JPH04121058U - 媒体欠陥情報用ｒｏｍ付磁気デイスク装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】媒体１０上にリード・ライトを行うリード・ラ
イト回路３と、ヘッドの位置決めを行うサーボコントロ
ール回路４と、スピンドル１１の回転を制御するスピン
ドルコントロール回路５と、ディスクコントローラ１２
とのインターフェイスを制御するインターフェイスコン
トロール回路１と、媒体欠陥情報を書き込んだ、欠陥情
報ＲＯＭ６と、この欠陥情報ＲＯＭ６の内容をリードし
疑似的に媒体１０上のトラックをリードした場合と同等
にインターフェイスコントロール回路１にリードデータ
として送出するＲＯＭリード回路２とを有して構成さ
れ、ディスクコントローラ１２は従来のシーケンスと同
様の方法で媒体欠陥情報が読める。 【効果】媒体欠陥情報が誤って消えることがなく、フォ
ーマットを壊しても再フォーマットでき、また欠陥情報
を書込む特定トラックに欠陥があっても不良品とはなら
ない。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はコンピュータの外部記憶装置である磁気ディスク装置に関し、特に媒 体欠陥情報用ＲＯＭ（リード・オンリー・メモリ）付の磁気ディスク装置に関す る。

【０００２】

【従来の技術】

従来の磁気ディスク装置は、図２に示すように、ディスクコントローラ３０と のインターフェイスを制御するインターフェイスコントロール回路２１と、リー ド・ライトヘッド２５により媒体２９へデータをリード・ライトするリード・ラ イト回路２２と、サーボヘッド２６によりリードした情報に基づきヘッドブロッ ク２７を位置決めするサーボコントロール回路２３と、スピンドル２８の回転を 制御するスピンドルコントロール回路２４とを有している。

【０００３】 次に動作について説明する。従来の磁気ディスク装置は、通常のデータをリー ド・ライトする場合、インターフェイスコントロール回路２１がディスクコント ローラ３０より受け取った情報をもとに、サーボコントロール回路２３によりヘ ッドをトラック上に位置決めし、リード・ライト回路２２及びリード・ライトヘ ッド２５により媒体２９上にデータをリード・ライトする。また媒体欠陥情報（ シリンダ，ヘッド，欠陥長，インデックスからの位置）も、通常データと同様に 特定トラックへリード・ライトヘッド２５により書き込まれる。ディスクコント ローラ３０は媒体欠陥情報を特定トラックより読み取り、そのデータをもとにフ ォーマットを行い、欠陥をスキップしてリード・ライトを行う。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

上述した従来の磁気ディスク装置では、媒体欠陥情報が媒体上の特定トラック に書かれているため、誤ってそのトラックにライトを行うと媒体欠陥情報が消え てしまい、再フォーマットすることができなかった。また、媒体欠陥情報を書く 特定トラックに欠陥がある場合、その装置は不良品となり、出荷できないという 問題点がある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案の媒体欠陥情報用ＲＯＭ付磁気ディスク装置は、媒体上にリード・ライ トを行うリード・ライト回路と、ヘッドの位置決めを行うサーボコントロール回 路と、スピンドルの回転を制御するスピンドルコントロール回路と、ディスクコ ントローラとのインターフェイスを制御するインターフェイスコントロール回路 とを有する磁気ディスク装置において、装置の媒体欠陥情報を書き込んだＲＯＭ と、このＲＯＭの内容をリードし疑似的に媒体上のトラックをリードした場合と 同等に前記インターフェイスコントロール回路にリードデータとして送出するＲ ＯＭリード回路とを備えている。

【０００６】

【実施例】

次に、本考案について図面を参照して説明する。

【０００７】 図１は本考案の一実施例のブロック図である。

【０００８】 本実施例は媒体１０上にリード・ライトを行うリード・ライト回路３と、ヘッ ドの位置決めを行うサーボコントロール回路４と、スピンドル１１の回転を制御 するスピンドルコントロール回路５と、ディスクコントローラ１２とのインター フェイスを制御するインターフェイスコントロール回路１と、媒体欠陥情報を書 き込んだ欠陥情報ＲＯＭ６と、この欠陥情報ＲＯＭ６の内容をリードし疑似的に 媒体１０上のトラックをリードした場合と同等にインターフェイスコントロール 回路１にリードデータとして送出するＲＯＭリード回路２とを有して構成される 。即ち、従来の磁気ディスク装置に欠陥情報を書き込んだ欠陥情報ＲＯＭ６及び この欠陥情報ＲＯＭ６の内容を読み出しインターフェイスコントロール回路１に リードデータを送出するＲＯＭリード回路２を追加してなっている。

【０００９】 通常のデータをリード・ライトする場合は、従来の装置と同様に、インターフ ェイスコントロール回路１はディスクコントローラ１２より受け取った情報をも とに、サーボ・コントロール回路４によりサーボヘッド９からリードした情報を もとにヘッドブロック８を位置決めした後、リード・ライト回路３をアクセスし 、リード・ライトヘッド７により媒体１０にリード・ライトを行う。

【００１０】 一方、媒体欠陥情報をリードする場合について説明する。ディスクコントロー ラ１２の指示が媒体欠陥情報トラックへのアクセスならば、インターフェイスコ ントロール回路１はヘッドの位置決めを行わず、ＲＯＭリード回路２をアクセス する。ＲＯＭリード回路２は、媒体欠陥情報ＲＯＭ６より順次データを読み出し 、インターフェイスコントロール回路１へリードデータを送出する。インターフ ェイスコントロール回路１は、受け取った情報を通常のデータリードと同じタイ ミングでインターフェイス上に送出し、疑似的に媒体１０上のトラックへのアク セス同様のシーケンスを行う。このためディスクコントローラ１２は、従来のリ ード・ライトシーケンスと同様の方法で媒体欠陥情報を読むことができる。

【００１１】

【考案の効果】

以上説明したように本考案は、媒体欠陥情報が書き込まれたＲＯＭ及びＲＯＭ リード回路を付加したことにより、媒体欠陥情報が誤って消えることがなく、フ ォーマットを壊しても再フォーマットできるという効果を有する。また、媒体欠 陥情報を書き込む特定トラックに欠陥があっても不良品とはならず、出荷できる という効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例のブロック図である。

【図２】従来装置のブロック図である。

【符号の説明】

１，２１ インターフェイスコントロール回路 ２ ＲＯＭリード回路 ３，２２ リード・ライト回路 ４，２３ サーボコントロール回路 ５，２４ スピンドルコントロール回路 ６ 媒体欠陥情報書き込み用ＲＯＭ ７，２５ リード・ライトヘッド ８，２７ ヘッドブロック ９，２６ サーボヘッド １０，２９ ディスク媒体 １１，２８ スピンドル １２，３０ ディスクコントローラ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 媒体上にリード・ライトを行うリード・
   ライト回路と、ヘッドの位置決めを行うサーボコントロ
   ール回路と、スピンドルの回転を制御するスピンドルコ
   ントロール回路と、ディスクコントローラとのインター
   フェイスを制御するインターフェイスコントロール回路
   とを有する磁気ディスク装置において、装置の媒体欠陥
   情報を書き込んだＲＯＭと、このＲＯＭの内容をリード
   し疑似的に媒体上のトラックをリードした場合と同等に
   前記インターフェイスコントロール回路にリードデータ
   として送出するＲＯＭリード回路とを備えることを特徴
   とする媒体欠陥情報用ＲＯＭ付磁気ディスク装置。