JP2001263296A - ターボ機械 - Google Patents

ターボ機械

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JP2001263296A JP2000081743A JP2000081743A JP2001263296A JP 2001263296 A JP2001263296 A JP 2001263296A JP 2000081743 A JP2000081743 A JP 2000081743A JP 2000081743 A JP2000081743 A JP 2000081743A JP 2001263296 A JP2001263296 A JP 2001263296A
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共由 岡村
Akira Manabe
明 真鍋
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Hitachi Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04DNON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04D29/00Details, component parts, or accessories
    • F04D29/40Casings; Connections of working fluid
    • F04D29/42Casings; Connections of working fluid for radial or helico-centrifugal pumps
    • F04D29/4206Casings; Connections of working fluid for radial or helico-centrifugal pumps especially adapted for elastic fluid pumps
    • F04D29/4213Casings; Connections of working fluid for radial or helico-centrifugal pumps especially adapted for elastic fluid pumps suction ports
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04DNON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04D29/00Details, component parts, or accessories
    • F04D29/66Combating cavitation, whirls, noise, vibration or the like; Balancing
    • F04D29/68Combating cavitation, whirls, noise, vibration or the like; Balancing by influencing boundary layers
    • F04D29/681Combating cavitation, whirls, noise, vibration or the like; Balancing by influencing boundary layers especially adapted for elastic fluid pumps
    • F04D29/685Inducing localised fluid recirculation in the stator-rotor interface

Abstract

(57)【要約】 【課題】ターボ機械の揚程−流量特性曲線の右上がり特
性を改善すると共に、振動・騒音の増加も抑制する。 【解決手段】ケーシング内面に、羽根入口側とケーシン
グ内面の羽根存在域内とを結ぶ流体圧力勾配方向の第1
溝24を周方向に複数本形成する。また、第1溝を周方
向に連通させる周方向の第2溝25をケーシング内面の
羽根存在域内に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はターボ機械に係わ
り、特に、形式及び流体に関わらず羽根入口の再循環流
による旋回及び羽根旋回失速を抑制することにより流動
不安定性を防止することの可能なターボ機械に関する。
【0002】より詳細には、本発明は、非容積型の羽根
車を有するポンプ、圧縮機或いは送風機等のターボ機械
に関し、特に、羽根入口の再循環流の正流における予旋
回や羽根旋回失速を抑制して流動不安定性を防止するこ
とが可能で、火力或いは原子力発電などで循環水ポン
プ、排水ポンプ等として使用される斜流ポンプなどに好
適なターボ機械に関するものである。
【0003】
【従来の技術】ターボ機械と総称される回転機械は、取
り扱う流体及び形式によって以下のように分類可能であ
る。
【0004】1.取り扱う流体 液体、気体 2.形式 軸流、斜流、遠心 例えば、運転が容易であるために、現在、主に使用され
ている斜流ポンプは、上流から下流に向かってサクショ
ンケーシング、ポンプ及びデフューザ等から構成されて
いる。
【0005】ポンプのケーシング内で回転する羽根車
(インペラ)は回転軸によって回転駆動され、サクショ
ンケーシングから吸い込まれた液体にエネルギを与え
る。デフューザは流体の速度エネルギの一部を静圧に変
換する機能を有する。
【0006】上記斜流ポンプを含むターボ機械の典型的
な揚程−流量の特性曲線(横軸は流量を表わすパラメー
タ、縦軸は揚程を表わすパラメータ)は次のようにな
る。即ち、低流量域では流量が増加するにつれて揚程は
低下するが、流量がある特定の領域にある間は、流量が
増加するにつれて揚程も増加する右上がり特性特性を持
つものが普通であった。なお、流量が右上がり特性領域
以上の領域では、流量が増加するにつれて揚程は再び低
下する。
【0007】前記右上がり特性領域の流量でターボ機械
を運転した場合には、流体のかたまりが管路内で自励振
動するサージングが発生する。この右上がり特性は、タ
ーボ機械を流れる流体の流量が低となったときにインペ
ラ入口外縁で再循環流が発生するが、このとき羽根車に
入る流体の流路が狭められると共に、前記再循環流の影
響で羽根車に入る流体に旋回が生じるために発生すると
考えられている。
【0008】サージングはターボ機械だけでなく、上流
及び下流に接続される配管にも損傷を与えるため低流領
域での運用は通常禁止されている。また、ターボ機械の
サージングや前記右上がり特性を改善し、運転領域を拡
大するため、羽根の形状(プロフィル)を改善したり、
次に示すような方法が提案されている。
【0009】1.ケーシングトリートメント インペラが存在するケーシング領域に、羽根の弦長の1
0〜20%の細い溝を形成することにより失速マージン
を改善するものである。即ち、既に提案されているケー
シングトリートメントは、ケーシング内壁の羽根の存在
領域に、軸方向、周方向、もしくは斜め方向に、径向
き、もしくは斜めに相当な深さを有する溝を形成するも
のである。
【0010】2.セパレータ 低流領域で羽根入口外縁に発生する再循環流の逆流部分
を順流部分と分離するためにセパレータを配置し、再循
環流の拡大を防止するものである。
【0011】軸流ターボ機械に適用されているセパレー
タの例としては、吸込リング方式、ブレードセパレータ
方式、及びエアセパレータ方式がある。
【0012】吸込リング方式は、逆流を吸込リング外側
に閉じ込めるものであり、ブレードセパレータ方式は、
ケーシングとリングの間にフィンを設けるものである。
また、エアセパレータ方式は、動翼(羽根)先端部を開
放して逆流をケーシング外の流路に導き、フィンによっ
て逆流の旋回を防止するものであり、前二者に比較して
効果は大であるものの、装置が大規模となる。
【0013】3.アクティブコントロール 羽根入口近傍の再循環流の発生場所に外部から高圧の流
体を噴出して再循環流による旋回の発生を抑制するもの
である。
【0014】更に、従来のターボ機械の一例として斜流
ポンプの場合について述べる。斜流ポンプの揚程−流量
特性曲線(以下、揚程曲線という)は、全流量域でポン
プが運転される場合、安定な運転が可能である右下がり
特性の揚程曲線が要求されている。しかし、通常のポン
プでは、ポンプの性能を表わす効率、揚程曲線の安定
性、キャビテーション性能、締め切り軸動力などは、互
いに相反する関係となっているのが一般的であった。す
なわち、ある一つの特性の向上を図れば、他の特性が低
下し、同時に二つ以上の特性向上を図ることは難しいと
いう問題があった。例えば、効率を重視したポンプにお
いては揚程曲線の一部に右上がり特性が顕著に現われ、
不安定となる傾向があった。
【0015】安定な運転が可能である右上がりの揚程曲
線を得るための従来技術としては、上述のように、ケー
シングトリートメントやセパレータを設けることは既に
知られている。なお、この種の公知例としては、米国特
許第4,212,585号明細書に記載されたものなど
がある。
【0016】また、この他に、ケーシング内面に、羽根
入口側とケーシング内面の羽根存在域内を結ぶ複数本の
溝を具備して、入口の旋回を抑制し右上がり特性のない
揚程曲線を得るようにしたターボ機械も提案されてい
る。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術のケーシ
ングトリートメント及びセパレータによれば、揚程曲線
の上記右上がり特性をより低流量側に移動して安定運転
領域を拡大することは可能であるものの、右上がり特性
自体をなくすることは困難であった。また、ケーシング
トリートメントにおいて失速マージンを10%向上させ
るごとにターボ機械の効率は1%低下する。
【0018】また、アクティブコントロールにあって
は、ターボ機械自体もしくは外部から高圧流体を得る必
要があるため、ターボ機械システムとしての効率が低下
する。さらに、羽根入口側とケーシング内面の羽根存在
域内を結ぶ溝を形成するようにしたものでは、溝の加工
が容易で、効率低下も少なく、かつ右上がり特性のない
揚程曲線を得ることができる。しかし、ケーシングの内
面に形成した複数の溝を羽根が回転しながら通過する時
に、羽根からの流れと溝が干渉することにより圧力脈動
が発生し、振動・騒音を増大させる可能性があることに
ついては考慮されていない。
【0019】本発明の目的は、右上がり特性が改善され
た揚程−流量特性を有し、かつ効率低下も抑制でき、し
かも振動及び騒音の増大も抑制できるターボ機械を得る
ことにある。
【0020】本発明の他の目的は、クローズド羽根車を
有するターボ機械に対しても改善された揚程−流量特性
を有し、効率低下と振動・騒音を抑制できるターボ機械
を得ることにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明の第1の特徴は、ケーシングと、このケーシ
ング内に設けられ複数の羽根を有する羽根車と、前記ケ
ーシングの内面に設けられ、前記羽根車の入口側とケー
シング内面の羽根車存在域内とを連通する複数本の第1
の溝と、前記ケーシングの内面に設けられ、前記複数本
の第1の溝を周方向に接続する第2の溝とを備えている
ターボ機械にある。
【0022】前記第1の溝の幅は5mm以上で、周方向
に設けられた前記複数の第1溝幅の合計が該溝が存在す
るケーシング内面周長に対し約30〜50%とし、かつ
該第1溝の深さを2mm以上で、該溝が存在するケーシ
ング内面直径の約0.5〜1.6%になるようにすると
なお良い。
【0023】前記第2の溝はケーシング内面の羽根車存
在域内に設けるのがより良い。また、好ましくは第2溝
の深さは第1溝の深さより浅くするのが良い。
【0024】また、第2溝は、第1溝のターボ機械下流
側終端位置から、ケーシング内面の羽根存在域内または
羽根入口側にかけて形成するのがより良い。
【0025】本発明の第2の特徴は、ケーシング内面に
設けられ、羽根車の入口側とケーシング内面の羽根車存
在域内とを連通する流体圧力勾配方向の複数本の溝とを
備え、前記流体圧力勾配方向の溝は、羽根入口部付近か
らターボ機械の下流側方向に向かって羽根車回転方法に
傾斜するように構成したものである。
【0026】本発明の第3の特徴は、ケーシング内面の
前記羽根車入口側に、周方向に複数本設けられた流体圧
力勾配方向の第1溝と、前記ケーシング内面の前記羽根
存在域内に設けられた周方向の第2の溝と、前記第1の
溝と第2の溝を接続する流路とを備えていることにあ
る。
【0027】前記流路は、ケーシング内面を迂回して設
けられた溝、孔、配管またはチューブ等で構成する。
【0028】本発明の第4の特徴は、ケーシング内面の
前記羽根車入口側に、周方向に複数本設けられた流体圧
力勾配方向の第1の溝と、前記ケーシング内面の前記羽
根存在域内に設けられた周方向の第2の溝と、前記ケー
シング内面の前記羽根前縁付近に設けられた周方向の第
3の溝と、前記第2の溝と第3の溝を接続する流路とを
備え、前記流路は、ケーシング内面を迂回して前記第1
溝の延長線上に形成され、前記第3の溝を介して第1の
溝と連通されていることにある。
【0029】本発明の第5の特徴は、ケーシングの内面
に設けられ、羽根車の入口側とケーシング内面の羽根車
存在域内とを連通する流体圧力勾配方向の複数本の溝
と、この流体圧力勾配方向の溝内に、溝内部を半径方向
に移動可能に設けられ、溝の深さを変更できるようにし
た可動部材とを備え、ターボ機械の揚程−流量特性曲線
が右上がり特性となるターボ機械の運転領域では、前記
溝の深さを大きくする位置に前記可動部材を位置させ、
右上がり特性のない領域では、前記溝の深さを小さくま
たは無くする位置に前記可動部材を位置させるように構
成したことにある。
【0030】本発明の第6の特徴は、シュラウドを有す
るクローズド形羽根車とこの羽根車を収容するケーシン
グを備えたターボ機械において、前記羽根車の羽根入口
付近をシュラウドのないオープン形に構成し、その羽根
入口付近のシュラウドのない部分に対峙するケーシング
内壁には圧力勾配方向の第1の溝をその周上に複数本配
設し、該第1溝の入口側始端は羽根車の羽根先端入口側
より上流側に、該第1溝の出口側終端は羽根車先端入口
部より下流側に配置させ、さらに前記複数本の第1溝を
周方向に接続する第2の溝を羽根入口付近のシュラウド
のない部分に対峙するケーシング内壁に設けたことにあ
る。
【0031】本発明の第7の特徴は、ケーシングの内面
に、羽根入口側の低流量時再循環流発生場所とケーシン
グ内面の羽根先端存在域内とを流体圧力の勾配方向に結
ぶ第1の溝を周方向に複数本形成し、該第1溝のターボ
機械下流側終端位置は、第1溝のターボ機械上流側終端
位置の入口主流中に予旋回が発生するのを抑制するため
に必要な圧力の流体を取り出す位置とし、かつ前記第1
溝を周方向に接続する第2の溝を前記羽根入口付近のケ
ーシング内面に設け、前記第1及び第2の溝を設置する
ケーシングの部分はケーシングの他の部分とは別体に構
成されていることにある。
【0032】本発明によれば、前記溝の羽根存在域内に
て、第1溝の深さよりも浅いまたは同じ深さ、或いは大
きな深さで、第1溝の一部を周方向に連続させる第2の
溝を設けることにより、羽根が圧力勾配方向の溝を通過
する際、溝と羽根車からの流れが干渉することにより生
じる圧力脈動を緩和させ、圧力脈動により発生する振動
・騒音の増大を抑制することができる。
【0033】また、前記溝(第1溝)を、羽根入口部付
近からターボ機械下流側にかけて、羽根車の回転方向に
傾斜(羽根の曲がりと逆方向に湾曲)させることでも、
羽根車からの流れと溝との干渉を緩和させることができ
る。
【0034】さらに、圧力勾配方向の第1溝は羽根入口
部までとし、周方向の第2溝と重ならないように構成
し、入口主流(正流)中に予旋回が発生するのを抑制さ
せるために必要な圧力の流体を取り出せるように、周方
向の溝と圧力勾配方向に形成した溝とを連通するように
しても同様の効果が得られる。上記2つの溝は主流の流
れるケーシング内面を避けて、ケーシングの外周側に設
けた流路で接続するのが良い。このように、ケーシング
内面の羽根存在域内に圧力勾配方向の溝を設けないよう
にでき、羽根車からの流体と溝との干渉を緩和できる。
第1溝と第2溝を接続する流路は、主流に対して逆行す
る流体が羽根入口側へ流れこむように、第1溝の延長線
上に形成するのが良い。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的実施例を図
面を参照して説明する。
【0036】図1に本発明の第1の実施例を示す。図
は、ターボ機械の代表的な例である斜流ポンプの羽根車
部分の拡大断面図で、1はオープン羽根22を備えたオ
ープン型の羽根車である。羽根入口部に羽根からの逆流
による再循環流が発生するのを抑制するために、羽根2
2の外周側入口部付近のケーシング2内面に、流体圧力
勾配方向の浅い溝(第1溝)24が周方向に多数形成さ
れている。この溝のターボ機械下流側終端位置aは羽根
存在域内とされ、羽根車で昇圧された流体の一部をこの
溝24を介してターボ機械上流側の低流量時に再循環流
が発生する位置bに導くようにしている。これにより、
下流側の昇圧された流体が再循環流の発生しやすい場所
に噴出するから、再循環流の発生を抑制でき、ターボ機
械入口主流が再循環流の影響で旋回流となるのを抑制で
きるから、羽根旋回失速の発生も防止した高性能のター
ボ機械を実現できる。
【0037】また、本実施例では、周方向に設けられた
複数の第1溝24の、羽根存在域内に相当する部分を周
方向に連続させる第2の溝25をケーシング内面に設け
ている。この第2の溝25を設けない場合、羽根車の回
転により羽根22が溝24を通過すると、軸方向(圧力
勾配方向)に形成された第1溝24と羽根車1からの流
れが干渉し、圧力脈動が発生することがわかった。この
発生した圧力脈動はターボ機械を加振させ、振動・騒音
を増大させる。本実施例では、羽根存在域に周方向の第
2の溝25を設けるようにしたので、周方向に複数本形
成された第1溝24間の圧力差を第2溝25内で緩和さ
せ、第1溝24と羽根22によって生じていた圧力脈動
を小さくすることができ、圧力脈動による振動・騒音の
増大を抑制することが可能となる。
【0038】図2は、ターボ機械の揚程−流量特性曲線
及び効率−流量特性曲線を示す図で、横軸は無次元化し
た流量、縦軸は無次元化した揚程である。図において、
白丸はケーシング内面に第1溝24を形成しないターボ
機械の揚程−流量特性曲線及び効率−流量特性曲線であ
る。黒丸は第1溝を形成したターボ機械における揚程−
流量特性曲線及び効率−流量特性曲線を示す。白三角は
第1の溝24とこの溝24のターボ機械下流側の終端位
置aの近くに周方向の第2溝25を形成したターボ機械
における揚程−流量特性曲線及び効率−流量特性曲線を
示す。
【0039】この図2から明らかなように、白丸の場
合、無次元化流量が0.5〜0.6の範囲において、流
量の増加に伴い揚程も増加する右上がり特性が存在す
る。黒丸の場合には右上がり特性が解消されている。本
実施例である白三角においても、黒丸と同様の効果が確
認されている。
【0040】図3はターボ機械の流量と振動加速度との
関係を示す図で、白丸、黒丸、白三角はそれぞれ図2と
同じターボ機械のデータである。図において、横軸は無
次元化した流量、縦軸は無次元化した振動加速度であ
る。この図3から明らかなように、白丸の場合と比べ、
第1溝を有する黒丸の場合には、無次元化流量が0.5
〜0.6付近で振動加速度がピークとなっており、また
全範囲に渡って白丸の場合に比較し、振動が増大してい
るのがわかる。これに対し、第1、第2溝を有する白三
角の場合は、黒丸に比べ振動加速度が大幅に改善されて
おり、また無次元化流量が0.5〜0.6付近での振動
加速度のピークもなく、振動が大幅に改善されているこ
とがわかる。
【0041】図4はターボ機械の流量と騒音レベルとの
関係を示す図で、白丸、黒丸、白三角はそれぞれ図2と
同じターボ機械のデータである。図において、横軸は無
次元化した流量、縦軸は無次元化した騒音レベルであ
る。この図4から明らかなように、白丸の場合と比べ、
黒丸の場合には、騒音レベルが増大している。この第1
溝のみ有する黒丸の場合に対し、第1、第2溝を有する
白三角(本実施例)の場合には、主要運転範囲である効
率の高い流量範囲において、ケーシングに溝を形成しな
い場合(白丸)と同程度付近まで騒音レベルが大幅に低
減されているのがわかる。
【0042】なお、図1に示す実施例では、周方向の第
2の溝25は、圧力勾配方向の第1溝24の深さdより
も浅い深さで、周方向に多数形成された第1溝の全てま
たはいくつかを周方向に連通させている。
【0043】なお、この周方向の第2溝25の深さは、
圧力勾配方向の第1溝24の深さdと同等にしても良
く、さらに第1溝深さdより大きくしても良い。
【0044】また、周方向の第2溝25の形成位置は、
図1の例では、羽根22の前縁Cの付近からターボ機械
の下流側に向かって溝の終端位置aよりもやや上流側の
位置までとしているが、この第2溝25の形成位置は、
羽根22の前縁Cの付近からターボ機械の下流側に向か
って溝の終端位置aまで形成(点線25a参照)しても
良い。さらに、図5に示すように、第2の溝25は、溝
の終端位置aからそのやや上流側までの羽根存在域内に
設けるようにしても良く、また点線25bで示すよう
に、溝の終端位置aから羽根22の前縁Cよりもターボ
機械の上流側まで形成しても良い。
【0045】図6は図1に示すケーシング内面を展開し
て示す図で、この図に示すように、周方向の第2の溝2
5は、周方向に形成された多数の圧力勾配方向の第1溝
24の全てを、周方向に連通させている。周方向の第2
溝25は、図7に示すように、周方向に形成された多数
の圧力勾配方向の第1溝24のうちのいくつかづつを連
通するように、断続的に周方向に数本形成しても良い。
さらに、図8に示すように、周方向の第2溝25は、圧
力勾配方向の第1溝24が周方向に互いに連通されるよ
うに、羽根入口部分付近を巻始めとし、第1溝24の終
端位置aまで螺旋状に形成してもよい。
【0046】次に、本発明の第2の実施例を図9により
説明する。
【0047】本実施例においても、羽根入口側とケーシ
ング内面の羽根存在域内とを連通する圧力勾配方向(軸
方向)の複数本の溝24を設ける点では上記第1の実施
例と同じである。この実施例では更に、前記溝24の前
記羽根存在域内に相当する部分(羽根下流側)が、図に
示すように、羽根車回転方向に傾斜(湾曲)させられて
いる。このように構成することにより、羽根22と溝2
4との干渉を緩やかにし、圧力脈動の発生を低減し、振
動・騒音の増大を抑制することができる。また、溝24
の羽根上流側は、軸方向とし、羽根により圧力が上昇し
た流体がこの溝24を通って羽根車入口側に向かって逆
流し、低流量時に発生する再循環流の発生場所へ噴出す
ることにより、再循環流のために生じる旋回流や羽根旋
回失速を抑制することができ、これによりターボ機械の
揚程−流量特性曲線における右上がり特性を解消あるい
は軽減させることができる。
【0048】図10は本発明の第3の実施例を示す図で
ある。図の(a)はケーシング内面の展開図であり、
(b)は(a)のA−A断面図(子午面断面図)であ
る。
【0049】ケーシング2内面には、羽根車の入口側と
羽根車の存在域内とを結ぶ軸方向(流体圧力の勾配方
向)の第1の溝24が、周方向に複数本形成され、また
羽根車存在域内のケーシング内面には、一部を周方向に
連続する第2の溝25が形成されている。さらに、前記
第1溝24と第2溝25とを連通するように流路27が
ケーシング内面を迂回して形成されている。流路27は
溝24の延長線上に存在し、第2溝25及び流路27を
介して羽根22で昇圧された流体の一部が第1溝24に
流れて、羽根入口側の再循環流発生場所に噴出される。
これにより、上記実施例と同様に、ターボ機械の揚程−
流量特性曲線における右上がり特性を解消あるいは軽減
させることができる。
【0050】また、羽根車存在域のケーシング内面には
軸方向の溝が形成されていないので、第1溝を羽根が通
過する際の流れの干渉がなくなり、さらに第2溝25に
より複数の第1溝24間の圧力差も小さくするので、圧
力脈動による振動・騒音の増大を抑制できる。
【0051】上記第3実施例の構造を実現する具体例を
図11に示す。図の(a)はケーシング内面の展開図、
(b)は(a)のA−A断面図(子午面断面図)、
(c)は(a)のB−B断面図(子午面断面)を示す。
【0052】ケーシングは28、29、30で示すよう
に軸方向に3分割されている。(ここで、ケーシング2
8と29が一体、若しくはケーシング29と30が一体
構造となっていても差し支えはない。)ケーシング28
内面には、羽根入口側から羽根前縁部cまでを結ぶ軸方
向(流体圧力の勾配方向)溝24が、周方向に複数本形
成されている。また、ケーシング29の内周側には環状
部材(ケーシング)31が嵌合され、この環状部材31
のターボ機械下流側端面とケーシング30端面とで円周
方向の第2溝25が形成されている。また、前記環状部
材31の背面側には、第1溝24と第2溝25とを連通
するように流路27が形成されている。(c)に示すよ
うに、ケーシング29内面と環状部材31の溝を形成し
ていない部分の外周面とを接合することにより、環状部
材31をケーシング29内面に固定することができる。
【0053】次に、前記図10に示す実施例の変形例を
図12に示す。図10と異なる点は、ケーシング内面を
迂回して設けられた流路32が配管若しくはチューブに
より構成されていることである。これにより、第2溝2
5及び流路32を介して、羽根により昇圧された流体を
第1溝24へ、主流に対して逆流し、羽根入口側の再循
環流発生場所に噴出される。
【0054】図10に示す実施例の他の変形例を図13
に示す。図の(a)はケーシング内面の展開図、(b)
は(a)のA−A断面図である。
【0055】図10と異なる点は、羽根22の前縁部c
におけるケーシング内面に、周方向に多数形成された軸
方向の第1溝24を周方向に連通する周方向の第3の溝
33を、第2溝25とは別に、設けたものである。第2
溝25と第3溝33とは、流路27を介して連通され、
羽根22により昇圧された流体は、第2溝25、流路2
7及び第3溝33を介して第1溝24に流入する構成と
なっている。
【0056】第1溝24を羽根22が通過する際に干渉
により生じていた圧力脈動は、第2溝25と第3溝33
により周方向に複数本設けられた第1溝24間の圧力差
を緩和させ、圧力脈動によるターボ機械の振動・騒音の
増大を抑制できる。
【0057】本発明の第4の実施例を図14により説明
する。
【0058】この実施例は、ケーシング2内面に、羽根
車1の入口側とケーシング内面の羽根車存在域内とを連
通する流体圧力勾配方向の複数本の深い溝24を形成
し、この各溝24内には、該溝深さより小さい厚さの可
動部材34を半径方向(垂直方向)に移動可能に設けて
いる。可動部材34は、ケーシング2内面の曲面と同じ
曲面に構成されている。
【0059】この実施例の構造とすることにより、ター
ボ機械の揚程−流量特性曲線の右上がり特性が発生する
運転領域では、図14の(a)に示すように、外径方向
に可動部材34を移動させ、ケーシング内面に軸方向の
浅い溝24を形成する。この浅い溝24により、羽根2
2により昇圧された流体の一部が溝24内を通り、主流
に対し逆行して流れ、羽根入口の再循環流の発生領域へ
噴出して、羽根車入口側の旋回流の発生及び羽根旋回失
速を抑制し、ターボ機械の揚程−流量特性曲線の右上が
り特性を解消または軽減することができる。
【0060】また、揚程−流量特性曲線の右上がり特性
が発生しない運転領域においては、図14の(b)に示
すように、内径方向に可動部材34を移動させ、可動部
材内面がケーシング内面と一致するようにして、前記浅
い溝24がない状態とする。このようにすることによ
り、前記右上がり特性が発生しない運転領域では、ケー
シング内面に溝がない状態にできるから、羽根と軸方向
の溝による流体の干渉がなくなり、圧力変動を解消でき
る。
【0061】このように、本実施例によれば、軸方向溝
の影響で発生していた振動・騒音を全流量範囲で解消で
きる効果がある。
【0062】図15は図1に示す本発明の第1実施例
を、羽根車にシュラウドを有するクローズド形羽根車を
使用するターボ機械(例えばクローズド形斜流ポンプ)
に適用した例を示す。図16は図15のXIII−XIII線断
面図である。
【0063】クローズド形羽根車1にはシュラウド1a
が設けられている。このシュラウド1aは羽根の入口付
近1cには設けられておらず、羽根車はシュラウドのな
い部分を有するセミオープン形羽根車となっている。シ
ュラウドの最内径側部分にはマウスリング部1bが設け
られ、これに対向する静止側のケーシング2内面にはケ
ーシングリング5が設けられている。これらマウスリン
グ部1bとケーシングリング5との間で回転軸封部が構
成されている。羽根入口付近1cのシュラウドのない部
分の羽根に対峙するケーシング内面2aの内周上には、
図15,16に示すように、軸方向の第1の溝24が等
間隔に、周方向に複数本配列されている。溝のターボ機
械下流側終端位置aは、羽根前縁から若干下流に入った
位置(羽根入口付近1cのマウスリング部1bに近接し
た位置)まで存在し、溝24のターボ機械上流側終端位
置bは羽根車の羽根前縁よりも上流側に位置している。
羽根車のシュラウド端面1dに対向するケーシング2の
部分2gは、溝24の下流側終端位置aと軸方向にほぼ
同一位置に構成され、また軸直角方向の面に構成されて
いる。この面(部分)2gとシュラウド端面1dとは軸
方向にδ1の隙間を隔てて対向している。25は軸方向
の第1溝24の羽根存在域付近に形成された周方向の第
2の溝で、この溝25は周方向に複数本形成されている
第1溝を連通し、第1溝よりは浅い溝に構成されてい
る。
【0064】ターボ機械(ポンプ)が低流量域で運転さ
れると、図15に示すように、再循環流(逆流)6が発
生する。本実施例では上記構成としたことにより、羽根
車で昇圧された流れの一部が第1溝24内を下流側終端
位置aから上流終端位置bに向かって逆流する。溝24
はポンプ軸方向に形成されているので、溝を流れる流体
は、羽根車回転方向の成分を有することなく、低流量時
再循環流発生場所に噴出し、これにより再循環流を弱め
或いは消滅させるから、結果として再循環流の発生が抑
制される。したがって、再循環流により羽根車入口側に
生じる予旋回流や羽根旋回失速の発生も防止または抑制
することができ、理論揚程の低下が小さくなり、ターボ
機械の流量−揚程特性曲線の右上がり特性を改善でき
る。
【0065】また、軸方向溝24を羽根22が通過する
際に生じる干渉による圧力脈動は、第2溝25の存在に
より緩和され、また溝24間の圧力差も緩和できるか
ら、圧力脈動によりターボ機械が加振され、振動・騒音
が増大するのを抑制できる。
【0066】なお、上述した実施例は主に斜流ポンプの
例について述べたが、本発明はオープン羽根車あるいは
クローズド形羽根車を有する遠心ポンプ、斜流送風機、
斜流圧縮機等のターボ機械にも同様に適用することがで
きる。
【0067】また、ケーシング内面に設けられた軸方向
(流体圧力の勾配方向)の溝24の断面形状は、図17
に示すように、矩形断面の他に、山形断面、丸形断面、
台形断面などの形状に構成しても良い。周方向の溝2
5,33も同様な溝断面形状とすることができる。
【0068】ポンプの運転流量は、そのポンプ機場の吸
込み側水位と吐き出し側水位との差として決まる実揚程
と、そのポンプ機場の配管抵抗を合計して決まる抵抗曲
線とポンプの揚程曲線との交点として決まる。効率を重
視したポンプにおいては、最高効率流量を100%流量
としたときに、50〜70%流量付近の流量−揚程特性
曲線の一部に右上がり特性が顕著に現われたり、50〜
70%流量付近で右上がりにならなくても、揚程曲線に
平らな部分が生じる傾向があった。特に、揚程曲線に右
上がりの領域があると、揚程曲線と抵抗曲線との交点が
複数になる場合があり、ポンプの吐出し量が変動して不
安定となる。この傾向は、実揚程が高く、配管抵抗が小
さい場合に顕著である。
【0069】従来は、最高効率と揚程の安定性とをバラ
ンスさせて右上がりのない揚程曲線になるようにしてい
たので、最高効率が下がる傾向にあった。また、ポンプ
に不安定領域がある場合には、ポンプの運転範囲を不安
定が生じない範囲とせざるを得ず、運転範囲が狭くなっ
ていた。このため、ポンプ一台の制御では不安定領域に
入ってしまう場合、ポンプ容量を小さくて台数を増やす
等の対策が必要であった。上記本発明を採用することに
より、これらの従来の課題を解決することができる。さ
らに、本発明では、周方向溝を設けたことにより、軸方
向溝と羽根車からの流れが干渉して圧力脈動が生じるの
も軽減でき、圧力脈動がポンプを加振し、ポンプ本体や
配管の振動、騒音を低減できる。したがって、本発明に
よれば、右上がり特性のない高性能のターボ機械を、住
宅地に近接したポンプ機場等にも採用できる効果があ
る。
【0070】本発明は、斜流ポンプに適用して効果が大
であり、特に回転速度をN(rpm)、全揚程をH
(m)、吐出し量をQ(m3/min)としたとき、ポ
ンプの特性を示す指数である比速度Nsが、 Ns=N×Q0.5/H0.75=1000〜1500
程度 のものに適用して特に顕著な効果がある。
【0071】また、そのポンプが適用されているポンプ
機場の吸込水位と吐出水位から決まる実揚程が、ポンプ
の仕様点揚程に対し50%以上であるようなポンプに適
用して特に効果が大きい。
【0072】
【発明の効果】本発明によれば、羽根車の入口側とケー
シング内面の羽根車存在域内とを連通する複数本の第1
の溝と、この複数本の第1の溝を周方向に接続する第2
の溝とを備えているので、右上がり特性が改善された揚
程−流量特性を有し、かつ効率低下も抑制でき、しかも
振動及び騒音の増大も抑制できるターボ機械を得ること
ができる。
【0073】なお、流体圧力勾配方向の複数本の溝と、
この溝内部を半径方向に移動可能に設けられ、溝の深さ
を変更できるようにした可動部材とを設けることでも上
記と同様の効果を得ることができる。
【0074】また、本発明によれば、シュラウドを有す
るクローズド型羽根車を有するターボ機械に対しても、
羽根入口付近のみをシュラウドのないセミオープン型構
造とすることにより、上記と同様の効果を有するターボ
機械を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すターボ機械要部の子
午面断面図である。
【図2】ターボ機械の揚程−流量特性曲線及び効率−流
量特性曲線を示す線図である。
【図3】ターボ機械の流量と振動加速度との関係を示す
線図である。
【図4】ターボ機械の流量と騒音レベルとの関係を示す
線図である。
【図5】本発明の図1に示す実施例の変形例を示すター
ボ機械要部の子午面断面図である。
【図6】図1に示すケーシングの内面展開図である。
【図7】図6に示す例の変形例を示すケーシングの内面
展開図である。
【図8】図6に示す例の他の変形例を示すケーシングの
内面展開図である。
【図9】本発明の第2実施例を示すケーシングの内面展
開図である。
【図10】本発明の第3の実施例を示す図で、(a)は
ケーシング内面展開図、(b)は(a)のA−A断面図
(子午面断面図)である。
【図11】図10の第3実施例の構造を実現する具体例
を示す図で、(a)はケーシング内面展開図、(b)は
(a)のA−A断面図(子午面断面図)、(c)は
(a)のB−B断面図(子午面断面)である。
【図12】図10に示す実施例の変形例を示すターボ機
械要部の子午面断面図である。
【図13】図10に示す実施例の他の変形例を示す図
で、(a)はケーシング内面展開図、(b)は(a)の
A−A断面図である。
【図14】本発明の第4実施例を示す子午面断面図で、
(a)は外径方向に可動部材34を移動させた状態を示
す図、(b)は内径方向に可動部材を移動させた状態を
示す図である。
【図15】図1に示す本発明の第1実施例を、羽根車に
シュラウドを有するクローズド形羽根車を使用するター
ボ機械に適用した例を示す要部の子午面断面図である。
【図16】図15のXIII−XIII線断面図である。
【図17】ケーシング内面に形成する溝の断面形状の種
々の例を示す断面図である。
【符号の説明】
1…羽根車、1a…シュラウド、2…ケーシング、22
…羽根、24…第1の溝(圧力勾配方向または軸方向の
溝)、25…第2の溝(周方向の溝)、27…流路、3
1…環状部材(ケーシング)、32…流路(パイプまた
は配管)、33…第3の溝(周方向の溝)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F04D 29/66 F04D 29/66 M (72)発明者 岡村 共由 茨城県土浦市神立町603番地 株式会社日 立製作所産業機械システム事業部内 (72)発明者 真鍋 明 茨城県土浦市神立町603番地 株式会社日 立製作所産業機械システム事業部内 (72)発明者 黒川 淳一 神奈川県横浜市磯子区森4−10−3 Fターム(参考) 3H034 AA02 AA19 BB01 BB02 BB03 BB07 CC01 CC03 CC04 DD02 DD25 DD26 DD30 EE06 EE08 EE16 3H035 CC04 CC06 DD01 DD05

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケーシングと、 このケーシング内に設けられ複数の羽根を有する羽根車
    と、 前記ケーシングの内面に設けられ、前記羽根車の入口側
    とケーシング内面の羽根車存在域内とを連通する複数本
    の第1の溝と、 前記ケーシングの内面に設けられ、前記複数本の第1の
    溝を周方向に接続する第2の溝とを備えていることを特
    徴とするターボ機械。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記第1の溝の幅が5
    mm以上で、周方向に設けられた前記複数の第1溝幅の
    合計が、該溝が存在するケーシング内面周長に対し約3
    0〜50%であり、かつ前記第1溝の深さは2mm以上
    で、該溝が存在するケーシング内面直径の約0.5〜
    1.6%になるように、前記第1溝が形成されているタ
    ーボ機械。
  3. 【請求項3】請求項1または2において、前記第2の溝
    はケーシング内面の羽根車存在域内に設けられているタ
    ーボ機械。
  4. 【請求項4】請求項1〜3の何れかにおいて、前記第2
    の溝の深さは前記第1の溝深さより浅く、または同程度
    の深さに形成されているターボ機械。
  5. 【請求項5】請求項1〜3の何れかにおいて、前記第2
    の溝の深さは前記第1の溝深さより深く形成されている
    ターボ機械。
  6. 【請求項6】請求項1〜5の何れかにおいて、前記第2
    の溝は、周方向に断続的に複数本形成されているターボ
    機械。
  7. 【請求項7】請求項1〜6の何れかにおいて、前記第2
    の溝は、ケーシング内面の羽根前縁位置またはその付近
    から、羽根存在域内または第1溝の終端位置にかけて形
    成されているターボ機械。
  8. 【請求項8】請求項1〜6の何れかにおいて、前記第2
    の溝は、前記第1溝のターボ機械下流側終端位置から、
    ケーシング内面の羽根存在域内または羽根入口側にかけ
    て形成されていることを特徴とするターボ機械。
  9. 【請求項9】請求項1〜6の何れかにおいて、前記第2
    の溝は、ケーシング内面に、羽根入口側から前記第1溝
    のターボ機械下流側終端位置まで、螺旋状に巻かれて形
    成されているターボ機械。
  10. 【請求項10】ケーシングと、 このケーシング内に設けられ複数の羽根を有する羽根車
    と、 前記ケーシングの内面に設けられ、前記羽根車の入口側
    とケーシング内面の羽根車存在域内とを連通する流体圧
    力勾配方向の複数本の溝とを備え、 前記流体圧力勾配方向の溝は、羽根入口部付近からター
    ボ機械の下流側方向に向かって羽根車回転方法に傾斜す
    るように構成したことを特徴とするターボ機械。
  11. 【請求項11】ケーシングと、 このケーシング内に設けられ複数の羽根を有する羽根車
    と、 前記ケーシング内面の前記羽根車入口側に、周方向に複
    数本設けられた流体圧力勾配方向の第1の溝と、 前記ケーシング内面の前記羽根存在域内に設けられた周
    方向の第2の溝と、 前記第1の溝と第2の溝を接続する流路とを備えている
    ことを特徴とするターボ機械。
  12. 【請求項12】請求項11において、前記流路は、ケー
    シング内面を迂回して設けられた溝、孔、配管またはチ
    ューブの何れかであるターボ機械。
  13. 【請求項13】ケーシングと、 このケーシング内に設けられ複数の羽根を有する羽根車
    と、 前記ケーシング内面の前記羽根車入口側に、周方向に複
    数本設けられた流体圧力勾配方向の第1の溝と、 前記ケーシング内面の前記羽根存在域内に設けられた周
    方向の第2の溝と、 前記ケーシング内面の前記羽根前縁付近に設けられた周
    方向の第3の溝と、 前記第2の溝と第3の溝を接続する流路とを備え、 前記流路は、ケーシング内面を迂回して前記第1溝の延
    長線上に形成され、前記第3の溝を介して第1の溝と連
    通されていることを特徴とするターボ機械。
  14. 【請求項14】ケーシングと、 このケーシング内に設けられ複数の羽根を有する羽根車
    と、 前記ケーシングの内面に設けられ、前記羽根車の入口側
    とケーシング内面の羽根車存在域内とを連通する流体圧
    力勾配方向の複数本の溝と、 前記流体圧力勾配方向の溝内に、溝内部を半径方向に移
    動可能に設けられ、溝の深さを変更できるようにした可
    動部材とを備えていることを特徴とするターボ機械。
  15. 【請求項15】請求項14において、ターボ機械の揚程
    −流量特性曲線が右上がり特性となるターボ機械の運転
    領域では、前記溝の深さを大きくする位置に前記可動部
    材を位置させ、右上がり特性のない領域では、前記溝の
    深さを小さくまたは無くする位置に前記可動部材を位置
    させるように構成したことを特徴とするターボ機械。
  16. 【請求項16】シュラウドを有するクローズド形羽根車
    とこの羽根車を収容するケーシングを備えたターボ機械
    において、 前記羽根車の羽根入口付近をシュラウドのないオープン
    形に構成し、その羽根入口付近のシュラウドのない部分
    に対峙するケーシング内壁には圧力勾配方向の第1の溝
    をその周上に複数本配設し、該第1溝の入口側始端は羽
    根車の羽根先端入口側より上流側に、該第1溝の出口側
    終端は羽根車先端入口部より下流側に配置させ、さらに
    前記複数本の第1溝を周方向に接続する第2の溝を羽根
    入口付近のシュラウドのない部分に対峙するケーシング
    内壁に設けたことを特徴とするターボ機械。
  17. 【請求項17】羽根車とこの羽根車を収容するケーシン
    グを備えたターボ機械において、 羽根車の羽根の入口側外周部に対峙する前記ケーシング
    の内面に、羽根入口側の低流量時再循環流発生場所とケ
    ーシング内面の羽根先端存在域内とを流体圧力の勾配方
    向に結ぶ第1の溝を周方向に複数本形成し、該第1溝の
    ターボ機械下流側終端位置は、第1溝のターボ機械上流
    側終端位置の入口主流中に予旋回が発生するのを抑制す
    るために必要な圧力の流体を取り出す位置とし、 かつ前記第1溝を周方向に接続する第2の溝を前記羽根
    入口付近のケーシング内面に設け、 前記第1及び第2の溝を設置するケーシングの部分はケ
    ーシングの他の部分とは別体に構成されていることを特
    徴とするターボ機械。
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