上
部開口部１７をシールし、炉水のリークを防止するとと
もに、インコアモニタハウジング１５内の監視を行い作
業の動作確認を目視化するためのものである。

次に、本発明の一実施例の配管内監視装置を第１図を参
照して説明する。

第１図に示すように、配管内監視装置は炉心部１０から
インコアモニタ１８を取り外した後に炉上部側の上部開
口部１７からインコアモニタ案内管１６内に挿入される
インコア案内管シール１が備えられる。インコア案内管
シール１の上端部には炉心内に吊り下す際に取り扱うた
めのハンドル２が設けられ、このハンドル２の下側には
上部格子板１９“に係合して位置決めを行うためのガイ
ド３が溶接等により固着されている。これらハンドル２
およびガイド３には上下方向に延びるパイプ４が固定さ
れている。

パイプ４の下部にはＯリング６を介して気密に上下動自
在なピストン５が組み込まれる。このピストン５の下端
には連結スリーブ７が螺合され、この連結スリーブ７と
ピストン５との間にシールゴム８が備えられる。インコ
ア案内管シール１をインコアモニタ案内管１６に挿入す
ると、ピストン５に固着されたピン９が炉心支持板１４
の上面に当接し、ピストン５をその位置に保持させる一
方、パイプ４が自重によりピストン５に対して相対的に
下降するようになっている。これにより、シールゴム８
が横に膨張し、インコアモニタ案内管１６の内周面に密
着して炉水をシールするようになっている。

また、パイプ４．ピストン５および連結スリーブ７の中
心（内側）には全て貫通孔が形成され、パイプ４の上端
部にＴＶ装置３０に連結されるケーブル３１を介して、
インコアモニタ案内管１６内と炉上の図示しないオペレ
ーションフロアとが接続される。

さらに、第２図の詳細図に示すように、インコア案内管
シール１の下側には防水カメラ３２が挿入され、その上
端部に設けられたガイド３３がＯリング３４を介して気
密に連結スリーブ７に結合される。なお、シールゴム８
はインコアモニタハウジング１５の下部から圧力ガスが
供給された場合にも気密性を十分に保持できるものであ
る。′ガイド３３．パイプ４およびスリーブ７の中心（
内側）には、前記インコア案内管シール１と同様に貫通
孔が形成され、インコアモニタハウジング１５の内部と
炉上のオペレーションフロアとの間にケーブル３１を接
続できるようになっている。

防水カメラ３２のレンズ前面には、開閉自在なフィルタ
３５が設けられ光線や火花等が直接レンズに当たらない
よう保護できると共にこのフィルタ３５の開閉動作はコ
ントロールステーションからの電気信号による他は光線
や火花等の熱を利用して動作するバイメタル３６（又は
可逆性の形状記憶合金）により自動開閉を可能としてい
る。

上述したように、本実施例によれば、インコアモニタハ
ウジング１５内面やインコアモニタ案内管１６内面の点
検修理時において、インコアモニタ案内管１６上部より
配管内監視装置を挿入することによりインコアモニタ案
内管１６およびインコアモニタハウジング１５内を村山
した状態で、インコア案内管シール１内の下側に設けた
防水力メラ３２とケーブル３１を介して炉上で配管内の
監視を行うことができる。

従って、インコアモニタハウジング１５の内部の監視が
容易であり、効率的に行うことができる。

また、作業員がインコアモニタハウジング１５内面およ
びインコアモニタ案内管１６の内面監視作業を長時間に
亘って行う必要がないため作業員の安全性向上および放
射線被曝量の低減を図ることができる。

［発明の効果］ 以上説明したように、本発明の配管内監視装置によれば
、インコアモニタ案内管およびインコアモニタハウジン
グ内の補修作業を従来のように長時間に亘って行う必要
がなく点検確認作業を効率的に行うことができるので、
作業員の安全性向上および放射線被曝量の低減を図るこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の一部断面を示す構成図、第
２図は第１図のＡ部分の部分拡大図、第３図は原子炉に
中性子計装管が装荷された状態を示す断面図である。 １・・・インコア案内管シール ２・・・ハンドル　　　　３・・・ガイド４・・・パイ
プ　　　　　５・・・ピストン７・・・スリーブ　　　
　８・・・シールゴム９・・・ピン １５・・・インコアモニタハウジング １６・・・インコアモニタ案内管 ３０・・・ＴＶ装置　　　　３１・・・ケーブル３２・
・・防水カメラ　　　３３・・・ガイド３４・・・０リ
ング　　　　３５・・・フィルタ３６・・・バイメタル 代理人　弁理士（８７３３）猪　股　祥　晃（ほか１名
）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）炉内中性子計装管を収納しているインコアモニタ
   案内管の上部開口部より挿入され、炉内からインコアモ
   ニタ案内管内への炉水をシール部材によりシールすると
   ともにこのシール部材と一体に設けられた防水カメラを
   インコアモニタ案内管内に挿入し、インコアモニタハウ
   ジング内の監視を行うように構成したことを特徴とする
   配管内監視装置。