JPH04124229A - チタン合金の電子ビーム溶解方法 - Google Patents

チタン合金の電子ビーム溶解方法

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JPH04124229A
JPH04124229A JP24254390A JP24254390A JPH04124229A JP H04124229 A JPH04124229 A JP H04124229A JP 24254390 A JP24254390 A JP 24254390A JP 24254390 A JP24254390 A JP 24254390A JP H04124229 A JPH04124229 A JP H04124229A
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JP
Japan
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melting
electron beam
hearth
surface temperature
titanium alloy
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JP24254390A
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English (en)
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Shigeo Fukumoto
成雄 福元
Ryuji Nakao
隆二 中尾
Hidema Takeuchi
竹内 英磨
Masao Fuji
藤 雅雄
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、チタン合金の電子ビーム溶解において、鋳塊
の成分コントロールを行うための方法に関するものであ
る。
〔従来の技術〕
電子ビーム溶解炉における主な溶解方法としては、第1
図(a)に示すような電子ビーム1により棒状の原料か
らなるロッド2を溶融し、鋳型3内に溶滴を滴下させる
ロッド溶解法、第11図(b)に示すようなハース4と
称する予備溶解装置に粉9粒。
塊状の原料をフィーダー5により装入しつつ溶解し、溶
湯をオーバーフローさせ鋳型3内に注湯するハース溶解
の2種類がある。
チタン合金の電子ビーム溶解は、ハース4における介在
物除去効果が得られることから、ハース溶解法が主流で
ある。
ところで電子ビーム溶解は、高温・高真空による不純元
素の蒸発除去が可能であり、鋳塊の高純化、高清浄化が
達成できるという大きな長所があるものの、有価金属の
蒸発が激しいために成分調整か困難であるという欠点を
もつ。特にTi合金の場合、合金元素であるAI、Cr
の蒸発量か非常に大きいために、成分コントロールが困
難こ゛あった。
従来の電子ビーム溶解炉では、各炉毎に特性値として蒸
発量を把握しているにすきない。
例えば、rTitanium 1986 j 、 P、
 904に記載されているように、成分蒸発量は定性的
に把握されているのみであり、十分な成分コントロール
方法は確立されていないのか現状である。
〔発明が解決しようとする課題〕
従来の電子ビーム溶解法では成分蒸発量か定量的な形で
表わされていなかったことから、狙い成分を精度よく適
中させることが困難であった。このため蒸発量が非常に
大きいAl、Cr等の合金元素を有するチタン合金は、
規格範囲を満足する鋳塊の安定製造は困難であった。
本発明は、チタン合金の電子ビーム溶解において成分蒸
発量をコントロールし、鋳塊の成分を狙い値に適中させ
ることを目的とする電子ビーム溶解方法を提供する。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、チタン合金の電子ビーム溶解法において、ハ
ース内溶融プール中央部の表面温度を前記チタン合金の
融点よりも50℃高い温度から2000℃の範囲とし、
かつ溶解真空度を5 X 10−’〜1×10 ’To
rrの範囲とし、予め設定したリース内溶融プール中央
部の表面温度と合金成分蒸発率との関係により鋳塊の成
分コントロールを行うことを特徴とする。
し作 用〕 以下本発明を、作用とともに詳述する。
電子ビーム溶解における成分蒸発量は、成分の蒸発のし
易さの指数である蒸気圧、溶融プール表面温度及び溶解
真空度により決まるが、特に蒸気圧と溶融プール表面温
度の影響が大きい。なお蒸気圧と溶融プール表面温度の
関係は各成分毎に固有の関係があり、チタン合金の成分
としては特にiの蒸気圧が高く、問題になる。
第2図にTi−A1−V系合金の電子ビームハース溶解
において、溶融プール表面積を、ハース内で545ci
、鋳型内で225cnr、l’4料供給速度を35kg
/h。
溶湯滞留時間をハース内で8.5m1n、鋳型内で3.
1m1n 、溶融プール表面温度を鋳型内申央部で17
00℃という条件のもとで、第3図に示すハース4内の
電子ビーム照射位置の内側(以下、溶融プール中央部と
いう)の表面温度を変えた場合の1蒸発率を示す。
チタン合金の融点である約1650℃に対し、1700
℃〜2000℃の範囲では溶融プール中央部の表面温度
とAA蒸発率が直線関係で表わされる。このため溶融プ
ール中央部の表面温度をコントロールすることによりA
I蒸発量をコントロールすることが可能である。
一方1700℃以下の領域では、材料の溶解を円滑に行
えないため、及びビーム照射部と非照射部の温度差が大
きいため、蒸発率が直線関係から外れ、バラツキが大き
くなったと考えられる。また2000℃以上の領域では
、Tiの蒸発が活発になるため、及び蒸発量が飽和して
(るために直線関係から外れたと考えられる。従って溶
融プール中央部の表面温度としては、Ti合金の融点よ
りも50℃高い温度から2000℃の範囲に調整するこ
とが必要である。
なおハース内の溶湯プール表面温度の測定は、放射温度
計を用いて行うことが望ましい。放射温度計を用いた場
合は、放射率を設定することか必要である。
この放射率は、原料の溶融開始時点での放射温度計の測
温値がTi合金の融点になるように放射率を調整するこ
と、及び熱電対により直接測温した値と放射温度計の測
温値とが等しくなるように、放射率を調整することによ
り求めることができる。
チタン合金の場合は融点(約1650℃)近傍での放射
率、及び熱電対により直接測温した値(約1950℃)
との対応により、放射率0.20とした。熱電対による
測温では、応答に時間がかかる点、及び電子ビーム溶解
のような高温では1回しか使用できないことが多い点か
ら、放射温度計を用いることが望ましい。
第3図にハース溶解方法におけるビーム照射位置及び測
温位置を示しているか、放射温度計による測温は、電子
ビーム照射位置7の内側である溶融プール中央部8を狙
って実施する。一方電子ビーム照射位置は、溶融プール
の表面温度を均一に維持するため、及びフィーダー5よ
り落下する原料6に直接電子ビームか照射した場合に発
生するスプラッシュ防止のために、ハース4及び鋳型3
の内周部に照射している。鋳型3の内壁及びハース4の
内壁と電子ビーム照射位置との距離pは、本発明者の実
験によると50mm以下にすることが望ましい。これに
よって、ハース4内の表面温度が均一化でき、溶融プー
ル中央部8での測温結果が溶融プール表面温度の平均値
と考えてよいと推察される。
電子ビーム溶解において、溶解状態を支配する要因とし
ては溶解真空度も考慮する必要かある。
第4図にTi−Al−V系合金の電子ビーム溶解におけ
るAI:!蒸発率と溶解真空度の関係を、溶融プール中
央部の表面温度1750℃,1900℃別に示す。溶解
真空度か5X10’〜I X 103Torrの範囲で
は、蒸発率がほぼ一定で安定している。このため、この
範囲であれば蒸発率に及はす溶解真空度の影響を考慮す
る必要はない。溶解真空度5 X 10−”Torr以
下及びI X 1O−3Torr以上の領域では、ビー
ムの収束性か悪いためにビームの照射か安定せず、蒸発
率のバラツキか大きくなると考えられる。
C「等他成分についての第2図、4図の関係は、蒸発率
自体は各合金元素により異なるが、臨界点は前記数値と
同じである。
以−ヒのことより成分蒸発量を精度よくコントロールす
るためには、ハース内の溶融プール中央部の、表面温度
をチタン合金の融点より50℃高い温度から2000℃
の範囲とし、かつ溶解真空度を5×10−5〜1 x 
10−”Torrとして溶解することが必要である。
鋳塊の成分コントロールを行う具体的方法は、チタン原
料と合金原料との配分率を調整するか、又はハース内溶
融プール中央部の表面温度を調整する。
チタン原料と合金原料との配分率を調整する場合は、ハ
ース内溶融プール中央部の表面温度を融点よりも50℃
高い温度1700℃〜2000℃の間の任意の値に設定
する。例えは該表面温度を1900℃に設定した場合、
Alの蒸発率は第2図から48%であるから、Al蒸発
分として合金原料中のAl量×(1−0,4,8)たけ
チタン原料と合金原料との配分率を調整する。
ハース内溶融プール中央部の表面温度を調整する場合は
、Al蒸発率を任意の値、例えば48%に設定し、合金
原料中のAl量X C1,−0,48)、だけAn量が
多(なるように前記配分率を設定し、かつ該表面温度を
1900℃に調整する。
次に作用について説明すると、本発明ではまず第2図に
示したようなハース内溶融プール中央部の表面温度と、
成分蒸発率の関係を求める。次に合金元素含有量が目標
値となるようにハース内溶融プール中央部の表面温度を
設定し、チタン原料と合金原料の添加量の配分率を調整
するか、又は前記配合割合を設定し、ハース内溶融プー
ル中央部の表面温度を調整することにより成分調整を行
溶解に際しては、まずハース内の溶融プール中央部の表
面温度が設定温度になるように、電子ビーム出力あるい
はハース内溶融プールと鋳型的溶融プールとの電子ビー
ム照射比率及び電子ビーム照射位置を調整する。また溶
解中の真空度は、原料の状態(粉状又は塊状など)9合
金元素の蒸発量によって低下の度合が異なるが、]、 
X 10”Torr程度で溶解を開始し7、真空度が低
下しても5×IQ−”Torrより悪いレベルにならな
いようにする。
〔実施例〕
Ti−6A6−4V 、Ti−3A1−3Cr系チタン
合金の電子ビーム・ハース溶解において、第2図に示し
たような成分蒸発率と溶融プール中央部の表面温度の関
係より成分蒸発率を求め、鋳塊の合金元素含有量が目標
値になるように、前記表面温度ヲ1700℃〜2000
℃の間の任意値に設定し、チタン原料と合金原料の配分
率を調整するか又は該配分率を任意値に設定し、ハース
内溶融プール中央部の表面温度を調整することにより成
分コントロールを行ない、100 kgの鋳塊を得た。
第1表に八β、Crのコントロールについて示す。なお
成分連中率は、下記の(1)式で求められる適中率の平
均値とした。
η:i成分の適中率 Mf:鋳塊のj成分組成 Mo:狙い組成 第1表に示すように、本発明の範囲内に電子ビーム溶解
条件を調整することにより、成分蒸発率のコントロール
が可能であり、狙い組成に対して精度よく連中させるこ
とが可能となる。
〔発明の効果〕
以上述べたように本発明は、チタン合金の電子ビーム・
ハース溶解において、鋳塊の成分を狙い値に高精度で連
中させることを可能にすることにより、所定特性の鋳塊
を安定して得るとともに、成分外れによる再溶解を回避
し得る。このため電子ビーム・ハース溶解における操業
能率の向上及び鋳塊品質の安定化に貢献する。
【図面の簡単な説明】
第1図は(a)、 (b)は電子ビーム溶解における2
種類の主な溶解方法を示す略側面図、第2図は、本発明
におけるAI!成分蒸発率と溶融プール中央部の表面温
度の関係を示す図面、第3図は電子ビーム溶解炉の放射
温度計による測温位置と電子ビーム照射位置の関係を示
す図面、第4図は成分蒸発率と溶解真空度の関係を示す
図面である。 1・・・電子ビーム、2・・・ロッド、3・・・鋳型、
4・・・ハース、5・・・フィーダー、6・・・原料、
7・・・電子ビーム照射位置、8・・・溶融プール中央
部(d) 図 第2図 5容融プ一ル中央部の表面温度(℃) 第3図 8看象tル中央部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)チタン合金の電子ビーム溶解方法において、ハー
    ス内溶融プール中央部の表面温度を前記チタン合金の融
    点よりも50℃高い温度から2000℃の範囲とし、か
    つ溶解真空度を5×10^−^5〜1×10^−^3T
    orrの範囲とし、予め設定したハース内溶融プール中
    央部の表面温度と合金成分蒸発率との関係により鋳塊の
    成分コントロールを行うことを特徴とするチタン合金の
    電子ビーム溶解方法。
  2. (2)チタン原料と合金原料との配分率を調整すること
    によって鋳塊の成分コントロールを行うことを特徴とす
    る請求項(1)記載のチタン合金の電子ビーム溶解方法
  3. (3)ハース内溶融プール中央部の表面温度を調整する
    ことによって鋳塊の成分コントロールを行うことを特徴
    とする請求項(1)記載のチタン合金の電子ビーム溶解
    方法。
JP24254390A 1990-09-14 1990-09-14 チタン合金の電子ビーム溶解方法 Pending JPH04124229A (ja)

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