JPH04125383U - ロツク装置 - Google Patents

ロツク装置

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JPH04125383U
JPH04125383U JP3021491U JP3021491U JPH04125383U JP H04125383 U JPH04125383 U JP H04125383U JP 3021491 U JP3021491 U JP 3021491U JP 3021491 U JP3021491 U JP 3021491U JP H04125383 U JPH04125383 U JP H04125383U
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locking
opening
arm
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locking protrusion
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JP3021491U
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憲彦 村田
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株式会社ニフコ
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 押圧操作によって解放されるロック機構へ引
張力が不用意に作用した場合にも破損を防止する。 【構成】 開閉蓋が押圧操作を受けるとアーム16の係
止突起22は紙面裏側からカム形状に案内されて受け部
42へと係止し矢印C方向と反対方向の抜き出し力が阻
止される。また2回目の押込操作によって係止突起22
は紙面手前側へ移動して受け部42と離れさらにカム面
に案内されながら矢印C方向と逆方向へ移動してロック
部材24と離脱する。係止突起22が受け部42へ係止
したままの状態で開閉蓋へ誤って引張力が加わると係止
突起22が一対の受け部42を互に離間させる方向にロ
ックアーム34を取付基部26から弾性変形させて受け
部42を通過移動するので各部の破損が防止される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は開閉蓋等をロック状態に維持するロック装置に係り、特に通常の使用 状態と異る外力が作用した場合にも対応することができるロック装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両、家電製品、OA機器等に用いられる開閉蓋を閉止状態及び解放状態に保 持するためのロック装置として、回転するカムプレートとこのカムプレートと係 合するピンとの組み合わせを用いた構成が用いられている(特公昭58−254 35号参照)。
【0003】 この機構では、開閉蓋の閉止方向への第1の押圧操作でピンがカムプレートの 凹部へ入り込んで開閉蓋の閉止状態を維持し、さらに開閉蓋へ第2の押圧操作を 行うことによってピンがカムプレートの異る移動軌跡を通ってカムプレートから 離脱することによって開閉蓋が解放される構成である。従ってこの機構では、開 閉蓋を1回目の押圧操作で閉止状態とし、2回目の押圧操作で離脱状態とするこ とができ、開閉蓋の閉止動作及び解放動作のいずれも押圧操作によって行うので 、特別にロック解除ボタン等を設ける必要はない。
【0004】 ところがこのロック機構では、開閉蓋が閉止された状態では開閉蓋の表面に何 等のボタンや把手等が突出しないので、開閉蓋の解放操作が理解できず、誤って 開閉蓋を無理に解放方向に引っ張る等の操作を加える場合がある。このような開 閉蓋の閉止状態、すなわちカムがピンを係止した状態でピンをカムから抜き出す ための大きな外力が作用した場合には、ピンがカム溝から抜け出し通常の移動軌 跡から外れて開閉蓋の解放が可能となる。しかし、このカムのピン係止状態にお ける開閉蓋解放方向の外力が複数回加えられると、開閉蓋に取りつけられたピン に大きな剪断力が作用してピンが開閉蓋から離脱したり、車体へ取りつけられて いるカム溝が削れ、開閉蓋のその後の閉止動作によってもカムがピンを係止でき ない場合もある。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は上記事実を考慮し、開閉蓋と車体とのように相対移動する第1、第2 の基部の係止状態において不用意な解放方向力が作用した場合にも各部に不必要 な応力を生じさせることがないロック装置を得ることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案は、相対移動する第1、第2の基部の間に設けられ、第1の押圧力でこ れらの基部を互に係止する係止状態となり、その後の第2の押圧力でこの係止を 解放する解放状態となるロック装置であって、前記第1の基部に取りつけられた アームと、このアームの一部から互に反対方向へ突出した一対の係止突起と、前 記第2の基部に取りつけられたロック部材と、このロック部材に設けられ前記係 止状態で前記一対の係止突起と当接して両基部の相対移動を阻止すると共に両基 部間の所定値以上の相対引張力で互に離れてこれらの間に係止突起を通過させる 一対の係止受け部と、を有することを特徴としている。
【0007】
【作用】
第1、第2の基部が第1の押圧力で相対移動すると、アームの係止突起はロッ ク部材の係止受け部へと係合して係止状態を維持する。その後にさらに第2の押 圧力が作用すると係止部材はロック部材の係止受け部から離れて第1、第2の基 部の係止状態が解除された解除状態となる。ここで係止状態において第1、第2 の基部の間に所定値以上の相対引張力が作用すると、係止受け部は互に離れてこ れらの間の間隔を広くする。これによって係止突起は係止受け部の間を通過する ことができるのでロック部材や係止突起に不必要に大きな応力が集中することは なく、各部の破損を防止できる。
【0008】
【実施例】
図2には本考案の実施例が適用された開閉蓋12が示されている。この開閉蓋 12は箱状に形成され、支軸14が図示しない車体へ取りつけられることによっ て矢印A方向及びB方向に旋回可能となっており、矢印A方向に旋回することに よって閉止動作を行い、矢印B方向へ旋回することによって解放動作を行うよう になっている。またこの開閉蓋12は解放方向(矢印B方向)へ図示しない弾性 体付勢力で付勢されている。
【0009】 開閉蓋12の側面にはアーム16が軸支されている。このアーム16は図6の 示される如く軸方向一端へピン18が直角方向に一体的に形成され、このピン1 8によって開閉蓋12へ軸支されるようになっている。アーム16の他の一端に は互いに反対方向に一対の係止突起22が突出している。これらの係止突起22 の長手軸線は同軸的であり、アーム16の長手軸線と直交した状態となっている 。またこれらの係止突起22は先端部が半球面のような円弧面とされている。
【0010】 図2に示される如くアーム16の係止突起22はロック部材24と対応してい る。
【0011】 図3〜図5に示される如くロック部材24は取付基部26が板状とされ、この 中央部に形成される円孔28が取付ビス32(図2参照)の挿入用とされ、これ によって図示しない車体へ固着されるようになっている。この取付基部26の幅 方向両側からは一対のロックアーム34が互に平行に突出している。これらのロ ックアーム34間はアーム16の挿入用となっている。
【0012】 このロックアーム34は取付基部26の表面と同一面を形成する端面34Aが 設けられると共に、先端部からはこの端面34Aからしだいに離れる方向に斜面 34Bが形成されている。この斜面34Bは開閉蓋12の閉止動作によって係止 突起22が矢印C方向に当接すると、この係止突起22をこの斜面34Bに沿っ て端面34Aからしだいに離れる方向(矢印D方向)に案内するようになってい る。斜面34Bの端面34Aから最も離れた先端部は端面34Aと平行な端面3 4Cとされている。従ってこの端面34Cは矢印D方向に案内された後の係止突 起22がスライドしながら矢印E方向に移動する案内面を形成している。この端 面34Cよりも取付基部26に近い側には取付基部26から一体的に突出する案 内アーム38が設けられている。またロックアーム34の端面34Cと端面34 Aとの間には斜面34B方向に突出する形状の凹部34Dが形成され、これによ って端面34Cと凹部34Dの間が斜面34Bと反対方向に突出する小突起34 Eとされている。
【0013】 小突起34Eは案内アーム38の先端部が端面34C方向に若干屈曲される傾 斜部38A及び案内アーム38の中間部から凹部34D内方向へ突出する中間突 起38Bとの間に略U字状の案内溝を構成している。従って端面34Cに沿って 図4の左側に移動する係止突起22は傾斜部38Aと当たって矢印E方向に屈曲 されながれ案内アーム38へと当接する。またこの係止突起22の押込力が解除 されると係止突起22は開閉蓋12の解放力で矢印F方向に凹部34D内へ入り 込む。この状態で係止突起22の外周面は凹部34Dの底部である受け部42と 当接して開閉蓋12を閉止した状態で維持する係止状態となる。
【0014】 このようにロックアーム34は斜面34Bと凹部34Dとの間の部分がアーム 通過隙間44を構成している。図1に示される如くこのアーム通過隙間44は当 然ながらアーム16のみを通過させ係止突起22は通過させない寸法となってい る。このようにアーム16の先端部から両側に突出した係止突起22はそれぞれ 一対のロックアーム34に形成される受け部42で支持されるので、係止状態は 確実である。しかし係止突起22へ大きな抜出力(開閉蓋12の解放方向力)が 作用すると、係止突起22は一対のロックアーム34を互に離間する方向に弾性 変形させながらアーム通過隙間44を通って離脱できる。
【0015】 このため受け部42はアーム通過隙間44に面した角部に円弧表面部42Aが 形成されてアーム16に大きな引張力が作用した場合に係止突起22の半球状部 分が一対のロックアーム34を互に離間する方向に押し広げ易いカム面を形成し ている。なお図7に示される如くアーム通過隙間44からは中子挿入溝46が形 成されて端面34Cと凹部34Dとを連通しており、ロック部材24をモールド 成形する場合に円弧表面部42A部分を画成するための中子の型抜き時における 逃げ道となっている。
【0016】 凹部34Dには小突起34Eの反対側に突出板34Fが一体的に形成され、ア ーム16が凹部34Dから端面34Aへと短絡的に抜け出るのを防いでいる。す なわちこの突出板34Fと案内アーム38のアーム基部38Cとは凹部34D内 にある係止突起22を端面34Aに沿って取付基部26へ接近する方向にのみ( 矢印G方向)移動可能としている。突出板34Fとアーム基部38Cとの間には 切欠部34Gが形成されて係止突起22を凹部34Dから端面34Aへと矢印G 方向に案内するようになっている。突出板34Fと端面34Aとの間は端面34 Aの一部が切欠かれ、かつアーム通過隙間44と一部が連通する案内面34Hと なっており、矢印G方向に移動した後の係止突起22を矢印H方向及びJ方向に 案内して開閉蓋12の完全な解放動作を可能としている。
【0017】 なおアーム16はロック部材24に対して常に図4の矢印C方向に向くように 図示しない弾性体が付勢力を付与している。
【0018】 次に本実施例の作用を説明する。 開閉蓋12が図2の状態から閉止方向(矢印A方向)に移動されるとアーム1 6は矢印C方向に移動してロック部材24と接近する。その後の動作は図4にお いてロック部材24を中心にロック部材24と係止突起22との相対移動として 説明する。係止突起22は矢印C方向に移動した後に斜面34Bに案内されて矢 印D方向に、端面34Cに案内されて矢印E方向に移動した後に案内アーム38 へ当接するので、それ以上の開閉蓋12の閉止動作が阻止される。ここで開閉蓋 12への閉止方向操作力を解除すると、開閉蓋12は図示しない弾性体付勢力で 解放方向に若干量だけ戻される。このため係止突起22は矢印F方向に移動して 案内アーム38から離れると共に小突起34Eの凹部34D側の表面に案内され て凹部34D内へと入り込む。これによって一対の係止突起22は受け部42と 当接し、アーム16と係止突起22とが係止状態となり開閉蓋12は閉止状態を 維持される。
【0019】 ここで次の押圧動作が開閉蓋12へ加えられると、係止突起22は中間突起3 8Bと突出板34Fとの間を矢印G方向に移動して切欠部34Gを通って取付基 部26の側面へ案内され、それ以上の開閉蓋12の押込動作が妨げられる。この ため開閉蓋12への押込動作が解除されると係止突起22は開閉蓋12の解放方 向付勢力によって切欠部34G内を矢印H方向に案内され、さらには矢印J方向 に移動してロック部材24から離脱する。これによって開閉蓋12が完全に解放 され、開閉蓋12内への収容物の出し入れが可能となる。
【0020】 ここで開閉蓋12の閉止状態である、係止突起22が受け部42へ係止された 図1の状態において、使用者が不用意に開閉蓋12を解放方向に引っ張った場合 の動作について説明する。係止突起22はアーム16の引張力を受けて一対のロ ックアーム34を互いに離間する方向に(矢印M方向)移動させるのでアーム通 過隙間44が係止突起22の軸方向長さ寸法まで拡大され、これによって係止突 起22がアーム通過隙間44を通ってロック部材24と離脱する。この結果開閉 蓋12への不用意な引張力によってもロック部材24及びアーム16が破損する ことはなく、その後再び開閉蓋12の押込動作によって前記と同様の係止動作が 可能となる。このように係止突起22が係合する受け部42は取付基部26から 充分離れた位置にあるため互いに離間する方向に弾性変形した場合にもロック部 材24の各部に不必要な応力集中がない。受け部42が固定部である取付基部2 6に近い場合であっても、受け部42が充分に弾性変形し易いように各部の形状 を設計すればよい。
【0021】
【考案の効果】
本考案は上記の構成としたので、係止突起と係止受け部との間に不用意な外力 が作用した場合にも各部の破損を防止することもできる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図4のI-I 線断面に相当するアーム16とロッ
ク部材24との係合状態を示す断面図である。
【図2】本考案の実施例が適用された開閉蓋12とその
関連部品を示す斜視図である。
【図3】ロック部材を示す平面図である。
【図4】図3のIV-IV 線断面図である。
【図5】図3の平面図である。
【図6】アームの平面図である。
【図7】図4の斜視図である。
【符号の説明】
16 アーム 22 係止突起 24 ロック部材 42 受け部(係止受け部)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相対移動する第1、第2の基部の間に設
    けられ、第1の押圧力でこれらの基部を互に係止する係
    止状態となり、その後の第2の押圧力でこの係止を解放
    する解放状態となるロック装置であって、前記第1の基
    部に取りつけられたアームと、このアームの一部からか
    ら互に反対方向へ突出した一対の係止突起と、前記第2
    の基部に取りつけられたロック部材と、このロック部材
    に設けられ前記係止状態で前記一対の係止突起と当接し
    て両基部の相対移動を阻止すると共に両基部間の所定値
    以上の相対引張力で互に離れてこれらの間に係止突起を
    通過させる一対の係止受け部と、を有することを特徴と
    したロック装置。
JP3021491U 1991-04-30 1991-04-30 ロック装置 Expired - Fee Related JP2517398Y2 (ja)

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JP2517398Y2 JP2517398Y2 (ja) 1996-11-20

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008105407A1 (ja) * 2007-02-28 2008-09-04 Nifco Inc. ラッチ装置及びそれを用いた開閉装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008105407A1 (ja) * 2007-02-28 2008-09-04 Nifco Inc. ラッチ装置及びそれを用いた開閉装置

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