JPH04124917U - 開口容易缶 - Google Patents

開口容易缶

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JPH04124917U
JPH04124917U JP3803091U JP3803091U JPH04124917U JP H04124917 U JPH04124917 U JP H04124917U JP 3803091 U JP3803091 U JP 3803091U JP 3803091 U JP3803091 U JP 3803091U JP H04124917 U JPH04124917 U JP H04124917U
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JP
Japan
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lid
opening
inner lid
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easy
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Pending
Application number
JP3803091U
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English (en)
Inventor
林 博 小
Original Assignee
東洋製罐株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】開口操作が容易にでき、しかも複雑な加工を必
要とせず、簡単な構造の開口容易缶を提供する。 【構成】中蓋を可撓性材にて構成し、中蓋の外端に全周
にわたって立ち上がる周縁立ち上げ部を設けてこの周縁
立ち上げ部の先端を蓋体外周の巻締め部に密封状態にて
挟み込み、さらに中蓋を蓋体の全面開口用スコアの内側
の開口除去領域に固着して、開口除去部と共に中蓋の周
縁立ち上げ部を巻締め部から引き出して中蓋を除去可能
に構成してなることを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、たとえば開口容易缶に関し、特に内圧の加わった缶の開缶に際し、 内容物の飛散防止、スコア部より缶本体内に落ちる金属切粉の落下防止、切り取 られた開口除去片の切端の安全性を向上させる技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の開口容易缶としては例えば図5に示すようなものがある。すなわち、こ の開口容易缶は、缶本体100の開口縁に蓋体101を巻締め固定し、蓋体10 1は全面開口用のスコア102を刻設すると共に開口操作用のタブを取り付け、 蓋体101の缶本体内面側に内容物の飛散を防止するための中蓋104が設けら れていた。この中蓋104にはガス抜き孔105を有し、その周辺に破断可能な 脆弱部106を有しており、タブ103を持ち上げた初期開口時に缶本体100 内のガスは中蓋104のガス抜き孔105を通じて蓋体101の初期開口部から 外部に抜ける。この時内容物の飛散は中蓋101によって遮られるようになって いた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら上記した従来技術の場合には、ガス抜きを図ることはできるもの の、ガス抜き孔105が開口しているために内容物の飛散を完全に遮断すること が困難であった。
【0004】 また蓋体101の開口操作と、中蓋104の開口操作の二回の開口操作を行わ なければならず、操作性が悪くイージーオープンとは言えない。
【0005】 さらに、蓋体101の開口操作の際に蓋体101の円盤状の開口除去片の切れ 端がむき出しになるために、手指が当たって傷つくおそれがあり安全性に関して 十分満足のいくものではなかった。
【0006】 また、中蓋101にガス抜き孔105が開口しているために、蓋体101の開 口時に生じる金属切粉が缶本体100内に落下して衛生上の問題があった。
【0007】 安全性を高める技術としては、この他に、たとえばセーフティイージーオープ ン缶と称して、アルミ蓋のスコア周辺を複雑に折り曲げ加工し、開缶時に缶本体 に残るリング状残存部及び切り取られた蓋の周縁部の切れ端を、折曲げ部にて保 護するものもあるが、やはり切れ端はむき出しであり、しかも加工が複雑で、こ れによる蓋材としての強度低下の原因ともなっていた。
【0008】 さらに、最近のレギュラーコーヒー缶において、コーヒー豆を焙煎し、所定の 荒さに挽いたものをパックする際に、従来だと豆から発生する炭酸ガスを押える ために缶内を真空にして窒素置換をしていたが、最近になってコーヒーの香りを 持続させるために、炭酸ガスを抜かずにパックするものが一部に出始め、当然の ことながら缶内は陽圧になっている。そこで開缶の際に挽いた豆の粉が飛散する のを防止するために、缶蓋を巻締める際に別途成形された微小穴の開いた合成樹 脂製の中蓋を蓋体と一緒に巻締め固定し、蓋体を開缶してガスを微小穴から逃が した後、さらに合成樹脂製の中蓋に設けられた円形のスコアよりタブにより切り 取って開口させるものがある。しかし、このように完全に二重にしても、開缶時 にスコア部より中蓋上に金属粉が落下しており、中蓋開口時に中蓋上の金属粉が 缶本体内に落下することになり、どうしても缶本体内に落下する金属粉を防止で きなかった。
【0009】 本考案は上記した従来技術の課題を解決するためになされたもので、その目的 とするところは、開口操作が容易にでき、しかも複雑な加工を必要とせず、簡単 な構造の開口容易缶を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案にあっては、缶本体の開口縁に巻締め固定 した蓋体に全面開口用スコアを刻設すると共に全面開口用スコアの内側に開口操 作用タブを取りつけ、前記蓋体の容器本体内面側に中蓋を設けた開口容易缶にお いて、 前記中蓋を可撓性材にて構成し、中蓋の周縁に全周にわたって立ち上がる周縁 立ち上げ部を設けて該周縁立ち上げ部の先端を蓋体外周の巻締め部に密封状態に て挟み込み、さらに中蓋を蓋体の全面開口用スコアの内側の開口除去領域に固着 して、蓋体の開口除去部と共に中蓋の周縁立ち上げ部を巻締め部から引き出して 中蓋を除去可能に構成してなることを特徴とする。
【0011】
【作用】
上記構成の開口容易缶にあっては、その開缶に際し、タブを引き起こすと、タ ブ先端部においてスコアが初期開口され空隙ができる。蓋体を巻締めた際に缶本 体と蓋体との間に挟みこまれた中蓋の周縁立ち上げ部は、この時点ではまだ外れ ていない。そして中蓋を通気性を有する構成としておけば、缶本体内が陽圧の場 合には、内部の気体のみ噴出して内容物の飛散を確実に防止することができる。
【0012】 さらに、タブを引きあげていくと、蓋体のスコアに沿って開缶されていくが、 挟みこまれた蓋体の周縁立ち上げ部も同時に順次外れていき、切り取られた蓋体 の切れ端より、寸法的に若干大きな位置に周縁立ち上げ部があるので、金属切粉 が缶本体内に落下するおそれがなく衛生性を保つことができる。
【0013】 また、周縁立ち上げ部によって蓋体の切れ端が覆われるので金属蓋の切れ端で 手指等をけがすることから守ることができる。
【0014】
【実施例】
以下に本考案を図示の実施例に基づいて説明する。本考案の一実施例に係る開 口容易缶を示す図1ないし図4において、1は内部中空の缶本体であり、この缶 本体1の開口縁に金属製の蓋体2が巻締め固定されている。この蓋体2は、その 外周に沿って全面開口用スコア3が刻設されており、この全面開口用スコア3の 内側位置に開口操作用タブ4が取りつけられている。このタブ4は蓋体2に突出 形成したリベット部5を介して蓋体2に固定されており、リベット部5を隔てて 全面開口用スコア3側に初期破断用のタブノーズ6を配し、他方の蓋体2中央側 に指掛け用のリング部7を配している。そして、タブノーズ6を全面開口用スコ ア3上に位置させ、リング部7をリベット部5を支点として引き起こすことによ りタブノーズ6を蓋体2に向かって下方に押圧させてスコア3を初期破断するよ うになっている。
【0015】 この蓋体2の缶本体1の内面側に初期開口時の内容物の飛散を防止するための 中蓋8が設けられている。中蓋8は可撓性の材料により成形したもので、気体の 流通を許容しかつ粉末等の内容物の吹き出しを阻止する通気性を有する構造とし ている。このような構造は、たとえばポリエチレン等の合成樹脂製繊維で作られ た不織布、または通気性に関係なく通常の合成樹脂シートにて成形し、この合成 樹脂シートに微細孔を設けた構成とすればよい。
【0016】 この中蓋8は、中蓋8の周縁部に全周にわたって立ち上がる環状の周縁立ち上 げ部9を有する皿形状に成形してある。そして、この中蓋8をヒートシールやホ ットメルト等の接着剤により、その中央部または円周状の数か所を固着し、中蓋 8の周縁立ち上げ部9を、缶本体1の開口部内周と蓋体2の立ち上げ部11との 間に挟みこんで密封状態に固定している。この中蓋8の周縁立ち上げ部9の位置 は全面開口用スコア3の径よりも大きく、また周縁立ち上げ部9の突出高さは前 記蓋体2の上面よりも上方に突出している。
【0017】 なお、図3中、12は開缶後の缶本体1の開口部を閉塞しておくための缶蓋1 2である。
【0018】 上記構成の開口容易缶にあっては、その開缶に際し、タブ4を引き起こすと、 タブノーズ6において全面開口用スコア3が初期開口され空隙13ができる。蓋 体2を巻締めた際に缶本体1と蓋体2との間に挟みこまれた中蓋8の周縁立ち上 げ部9は、この時点ではまだ外れていないので、缶本体1が陽圧の場合には、通 気性を有する中蓋8を通じて内部の気体のみ噴出して内容物の飛散を防止するこ とができる。
【0019】 さらに、タブ4を引きあげていくと、蓋体2のスコア3に沿って開缶されてい くが、挟みこまれた中蓋8の周縁立ち上げ部9も同時に順次外れていき、切り取 られた蓋体2の切れ端より、寸法的に若干大きな位置に周縁立ち上げ部9がある ので、金属切粉が缶本体1内に落下するおそれがなく衛生性を保つことができる 。
【0020】 また、蓋体2と中蓋8はその中央部または円周上の数か所で固着してあり、周 縁立ち上げ部9があることによって中蓋2の除去片の切れ端が覆われ、手指等を けがすることから守ることができる。
【0021】
【考案の効果】
本考案は以上の構成および作用を有するもので、蓋体の内面側に設けた中蓋を 蓋体と固着して蓋体の開口除去操作と共に開口除去できるようにしたので、開口 操作性が向上する。
【0022】 また、中蓋を通気性を有する構造として周縁立ち上げ部を巻締め部に挟み込ん で完全に遮蔽しておくことによって、初期開口の際のガス抜きを確実にでき、し かも内容物の飛散を完全に防止することができる。
【0023】 また、開缶時に生じる金属切粉は中蓋上に落下し、しかも中蓋の周縁立ち上げ 部によって金属切粉の缶本体内への落下を確実に防止することができる。
【0024】 さらに、中蓋の周縁立ち上げ部によって、開缶時の開口除去片の切れ端が覆わ れるので、手指の保護を図ることができ、安全性向上をも図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本考案の一実施例に係る開口容易缶の要
部構成を示すもので、同図(a)は閉塞状態の要部断面
図、同図(b)初期開口状態の要部断面図である。
【図2】図2(a)は図1の開口容易缶の初期開口状態
の全体平面図、同図(b)は同図(a)の蓋体と中蓋の
状態の概略構成を示す断面図である。
【図3】図3は図1の開口容易缶の全体構成を分解して
示す断面図である。
【図4】図4は図3の蓋体の平面図である。
【図5】図5は従来の開口容易缶の断面図である。
【符号の説明】
1 缶本体 2 蓋体 3 全面開口用スコア 4 タブ 5 リベット部 6 タブノーズ 7 リング部 8 中蓋 9 周縁立ち上げ部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 缶本体の開口縁に巻締め固定した蓋体に
    全面開口用スコアを刻設すると共に全面開口用スコアの
    内側に開口操作用タブを取りつけ、前記蓋体の缶本体内
    面側に中蓋を設けた開口容易缶において、前記中蓋を可
    撓性材にて構成し、中蓋の周縁に全周にわたって立ち上
    がる周縁立ち上げ部を設けて該周縁立ち上げ部の先端を
    蓋体外周の巻締め部に密封状態にて挟み込み、さらに中
    蓋を蓋体の全面開口用スコアの内側の開口除去領域に固
    着して、蓋体の開口除去部と共に中蓋の周縁立ち上げ部
    を巻締め部から引き出して中蓋を除去可能に構成してな
    ることを特徴とする開口容易缶。
JP3803091U 1991-04-25 1991-04-25 開口容易缶 Pending JPH04124917U (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3803091U JPH04124917U (ja) 1991-04-25 1991-04-25 開口容易缶

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JPH04124917U true JPH04124917U (ja) 1992-11-13

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JP3803091U Pending JPH04124917U (ja) 1991-04-25 1991-04-25 開口容易缶

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5843312A (ja) * 1981-09-09 1983-03-14 Babcock Hitachi Kk 流動層燃焼方法及びその装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5843312A (ja) * 1981-09-09 1983-03-14 Babcock Hitachi Kk 流動層燃焼方法及びその装置

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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19950530