JPH04122830U - 電磁クラツチ - Google Patents

電磁クラツチ

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JPH04122830U
JPH04122830U JP2921191U JP2921191U JPH04122830U JP H04122830 U JPH04122830 U JP H04122830U JP 2921191 U JP2921191 U JP 2921191U JP 2921191 U JP2921191 U JP 2921191U JP H04122830 U JPH04122830 U JP H04122830U
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JP
Japan
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electromagnet
differential
clutch
housing
rotating case
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Application number
JP2921191U
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English (en)
Inventor
靖 越谷
Original Assignee
栃木富士産業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 クラッチを内蔵する回転ケースを収納したハ
ウジング内にクラッチ操作用の電磁石を支持した電磁ク
ラッチであって、電磁石の支持とその励磁回路の引き出
しとをハウジングの同一箇所で容易に行えるものの提供
を目的とする。 【構成】 この考案の電磁クラッチは、ハウジング25
内で回転自在に配置された回転ケース21と、回転ケー
ス21内に収納されたクラッチと、回転ケース外周との
間に形成したエアギャップ113,115を介してクラ
ッチを操作する電磁石105と、ハウジング25への装
着時に電磁石105側と連結して電磁石105の支持構
造121を形成する支持部材127とを備え、電磁石の
励磁回路をこの支持構造121を挿通してハウジング外
部に引き出したことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、電磁クラッチに関する。
【0002】
【従来の技術】
特開昭63−195449号公報に「すべり制限差動歯車アセンブリ」が記載 されている。これは、電磁クラッチで差動制限を行うデファレンシャル装置であ る。電磁クラッチのクラッチ部は差動機構と共にデフケースに収納されており、 電磁石はデフケースが回転自在に収納された静止側の外部ハウジング内側に固定 されている。
【0003】 このように、電磁石を静止側にし回転側のクラッチ部と別体にしたことにより 、スリップリングなどを用いずに電磁石に励磁電流を供給できる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、電磁石の固定はボルトで行われ、リード線の引き出しは別の箇所で 行われているから、リード線の引き出しとボルトによる電磁石の取り付けは別作 業となって、組付け性が悪い。
【0005】 そこで、この考案はハウジングに対する電磁石の支持と励磁回路の引き出しと を同一箇所で容易に実施可能にし、組付け作業性を向上させた電磁クラッチの提 供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この考案の電磁クラッチは、ハウジング内で回転自在に配置された回転ケース と、回転ケース内に収納されたクラッチと、回転ケース外周との間に形成したエ アギャップを介してクラッチを操作する電磁石と、ハウジングへの装着時に電磁 石側と連結して電磁石の支持構造を形成する支持部材とを備え、電磁石の励磁回 路をこの支持構造を挿通してハウジング外部に引き出したことを特徴とする。
【0007】
【作用】
電磁石は励磁回路(リード線)を介して励磁され、磁気回路の一部を構成する エアギャップを介して回転ケース内のクラッチを操作する。
【0008】 電磁石の支持構造は支持部材をハウジングに装着しながら電磁石側と連結する だけで形成される。
【0009】 励磁回路はこの支持構造を挿通してハウジング外に引き出せるから、ハウジン グに対する電磁石の支持及び励磁回路の引き出しを同一箇所で容易に行うことが でき、組付け作業性が著しく向上する。
【0010】
【実施例】
図1ないし図5及び図8により第1実施例の説明をする。
【0011】 図1はこの実施例を用いたデファレンシャル装置を示し、図8はこのデファレ ンシャル装置を用いた車両の動力系を示す。図2は図1の要部拡大図である。以 下、図1ないし図3の左右の方向はこの車両の左右の方向であり、上方はこの車 両の前方(図8の上方)に相当する。なお、附号を附していない部材等は図示さ れていない。
【0012】 先ず、図8によりこの動力系の構成を説明する。
【0013】 この動力系は、エンジン1、トランスミッション3、プロペラシャフト5、リ ヤデフ7(後輪側に用いた図1、図2のデファレンシャル装置)、後車軸9,1 1、左右後輪13,15、左右の前輪17,19などから構成されている。
【0014】 次に、リヤデフ7の説明をする。
【0015】 図1に示すように、リヤデフ7のデフケース21はベアリング23,23を介 してデフキャリア25内に支承されている。デフケース21にはリングギヤ27 がボルト29で固定されており、リングギヤ27はドライブピニオンシャフト3 1の後端に形成されたドライブピニオンギヤ33と噛み合っている。ドライブピ ニオンシャフト31は後側のベアリング35と前側のベアリングとによりデフキ ャリヤ25に支承され、その前端は継手37を介してプロペラシャフト5に連結 されている。
【0016】 従って、エンジン1の駆動力はトランスミッション3からプロペラシャフト5 を介してデフケース21を回転駆動する。
【0017】 デフケース21の内部には左右のハブ39,41が同軸配置されている。左の ハブ39は左の後車軸9に、又右のハブ41は右の後車軸11に、それぞれスプ ライン連結されており、各車軸9,11とデフケース21及びデフキャリヤ25 の間にはそれぞれ止め輪43,43とシール45,45とが配置されている。
【0018】 図2に示すようにデフケース21内にはプラネタリーギヤ式の差動機構47が 配置されている。差動機構47は、この順に噛合ったインターナルギヤ49、外 側のピニオンギヤ51、内側のピニオンギヤ53、サンギヤ55を備えている。
【0019】 インターナルギヤ49はデフケース21に形成され、サンギヤ55は左のハブ 39に形成されている。外側のピニオンギヤ51はピニオンシャフト59上に回 転自在に支承され、内側のピニオンギヤ53はピニオンシャフト61上に回転自 在に支承されている。各ピニオンシャフト59,61は左右のピニオンキャリヤ 63,65に両端を加締めて支持されている。各キャリヤ63,65は一体に溶 接されており、右のキャリヤ65は右のハブ41と一体形成されている。各ピニ オンギヤ51,53とピニオンキャリヤ63,65との間にはワッシャ67,6 7が配置されている。
【0020】 こうして、差動機構47が構成されており、デフケース21(インターナルギ ヤ49)の回転はピニオンギヤ51,53を介してサンギヤ55(ハブ39)と ピニオンキャリヤ63,65(ハブ41)とに分割され、ハブ39,41を介し て左右の後輪13,15に伝達されると共に、後輪間に駆動抵抗差が生じるとピ ニオンギヤ51,53の自転と公転とにより左右各側に差動分配される。
【0021】 差動機構47の左側には左のピニオンキャリヤ63の円筒部69と左のハブ3 9とを連結する多板式のメインクラッチ71が配置されている。デフケース21 の左側壁73とクラッチ71との間にはワッシャ75が配置され、キャリヤ63 とクラッチ71との間にはシム77が配置されている。
【0022】 デフケース21には開口79,81が設けられており、デフキャリヤ25内に 封入されているオイルはこれらの開口79,81から流出入してデフケース21 内の潤滑をする。なお、ワッシャ75の爪83は左側壁73の開口79に折り込 まれている。デフキャリヤ25にはオイルプラグ85が取り付けられている。
【0023】 ピニオンキャリヤ65の右側にはカムリング87が配置されている。図3に示 すように、ピニオンキャリヤ65とカムリング87との間にはボール89を介し てカム91が形成されている。カムリング87とデフケース21の右側壁93と の間には左からニードルベアリング95とワッシャ97とが配置されている。
【0024】 カムリング87とデフケース21との間にはこれらを連結する多板式のパイロ ットクラッチ99(クラッチ)が配置されている。クラッチ99の左側にはアー マチャ101が配置され、その内周でカムリング87にスプライン連結されてい る。デフケース21の内周にはアーマチャ101とキャリヤ65との接触を防止 する止め輪103が装着されている。
【0025】 右側壁93の右方にはリング状の電磁石105が配置されている。電磁石10 5は電磁コイル107とヨーク109とを備え、ベアリング111,111を介 してデフケース21に支承されている。ヨーク109と右側壁93との間にはエ アギャップ113,115が形成されている。
【0026】 デフケース21の円筒部117は電磁石105の磁力を遮断して左方への漏洩 を防止するためにステンレス鋼で作られている。また、右側壁93には磁力の短 絡を防ぎアーマチャ101へ導くためにステンレス鋼のリング119が埋め込ま れている。
【0027】 電磁石105は支持構造121を介してデフキャリヤ25に支持され、回り止 めされている。この支持構造121は、図2に示すように、電磁石105のリー ド線123(励磁回路)のコネクタ125(励磁回路)と、デフキャリヤ25に 外側から装着される支持部材127とからなっている。
【0028】 このコネクタ125は、図4に示すプラグ129と、図5に示すレセプタクル 131とからなり、プラグ129は支持部材127に固定され、レセプタクル1 31は電磁石105のヨーク109に固定されている。
【0029】 プラグ129の端子133には電源側のリード線が接続され、レセプタクル13 1の端子135には電磁コイル107側のリード線が接続されている。また、プ ラグ129とレセプタクル131は互いの連結部137で連結される。支持部材 127にはリード線を通すグロメット139が装着されている。
【0030】 図1に示すように、デフケース21の右端側には円板140が固定され、支持 部材127には円板140の回転を検知して回転速信号を出力する回転速センサ 141が取付けられている。
【0031】 組付けに当っては、デフキャリヤ25に支持部材127を取付けながらプラグ 129をレセプタクル131に連結させ端子133,135を係合させることに より、電磁石105の支持とリード線の接続とを同一箇所でワンタッチで行うこ とができるから、組付け作業性が極めてよい。
【0032】 電磁石105の磁力はエアギャップ113,115からクラッチ99のクラッ チ板143を介してアーマチャ101に至る磁気回路145によりアーマチャ1 01を吸引し、パイロットクラッチ99を締結させる。
【0033】 クラッチ99が締結されると、カムリング87はクラッチ99を介してデフケ ース21に連結される。カムリング87はカム91を介してピニオンキャリヤ6 5に連結されているから、クラッチ99の締結力(滑り)に応じてインターナル ギヤ49とピニオンギヤ51,53との差動回転が制御され、差動機構47の差 動制限が行われる。
【0034】 また、クラッチ99が締結されると、差動機構47の差動トルクがカム91に 作用し、図3に示すように、左右のカムスラスト力147,149が生じる。左 のスラスト力147によりピニオンキャリヤ63,65は左に移動し、メインク ラッチ71をキャリヤ63(シム77)とデフケース21(ワッシャ75)との 間で押圧し締結させる。
【0035】 こうして、パイロットクラッチ99の締結力にメインクラッチ71の締結力が 加わって差動機構47の差動制限力が強化される。なお、右のスラスト力149 はベアリング95とワッシャ97とを介してデフケース21に入力し、左のスラ スト力を147によって相殺される。
【0036】 電磁石105によりパイロットクラッチ99の締結力(滑り)を調節すると、 スラスト力147が変化しそれに伴ってメインクラッチ71の締結力が変化し、 差動制限力を制御できる。各クラッチ71,99の締結力が充分に大きいと差動 はロックされ、締結力を適度に緩めると差動は許容される。パイロットクラッチ 99を開放するとメインクラッチ71も開放され、差動はフリーになる。
【0037】 こうして、リヤデフ7が構成されている。
【0038】 図8の車両において、悪路などで後輪13,15の一方が空転状態になっても リヤデフ7の差動制限を行えば、その差動制限力によりリヤデフ7を介して他方 の後輪に送られる駆動力によって、走破性が保たれる。この差動制限力を強める と後輪間の差動が制限されて車両の直進安定性が向上し、差動制限力を適度に緩 めると安定で円滑な旋回を行える。
【0039】 このような差動制限力の制御は、運転席から手動操作されるか、又は路面条件 や車両の操舵条件などに応じて自動操作される。
【0040】 次に、図6と図7とにより第2実施例の説明をする。
【0041】 図6はこの実施例を用いたデファレンシャル装置(リヤデフ151)を示す。こ れらの図面において第1実施例と同一の附号は同一機能の部材を示す。以下、第 1実施例との相違点を説明する。
【0042】 電磁石105は支持構造153によりデフキャリヤ25に支持され、回り止め されている。
【0043】 図7に示すように、この支持構造153はデフキャリヤ25に取付けられた支 持部材155と、電磁石105に固定され支持部材155との間に連結部157 を形成した支持部材159とからなっている。
【0044】 支持部材155には電磁石105のリード線161(励磁回路)を通した貫通 孔163が設けられている。リード線161はこの貫通孔163を通り、支持部 材155に装着されたグロメット139を通ってデフキャリヤ25の外部に引き 出されている。
【0045】 組み付けに当たっては、このようにリード線161を通してから支持部材15 5をデフキャリヤ25に取付けながら連結部157で支持部材159と連結させ 、リード線161の弛みをとってからグロメット139を支持部材155に装着 する。
【0046】 このように、電磁石105の支持とリード線161の引き出しとを同一箇所で 容易に行えるから、組付け作業性は極めてよい。
【0047】
【考案の効果】
この考案の電磁クラッチは、ハウジング側の支持部材を電磁石側に連結させて 形成した支持構造を介して電磁石をハウジングに支持すると共に電磁石の励磁回 路をこの支持構造を挿通してハウジング外に引き出すようにし、電磁石の支持と 励磁回路の引き出しとを同一箇所で同時に行えるように構成したから、組付け作 業性が大巾に向上した。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例を用いたデファレンシャル装置の断
面図である。
【図2】図1の要部拡大図である。
【図3】図2のA−A断面図である。
【図4】コネクタの−側を示す部分的な断面図である。
【図5】コネクタの他側を示す部分的な断面図である。
【図6】第2実施例を用いたデファレンシャル装置の断
面図である。
【図7】図6のA−A断面図である。
【図8】図1と図6のデファレンシャル装置を用いた車
両の動力系を示すスケルトン機構図である。
【符号の説明】
21 デフケース(回転ケース) 25 デフキャリヤ(ハウジング) 99 パイロットクラッチ(クラッチ) 105 電磁石 121,153 支持構造 123,161 リード線(励磁回路) 125 コネクタ(励磁回路) 127,155 支持部材

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジング内で回転自在に配置された回
    転ケースと、回転ケース内に収納されたクラッチと、回
    転ケース外周との間に形成したエアギャップを介してク
    ラッチを操作する電磁石と、ハウジングへの装着時に電
    磁石側と連結して電磁石の支持構造を形成する支持部材
    とを備え、電磁石の励磁回路をこの支持構造を挿通して
    ハウジング外部に引き出したことを特徴とする電磁クラ
    ッチ。
JP2921191U 1991-04-25 1991-04-25 電磁クラツチ Pending JPH04122830U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021038789A (ja) * 2019-09-03 2021-03-11 ジーケーエヌ オートモーティブ リミテッド デファレンシャル装置

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