JPH0412135B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、絞り具付きモツプに関するもので
ある。

〔従来の技術及びその問題点〕

従来、この種のモツプとして、モツプの柄の部
分に筒状の合成樹脂製カバーを上下動自在に設
け、このカバーを下方に押し下げてモツプの雑巾
部に被せることにより、雑巾部を絞るようにした
ものがある。

しかしながら、上記従来のモツプでは、雑巾部
に筒状のカバーを被せるだけであるから、雑巾部
の絞りが足らないことが多い。

そこで、この発明は、雑巾部にカバーを被せる
だけで、雑巾部を十分に絞ることができるように
することを目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

上記の問題点を解決するために講じた手段は、
柄の先端に雑巾部を設け、この雑巾部に被せられ
る筒状の絞りカバーを上記柄に上下動自在に設け
てなる絞り具付きモツプにおいて、上記絞りカバ
ーの下端に、対向する一対のガイド溝を左右対称
にそれぞれ一対づつ設け、この左右対称のガイド
溝を互いに下端から上端に向かつてその間隔が次
第に狭くなるように形成し、この左右対称のガイ
ド溝にそれぞれローラを上下動自在に嵌め入れ、
上記絞りカバーを、下方に向かつてその径が次第
に大きくなるように形成すると共に、径方向に縮
径および拡径可能に形成し、この絞りカバーの外
周面に沿つてねじ山を形成し、この絞りカバーの
外面に締付けリングを嵌め、この締付けリングの
内周面に上記絞りカバーのねじ山に螺合するねじ
山を形成したことを特徴とする。

〔作用〕

上記の手段によれば、絞りカバーを雑巾部に被
せるように押し下げていくと、絞りカバーの下端
のローラが雑巾部を挾むように当接し、絞りカバ
ーの押し下げによつてローラがガイド溝に沿つて
上方に移動し、左右対称のガイド溝に嵌められた
ローラの間隔が狭くなるので、雑巾部がローラに
よつて強く挾まれ、これによつて雑巾部が強く絞
られる。

さらに、絞りカバーの外面に嵌められた締付け
リングを下方に向かつてねじ込んでいくと、絞り
カバーの径が次第に小さくなるので、上記ローラ
間の間隔を変更でき、これにより雑巾部の絞り具
合を調整できる。

〔実施例〕

以下、この発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。

モツプ１は、伸縮自在の柄２の先端に、穂状の
雑巾部３を取付けたものである。

上記柄２には、上記雑巾部３に被せる筒状の合
成樹脂製の絞りカバー４が上下動自在に嵌められ
ている。

上記絞りカバー４の上端は、その内径が柄２の
外径にほぼ等しく形成され、その外周面にはねじ
山５が形成され、このねじ山５の部分には固定キ
ヤツプ６が螺合され、この固定キヤツプ６を螺合
することによつて絞りカバー４を柄２に固定でき
るようになつている。

また、上記絞りカバー４には、上方から下方に
向かつて次第にその径が大きくなるように形成さ
れ、前後に対向する位置に屈曲自在な屈曲部７が
形成され、この屈曲部７によつて絞りカバー４が
径方向に縮径および拡径可能に形成されている。
上記絞りカバー４の外周面には、ねじ山８が形成
されている。上記絞りカバー４の外面には、締付
けリング９が嵌められ、この締付けリング９の内
周面には上記ねじ山８と螺合するねじ山１０が形
成されており、締付けリング９を下方に向かつて
ねじ込んでいくにしたがつて絞りカバー４の径が
小さくなるようになつている。

上記絞りカバー４の下端には、左右対称に、上
方に向かつて互いに内側に傾斜する傾斜壁１１，
１１′が形成されている。この傾斜壁１１，１
１′の両側には、それぞれ対向する一対のガイド
溝１２，１２′が一対づつ形成されている。この
ガイド溝１２，１２′は、左右対称に八の字状に
互いに下端から上端に向かつてその間隔が次第に
狭くなるように形成されている。上記ガイド溝１
２，１２′には、それぞれローラ１３，１３′が上
下動自在に嵌められている。上記ローラ１３，１
３′の両端にはガイド溝１２，１２′に嵌まる軸部
１４が形成されている。

上記ローラ１３，１３′の外周面には、軸方向
に多数の歯１５が形成されている。また、上記傾
斜壁１１，１１′の内面には、上記ローラ１３の
歯１５が噛合する歯１６が形成されている。

次に、上記実施例の作用について説明する。

まず、モツプ１の雑巾部３を洗つて絞る場合
は、第１図に示す状態から、固定キヤツプ６を緩
めた後、絞りカバー４を押し下げていく。絞りカ
バー４の二本のローラ１３，１３′は最初ガイド
溝１２，１２′の下端に位置してその間隔が広く
なつているので、ローラ１３，１３′間に雑巾部
３の上端が第４図に示すように嵌まる。その状態
から、さらに、絞りカバー４を押し下げていく
と、ローラ１３，１３′は雑巾部３と接触して回
転し、ローラ１３，１３′の歯１５と傾斜壁１１，
１１′の歯１６とが噛み合いながら、絞りカバー
４の押し下げにともなつてローラ１３，１３′が
第５図に示すようにガイド溝１２，１２′の上端
まで移動し、ローラ１３，１３′の間隔が狭めら
れる。これによつて、雑巾部３がローラ１３，１
３′に強く挾み付けられて絞られる。

また、絞りカバー４の外面に嵌めた締付けリン
グ９を下方に向かつて螺合していくと、それにと
もなつて絞りカバー４の下端の径が小さくなり、
上記ローラ１３，１３′間の間隔が狭まるので、
これによつて雑巾部３の絞り具合を調整すること
ができる。

一方、雑巾部３を絞つた後、絞りカバー４を上
方に引き上げると、それにともなつてローラ１
３，１３′はガイド溝１２，１２′の下端に移動し
て拡がる。これにより、絞りカバー４が雑巾部３
の上方にスムーズに移動する。このようにして、
絞りカバー４を雑巾部３の上方に移動させた後、
清掃中に、絞りカバー４が下方に落下しないよう
にするために、固定キヤツプ６を締め付けて絞り
カバー４を柄２に固定する。

〔発明の効果〕

以上のように、この発明によれば、モツプの雑
巾部に、絞りカバーを被せるだけで、雑巾部を強
く絞ることができるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例を示す正面図、第
２図は同上の絞りカバー部分の一部分解斜視図、
第３図はローラを外した状態を示す絞りカバーの
下端部分の斜視図、第４図及び第５図はそれぞれ
使用状態を示す同上の部分断面図である。 １……モツプ、２……柄、３……雑巾部、４…
…絞りカバー、７……屈曲部、８……ねじ山、９
……締付けリング、１０……ねじ山、１１，１
１′……傾斜壁、１２，１２′……ガイド溝、１
３，１３′……ローラ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 柄の先端に雑巾部を設け、この雑巾部に被せ
   られる筒状の絞りカバーを上記柄に上下動自在に
   設けてなる絞り具付きモツプにおいて、上記絞り
   カバーの下端に、対向する一対のガイド溝を左右
   対称にそれぞれ一対づつ設け、この左右対称のガ
   イド溝を互いに下端から上端に向かつてその間隔
   が次第に狭くなるように形成し、この左右対称の
   ガイド溝にそれぞれローラを上下動自在に嵌め入
   れ、上記絞りカバーを、下方に向かつてその径が
   次第に大きくなるように形成すると共に、径方向
   に縮径および拡径可能に形成し、この絞りカバー
   の外周面に沿つてねじ山を形成し、この絞りカバ
   ーの外面に締付けリングを嵌め、この締付けリン
   グの内周面に上記絞りカバーのねじ山に螺合する
   ねじ山を形成したことを特徴とする絞り具付きモ
   ツプ。