JP2550393Y2 - 鉄道車両用軸受装置 - Google Patents

鉄道車両用軸受装置

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JP2550393Y2
JP2550393Y2 JP2915991U JP2915991U JP2550393Y2 JP 2550393 Y2 JP2550393 Y2 JP 2550393Y2 JP 2915991 U JP2915991 U JP 2915991U JP 2915991 U JP2915991 U JP 2915991U JP 2550393 Y2 JP2550393 Y2 JP 2550393Y2
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JP
Japan
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bearing
front lid
bearing device
oil drain
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典嗣 安田
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Koyo Seiko Co Ltd
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Koyo Seiko Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、空気抜栓を有する鉄道
車両用軸受装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、鉄道車両用軸受装置としては、図
4に示すように、外輪1と転動体(円錐ころ)2,…,
2と内輪3と保持器12とを有する複列円錐ころ軸受4
の内端側に後蓋5、外端側に前蓋6をそれぞれ配置した
ものがある。上記内輪3には車軸7が装着され、この車
軸7の軸端部に前蓋6をボルト8で締め付けることによ
り、油切り9と内輪3を介して後蓋5を車軸7の段部7
aに押し付けて、軸受4を車軸7に固定するようにして
いる。なお、10,10はシール部材である。
【0003】上記軸受装置では、外輪1と内輪3との間
の空間が密封されているから(密封形軸受装置)、軸受
4等の回転摩擦熱で空間内の空気が膨張して内圧が高ま
ると、シール部材10に内圧が作用し、シールリップ圧
が大きくなり、シールトルクが増加し、発熱が大とな
る。このため、後蓋5に、上記空間から後蓋5の外周面
に通じる空気抜孔5aが設けられ、この後蓋5の外周面
の空気抜孔5aに空気抜栓(ベントプラグ)11を取付
けている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、例え
ば、降雪時等において、車輪で巻き上げられた雪が、上
記空気抜栓11に付着して凍結すると、空気抜栓11が
塞がれて空気抜きの機能が悪化するという問題があっ
た。
【0005】そこで、本考案の目的は、空気抜栓が雪の
付着等で塞がれないように工夫した鉄道車両用軸受装置
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本考案は、外輪と転動体と内輪とを有する軸受と、
この軸受の内端側に配置される後蓋と、この軸受の外端
側に配置される前蓋と、この前蓋と軸受の外端との間に
配置される油切りとを備えた鉄道車両用軸受装置におい
て、上記油切りの端面に空気抜孔が設けられ、この空気
抜孔に空気抜栓が取付けられ、この空気抜栓は上記前蓋
でカバーされていることを特徴としている。
【0007】
【作用】上記空気抜栓は車軸の軸端側の油切りに取付け
られ、上記前蓋でカバーされているから、空気抜栓は前
蓋で雪等から保護されるようになる。これにより、空気
抜栓に雪等が付着しにくくなって、凍結等で塞がれなく
なる。また、雪等が付着しにくいので、劣化も防止で
き、耐久性が向上する。
【0008】
【実施例】以下、本考案を図示の実施例により詳細に説
明する。図1に示すように、複列円錐ころ軸受15は、
外輪16と、転動体(円錐ころ)17,…,17と、内輪
18と、保持器19とを有している。この内輪18は車
軸20に装着されている。
【0009】上記軸受15の内端側には後蓋21が配置
され、この後蓋21は、車軸20に嵌合される小径部2
1aと、この小径部21aに連なる大径部21cとで構
成され、内周面に、車軸20の凸段部20aに係合して
後蓋21の軸方向移動を規制する凹段部21dが設けら
れている。
【0010】上記軸受15の外端側には前蓋22が配置
され、この前蓋22は、車軸20の軸端部20bにボル
ト23で締め付けて固定されている。この前蓋22の外
径は、従来の前蓋(図4の符号6参照)よりも小径に形
成されている。
【0011】上記軸受15の外端側と前蓋22の内面と
の間には油切り24が配置されている。この油切り24
は、車軸20に嵌合される基部24aと、この基部24
aから軸方向外方へ突出する突出部24bと、この突出
部24bから外周方向へ立上るツバ部24cとで構成さ
れ、上記基部24aと突出部24bとの間の外面側に、上
記前蓋22の外周面が所定の隙間tを隔てて嵌合する段
部24dが設けられている。したがって、ボルト23で
前蓋22を車軸20の軸端部20bに締め付けると、前
蓋22により、油切り24と内輪18を介して後蓋21
の凹段部21dが車軸20の凸段部20aに押し付けら
れ、軸受15が車軸20に固定される。
【0012】上記外輪16の両端部には、金属環25,
25の一端部がそれぞれ取付けられ、各金属環25,2
5の他端部が上記後蓋21と油切り24との各ツバ部2
1c,24cに形成した環状スリットに遊嵌されてい
る。この各金属環25,25の内周面には、後蓋21の
突出部21bの外周面と油切り14の突出部24bの外
周面にそれぞれ接触するシール部材26,26が取付け
られている。
【0013】一方、この油切り24の内輪側外周面から
切込み段部24gが設けられ、基部24aの内輪側外端
面に、軸方向に貫通し切込み段部24gに連通する、空
気抜孔24fが設けられ、さらに基部24aに前蓋側軸
方向に空気抜栓28を嵌合させるための凹部24hが設
けられ、該凹部24hは、上記空気抜孔24fに連通し
ていると共に、油切り24と前蓋22との間の隙間tを
介して外部と連通している。
【0014】上記空気抜栓28は、図2及び図3に詳細
に示すように、金属リング29に有底筒状のゴム部材3
0が嵌合され、このゴム部材30の底部にスリット30
aが形成されている。このスリット30aは、常時はゴ
ム部材30の弾力で閉じられていて、上記外輪16と内
輪18との間の空間が所定以上の内圧になった時に、ゴ
ム部材30の弾力に抗してスリット30aが自然に開か
れて、上記空間の空気が排出される。この空気抜栓30
は、スリット30aを前蓋22の端面と所定の間隔をあ
けて、油切り24の凹部24hに嵌合される。これによ
り、外輪16と内輪18との間の空間は、油切り24の
空気抜孔24f、空気抜栓28、油切り24と前蓋22
との間の隙間tを介して外部と連通すると共に、上記空
気抜栓28は、大部分が前蓋22でカバーされることに
なる。
【0015】上記構成によれば、空気抜栓28は、前蓋
22の内方に配置された油切り24の端部に取付けられ
ており、その大部分が前蓋22でカバーされるようにな
るから、雪等が付着しにくいので、付着した雪等の凍結
で空気抜栓28のゴム部材30のスリット30aが塞が
れるおそれがなくなり、空気抜き機能を常に良好に維持
できるようになる。また、雪等が付着しにくいことか
ら、ゴム部材30の劣化が防止され、耐久性が向上する
ようになる。
【0016】
【考案の効果】以上の説明からも明らかなように、本考
案の鉄道車両用軸受装置は、空気抜栓を車軸の軸端側の
油切りの端部に取付けて、前蓋でカバーするようにした
ものである。したがって、空気抜栓は前蓋で保護される
から、空気抜栓に雪等が付着しにくくなって、凍結等で
塞がれるおそれがなくなり、空気抜き機能を常に良好に
維持できるようになる。また、空気抜栓に雪等が付着し
にくいので、空気抜栓の劣化も防止でき、耐久性が向上
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の鉄道車両用軸受装置の要部断面図
【図2】 空気抜栓の正面図
【図3】 上記空気抜栓の断面図
【図4】 従来の鉄道車両用軸受装置の要部断面図
【符号の説明】
15…軸受、16…外輪、17…転動体、18…内輪、
20…車軸、21…後蓋、22…前蓋、24…油切り、
24f…空気抜孔、28…空気抜栓。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外輪と転動体と内輪とを有する軸受と、
    この軸受の内端側に配置される後蓋と、この軸受の外端
    側に配置される前蓋と、この前蓋と軸受の外端との間に
    配置される油切りとを備えた鉄道車両用軸受装置におい
    て、上記油切りの端面に空気抜孔が設けられ、この空気
    抜孔に空気抜栓が取付けられ、この空気抜栓は上記前蓋
    でカバーされていることを特徴とする鉄道車両用軸受装
    置。
JP2915991U 1991-04-25 1991-04-25 鉄道車両用軸受装置 Expired - Lifetime JP2550393Y2 (ja)

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