JPH04123871U - 鉄道車両用軸受装置 - Google Patents

鉄道車両用軸受装置

Info

Publication number
JPH04123871U
JPH04123871U JP2915991U JP2915991U JPH04123871U JP H04123871 U JPH04123871 U JP H04123871U JP 2915991 U JP2915991 U JP 2915991U JP 2915991 U JP2915991 U JP 2915991U JP H04123871 U JPH04123871 U JP H04123871U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air vent
vent plug
bearing
axle
bearing device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2915991U
Other languages
English (en)
Other versions
JP2550393Y2 (ja
Inventor
典嗣 安田
Original Assignee
光洋精工株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 光洋精工株式会社 filed Critical 光洋精工株式会社
Priority to JP2915991U priority Critical patent/JP2550393Y2/ja
Publication of JPH04123871U publication Critical patent/JPH04123871U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2550393Y2 publication Critical patent/JP2550393Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 空気抜栓を有する鉄道車両用軸受装置におい
て、空気抜栓が雪の付着等で塞がれないようにする。 【構成】 空気抜栓28を車軸20の軸端側の油切り2
4に取付けて、前蓋22でカバーする。空気抜栓28は
前蓋22で保護され、雪等が付着しにくくなって、凍結
等で塞がれるおそれがなくなる。空気抜栓28の劣化が
防止できる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、空気抜栓を有する鉄道車両用軸受装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、鉄道車両用軸受装置としては、図4に示すように、外輪1と転動体(円 錐ころ)2,…,2と内輪3と保持器12とを有する複列円錐ころ軸受4の内端 側に後蓋5、外端側に前蓋6をそれぞれ配置したものがある。上記内輪3には車 軸7が装着され、この車軸7の軸端部に前蓋6をボルト8で締め付けることによ り、油切り9と内輪3を介して後蓋5を車軸7の段部7aに押し付けて、軸受4 を車軸7に固定するようにしている。なお、10,10はシール部材である。
【0003】 上記軸受装置では、外輪1と内輪3との間の空間が密封されているから(密封 形軸受装置)、軸受4等の回転摩擦熱で空間内の空気が膨張して内圧が高まると、 シール部材10に内圧が作用し、シールリップ圧が大きくなり、シールトルクが 増加し、発熱が大となる。このため、後蓋5に、上記空間から後蓋5の外周面に 通じる空気抜孔5aが設けられ、この後蓋5の外周面の空気抜孔5aに空気抜栓 (ベントプラグ)11を取付けている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、例えば、降雪時等において、車輪で巻き上げられた雪が、上記 空気抜栓11に付着して凍結すると、空気抜栓11が塞がれて空気抜きの機能が 悪化するという問題があった。
【0005】 そこで、本考案の目的は、空気抜栓が雪の付着等で塞がれないように工夫した 鉄道車両用軸受装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するため、本考案は、外輪と転動体と内輪とを有する軸受と、 この軸受の内端側に配置される後蓋と、この軸受の外端側に配置される前蓋と、 この前蓋と軸受の外端との間に配置される油切りとを備えた鉄道車両用軸受装置 において、 上記油切りの端面に空気抜孔が設けられ、この空気抜孔に空気抜栓が取付けら れ、この空気抜栓は上記前蓋でカバーされていることを特徴としている。
【0007】
【作用】
上記空気抜栓は車軸の軸端側の油切りに取付けられ、上記前蓋でカバーされて いるから、空気抜栓は前蓋で雪等から保護されるようになる。これにより、空気 抜栓に雪等が付着しにくくなって、凍結等で塞がれなくなる。また、雪等が付着 しにくいので、劣化も防止でき、耐久性が向上する。
【0008】
【実施例】
以下、本考案を図示の実施例により詳細に説明する。 図1に示すように、複列円錐ころ軸受15は、外輪16と、転動体(円錐ころ) 17,…,17と、内輪18と、保持器19とを有している。この内輪18は車 軸20に装着されている。
【0009】 上記軸受15の内端側には後蓋21が配置され、この後蓋21は、車軸20に 嵌合される小径部21aと、この小径部21aに連なる大径部21cとで構成さ れ、内周面に、車軸20の凸段部20aに係合して後蓋21の軸方向移動を規制 する凹段部21dが設けられている。
【0010】 上記軸受15の外端側には前蓋22が配置され、この前蓋22は、車軸20の 軸端部20bにボルト23で締め付けて固定されている。この前蓋22の外径は、 従来の前蓋(図4の符号6参照)よりも小径に形成されている。
【0011】 上記軸受15の外端側と前蓋22の内面との間には油切り24が配置されてい る。この油切り24は、車軸20に嵌合される基部24aと、この基部24aか ら軸方向外方へ突出する突出部24bと、この突出部24bから外周方向へ立上 るツバ部24cとで構成され、上記基部24aと突出部24bとの間の外面側に、 上記前蓋22の外周面が所定の隙間tを隔てて嵌合する段部24dが設けられて いる。したがって、ボルト23で前蓋22を車軸20の軸端部20bに締め付け ると、前蓋22により、油切り24と内輪18を介して後蓋21の凹段部21d が車軸20の凸段部20aに押し付けられ、軸受15が車軸20に固定される。
【0012】 上記外輪16の両端部には、金属環25,25の一端部がそれぞれ取付けられ、 各金属環25,25の他端部が上記後蓋21と油切り24との各ツバ部21c, 24cに形成した環状スリットに遊嵌されている。この各金属環25,25の内 周面には、後蓋21の突出部21bの外周面と油切り14の突出部24bの外周 面にそれぞれ接触するシール部材26,26が取付けられている。
【0013】 一方、この油切り24の内輪側外周面から切込み段部24gが設けられ、基部 24aの内輪側外端面に、軸方向に貫通し切込み段部24gに連通する、空気抜 孔24fが設けられ、さらに基部24aに前蓋側軸方向に空気抜栓28を嵌合さ せるための凹部24hが設けられ、該凹部24hは、上記空気抜孔24fに連通 していると共に、油切り24と前蓋22との間の隙間tを介して外部と連通して いる。
【0014】 上記空気抜栓28は、図2及び図3に詳細に示すように、金属リング29に有 底筒状のゴム部材30が嵌合され、このゴム部材30の底部にスリット30aが 形成されている。このスリット30aは、常時はゴム部材30の弾力で閉じられ ていて、上記外輪16と内輪18との間の空間が所定以上の内圧になった時に、 ゴム部材30の弾力に抗してスリット30aが自然に開かれて、上記空間の空気 が排出される。この空気抜栓30は、スリット30aを前蓋22の端面と所定の 間隔をあけて、油切り24の凹部24hに嵌合される。これにより、外輪16と 内輪18との間の空間は、油切り24の空気抜孔24f、空気抜栓28、油切り 24と前蓋22との間の隙間tを介して外部と連通すると共に、上記空気抜栓2 8は、大部分が前蓋22でカバーされることになる。
【0015】 上記構成によれば、空気抜栓28は、前蓋22の内方に配置された油切り24 の端部に取付けられており、その大部分が前蓋22でカバーされるようになるか ら、雪等が付着しにくいので、付着した雪等の凍結で空気抜栓28のゴム部材3 0のスリット30aが塞がれるおそれがなくなり、空気抜き機能を常に良好に維 持できるようになる。また、雪等が付着しにくいことから、ゴム部材30の劣化 が防止され、耐久性が向上するようになる。
【0016】
【考案の効果】
以上の説明からも明らかなように、本考案の鉄道車両用軸受装置は、空気抜栓 を車軸の軸端側の油切りの端部に取付けて、前蓋でカバーするようにしたもので ある。したがって、空気抜栓は前蓋で保護されるから、空気抜栓に雪等が付着し にくくなって、凍結等で塞がれるおそれがなくなり、空気抜き機能を常に良好に 維持できるようになる。また、空気抜栓に雪等が付着しにくいので、空気抜栓の 劣化も防止でき、耐久性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の鉄道車両用軸受装置の要部断面図
【図2】 空気抜栓の正面図
【図3】 上記空気抜栓の断面図
【図4】 従来の鉄道車両用軸受装置の要部断面図
【符号の説明】
15…軸受、16…外輪、17…転動体、18…内輪、
20…車軸、21…後蓋、22…前蓋、24…油切り、
24f…空気抜孔、28…空気抜栓。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外輪と転動体と内輪とを有する軸受と、
    この軸受の内端側に配置される後蓋と、この軸受の外端
    側に配置される前蓋と、この前蓋と軸受の外端との間に
    配置される油切りとを備えた鉄道車両用軸受装置におい
    て、上記油切りの端面に空気抜孔が設けられ、この空気
    抜孔に空気抜栓が取付けられ、この空気抜栓は上記前蓋
    でカバーされていることを特徴とする鉄道車両用軸受装
    置。
JP2915991U 1991-04-25 1991-04-25 鉄道車両用軸受装置 Expired - Lifetime JP2550393Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2915991U JP2550393Y2 (ja) 1991-04-25 1991-04-25 鉄道車両用軸受装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2915991U JP2550393Y2 (ja) 1991-04-25 1991-04-25 鉄道車両用軸受装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04123871U true JPH04123871U (ja) 1992-11-10
JP2550393Y2 JP2550393Y2 (ja) 1997-10-08

Family

ID=31913069

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2915991U Expired - Lifetime JP2550393Y2 (ja) 1991-04-25 1991-04-25 鉄道車両用軸受装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2550393Y2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010100196A (ja) * 2008-10-24 2010-05-06 Ntn Corp 鉄道車両車軸用軸受装置
KR101321637B1 (ko) * 2005-02-21 2013-10-22 에누티에누 가부시기가이샤 기체 배출 마개, 축받이 장치 및 축받이
WO2020110623A1 (ja) 2018-11-29 2020-06-04 Nok株式会社 密封装置

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4896412B2 (ja) * 2005-02-21 2012-03-14 Ntn株式会社 軸受および軸受装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101321637B1 (ko) * 2005-02-21 2013-10-22 에누티에누 가부시기가이샤 기체 배출 마개, 축받이 장치 및 축받이
JP2010100196A (ja) * 2008-10-24 2010-05-06 Ntn Corp 鉄道車両車軸用軸受装置
WO2020110623A1 (ja) 2018-11-29 2020-06-04 Nok株式会社 密封装置
US11920636B2 (en) 2018-11-29 2024-03-05 Nok Corporation Sealing device

Also Published As

Publication number Publication date
JP2550393Y2 (ja) 1997-10-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20080031561A1 (en) Vehicular-Wheel Bearing Assembly
JP5625890B2 (ja) シールリング付車輪支持用転がり軸受ユニット
US4448461A (en) Self-venting seal
JPS6111543Y2 (ja)
JP5327603B2 (ja) 転がり軸受装置
US6854893B2 (en) Sealing arrangement for a rolling-contact bearing
EP2287486B1 (en) Clutch release bearing
EP0905394B1 (en) Package bearing with retainer
JP2003523492A (ja) 自動車におけるハブアセンブリ
JP2000509791A (ja) 軸受構造のための封止装置及び軸受装置の封止のための構造
JP2010210085A (ja) シールリング付車輪支持用転がり軸受ユニット
US7267486B2 (en) Protective cap for wheel support bearing assembly
EP1801437B1 (en) Wheel hub bearing assembly
JPH04123871U (ja) 鉄道車両用軸受装置
US7314256B1 (en) Wheel bearing dust cap for racing cars
JP4156049B2 (ja) ホィールスピンドル用アキシャル転がり軸受
JP3988557B2 (ja) 転がり軸受装置
JP2004245354A (ja) 等速継手
JP3988576B2 (ja) 転がり軸受装置
JPH07174147A (ja) 軸受の密封装置
JP4685248B2 (ja) オイルシール
JP3985617B2 (ja) 転がり軸受装置
JPS5832964Y2 (ja) 車輪軸受け構造
JPH017604Y2 (ja)
JP2533676Y2 (ja) 密封式ジャーナル軸受装置

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term