JPH04123787U - リヤスポイラー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、車体の後部に、走行風の整流効果
およびダウンホースを得るために配置されるリヤスポイ
ラーに関し、車体の後方の安全を広範囲にわたって容易
に確認することができるとともに、邪魔になることのな
いリヤエンドミラー機能を備えたリヤスポイラーを提供
することを目的とする。 【構成】 車体３１の後部に回動自在に配置されるスポ
イラー本体３７の外側に翼面６１を形成するとともに、
スポイラー本体３７の内側に鏡面６３を形成して構成す
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、車体の後部に、走行風の整流効果およびダウンホースを得るために 配置されるリヤスポイラーに関する。

【０００２】

【従来の技術】

近時、自動車では、走行風の整流効果およびダウンホースを得るために、車体 の後部に、例えば、特開昭６２−１０１８１７号公報に開示されるようなリヤス ポイラーを配置することが行われている。 図６は、この種のリヤスポイラーを備えた自動車を示すもので、符号１１は、 例えば、バン形の自動車の車体を示している。

【０００３】 車体１１には、窓１３が形成され、車体１１の後部上面には、リヤスポイラー １５が固定されている。 このリヤスポイラー１５の外側には、走行風の整流効果およびダウンホースを 得るための翼面１７が形成されている。 また、車体１１から後方に突出して、バック時等に、車体１１の後方の安全を 確認するためのリヤエンドミラー１９が配置されている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、このような従来の自動車では、リヤエンドミラー１９が比較的 小さいため、後方の安全を確認しづらく、また、リヤエンドミラー１９が車体１ １の後方に向けて突出しているため、駐車スペースが狭い時には、駐車時に邪魔 になるという問題があった。

【０００５】 本考案は、上記のような問題を解決したもので、車体の後方の安全を広範囲に わたって容易に確認することができるとともに、邪魔になることのないリヤエン ドミラー機能を備えたリヤスポイラーを提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案に係わるリヤスポイラーは、車体の後部に回動自在に配置されるスポイ ラー本体の外側に翼面を形成するとともに、前記スポイラー本体の内側に鏡面を 形成してなるものである。

【０００７】

【作用】

本考案のリヤスポイラーでは、スポイラー本体の外側に形成される翼面により 、走行風の整流効果およびダウンホースが得られ、スポイラー本体の内側に形成 される鏡面によりリヤエンドミラーの機能が得られる。

【０００８】

【実施例】

以下、本考案の詳細を図面に示す一実施例について説明する。 図１は本考案のリヤスポイラーの一実施例を示す側面図、図２は図１のリヤス ポイラーの配置される車体の後部を示す側面図、図３は図２の背面図である。 これ等の図において、符号３１は、例えば、バン形の自動車の車体を示してい る。

【０００９】 車体３１には、窓３３，３５が形成され、車体３１の後部上面には、スポイラ ー本体３７が配置されている。 スポイラー本体３７は、図３に示すように、長尺状をしており、その両端に、 取付部３９が形成されている。 この取付部３９は、車体１１の後部の両側から突出するブラケット４１に回動 自在に支持されている。

【００１０】 すなわち、取付部３９には、図１に示したように、支持軸４３の一端が固定さ れており、この支持軸４３の他端が、ブラケット３９に配置される軸受４５に、 回動自在に支持されている。 また、支持軸４３には、図４に示すように、歯車４７が固定されている。 そして、この歯車４７は、車体１１側の駆動部４９に配置されるモータ５１に より、一対の傘歯車５３，５５およびコグベルト５７を介して回動されるように 構成されている。

【００１１】 なお、モータ５１は、運転席の近傍のスイッチを手で押すことにより、あるい は、ギアをバックに入れることにより駆動するように構成されている。 しかして、この実施例では、スポイラー本体３７の外側には、図１に示すよう に、走行風の整流効果およびダウンホースを得るための翼面６１が形成されてい る。

【００１２】 そして、スポイラー本体３７の内側には、リヤエンドミラーの機能を有する鏡 面６３が形成されている。 なお、この鏡面６３は、スポイラー本体３７の内側に、鏡等の鏡面部材６５を 固定することにより形成される。 以上のように構成されたリヤスポイラーは、自動車の走行時には、図２に示し たように、翼面６１がほぼ水平になるように位置され、通常のリヤスポイラーと して使用される 一方、自動車がバックする時には、図５に示すように、モータ５１の駆動によ り、スポイラー本体３７の後端が下方に向けて倒され、リヤエンドミラーとして 使用される。

【００１３】 しかして、以上のように構成されたリヤスポイラーでは、車体３１の後部に回 動自在に配置されるスポイラー本体３７の外側に翼面６１を形成するとともに、 スポイラー本体３７の内側に鏡面６３を形成したので、車体３１の後方の安全を 広範囲にわたって容易に確認することができるとともに、邪魔になることのない リヤエンドミラー機能を備えたリヤスポイラーを提供することができる。

【００１４】 すなわち、以上のように構成されたリヤスポイラーでは、スポイラー本体３７ の内側に鏡面６３を形成したので、鏡面６３が、車体３１の後部をほぼ横断して 形成されることになり、車体３１の後方の安全を広範囲にわたって容易に確認す ることが可能となる。 また、従来のリヤエンドミラーのように、車体３１の後方に大きく突出するこ とがなくなるため、駐車スペースが狭い時等にも邪魔になることがなくなる。

【００１５】

【考案の効果】

以上述べたように、本考案のリヤスポイラーでは、車体の後部に回動自在に配 置されるスポイラー本体の外側に翼面を形成するとともに、スポイラー本体の内 側に鏡面を形成したので、車体の後方の安全を広範囲にわたって容易に確認する ことができるとともに、邪魔になることのないリヤエンドミラー機能を備えたリ ヤスポイラーを提供することができるという利点がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のリヤスポイラーの一実施例を一部断面
で示す側面図である。

【図２】図１のリヤスポイラーを取り付けた車体を示す
側面図である。

【図３】図２の背面図である。

【図４】図１のリヤスポイラーの駆動機構を示す説明図
である。

【図５】図１のリヤスポイラーをリヤエンドミラーとし
て使用している状態を示す側面図である。

【図６】従来のリヤスポイラーを備えた自動車を示す側
面図である。

【符号の説明】

３１ 車体 ３７ スポイラー本体 ６１ 翼面 ６３ 鏡面

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 車体（３１）の後部に回動自在に配置さ
   れるスポイラー本体（３７）の外側に翼面（６１）を形
   成するとともに、前記スポイラー本体（３７）の内側に
   鏡面（６３）を形成してなることを特徴とするリヤスポ
   イラー。