JPH04123949A - 防音部品及びその製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、例えば自動車の成形天井、エンジンルームの
フード等に使用できる防音部品に関するものである。

〔従来の技術〕

従来より、防音性能を必要とする自動車の内装天井材や
エンジンルームのフード等にはフェル１〜、樹脂フオー
ム材等の材料が使用されている。

内装天井を例に取ると、塩化ビニル樹脂によるフオーム
材等の吸音性能を有する多孔質のフオーム材をワイヤで
おさえて取付ける、いわゆる吊り天井、フェノール樹脂
等を含浸させたフェルト等の基材、中間層、及び装飾表
皮層を一体成形してなる、いわゆる成形天井等が知られ
ている。

〔発明が解決しようとする課題〕

上記２タイプの天井のうち、吊り天井は吸音性は認めら
れるものの、装飾性及びヘントクリアランスの点で不十
分であり、かつ取り付け作業に熟練を要するという欠点
を有する。

一方、成形天井は装飾性、ヘットクリアランスの点て優
れ、各種計器、装置類のアプリケーションの１：、から
も好適なものである。しかしながら、形状保持性、強度
を維持するために高密度に加圧される結果重量が重いと
いう欠点を有している。

このため、吸音性能に優れ、装飾性、取り付（づ作業性
の容易でしかも軽量である天井月や、その他の部分にも
転用できる防音部品が強く求められている、というのが
現状である。

〔課題を解決するための手段〕

かかる現状に鑑み、本発明者は鋭意研究の結果、フレー
１１により防音部品に必要な強度、剛性を負担させ、こ
れに吸音性能を有する基材を接着、成形する、あるいは
基材内部にフレームを埋め込み必要な強度、剛性を確保
するという方法により、まったく新しい防音材料とその
製造方法を提供するものである。しかして本発明の要旨
は、１゜防音部品の内部、または防音部品のパネル鋼板
への取り付け側に、少なくとも防音部品の外周にフレー
ムを有すること’ｉ’ｌｊ徴とする防音部品。

２、防音部品成形用金型にフレームを載置し、この」二
に防音部品基月を積層載置し、加熱加圧成形してなるこ
とを特徴とする防音部品の製造方法。

３、防音部品のモールティング用金型にフレームを載置
し防音部品基月フオーム用の反応液を注入して、加熱成
形してなることを特徴とする防音部品の製造方法。

４、フレームを必要な高さに保持するスペーサーを有す
る防音部品のモールティング用金型の丁型にフレームを
載置し防音部品基材フオーム用の反応液を注入して、加
熱成形してなることを特徴とする請求項３に記載の防音
部品の製造方法。

に存する。

防音材の強度、剛性を確保するフレームについては、軽
量にして強度のある利料の使用か強く望まれる。ポリプ
ロピレン、ポリエチレン、塩化ビニル、酢酸ビニル等の
熱可塑性樹脂のモノポリマ、コポリマー、ポリウＩ／タ
ン、ユリア、メラミン、アクリル等の熱硬化性樹脂のモ
ノポリマコポリマー、あるいはこれらの繊維強化樹脂等
が例示できる。

また、ジュラルミン等のアルミニウ１１合金に代表され
る軽合金の使用も可能である。

フレームの内部構造については、軽量化のために内部を
中空化、あるいは樹脂成形の際に発泡させる、充填材に
中空体を配合する等により多孔質化する等の方法が例示
できる。材料白身が充分に軽量であればあえて中空化等
の加工をする必要はない。

フレームの形状については、少なくとも防音材の形状を
構成する外周に沿って防音材の基材を補強して、防音材
自身の強度、剛性を向上させる形状であることを必須と
する。例えば成形天井を例に取れば、天井外周を形成す
る長方形のリング状となる。比較的面積の小さい天井で
あれば、リング状のフレームのみで必要な剛性を顕現で
きるが、面積が大きくなると長方形の長手方向に直角に
、１本かそれ以」二の補強フレームを入れる必要がある
。

熱論補強フレームの構成は、フレームに使用した材料の
強度、重量に応じて、適宜その入れる本数、場所、形状
等が決められる。防音材自身の形状によって、フレーム
の形状もリング状を基本として、長手方向に対して直角
に補強フレームを入れる、防音材の中心付近で七文字に
なるように補強フレームを入れる、サンルーフ等の稼働
部品が取付けられる天井材の場合には、特にその周囲に
補強フレームを入れる等の方法が例示できる。

次に、防音材基材については、従来公知の多孔質でポー
ラスな吸音材料及び表皮材料が使用できる。ポリウレタ
ンフォーム、ポリスチレンフォム、ポリプロピレンフオ
ーム、ポリエチレンフォム、ポリエステルフオーム、塩
化ビニルフオーム、酢はビニルフオーム等のホモポリマ
ー及びコポリマーといった合成樹脂フォー１１材やフェ
ルト、ガラス繊維等の各種吸音材料、同しく各種合成樹
脂や繊布、不織布を原料として装飾性を付与した表皮材
料等が例示できる。

従来のフェルトを原料とした成形防音材の場合には、嵩
高性フェルトにフェノール樹脂を含浸させておき、表皮
材と積層して成形金型により、加熱加圧成形することに
よりフェルトを圧縮させて強度や剛性を顕現させていた
が、本発明の場合には、必要な強度や剛性はフレームで
維持しているため、フェルトを防音材基材に使用した場
合には、従来の加熱温度条件、加圧力条件より低い温度
、小さい圧力により防音材を製造できる。

成形金型の下型に、フレームを載置してこの」二にフェ
ルト、ガラス繊維、フオーム材といった防音材基材、さ
らに表皮材料を積層する。しかるのち、任意の形状に成
形するべく−１−型を下降させ、加熱加圧成形を行う。

可能であれば、加熱しないコールドプレス法も使用出来
、かつまた防音材の基材の有する吸音性能を低減させな
い程度の加圧成形であることが望ましい。必要に応して
、防音材基材とフレームの接着のために、適当な接着剤
をあらかじめフレーム若しくは防音材基材に塗布してお
く。

ウレタンインジェクションモールディング等による成形
方法も使用出来、この場合には開いている型にフレーム
を載置したのち、型を閉して反応液を注入し、成形に必
要な条件により加熱成形を行う。

防音材の内部にフレー１１を入れる場合には、金型の下
型にフレームを浮かせるためのスペーサ又は金型の上型
にフレームを掛けるフック状の金具を有する成形金型を
使用する。このような金型を使用することにより、防音
材の内部にフレームが隠れることになる。

また、防音材の構成として防音材基材を省略して、フレ
ームと表皮材料のみにより成形した防音材を製造するこ
とも可能である。この場合には、防音材の表皮材料と取
付けるパネルとの間に空気層が出来、吸音効果を顕現す
る。

〔作用〕

フレームは、防音材の少なくとも外周にリング状に位置
する様に成形され、防音材自身にかかる外部応力はフレ
ームにより分散して負担する。これは、例えば凧は竹に
よる骨で剛性を維持して、風を受ける部分である紙は剛
性という点においては非常に弱いにもかかわらず、かな
りの外部応力に耐える原理と似ている。

防音材基材は強度、剛性を持つ必要がなく、従って高圧
縮率で成形する必要がないため、多孔質及びポーラスと
いう吸音性能を低減させることなく顕現される。

〔実施例〕

以下に実施例を挙げ本発明のより詳細な理解に供する。

当然のことながら本発明は以下の実施例のみに限定され
るものではない。

実施例Ｉ ＦＲＰ　（繊維強化熱可塑性樹脂）により、内部が中空
で、全体の形状が、自動車の成形天井の外周を形成する
長方形のリング状であり、中央に一本補強フレームが入
った自動車の成形天井用のフレームを成形した。

該フレームの片面に接着剤を塗布した後、成形金型の下
型に載置し、これに厚さ平均２０ｍｍのフェルト、ポリ
スチレンフオームによる表皮材を積層して、成形金型の
に型を下降させて加熱加圧成形し、自動車用成形天井を
得た。

一 実施例２ 充填材にプラスチックバルーンを配合した塩化ビニル樹
脂により、実施例１と同様のフレームを成形した。

該フレームをウレタンインジェクションモールディング
用の金型に載置して型を閉じ、ポリインシアネート、ポ
リオール、発泡剤その他の配合からなるポリウレタンフ
ォーム用反応液を注入し、加熱して自動車用成形天井を
得た。

実施例３ 実施例２と同様のフレームを、金型に５１１１Ｔｌのク
リアランスを得られるように付いているスペーサーの上
に載置して、実施例２と同様にして自動車用成形天井を
得た。

実施例４ 実施例１と同様のフレームを成形金型に載置し、薄葉状
の不織布による装飾性のある表皮材料を積層して上型を
下降させ、加熱加圧成形により自動車用成形天井を得た
。

比較例 フェノール樹脂を含浸させた厚さ３０ｍｍの嵩高性のフ
ェルト、薄葉状の不織布による装飾性のある表皮材料を
積層して上型を下降させ、加熱加圧成形により嵩高性フ
ェルトと表皮材料を圧縮成形して自動車用成形天井を得
た。

試験方法 Ｊ　Ｉ　Ｓ−Ａ　１−４０９に規定される、残響宗法吸
音率の測定法により、各周波数における吸音率を測定し
、防音性能を評価した。

この頁以下余白 ＝１１＝ 結果 表１ （表中の単位は％） 〔発明の効果〕 本発明による防音材は、従来の防音材と比較して、軽量
にして吸音性能が高く、しかも取り付け作業性に優れる
従来の成形天井の利点をそのまま有しているため、極め
て有用性の高い成形天井を実現できることが明らかとな
った。

同様の原理により、例えばエンジンフード防音材等も製
造することが出来、同様の効果を得ることが出来る。

また、従来より加熱温度は低く、加圧力は小さい条件に
よって成形製造できるため、製造時に必要なエネルギー
を節約できるという効果を有している。

【図面の簡単な説明】

第１図は実施例１による本発明になる自動車用成形天井
平面図であり、第２図は同断面図である。 １：フレーム、２：天井材基材、３：表皮材特許出願人
　　　　　日本特殊塗料株式会社第 図 第 図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、防音部品の内部、または防音部品のパネル鋼板への
   取り付け側に、少なくとも防音部品の外周にフレームを
   有することを特徴とする防音部品。 ２、防音部品成形用金型にフレームを載置し、この上に
   防音部品基材を積層載置し、加熱加圧成形してなること
   を特徴とする防音部品の製造方法。 ３、防音部品のモールディング用金型にフレームを載置
   し防音部品基材フォーム用の反応液を注入して、加熱成
   形してなることを特徴とする防音部品の製造方法。 ４、フレームを必要な高さに保持するスペーサーを有す
   る防音部品のモールディング用金型にフレームを載置し
   防音部品基材フォーム用の反応液を注入して、加熱成形
   してなることを特徴とする請求項３に記載の防音部品の
   製造方法。