JPH04123387U - スラリー用ポンプ - Google Patents

スラリー用ポンプ

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Publication number
JPH04123387U
JPH04123387U JP3661291U JP3661291U JPH04123387U JP H04123387 U JPH04123387 U JP H04123387U JP 3661291 U JP3661291 U JP 3661291U JP 3661291 U JP3661291 U JP 3661291U JP H04123387 U JPH04123387 U JP H04123387U
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JP
Japan
Prior art keywords
impeller
gap
wear ring
slurry
slurry pump
Prior art date
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Pending
Application number
JP3661291U
Other languages
English (en)
Inventor
義樹 吉田
俊幸 長田
Original Assignee
三菱重工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 三菱重工業株式会社 filed Critical 三菱重工業株式会社
Priority to JP3661291U priority Critical patent/JPH04123387U/ja
Publication of JPH04123387U publication Critical patent/JPH04123387U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ポンプ性能の低下を防止する。 【構成】 羽根車11を主軸12により支持し、回転側
の羽根車11と静止側のウェアリング13との間の間隙
14を通る洩れ流れBを、この隙間14による圧力損失
のために最少限に抑制する。そして、このシール部の流
れの入口部、つまり隙間14の入口部14Aにおける羽
根車11及びウェアリング13を共に45°〜60°の
テーパ状として、スラリーに含まれる固体のエロージョ
ンによる該シール部の損傷を防止する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、スラリー用ポンプに関し、更に詳述すれば、スラリー用ポンプの回 転側の羽根車と静止側のウェアリングとの間のシール構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から既に知られているスラリー用ポンプは、図4に示すように、主軸1に 支持された回転自在な羽根車2と、該羽根車2の周囲に配設されたウェアリング 3とを備えている。そして、スラリー用ポンプのシール部は、回転側の羽根車2 と静止側のウェアリング3とが互いにその端部まで平行な構造となっている。
【0003】 なお、図4において、符号4は封水装置、5はバランスホールである。また、 実線矢印Aは主流、点線矢印Bは洩れ流れを示す。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
従来のスラリー用ポンプのシール部は、上述したように構成されているため、 図5に示すスラリー6に含まれる固相により図5、図6に示すような順序でエロ ージョンによる損傷を受ける。その結果、シール部による洩れ止めの効果が著し く損なわれ、洩れ流量が大きくなり、ポンプ性能が低下するという問題があった 。
【0005】 以下図5,図6を用いてこの現象を詳細に説明する。まず、洩れ水の流れは矢 印Bに示す方向であるが、固相はまず図5のC部に衝突することから、ここが損 傷をはじめる。該C部で充分損傷すると、ここで回りこむ流れがシール部、つま り羽根車2とウェアリング3との間の隙間に入りこむため、該シール部の中で図 6に示すように渦7が発生することになり、シール部の中の回転側の羽根車2と 静止側のウェアリング3とで互いに損傷が大きくなり、これが更に進むとシール 部の隙間が非常に拡大してしまう。その結果、洩れ流量が大きくなり、ポンプ性 能が低下するという問題があった。なお、図6の点線8は損傷が大きくなった状 態を示す。
【0006】 本考案は、このような従来技術の課題を解決するためになされたもので、ポン プ性能の低下を防止し得るスラリー用ポンプを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本考案は、主軸に支持された回転自在な羽根車 と、該羽根車の周囲に配設されたウェアリングとを備えたスラリー用ポンプにお いて、前記羽根車とウェアリングとの間の隙間入口部をテーパ状に形成したもの である。
【0008】
【作用】
上記の手段によれば、回転側である羽根車と静止側であるウェアリングとの間 の隙間入口部をテーパ状に形成したので、スラリーに含まれる固相によりシール 部の損傷が抑制され、その結果該シール部による洩れ流れを止める効果が保持さ れる。したがって、洩れ流量を小さくでき、ポンプ性能の低下を防止することが 可能となる。
【0009】
【実施例】
以下、図1〜図3を参照して本考案の一実施例について詳細に説明する。図1 は本実施例に係わるスラリー用ポンプを示す要部断面図、図2は図1のII部の 拡大断面図、図3はエロージョン比とスラリー衝突角度との関係を示す図である 。
【0010】 図1において、羽根車11は主軸12により支持されており、回転側の羽根車 11と静止側のウェアリング13との間の隙間14を通る洩れ流れBは、この隙 間14による圧力損失のために最少限に抑えられている。
【0011】 すなわち、回転側の羽根車11と静止側のウェアリング13との間の隙間14 によってシール部が構成されており、該シール部の流れの入口部、つまり隙間1 4の入口部14Aにおいて、特に図2に拡大して詳細に示すように、スラリー1 5に含まれる固体のエロージョンによる該シール部の損傷を防止するため、羽根 車11及びウェアリング13が共に適当な角度例えば45°〜60°のテーパ状 とされて、隙間14の入口部14Aはその断面がラッパ状に構成されている。
【0012】 このように、スラリー用ポンプのシール部入口部14Aを図1,図2に示すよ うな形状にすることにより、まず図5に示すような洩れ流れBの回りこむ流れに より、図5に示したC部分の衝突による損傷が柔らげられることになる。このた め、このC部分の損傷が少なくなり、次に生じる図6に示したようなシール部内 部に渦7が発生しなくなり、該シール部の中で損傷が起きるようなことがなくな る。このため、該シール部による洩れ流れを止める効果が保持される。
【0013】 なお、図1において、符号16は封水装置、17はバランスホール、実線矢印 Aは主流、点線矢印Bは洩れ流れを示す。
【0014】 次に、図2に示すスラリー15による損傷は、図3に示すようにスラリー衝突 角度αが30°のときに最大となる。このため、羽根車11、ウェアリング13 のテーパ角度を45°〜60°としてこの面の損傷を防止することが好ましい。 なお、テーパ角度を60°以上にしないのは角を回りこむ流れ(渦を発生し易い )ができないようにするためである。
【0015】
【考案の効果】
以上述べたように、本考案によれば、スラリー用ポンプにおいて、羽根車とウ ェアリングとの間の隙間入口部をテーパ状に形成したことにより、スラリーに含 まれる固相によるシール部の損傷が抑制され、これによって従来のようにシール 部の隙間が拡大して洩れ流量が多くなり、ポンプ性能が低下するという不具合を 確実に解消できるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係わるスラリー用ポンプを
示す要部断面図である。
【図2】図1のII部の拡大断面図である。
【図3】エロージョン比とスラリー衝突角度との関係を
示す図である。
【図4】従来のスラリー用ポンプの一例を示す一部断面
図である。
【図5】図4のV部の拡大断面図である。
【図6】従来のポンプのスラリーによる損傷発生の説明
図である。
【符号の説明】
11 羽根車 12 主軸 13 ウェアリング 14 隙間 14A 入口部 15 スラリー 16 封水装置 17 バランスホール A 主流 B 洩れ流れ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】主軸に支持された回転自在な羽根車と、該
    羽根車の周囲に配設されたウェアリングとを備えたスラ
    リー用ポンプにおいて、前記羽根車とウェアリングとの
    間の隙間入口部をテーパ状に形成したことを特徴とする
    スラリー用ポンプ。
JP3661291U 1991-04-22 1991-04-22 スラリー用ポンプ Pending JPH04123387U (ja)

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JP3661291U JPH04123387U (ja) 1991-04-22 1991-04-22 スラリー用ポンプ

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6034826A (ja) * 1983-08-08 1985-02-22 Toray Ind Inc 熱可塑性重合体シ−トの製造方法
JPH03501761A (ja) * 1988-06-13 1991-04-18 カーエスベー・アクチエンゲゼルシャフト 流体機械

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6034826A (ja) * 1983-08-08 1985-02-22 Toray Ind Inc 熱可塑性重合体シ−トの製造方法
JPH03501761A (ja) * 1988-06-13 1991-04-18 カーエスベー・アクチエンゲゼルシャフト 流体機械

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19961112