JPH04123828U - 子供用シート - Google Patents

子供用シート

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JPH04123828U
JPH04123828U JP2980691U JP2980691U JPH04123828U JP H04123828 U JPH04123828 U JP H04123828U JP 2980691 U JP2980691 U JP 2980691U JP 2980691 U JP2980691 U JP 2980691U JP H04123828 U JPH04123828 U JP H04123828U
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近夫 長坂
正人 西川
泰樹 岩佐
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株式会社東海理化電機製作所
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 子供の成長に応じて広範に使用することがで
きる子供用シートを得る。 【構成】 子供用シート10は、ベース部12と、ター
ンテーブル14と、シートバック16と、シートクッシ
ョン18と、を備え、ベース部12はベース本体22と
挟持蓋22とから成る。チャイルド用シートとして用い
る場合には、シートクッション18がシートバック16
に装着され、シートバック16がターンテーブル14に
固定されて用いられる。また、ジュニア用シートとして
用いる場合には、シートバック16、ターンテーブル1
4を離脱させシートクッション18が挟持蓋22の弾性
係止爪35に係止されて用いられる。さらに、シートバ
ック16、シートクッション18をベビー・インファン
ト用ユニットに置き換えることも可能である。従って、
子供の成長に応じ広範に使用することができ、経済化を
図れる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、車両のシートクッションに取付けられる子供用シートに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、子供を助手席や後部座席に着座させる場合に子供をウエビングで拘 束するべく、子供用のシートが用いられている。一般に、子供用のシートは子供 の年齢、体格に併せて種々設けられており、大別すると生後0〜6ヵ月未満まで の乳児用のシート(以下、「ベビー用シート」という。)、生後6ヵ月〜1才未 満までの乳児用のシート(以下、「インファント用シート」という。)、生後1 才〜4才未満までの幼児用のシート(以下、「チャイルド用シート」という。) 、更に生後4才以上の幼児用のシート(以下、「ジュニア用シート」という。) がある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、従来では、これらのベビー用シート、インファント用シート、 チャイルド用シート、ジュニア用シートが各々独立に製造されており、需要者は 子供の年齢、体格に応じて順次シートを買い換えていく必要があった。このため 、シートの購入費用がかさみ、不経済となるという問題点があった。
【0004】 上記事実を考慮し、本考案は子供の成長に応じて広範に使用することができる 子供用シートを得ることが目的である。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の本考案は、車両のシートクッションに載置されるベースと、こ のベースに装着及び離脱可能とされ、装着状態ではシートバックを形成する背当 て部と、前記ベースのみにまたは前記ベース及び前記背当て部の双方に装着及び 離脱可能とされ、装着状態ではシートクッションを形成する着座部と、を有する ことを特徴としている。
【0006】 請求項2記載の本考案は、請求項1記載の本考案において、前記背当て部及び 前記着座部が共に前記ベースに装着され、または前記着座部が前記背当て部に装 着されかつ前記背当て部が前記ベースに装着された状態が第1の使用状態とされ 、前記背当て部が前記ベースから離脱されかつ前記着座部が前記ベースに装着さ れた状態が第2の使用状態とされることを特徴としている。
【0007】 請求項3記載の本考案は、車両のシートクッションに載置されるベースに装着 及び離脱可能とされた乳児用シートが前記ベースに装着された状態が第3の使用 状態とされることを特徴としている。
【0008】 請求項4記載の本考案は、請求項2記載の本考案において、前記ベースにはこ のベースの前記車両のシートクッションへの載置状態で車両後方側の端部となる 位置に回転板が設けられ、この回転板は前記着座部の車両上方側の面と略面一に なる第1の位置と前記ベース上に起立した状態となる第2の位置との間を回転可 能とされ、前記第2の使用状態では前記回転板が前記第1の位置に保持され、前 記第1の使用状態では前記回転板が前記第2の位置に保持されることを特徴とし ている。
【0009】
【作用】
請求項1記載の本考案によれば、車両のシートクッションにベースが載置され 、このベースに背当て部が装着される。そして、この背当て部またはベースに着 座部が装着される。これにより、背当て部によってシートバックが形成され、着 座部によってシートクッションが形成された子供用シートが構成されることにな る。
【0010】 請求項2記載の本考案によれば、請求項1記載の本考案において、背当て部及 び着座部が共にベースに装着されるか、もしくは着座部が背当て部に装着されか つ背当て部がベースに装着された状態が第1の使用状態とされ、即ち従来技術の 項で示したチャイルド用シートとして用いられる。また、背当て部がベースから 離脱されかつ着座部がベースに装着された状態が第2の使用状態とされ、即ちジ ュニア用シートとして機能する。
【0011】 請求項3記載の本考案によれば、車両のシートクッションに載置されるベース に乳児用シートが装着された状態が第3の使用状態とされ、即ちベビー用シート あるいはインファント用シートとして用いられる。
【0012】 そして、ベビー用シート、インファント用シート、チャイルド用シート及びジ ュニア用シートのいずれにおいても、同一のベースが共用されることになる。
【0013】 請求項4記載の本考案によれば、請求項2記載の本考案において、ベースの車 両のシートクッションへの固定状態で車両後方側の端部となる位置に回転板が設 けられ、第1の使用状態(即ち、チャイルド用シートとして用いられる場合)で は第2の位置に保持される。従って、回転板はベース上に起立した状態で保持さ れることになり、背当て部をベースに装着させる際に回転板が背当て部に干渉す ることはない。
【0014】 この第1の使用状態から第2の使用状態(即ち、ジュニア用シートとして用い られた場合)に変更する場合には、回転板が第1の位置に保持される。このため 、回転板と着座部の車両上方側の面とが略面一にされるので、回転板が第2の使 用状態において座面の一部として用いられる。従って、第2の使用状態における 生後5才以上の子供が着座することが可能になり、着座フィーリングも向上され る。
【0015】
【実施例】
図1には、本考案の一実施例に係る子供用シート10が示されている。この子 供用シート10は、ベースとしてのベース部12及びターンテーブル14と、着 座部としてのシートバック16と、背当て部としてのシートクッション18と、 から成り、車両の後部座席に配設されている。そして、本実施例では、これらの 四つの要素を適宜組み合わせることにより、チャイルド用シート及びジュニア用 シートとして用いることが可能となる。また、後述するベビー・インファントユ ニット160と組み合わせることにより、ベビー用シート、インファント用シー トとしても用いることが可能となる。以下、ベース部12、ターンテーブル14 、シートバック16、シートクッション18の順に説明する。
【0016】 〔ベース部〕 図1に示されるように、ベース部12は、略箱型状とされたベース本体20と 、このベース本体20の前端部内側に回転可能に軸支された挟持蓋22と、ベー ス本体20の後端部に回転可能に取り付けられた回転板24と、を備えている。
【0017】 ベース本体20の幅方向の両側部には、ウエビングフック26がそれぞれ形成 されている。ウエビングフック26は車両上方側へ向けて立ち上がり、その先端 部は車両前方側へ鉤状に屈曲されている。さらに、ベース本体20の底部両側に は一対のウエビングガイド28が設けられており、弾性変形可能とされている。 一対のウエビングガイド28の間には、嵌合凹部30が形成されている。
【0018】 図2に示されるように、この嵌合凹部30内には、後述する挟持蓋22の裏面 側に設けられた嵌合突起32が嵌合されるようになっている。すなわち、座席の ラップウエビング34及びショルダウエビング37がベース本体20のウエビン グフック26に係止された後、一対のウエビングガイド28の下側に案内され、 この状態で挟持蓋22がベース本体20へ回転及び閉塞されることにより、嵌合 突起32が嵌合凹部30内へ嵌合され、ラップウエビング34を挟持した状態と なる。これにより、ベース本体20が座席に固定されている。
【0019】 上述したベース本体20の固定方法は、子供用シート10をチャイルド用シー ト、ベビー用シート及びインファント用シートとして用いる場合に行われる。子 供用シート10がジュニア用シートとして用いられる場合には、後述するシート クッション18のレール114がベース本体20に形成された一対の弾性係止爪 35に係止され(レール114の弾性係止爪35への係止後の状態の側面視が図 11に示されている)、この状態でラップウエビング34がウエビングフック2 6に係止されると共に幼児も拘束するようになっている。すなわち、ジュニア用 シートとして用いる場合には、ラップウエビング34によってベース部12、シ ートクッション18と子供とをラップウエビング34で共に拘束するようになっ ている。
【0020】 また、チャイルド用シート、ベビー用シート及びインファント用シートとして 用いる場合において、ベース部12が助手席に固定される場合には、3点式シー トベルト装置のラップウエビングとショルダウエビングとが重合された状態で挟 持蓋22に押圧挟持されることになる。
【0021】 図1に示されるように、挟持蓋22は略矩形平板状とされている。挟持蓋22 の中央部には、後述するターンテーブル14を収容するための円形状の凹部36 が形成されている。凹部36の周縁部には、固定孔96が形成されている。また 、挟持蓋22の凹部36後方側には、一対の操作ノブ38が配設されており、こ の操作ノブ38によって挟持蓋22とベース本体20との脱着操作が行われてい る。次に、この操作ノブ38による脱着操作及び脱着操作に関連する構成につい て説明する。
【0022】 (操作ノブによる脱着操作及びその構成) 図3に示されるように、挟持蓋22には略ハ字形状の補強プレート40が固着 れており、この補強プレート40のブラケット42に回転軸44が軸支されてい る。回転軸44には、前述した操作ノブ38が固着されている。操作ノブ38に は、略コ字形状のロックプレート46が一体形成されている。このロックプレー ト46は、ベース本体20に固着されたL型プレート48に係合可能とされてい る。挟持蓋22が完全にベース本体20に嵌め込まれた状態では、操作ノブ38 が実線で示される状態にあり、この状態では操作ノブ38のロックプレート46 がL型プレート48に係合された状態にある。なお、操作ノブ38は、図示しな い付勢手段により通常はロックプレート46がL型プレート48へ係合する方向 へ付勢されている。このL型プレート48には長孔が形成されており、この長孔 内には樹脂50が充填されている。従って、通常の操作ノブ38の操作時には、 ロックプレート46の先端部がL型プレート48の裏面を摺動するようになって いるが、車両急減速時等の急激な荷重作用時には、ロックプレート46の先端部 がこの樹脂50を突き破り、長孔内へ係合されるようになっている。
【0023】 操作ノブ38が固着されている回転軸44には、操作ノブ38と離間した位置 に、先端部が隆起したカム52が固着されている。カム52の直上には、後述す るターンテーブル14側に軸支された押圧プレート54が配置されている。従っ て、操作ノブ38を実線で示される位置から二点鎖線で示される位置まで移動さ せると(この状態では、挟持蓋22とベース本体20とが非連結状態にある)、 カム52によって押圧プレート54が押し上げられてターンテーブル14の収容 凹部58上に突出する。従って、乗員がシートバック16の後述する固定部68 をターンテーブル14に固定することが不可能となり、挟持蓋22が完全にベー ス本体20に連結されていない状態での乗員による誤作動を防止している。なお 、補強プレート40のカム52の後方側に設けられた略C字形状の支持プレート 56については後述する。
【0024】 図1に示されるように、ベース本体20の後端部に起立した状態にある回転板 24は、矩形平板状の板材とされている。回転板24は、その下端部がベース本 体20に軸支されている。図1に示される状態は回転板24の起立状態であり、 回転板24はこの状態からベース本体20と略平行になる平伏状態まで回転する ことが可能である。ジュニア用シートとして用いる場合には、回転板24は平伏 状態とされ、チャイルド用シートとして用いる場合には、回転板24は起立状態 とされる。これにより、前者の場合には、シートクッション18の後述する座部 110と回転板24とが略面一状態とされ(図11参照)、結果的に座面が延長 されることになる。また、後者の場合には、シートバック16のターンテーブル 14への固定操作時にシートバック16と回転板24とが干渉することが回避さ れると共にベース部12の後部座席上への固定状態で回転板24の裏面が後部座 席のシートクッションに面接触し、局所的なシートクッションの凹みによる損傷 を防止している。なお、回転板24の平伏状態が第1の位置であり、回転板24 の起立状態が第2の位置である。 〔ターンテーブル〕 図1、図4及び図5に示されるように、ターンテーブル14は平面視で円板形 状とされており、挟持蓋22の凹部36内に嵌着されている。ターンテーブル1 4が挟持蓋22の凹部36内に嵌着された状態では、ターンテーブル14はベー ス部12の凹部36内で回転可能とされている。ターンテーブル14の中央部に は、直方体形状の収容凹部58が形成されている。
【0025】 図4に示されるように、ターンテーブル14の周壁には、複数箇所に第1係合 孔60が形成されている。これらの第1係合孔60へは、後述するシートバック 16の固定部68の後端側の突出部90が選択的に貫通されるようになっている 。また、ターンテーブル14の周壁には、図5において左側に第2係合孔62が 形成されている。第2係合孔62へは、後述するシートバック16の固定部68 の前方側に設けられたロックピン92が貫通されるようになっている。 〔シートバック〕 図1に示されるように、シートバック16は背当て64と、この背当て64の 上端部に設けられたヘッドレスト66と、背当て64の下端部から一体に設けら れ、車両前方側へ突出された略直方体形状の固定部68と、を備えている。シー トバック16は、子供用シート10をチャイルド用シート(生後1才〜4才用) として用いる場合に使用されるものである。
【0026】 背当て64はその幅方向両側部が互いに略平行に車両前方側へ向けて屈曲され ている。この背当て64の背面部中央には、車両上下方向に湾曲形成された長尺 状の支持部70が一体形成されている。この支持部70の上端部にヘッドレスト 66のステー(図示省略)が挿入及び固定されている。ヘッドレスト66にはそ の内部両側に図示しない巻取装置がそれぞれ配設されており、2本の幼児用ベル ト72、73の一端をそれぞれ独立に巻き取っている。2本の幼児用ベルト72 、73は、クロッチタング74及びクロッチバックル76によってシートクッシ ョン18に連結されている。なお、クロッチタング74はクロッチバックル76 のバックルスイッチ77を押すことにより、クロッチバックル76との係合状態 が解除される。
【0027】 固定部68には、その中央部に直方体形状の収容部78が設けられている。固 定部68の両側の側壁には、各々スリット80が形成されている。スリット80 の外側に位置する支持壁82には、スリット80の深さ方向に3段の溝84、8 5、86が形成されており、シートクッション18の高さ調節用とされている。 また、スリット80の内側となる当接壁88は後述するサイドサポート118の 開閉機構に関連するもので、これについてはシートクッション18の説明の中で 詳述する。
【0028】 (シートバックのターンテーブルへの固定構造) 図5(A)〜図5(C)に示されるように、固定部68には、その後端部に突 出部90が形成されており、前述したターンテーブル14の第1係合孔60へ選 択的に貫通可能とされている。また、固定部68には、その前端部に固定部68 の長手方向へスライド可能なロックピン92が配設されており、前述したターン テーブル14の第2係合孔62へ貫通可能とされている。このロックピン92の 下方側の面は傾斜面92Aとされており、この傾斜面92Aがターンテーブル1 4の周縁部と干渉するようになっている。また、ロックピン92の軸方向の一方 の端部(固定部68内方側の端部)は、圧縮コイルばね94(図6参照)によっ てロックピン92の突出方向へ押圧付勢されている。
【0029】 シートバック16をターンテーブル14へ固定するためには、図5(A)に示 されるようにシートバック16がターンテーブル14へ傾斜した状態で載置され た後、図5(B)に示されるように突出部90が第1係合孔60へ貫通され、そ の状態で図5(C)に示されるようにロックピン92がターンテーブル14の周 縁部に当接干渉され、更に押し込むことによりロックピン92が圧縮コイルばね 94の付勢力に抗して固定部68内へ退避した後、ロックピン92が圧縮コイル ばね94の付勢力で第2係合孔62へ貫通されるようになっている。この状態で は、固定部68の突出部90が補強プレート40に固着された支持プレート56 に受容されると共に、ロックピン92がターンテーブル14の第2係合孔62及 び挟持蓋22の固定孔96を貫通することにより、シートバック16がターンテ ーブル14、挟持蓋22ひいてはベース本体20に固定される。完全に固定され た状態では、支持プレート56がシートバック16に加わる車両上下方向(特に 、車両上方)への荷重を支持している。
【0030】 (シートバックの回転操作及びターンテーブルからの離脱操作) 図6に示されるように、上記ロックピン92には支軸98を中心として回転可 能なアーム100の一端が軸支されている。アーム100の他端は操作レバー1 02のロッド104の軸方向の一方の端部とボールジョイントによって連結され ている。このため、操作レバー102とロックピン92とはロッド104、アー ム100を介して連結されている。ここで、操作レバー102が実線で示される 位置にある場合には、ロックピン92も実線で示される位置にある。従って、こ の状態では、ロックピン92は挟持蓋22の固定孔96へ貫通されており、シー トバック16が完全な固定状態とされる。
【0031】 ロッド104の軸方向中間部(操作レバー102側)には、固定ピン106が 突出している。この固定ピン106の移動軌跡上には、干渉ピン108がベース 本体20側から突出されている。このため、操作レバー102を実線で示される 位置から一点鎖線で示される位置まで引き出すと、固定ピン106が干渉ピン1 08に干渉しそれ以上引き出せなくなる。この操作レバー102の一点鎖線で示 される位置にある場合には、ロックピン92も一点鎖線で示される位置にある。 従って、この状態では、シートバック16はターンテーブル14と共に回転可能 な状態とされる。
【0032】 また、固定ピン106が干渉ピン108に干渉した状態で、操作レバー102 をロッド104の軸線回りに90度回転させることにより、固定ピン106と干 渉ピン108との干渉状態が解除されるようになっている。干渉状態が解除され た後、操作レバー102を二点鎖線で示される位置まで引き出すと、これに応じ てロックピン92が二点鎖線で示される位置まで移動する。従って、この状態で は、ロックピン92がターンテーブル14の第2係合孔62から退避されている ので、シートバック16をターンテーブル14から離脱させることが可能である 。
【0033】 〔シートクッション〕 シートクッション18は座部110を備えており、この座部110の下面側に は、略直方体形状のブロック112が形成されている。このブロック112の両 側面には、長尺状のレール114が一体形成されている。このレール114は、 前記高さ調節用の溝84、85、86に嵌合可能となっている。従って、シート クッション18は子供の座高に合わせて3段階に調節可能である。
【0034】 また、この座部110の中央部前方側にはクロッチバックル76傾倒用の開口 116が形成されている。また、座部110の両側部には、所定角度開閉可能な サイドサポート118が配設されている。そして、シートクッション18内には クロッチバックル脱着機構及びサイドサポート開閉機構が設けられており、以下 この順に説明する。
【0035】 (クロッチバックル脱着機構) 図7に示されるように、クロッチバックル76の先端部裏面側には、フック1 20が形成されている。このフック120を介して開口116内に配設されたド ラム122とクロッチバックル76とが係合されるようになっている。
【0036】 ドラム122は、一対の円板124、126を備えている。一対の円板124 、126の間には矩形平板状の結合シャフト128が固着されており、クロッチ バックル76のフック120が係止可能な肉厚とされている。また、一対の円板 124、126の1/2周縁部には、1/2円筒形状のカバー130が固着され ている。一方の円板124には、クロッチギヤ132が固着されており、ドラム 122と共に一体回転するようになっている。これらのクロッチギヤ132及び 一方の円板126の軸芯部には支軸134が形成されており、開口116の側部 に軸支されている。同様に他方の円板126にも支軸134と同軸上に支軸(図 示省略)が形成されて開口116の側部に軸支されている。
【0037】 他方の円板124には、図示しない引張コイルばねの一端が係止されている。 引張コイルばねの他端は開口116の側部に係止されている。従って、クロッチ バックル76がドラム122から離脱された状態では、ドラム122は、引張コ イルばねの付勢力を受けて図9(C)に示される状態にあり、この状態ではカバ ー130によって開口116の略半分が閉塞されるようになっている。
【0038】 また、クロッチギヤ132の端面一部には突起状のストッパ136が固着され ている。このストッパ136は後述するサイドサポート118に関連するもので 、サイドサポート118の説明の中で詳述する。
【0039】 子供用シート10をチャイルド用シートとして用いる場合には、クロッチバッ クル76のフック120がドラム122の結合シャフト128に係止された状態 とされる(図8に示される状態)。この状態では、クロッチバックル76に配設 された板ばね138(図9(A)に示される状態)が結合シャフト128の切欠 き140内に係合し、クロッチバックル76と結合シャフト128との係合状態 保持用とされている。
【0040】 子供用シート10をジュニア用シートとして用いる場合には、シートクッショ ン18のみを用いるため、クロッチバックル76がシートクッション18から離 脱されなければならない。以下に、クロッチバックル76のシートクッション1 8からの離脱操作を説明する。
【0041】 まず、クロッチバックル76が図8に示される状態から前方側へ倒されて、図 8(A)に実線で示された状態とされる。この状態からクロッチバックル76を 押し込み、クロッチバックル76のフック120を結合シャフト128から離脱 させる(図9(A)に二点鎖線で示される状態)。次に、図9(B)に示される ように、クロッチバックル76を結合シャフト128の下側へくぐらせて図9( C)に示されるようにしてクロッチバックル76を引き抜く。これにより、クロ ッチバックル76はドラム122から離脱されると共に、ドラム122が図示し ない引張コイルばねの付勢力でカバー130が開口116を略半分閉塞する状態 となる。この結果、クロッチバックル76はシートクッション18から離脱され る。
【0042】 (サイドサポート開閉機構) 幼児乗降時には、クロッチバックル76が前倒状態となりサイドサポート11 8を最大に開放し乗降性を向上させる必要がある。
【0043】 図10に示されるように、サイドサポート118の前方側の側部には中ギヤ1 42が軸支されている。この中ギヤ142はウォームギヤ144に噛み合ってい る。一対のサイドサポート118のウォームギヤ144は1本のシャフト146 に固着されており、このシャフト146の軸方向中間部には小ギヤ148が固着 されている。従って、小ギヤ148及びウォームギヤ144はシャフト146と 共に回転する。小ギヤ148は前記ドラム122のクロッチギヤ132に噛み合 っている。従って、クロッチバックル76の傾倒角度に応じてクロッチギヤ13 2が回転し、この回転力が小ギヤ148、シャフト146、ウォームギヤ144 及び中ギヤ142を介して一対のサイドサポート118に伝達される構成である 。
【0044】 また、クロッチギヤ132のストッパ136の近傍には、係合アーム150が 回動可能に配設されている。係合アーム150は基部150A、当接部150B 及び係合部150Cから成る。基部150Aは引張コイルバネ152によってド ラム122から離間するように付勢されている。
【0045】 また、シートクッション18のレール114が下段の溝86に係合している場 合には、係合アーム150の当接部150Bは、シートバック16の固定部68 の支持壁88に当接している。しかし、レール114が上段の溝84、中段の溝 85に係合している場合には、係合アーム150の当接部150Bは、固定部6 8の支持壁88には当接しないようになっている。すなわち、当接部150Bと 支持壁880は離間した状態にある。
【0046】 図10に示されるように、支持壁88と当接部150Bとが離間した状態にあ る場合には、引張コイルバネ152の付勢力で係合アーム150の係合部150 Cはクロッチギヤ132のストッパ136に係合することはない。従って、ドラ ム122はストッパ136と当接部150Bとが係合する位置以上に回転するこ とが可能となる。しかし、支持壁88と当接部150Bとが当接した状態にある 場合には、係合アーム150の係合部150Cは引張コイルバネ152の付勢力 に抗して当接部150Bに押圧されてクロッチギヤ132のストッパ136に係 合する位置にくる。従って、ドラム122の回転量が規制される。
【0047】 更に説明すると、シートクッション18のレール114がシートバック16の 上段の溝84に係合している状態(座面が一番高くなっている状態)では、スト ッパ136と当接部150Bとが干渉していないので、クロッチバックル76が シートバック16側へ傾倒されて図10の実線で示される位置にある。従って、 子供のクロッチベルト72、73の装着状態は最適となる。一方、シートクッシ ョン18のレール114がシートバック16の下段の溝86に係合している状態 (座面が一番低くなっている状態)では、当接部88がストッパ136と干渉す る位置にあるので、クロッチバックル76のシートバック16側への傾倒量は減 少し図10の一点鎖線で示される位置にある。従って、この場合においても、子 供のクロッチベルト72、73の装着状態は最適となる。しかし、この程度のク ロッチバックル76の傾倒量では、サイドサポート118の開きは少ない。
【0048】 そして、クロッチバックル76をシートクッション18から離脱させてジュニ ア用シートとして用いる場合、クロッチバックル76が図10の二点鎖線で示さ れる位置まで傾倒される。従って、この状態ではサイドサポート118が図10 の二点鎖線で示される位置まで開き、幼児(5才以上)の体格にフィットするよ うになっている。
【0049】 上述した実施例では、子供用シート10をチャイルド用シート及びジュニア用 シートとして用いる場合についての構成及び各作動について説明したが、子供用 シート10をベビー用シート及びインファント用シートとして用いる場合につい ての構成及び各作動について以下に説明する。
【0050】 図12及び図13に示されるように、ベビー用シート及びインファント用シー トとして子供用シート10を用いる場合には、乳児用シートとしてのベビー・イ ンファントユニット160が兼用されている。ベビー・インファントユニット1 60は、中央部に台座162を備えており、台座162にはグリップ164が形 成されている。また、台座162の下部は固定部166とされており、この固定 部166がベース部12に嵌着されたターンテーブル14に固定される。固定部 166とターンテーブル14との固定構造はロックピン168以外はチャイルド 用シートの場合と同様であるので、同一構成部分についての説明は省略する。
【0051】 また、台座162には、シートクッション172及びシートバック170が取 り付けられており、これらのシートクッション172及びシートバック170は 互いに接近離反する方向へ回転することが可能とされている。
【0052】 ベビー・インファントユニット160をベビー用シートとして機能させる場合 には、図12に示されるように、シートクッション172及びシートバック17 0が水平状態となるようにして、即ちベビーベット状態とされて用いられている 。ベビー・インファントユニット160をインファント用シートとして機能させ る場合には、図13に示されるように、シートクッション172とシートバック 170とで所定角度をなすように回転させ、この状態で使用されるようになって いる。
【0053】 ここで、図14に示されるように、ベビー・インファントユニット160のロ ックピン168は前述したロックピン92と若干構成が相違しており、ロックピ ン168の先端部裏面に溝174が形成されている。そして、挟持蓋22の図4 において上側に位置している固定孔96、溝174に対応する位置にブロック1 76が設けられている。従って、ベビー・インファントユニット160は前記上 側に位置している固定孔96にロックピン168が嵌合することは可能であるが 、チャイルド用シートとして用いる場合のシートバック16のロックピン92は この固定孔96へは進入することができない。すなわち、この位置では、チャイ ルド用シートのシートバック16は回転のみ許容されることになる。
【0054】 以下に、本実施例の作用を子供の成長に合わせて説明する。 生後0才〜6ヵ月未満の乳児を車両に乗せる場合には、まず、ベース部12の 車両のシートクッションへの固定操作及びターンテーブル14の挟持蓋22への 嵌着操作が行われる。
【0055】 最初に、ベース部12が車両のシートクッションに載置される。載置後、ベー ス部12の挟持蓋22を開け、ラップウエビング34又はラップウエビング34 及びショルダウエビング37をウエビングフック26、ウエビングガイド28に 係止する。その後、挟持蓋22が閉止される。閉止された状態では、図3に示さ れる操作ノブ38のロックプレート46がベース本体20側のL型プレート48 に係合された状態にある。従って、押圧プレート54がターンテーブル14の収 容凹部58上に突出していない状態となり、ターンテーブル14を嵌着すること が可能となる。また、挟持蓋22が閉止されることにより、図2に示されるよう に、嵌合突起32が嵌合凹部30に嵌合されて、ラップウエビング34又はラッ プウエビング34及びショルダウエビング37が挟持される。上述した操作によ り、ベース部12のシートクッションへの固定操作が終了する。
【0056】 次に、挟持蓋22にターンテーブル14が嵌着される。この状態では、ターン テーブル14は回転可能である。
【0057】 これらの操作が終了した段階で、まず、ベビー・インファントユニット160 が図13に示されるような状態でターンテーブル14に固定される。なお、固定 操作については、チャイルド用シートとして用いる場合も同様に行われるので、 チャイルド用シートの説明の中で触れることにする。
【0058】 ベビー・インファントユニット160がターンテーブル14に固定された後、 操作レバー102を図6の実線で示される位置から一点鎖線で示される位置まで 引出してベビー・インファントユニット160がターンテーブル14と一体回転 可能な状態とされる。その後、ベビー・インファントユニット160が90度回 転され、操作レバー102が元の位置に戻される。これにより、ロックピン16 8が図4において上側の固定孔96へ嵌合される。最後に、図12に示されるよ うに、ベビー・インファントユニット160がベビーベット状態にされる。この 状態が第3の使用状態である。なお、車両のシート及びベビー・インファントユ ニット160の大きさによっては、予めベビーベット状態にしておいてターンテ ーブル14に固定することも可能である。
【0059】 子供が成長し、生後6ヵ月〜1才程度になってインファント用シートとして用 いる場合には、前記ベビー・インファントユニット160を所定角度屈曲させた 状態でターンテーブル14に固定すればよい。
【0060】 さらに、子供が成長し、生後1才〜4才程度になってチャイルド用シートとし て用いる場合には、需要者はシートバック16及びシートクッション18を購入 するだけでよい。
【0061】 そして、まずシートバック16の固定部68がターンテーブル14に固定され る。この際、車両のドア開放状態で車両室外側からベース部12にシートバック 16が固定される。
【0062】 図5(A)に示されるように、まず固定部68がターンテーブル14に傾斜し た状態で載置される。次に、図5(B)に示されるように、固定部68の突出部 90がターンテーブル14の第1係合孔60へ係合される。そして、図5(C) に示されるように、そのまま固定部68をターンテーブル14の収容凹部58に 押しつけることにより、ロックピン92が圧縮コイルばね94の付勢力に抗して 固定部68内に退避され、固定部68の底面がターンテーブル14の収容凹部5 8の底面に当接するとロックピン92が圧縮コイルばね94の付勢力でターンテ ーブル14の第2係合孔62及び挟持蓋22の固定孔96を貫通する。これによ り、シートバック16のターンテーブル14への固定操作が終了する。
【0063】 シートバック16のターンテーブル14への固定操作が終了した後、操作レバ ー102を図6の一点鎖線で示される位置まで引出して、シートバック16が車 両の室外側へ向けられる。そして、シートクッション18がシートバック16に 連結される。この際、幼児(生後1才〜4才)の体格に合わせてシートクッショ ン18の座面高さが設定される。座高の高い幼児の場合には、シートクッション 18のブロック112のレール114が固定部68の下段の溝86に差し込まれ 、座高の低い幼児の場合には、レール114が上段の溝84に差し込まれる。な お、車両室内スペースが広い場合には、シートバック16を回転させないで、シ ートクッション18をシートバック16に連結してもよい。
【0064】 次に、バックルスイッチ77が押されてクロッチタング74とクロッチバック ル76との係合状態が解除される。その後、クロッチバックル76が倒されて幼 児をシートクッション18の座部110に着座させる。クロッチバックル76が 倒された状態では、これに連動してサイドサポート118が開くので、幼児を座 部110に着座させるのが容易である。
【0065】 幼児を座部110に着座させた後、クロッチバックル76が起こされて、クロ ッチバックル76とクロッチタング74とが再び係合される。これにより、幼児 はクロッチベルト72、73の装着状態となる。この状態が第1の使用状態とさ れる。クロッチバックル76が起こされた状態では、サイドサポート118も互 いに接近する方向へ移動しているので、幼児の車両幅方向への拘束性を向上させ ることができる。
【0066】 幼児のクロッチベルト72、73の装着後、再び操作レバー102が図6の一 点鎖線で示される位置まで引き出され、シートバック16が回転され車両前方側 へ向けられる。これにより、車両の走行可能な状態となる。なお、幼児を車両か ら降車させる場合には、前述した操作と逆の操作を行えばよい。
【0067】 次に、子供が更に成長し、子供用シート10をジュニア用シートとして用いる 場合には、シートバック16がターンテーブル14から離脱され、ベース部12 及びシートクッション18のみが用いられる。
【0068】 まず、シートクッション18からクロッチバックル76が離脱される。すなわ ち、クロッチバックル76とクロッチタング74との係合状態が解除された後、 図8に示される状態からクロッチバックル76が倒されて図9(A)に示される 状態とされる。次に、クロッチバックル76が図9(B)及び図9(C)に示さ れる順序でドラム122から分離される。分離された状態では、サイドサポート 118が図10の二点鎖線で示される状態まで開き、幼児(生後5才以上)の体 格にフィットするようになっている。
【0069】 クロッチバックル76がシートクッション18から離脱された後、シートクッ ション18がシートバック16から引き抜かれる。次に、シートバック16がタ ーンテーブル14から離脱される。シートバック16のターンテーブル14から の離脱操作は、前述した固定操作と逆に行えばよい。
【0070】 シートバック18がターンテーブル14から離脱された後、ターンテーブル1 4が挟持蓋22から離脱される。離脱後、挟持蓋22が開かれ、ラップウエビン グ34がウエビングフック26及びウエビングガイド28から外される。その後 、挟持蓋22が閉じられると共に回転板24が平伏状態とされる。この状態で、 シートクッション18のレール114が挟持蓋22の一対の弾性挟持爪35に係 止される。その後、幼児をシートクッション16の座部110に着座させ、車両 のラップウエビング34をウエビングフック26に係止させながら装着させる。 この状態が第2の使用状態である。なお、助手席にジュニア用シートを配置する 場合には、3点式シートベルト装置のラップウエビング及びショルダウエビング の双方によって幼児はウエビング装着状態となる。
【0071】 このように本実施例では、子供用シート10をシステム化できるので、、需要 者は、乳児から幼児までの広範囲に亘ってベース部12を共用し、子供の成長に 合わせて、ベース部12に取り付けられるベビー・インファントユニット160 やシートバック170、シートクッション172等の上部構成品のみを順次買い 換えていけばよい。従って、子供用シート10の経済化を図ることができる。こ れに関連して、需要者が上部構成品若しくは下部構成品の一部に損傷を与えた場 合(例えば、シートクッション16の座面を損傷した場合)にも、シートクッシ ョン16のみを買い換えればよいので、従来のように一部に損傷を与えた場合で も全体を買い換えなければならない場合に比し、経済化を図ることができる。
【0072】 また、ジュニア用シートとして用いる場合には、回転板24がシートクッショ ン18の座部110の座面と略面一化されることにより、座面が実質的に延長さ れるので、幼児の着座性能を向上させることができる。また、チャイルド用シー トとして用いる場合には、回転板24が起立状態とされるので、シートバック1 6の固定操作時に邪魔になることもなく、この位置での車両のシートバックへの 接触状態を面接触とすることもできるので、車両のシートバックの局所的な損傷 を与えることもない。
【0073】 また、本実施例では、クロッチバックル76の傾倒角に応じてサイドサポート 118が連動して開閉するので、子供の体格に合わせてその子供のシートクッシ ョン18への着座フィーリングを向上させることができる。また、このサイドサ ポート118には、車両が右折、左折等した場合に子供の車両幅方向への揺れに よる着座位置のずれが生じないようにする機能もある。さらに、クロッチバック ル76とサイドサポート118との連動構成において、中ギヤ142と噛み合う ギヤとしてウォームギヤ144を用いているので、車両の側方から比較的大きな 荷重が車両側部に作用した場合にも、サイドサポート118の角度を維持するこ とができると共に、クロッチバックル76の傾倒角度がずれることもない。さら に、チャイルド用シートとして用いる場合とジュニア用シートとして用いる場合 とで、サイドサポート118の開閉角度が変更される(チャイルド用シートとし て用いる場合には、図10の実線で示される状態を中心とした開閉角度であり、 ジュニア用シートとして用いる場合には、図二点鎖線で示される開閉角度)ので 、子供の体格に応じた着座性能を得ることができる。
【0074】 また、本実施例では、シートバック16をベース部12に固定するのに、突出 部90とロックピン92とによる二箇所で固定しているので、固定後の状態を安 定させることができる。しかも、突出部90は補強プレート40に固着された支 持プレート56によって固定されているので、子供の上体移動若しくは車両の振 動等によって、シートバック16が上下動することを防止することができる。す なわち、支持プレート56は、シートバック16に作用する車両上方への荷重を 特に抑えている。
【0075】 さらに、本実施例では、シートバック16のベース部12への固定状態、シー トバック16の回転可能状態及びシートバック16のターンテーブル14からの 離脱可能状態の3段階を操作レバー102によって操作するように構成したので 、切り換え操作を容易にすることができる。また、シートバック16のターンテ ーブル14からの離脱時には、操作レバー102を一端90度回転させなければ ならないので、例えばシートバック16の回転操作時にシートバック16が誤っ てターンテーブル14から外れることもない。
【0076】 なお、本実施例では、シートクッション18とシートバック16との関係で座 面の高さ調節を構成する例を示したが、これに限らず、子供の座高に合わせてヘ ッドレスト66を上下動させて調節してもよい。
【0077】 また、本実施例における子供用シート10では、リクライニング機構が付与さ れていないが、例えば、シートバック16の固定部68を分割構造にして、下部 側はターンテーブル14に固定された状態を維持させ、上部側を下部側に対して スライド可能とすることにより、リクライニング機構を付与してもよい。
【0078】 さらに、本実施例では、シートクッション18がシートバック16に固定され る構成であるが、これに限らず、シートバック16、シートクッション18のい ずれもがベース12に固定されるように構成してもよい。
【0079】
【考案の効果】
上記事実を考慮し、本考案に係る子供用シートは子供の成長に応じて広範に使 用することができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係る子供用シートのベース、ターン
テーブル、シートバック及びシートクッションを分離し
た状態で示す斜視図である。
【図2】図1のベース本体に挟持蓋が嵌め込まれてラッ
プウエビング及びショルダウエビングが挟持固定された
状態を示す断面図である。
【図3】図1のベース本体へ挟持蓋が固定される機構及
びこれに関連したターンテーブル側の押圧プレートを示
す斜視図である。
【図4】図1の挟持蓋にターンテーブルが嵌着された状
態を示す平面図である。
【図5】図5(A)、(B)、(C)は、図1のシート
バックの固定部がターンテーブルに固定されるまでの操
作を説明するための説明図である。
【図6】図5のロックピンと操作レバーとの構成を示す
側面図である。
【図7】クロッチバックルとシートクッションに設けら
れたドラムを示す斜視図である。
【図8】クロッチバックルのフックがドラムに係止され
た状態を示す断面図である。
【図9】図9(A)、(B)、(C)は、クロッチバッ
クルのドラムからの離脱操作を説明するための説明図で
ある。
【図10】クロッチバックルとサイドサポートとの連動
機構を示す斜視図である。
【図11】ジュニア用シートとして用いる場合を示す側
面図でる。
【図12】ベビー用シートとして用いる場合の正面図で
ある。
【図13】インファント用シートとして用いる場合の側
面図である。
【図14】ベビー・インファントユニットのロックピン
を示す斜視図である。
【図15】ベビー・インファントユニットをバギー状態
で用いた場合の側面図である。
【符号の説明】
10 子供用シート 12 ベース部(ベース) 14 ターンテーブル(ベース) 16 シートバック(背当て部) 18 シートクッション(着座部) 24 回転板 160 ベビー・インファントユニット(乳児用シー
ト)

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両のシートクッションに載置されるベ
    ースと、このベースに装着及び離脱可能とされ、装着状
    態ではシートバックを形成する背当て部と、前記ベース
    のみにまたは前記ベース及び前記背当て部の双方に装着
    及び離脱可能とされ、装着状態ではシートクッションを
    形成する着座部と、を有することを特徴とする子供用シ
    ート。
  2. 【請求項2】 前記背当て部及び前記着座部が共に前記
    ベースに装着され、または前記着座部が前記背当て部に
    装着されかつ前記背当て部が前記ベースに装着された状
    態が第1の使用状態とされ、前記背当て部が前記ベース
    から離脱されかつ前記着座部が前記ベースに装着された
    状態が第2の使用状態とされることを特徴とする請求項
    1記載の子供用シート。
  3. 【請求項3】 車両のシートクッションに載置されるベ
    ースに装着及び離脱可能とされた乳児用シートが前記ベ
    ースに装着された状態が第3の使用状態とされることを
    特徴とする子供用シート。
  4. 【請求項4】前記ベースにはこのベースの前記車両のシ
    ートクッションへの載置状態で車両後方側の端部となる
    位置に回転板が設けられ、この回転板は前記着座部の車
    両上方側の面と略面一になる第1の位置と前記ベース上
    に起立した状態となる第2の位置との間を回転可能とさ
    れ、前記第2の使用状態では前記回転板が前記第1の位
    置に保持され、前記第1の使用状態では前記回転板が前
    記第2の位置に保持されることを特徴とする請求項2記
    載の子供用シート。
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