JPH0313893A - 多段耐圧プラグ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 （産業上の利用分野） 本発明は沸騰水型原子炉において中性子計装管（インコ
アモニタ）を収容するインコアモニタハウジングの内面
について耐圧試験等を行なう際に、インコアモニタハウ
ジング内面の任愚の位置に耐圧部材（パツキン）を複数
段同時に取り付け、それらの耐圧部材と耐圧部材の闇（
スペース部）に部分的に圧力を掛け、リーク試験を行な
うようにした多段耐圧プラグに関する。

（従来の技術） 一般に、沸騰水型原子炉においては、運転期間中、炉内
の中性子束を適正な分布状態に保つため、棒状の中性子
計装管、すなわちインコアモニタを燃料集合体の間に装
設して中性子束の分布状態を監視するようにしている。

このインコアモニタはその上端部に設置したスプリング
の伸長力を利用して、その［ｉｌが炉内の上部格子板の
交差部に係合されるとともに、下部がインコアモニタ案
内管およびインコアモニタハウジング内に挿入される。

インコアモニタの上端部はインコアモニタハウジングの
下端に固定されるインコアモニタフランジに形成された
受座にＯリングを介して当接支持される。この受座は鏡
面仕上げとされ、インコアモニタの下端部と密着して炉
水のリークを防止するようにしている。

（発明が解決しようとする課題） ところで、インコアモニタハウジングの内面には酸化物
等が付着するため、定期的に付着酸化物等の浄化のため
の点検を行なっている。また、インコアモニタハウジン
グの溶接部近傍の部分耐圧試・験を行なってインコアハ
ウジングの健全性を確認している。インコアモニタハウ
ジング内面の点検時には原子炉圧力容器内とインコアモ
ニタ案内管とを一口遮断し、−炉水の排出を防止する必
要がある。この場合、従来はインコアモニタ案内管の上
部にシール部材を取り付けて炉水のリークを防止してい
た。

しかし、インコアモニタ案内管の上部をシールして、長
尺のインコアモニタハウジング全体に圧力を掛けること
は危険であり、また圧力を掛ける必要がない部分が殆ど
であり無駄が多かった。さらに、点検作業を能率的に行
なうことができないため、作業時間が艮くなり、作業員
の放射線被曝量が増大するおそれがあった。

本発明は上記の事情を考慮してなされたもので、インコ
アモニタハウジング内の任意の位置を部分的にシールし
、部分的に耐圧リーク試験を行なうことができるととも
に、点検作業の効率化を図ることにより作業員の放射線
被１１ｆｆｌ低減を図ることができる多段耐圧プラグを
提供することを目的とする。

〔発明の構成〕

（課題を解決するための手段） 本発明は、インコアモニタハウジング内に挿入されるシ
ャフトの外周に複数の耐圧パラ４−ンがスペーサを介し
軸方向に間隔をおいて備えられ、上記シャフト廻りに回
転されることにより上記耐圧パツキンを変形させてイン
コアモニタハウジング内周面に密着させるレンチが上記
シャフトに保持される一方、上記耐圧パツキン間に圧力
流体または計ｉｌＦ！器を挿入可能な貫通孔が上記シャ
フトに形成されたものである。

（作用） インコアモニタハウジング内面の叶全性確認等を行なう
場合に、インコアモニタ案内管の上部ＩＭ口部をシール
した状態で、インコアモニタハウジングの下部開口部か
ら多段耐圧プラグを挿入し、任意の位置でレンチをシャ
フト廻りに回転させると、複数の耐圧パツキンが変形し
てインコアモニタハウジング内周面に密着し、シールす
る。その後、シｐ　７　ｈに形成されたＣ１通化から圧
力流体を供給し、耐圧パツキン間に圧力を掛け、インコ
ア〔ニタハウジングの耐圧リーク試験を行なう。また、
貫通孔からムｔａｌ１１器を挿入し、インコｊ′しニタ
ハウジング内の点検を行なう。

したがって、インコアモニタハウジング内の任意の位置
について、部分耐圧試験を極めて容易に行なうことがで
きるとともに、点検作業の効率化を図ることにより作業
員の放Ｄ４線被曝石低減を図ることができる。

（実施例） 本発明に係る多段耐圧プラグの一実施例について添付図
面を参照して説明する。

第２図に示すように、炉心部１０および冷却水を収容し
た原子炉圧内容３１１に一体に設けられた炉心シュラウ
ド１２に、炉心支持板１３が水平に設けられ、この炉心
支持板１３の下方に位置する原子炉圧力容器１１の底部
１１ａにはインコアモニタハウジング１４が貫通固着さ
れる。このインコアモニタハウジング１４の上部にはイ
ンコアモニタ案内管１５が一体に連結され、このインコ
アモニタ案内管１５の上端部が炉心支持板１３を貫通し
て上部開口部１５ａが形成される。

インコアモニタ案内管１５の上部開口部１５ａにはイン
コアモニタ１６が挿脱自在に嵌挿され、このインコアモ
ニタ１６の上部は上部格子板１７の交差部下側に係合さ
れる。インコアモニタ１６の下端部は、インコアモニタ
ハウジング１４の下端部に固定されたインコアモニタ７
ランジ１８に形成された受座にシール部１９を介して当
接支持される。なお、符号２０は炉心部１０に装荷され
た燃料集合体を示す。

インコアモニタハウジング１４およびインコアモニタフ
ランジ１８は、炉水のリークを防止するもので、その表
面に付着する酸化物等の浄化や溶接部近傍の部分耐圧試
験を定期的に行ない、インコアモニタハウジング１４の
健全性の確認を行なっている。

本実施例の多段６（圧プラグは、インコアモニタハウジ
ング１４内面の部分耐圧試験等を行なうために使用する
もので、第１図に示すように、インコアモニタハウジン
グ１４内に下部間口部１４ａから挿入可能なシャフト２
１の先端部分の外周に、軸方向に間隔を冒いて一対の耐
圧パツキン２２ａ。

２２ｂｔｆｉ装着される。耐１王パツキン２２ａの上端
はＯリング２３ａを介して傘型のリンク２４ａにより支
持される。耐圧パツキン２２ａの下端には回転をスムー
ズに伝えるためのスラストベアリング２５ａを介して軸
方向に長いスペーサ２６が設けられる。スペーサ２６は
交換可能であり、軸方向長さを自由に変更することがで
きる。

スペーサ２６の下端には傘型のリング２４ｂおよびＯリ
ング２３ｂを介して耐圧パツキン２２ｂが設けられる。

耐圧パツキン２２ｂの下端にはスラストベアリング２５
ｂを介してレンチ２７が設けられる。レンチ２７はイン
コアモニタハウジング１４の下方に達する長さを有し、
シー！フト２１のねじ加工部２８を介して螺合される。

レンチ２７はシャフト２１！！りに回転されることによ
り、軸方向上向きに移動し、耐圧パツキン２２ａ、２２
ｂおよびスペーサ２６を軸方向上向きに移動さＵて、耐
圧パツキン２２ａ、２２ｂを変形さ已、インコアモニタ
ハウジング１４内周面に（’ｌ　ＬｆｆざヒてシールＪ
るようになっている。

シャフト２１の中心部には圧力水等を耐圧パツキン２２
ａ、２２ｂ間に供給することができるとともに、センサ
等の計８１ＩＩ器を耐圧パツキン２２ａ。

２２ｂ間に挿入することが可能な貫通孔２９が形成され
る。シャフト２１の下端部には貫通孔２９を介して圧力
水等を供給するための継手３０が設けられる。この継手
３０は貫通孔２９内に計測器を挿入する場合には取り外
される。

次に作用について説明する。

インコアモニタハウジング１４の下部１ｔｉ１０部１４
ａから多段耐圧プラグを挿入し、耐圧パツキン２２ａ、
２２ｂが所定の位置に達したところでレンチ２７をシャ
フト２１廻りに回転させる。レンチ２７が回転されると
、レンチ２７が軸方向上向ぎに移動し、耐圧パツキン２
２ａ、２２ｂおよびスペーサ２６を軸方向上向きに移動
させて、耐圧パツキン２２ａ、２２ｂが半径方向外方に
膨張し、インコアモニタハウジング１４内面に密着して
シールする。

その後、継手３０からυ通孔２９を通って耐圧パツキン
２２ａ、２２ｂ間に圧力水を供給して、インコアモニタ
ハウジング１４の耐圧リーク試験を行なう。また、継手
３０を取り外し、貫通孔２９から耐圧パツキン２２ａ、
２２ｂ間に計測器を挿入して、インコアモニタハウジン
グ１４の点検作業を行なう。

このように上記実施例によれば、インコアモニタハウジ
ング１４内の任意の位置を部分的にシールし、部分耐圧
試験を筒中かつ確実に行なうことができる。また、スペ
ーサ２６を交換することにより耐圧スペースを自由に変
更することができる。

ざらに、貫通孔２９から計測器を挿入することにより耐
圧パツキン２２ａ、２２ｂ間の点検作業を行なうことが
できる。そして、インコアモニタハウジング１４の点検
作業を短時間に効率的に行なうことができるから、作業
員の放射線被曝量の低減を図ることかできる。

なお、上記実施例においては、一対の耐圧パツキン２２
ａ、２２ｂのみを設けたが、スペーサを介してさらに多
数の耐圧パツキンを設番）るようにしてらよい。この場
合には、炉水のリークを何重に６防止することができ、
インコアモニタハウジング１４内の点検を安全に行なう
ことができるという効果がある。

〔発明の効果〕

本発明に係る多段耐圧プラグは、インコア［二タハウジ
ング内に挿入されるシャツ１−の外周に複数の耐圧パツ
キンがスペーサを介し軸方向に問隔をおいて備えられ、
上記シャフト廻りに回転されることにより上記耐圧パツ
キンを変形させてインコアモニタハウジング内周面に密
着させるレンチが上記シャフトに保持される一方、上記
耐圧パツキン間に圧力流体または計測器を挿入可能な目
通孔が上記シャフトに形成されたから、インコアモニタ
ハウジング内の任意の位置を部分的にシールして、部分
耐圧リーク試験を行なうことができるとともに、インコ
アモニタハウジングの点検作業を効率的に行なうことに
より、作業員の放Ｄ４線被−刊の低減を図ることができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る多段耐圧プラグの一実施例を示す
断面図、第２図は沸騰水型原子炉に中性子計装管が装設
された状態を示す断面図である。 １４・・・インコアモニタハウジング、１８・・・イン
コアモニタ７ランジ、２１・・・シャフト、２２ａ。 ２２ｂ・・・耐圧パツキン、２６・・・スペーサ、２７
・・・レンチ、２８・・・ねじ加工部、２９・・・ｒ４
通孔。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. インコアモニタハウジング内に挿入されるシャフトの外
   周に複数の耐圧パッキンがスペーサを介し軸方向に間隔
   をおいて備えられ、上記シャフト廻りに回転されること
   により上記耐圧パッキンを変形させてインコアモニタハ
   ウジング内周面に密着させるレンチが上記シャフトに保
   持される一方、上記耐圧パッキン間に圧力流体または計
   測器を挿入可能な貫通孔が上記シャフトに形成されたこ
   とを特徴とする多段耐圧プラグ。